スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
読者よ読者よ読者さん
今、ハーメルンで一番おもしろいクッパ姫の物語はなあに?
・女王(白雪姫)
条件が限定的すぎますね(笑)
これくらい条件を絞ればこの作品が一位に・・・・・・なれるかなぁ?
・
マリオを胸に抱き締め、名前を連呼するナハト。
ナハトを知らない人物が見たら即座に目を逸らして関わらないように離れていくこと必至な状況にクッパは短く息を吐く。
そんな3人を眺めるようにクッパの配下であるノコノコやクリボー、トゲノコ・・・・・・
配下たちは侵入者であるナハトがマリオを抱き締めているためどうしたら良いかが分からないようだ。
そんな配下たちの困惑に気づいたのか、クッパはヒラヒラと手を振って解散を促す。
クッパの指示にノコノコたちは顔を見合わせると、それぞれの仕事へと戻っていった。
「マリオマリオマリオマリオマリオマリ・・・・・・オ・・・・・・?」
「ぶはぁっ!・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ」
不意にナハトはマリオの名前を呼ぶのを止め、不思議そうにマリオを眺める。
ナハトの胸から解放されたマリオは荒い息で周囲を確認し、自身がナハトに抱き締められていたことに気づいた。
「スンスン・・・・・・」
「な、ナハト・・・・・・?!」
「いい加減にマリオを離さぬか」
いきなりナハトが自身の首もとに顔を寄せてきたことにマリオは驚き、離れようともがく。
が、頭は解放されているがガッチリと抱き締められていることに変わりはなく、離れることはできなかった。
ナハトからマリオを引き剥がそうと、クッパはナハトに近づく。
「スンスン・・・・・・。マリオ以外の匂いがする・・・・・・。クッパ?」
「う゛・・・・・・」
「ぬ゛・・・・・・」
どうやらマリオの匂いを嗅いでいたらしく、ナハトはグリンとクッパの方を向いた。
ナハトの言葉にマリオとクッパは短く呻く。
「どういうこと?ねえ・・・・・・ねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえねえ」
光の消えた瞳でナハトはマリオの顔をジッと見つめる。
ナハトからのプレッシャーにマリオはだらだらと汗を流し、その様子にクッパは気づかれないようにソッと距離をとった。
「・・・・・・口からも匂いがする気がする、よ?」
「き、気のせいじゃないかな?!」
「で、では、ワガハイは朝御飯を───」
「 待 て ! 逃げるなないでくださいぃぃいい!!」
マリオの口元に鼻を寄せ、ナハトはさらに尋ねる。
口から匂いがするということは要因はおそらく昨日のキス。
汗を流し、目線を逸らしながらマリオは答えた。
そして、マリオは逸らした視線の先でクッパがどこかへ逃げようとしていることに気づく。
できるだけ自然にフェードアウトしようとしたクッパをマリオは命令と懇願の入り交じった変な言葉で引き止めるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
3人でお話をしていたらデイジーがルイージの手を掴んで隣の部屋に行っちゃいました。
私、なにか怒らせるようなことを言っちゃったのかな・・・・・・
~隣の部屋~
「なんなのあの子?!嫌みとかじゃなくて純粋に私のことを褒めてない?!」
「マシロは純粋ないい子だからね」
ルイージの肩をガクガクと揺らしながらデイジーはマシロに聞こえない大きさの声で叫ぶ。
「たぶん、なにか怒らせることを言っちゃったからこっちの部屋に行っちゃったのかな?って思ってるよ」
「はぁ?そんなわけ────あったわ・・・・・・」
扉を少しだけ開け、デイジーはマシロの様子を見る。
マシロは寂しそうにしながら紅茶を飲んでいた。
「ね?」
ルイージの言葉にデイジーはガクンと肩を落とすのだった。