スーパーマリオ イフストーリー (完結) 作:竜音(ドラオン)
君の中へ、響け、クッパ姫!
・ラグ・シーイング(テガミバチ)
・
ピーチ城の中、クッパはそこそこ慣れた様子で廊下を歩く。
時おりすれ違うキノピオ兵や大臣などは軽く会釈をしてそのまま仕事に戻っていった。
「ふむ・・・・・・いまだに違和感はなくならぬな」
自分の姿を見ても厳戒態勢が起きないことにクッパはどこかむず痒いような違和感を感じていた。
別にピーチ城に来て廊下を歩くことは初めてではないのだが、いまだに慣れることはできなかった。
そして、クッパはピーチ姫の部屋の扉の前で立ち止まる。
「うぬぬぬ・・・・・・」
ピーチ姫の部屋の扉を開けようか、どうしようか。
クッパは扉に手をかける直前で固まり、呻き声をあげる。
第3者から見れば完全に変な人認定待ったなしだろう。
「ええい、男は・・・・・・ん?いや、今のワガハイは女だから・・・・・・、で、でも、一応もとは男だったわけで・・・・・・???」
▼ クッパ は じぶんの ことばで こんらん している。
頭の中をハテナマークで埋めながらクッパはピーチ姫の部屋の扉を開ける。
部屋の中ではピーチ姫が紅茶を飲みながら少女漫画を読んでいた。
どうやら少女漫画の泣ける場面のようで、ピーチ姫の瞳はやや潤んでいる。
クッパが部屋に入ってきたことに気づいたピーチ姫は、少しだけ意外そうな表情を浮かべたが、読んでいた漫画にしおりを挟みテーブルに置く。
「あら、クッパ。何かあったの?」
「え、ええとだな・・・・・・」
クッパの分のカップを用意して紅茶を注ぎながらピーチ姫は尋ねる。
ピーチ姫の問いにクッパは目線をキョロキョロと動かしながら落ち着き無さそうに椅子に座る。
そんなクッパの姿にピーチ姫は首をかしげた。
「どうしたの?まるで子供が、親に怒られるようなことをして話そうとして・・・・・・る・・・・・・みたいに・・・・・・」
「う゛・・・・・・」
クッパの様子に対して偶然とはいえあまりにも的確な表現。
ピーチ姫はクッパがギクリと肩を揺らしたことから、何かを感じたらしく。
言葉を途切れさせて考え始めた。
考え始めたピーチ姫の姿をクッパは冷や汗を垂らしながらおそるおそる見つめる。
「・・・・・・ねぇ、クッパ?」
「は、はい・・・・・・」
やがて、考えていたことがまとまったのか。
ピーチ姫は
優しい声音で呼ばれたはずなのにクッパの体は小刻みに震えており、さながら死刑宣告寸前の犯罪者のようだ。
「今日は、 ど ん な 用 件 で キタノカシラ?」
「ひ、ひぃぃいいいい!!!」
素晴らしい笑顔、素晴らしい笑顔のはずなのに凄まじいプレッシャーを感じたクッパは、ピーチ姫の前だと言うのに顔を青ざめて情けなく叫びながら椅子から崩れ落ちるのだった。
読了ありがとうございます。
・ルイージ邸観察日誌
ピーチ姫がたまに洗剤ケーキを作るって言うのは本当みたい・・・・・・
キャシーさんの家の前をちょうど
ピーチ姫は料理とか絶対に失敗しないと思ってたんだけどなぁ。
いや、むしろピーチ姫でも失敗をすることもあるって思った方がいいのかな?
それなら私もなるべく失敗をしないように頑張れる気がするし!
デイジーも一緒に頑張ろう!
卵焼きに入れる砂糖と塩を間違えちゃったぁぁあああ!!