リリカルなのは 戦女神奈の転生物語   作:モフモフ好き

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恥ずかしながら、帰ってきました……。
どこまで走れるかわかりませんが、またよろしくおねがいします。


7話

「おねがいします、フェイトを……私の妹を助けてください」

 

 突然現れたアリシア・テスタロッサの霊、彼女から事情を聞くために家に招いたんや。

 するとそこでフェイトがなんのためにジュエルシードを集めているのか、そして母親であるプレシア・テスタロッサが何をしようとしているのか。

 

 

「つまりプレシアさんはアリシアちゃんを生き返らせるためにジュエルシードを集めていて、フェイトちゃんは自分がアリシアちゃんのクローンだということも、なんのためにジュエルシードを集めているのかを知らされずにお母さんの為という純粋な気持ちだけで集めていると言うわけやな」

 

「うん、けどママはフェイトに冷たく当たってばかり……あんなの、酷すぎるよ」

 

 泣きながら語るアリシアから聞かされた虐待の内容も、やはり相当なもので、それでもフェイト自身はジュエルシードを集めきればきっと記憶の中にある優しかった頃の母親に戻ってくれると信じている。

 フェイトちゃんは母親の笑顔を取り戻したいだけやん!

 

「ものすごく胸糞が悪くなる話や……、しかもそのプレシアさんやって、理不尽に娘を失い、そのために狂ったようなものやんか!」

 

 しかも確かその事故自体、プレシアさんが悪いわけや無い!

 むしろ事故や暴走の危険を訴え止めようとしていた。

 けど上は取り合わず強行の末に暴走事故を起こして、全責任はプレシアさんに押し付けたやて?

 

 ハッハッハ……。

 

 腐っとる。

 

 その上病に冒され、残された時間も残りわずか。

 最後に見つけた、たった一つの希望がジュエルシードとアルハザード。

 

 そして原作の世界やと最後は自分の後悔と共に次元の狭間にアリシアの体と一緒に落ちていく。

 

『いつも私は……気づくのが遅すぎる』

 

 かつてのアリシアとの約束を最後の最後に思い出して消えていく。

 確かにフェイトにした仕打ちは簡単に許されるもんやない。

 

 

 せやけどその果てがこれじゃ余りにも……。

 

 

 確かにうちもこの時期の原作知識はある、プレシアさんに関してもネットでなんでああなったのか調べたこともあった。

 しかし、実際にこうしてアリシアちゃんから話を聞いて、術を介して見せてもらうとな。

 

 見ると聞くの差がここまでとはな。

 

 自分の母が徐々に狂っていく姿をずっと見続けたアリシアちゃんにとってはそれは……。

 

 うちって、ここまで感情的になるタイプやったかな?

 お父さんのことがあったとはいえ……、浦飯さん達に当てられたかな?

 

 

『息子の死んだあとの母親の泣き顔! あれは、見られたもんじゃねぇぞ! あんなバツの悪いもんはねぇぜ!』

 

 

 頭に浮かぶのは幽助さんの三大秘法の時の言葉、悪いもんやないな。

 

 

 よし! 腹は括った、やるだけやってみよか。

 

 

 

「アリシアちゃん」

 

 手を霊力で包み、霊体のアリシアちゃんを抱きしめる。

 

「うちでどれだけ力になれるかわからんけど、それでもかまへんか?」

 

「お願いします、フェイトを……ママを助けて!」

 

 

 

 さて、コエンマ様にいろいろ確認せんといかんな。

 

 

 

 その後、コエンマ様に報告、連絡、相談して確認と確証は取れた。

 後は、うちがどこまでやれるかやな……。

 

 後のことを考えると幻海お婆ちゃんにも相談せんとアカンな。

 

 しばらく学校は分身に行ってもらおう……。

 

 

 

 

 なお、幻海師範に相談に行った際には当然のごとく叱られました。

 そらやろうとしてることは割とやばいことやってわかってるけどな、ほっとけへんねん。

 

 拳骨もろうた後に「寄りにも寄って孫が馬鹿弟子に似てきおったか……」って聞こえたけど、ソンナコトナイヨーっと思わず答えたのは仕方ないよね?(追加の拳骨)

 

 

 とはいえ、今すぐにプレシアさんがいる時の庭園に行けるわけやない。

 時空間の間にあるみたいやけど、それがどこにあるのかはわからない以上手が出せない。

 

 じゃけん知ってる人に連れて行ってもらいましょう。

 

 誰にって? アリシアちゃんお願いします!

 そもそもの話、アリシアちゃんは今までどこにいたんって話になるんやけど。

 

 フェイトちゃんの中や。

 詳しい部分は省くけど、肉体に戻れない状態で霊体のまま漂うのは極めて危険な行為なんよ。

 もし霊体から更に無防備な魂、人魂になって丸一日放っておけばあの世行き、霊界へ行ければええけどそうでなければ完全に無へと帰るしか無い。

 

 アリシアちゃんの場合は、詳しいところはわからへんけど、どうも肉体に完全に戻れないわけやないみたいなんよね。

 肉体との微妙な繋がりがあったから長い間持ったみたいなんやけど、それでもかなり危険な状態やったんや。

 

 そんな危うい状況で生まれたのがフェイトちゃん、アリシアちゃんの肉体を元に作られたからか、まだフェイトとしての自我が完全に確立していない今だから、フェイトちゃんの中に入ることで消滅を免れたみたいや。

 

 そんな状態を利用して、フェイトちゃんが時の庭園に戻る時に同行してもらって場所を把握する手はずに。

 

 

 ところで幻海お婆ちゃん、なんかめっちゃアリシアちゃんかわがってへん?

 え? 気の所為? 気の所為なら仕方ないか~。

 

 

 そしてアリシアちゃんを幻海師範のところに連れて行った際に、もう一つ出来事があったのですが、それはまた後日に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝、保険を渡したアリシアちゃんを起点にして、時の庭園の座標を観測できるよう準備を整えてからフェイトの元へ送り出した。

 

 

 それまでの間は幻海師範への相談とセットでみっちり扱かれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして時間は夕方、海鳴市にある臨海公園、そこでジュエルシードの発動を感知、即時結界内に隔離した。

 

 え? アリシアちゃんに関してはどうしたって?

 それはまた後々わかると思うで。

 一応、共闘体制とまでは行かなくても、話し合いの席は設けれるようになったけど……、プレシアさんが今情報過多とその他いろいろでパンク状態のため、話し合いは後日となった。

 

 

 

 まぁ、いきなりだったもんな~。

 

 

 

 

 

 

 場面はなのはちゃんとフェイトちゃんがジュエルシードで変化した樹木を魔法で撃ち抜いたところやった。

 

「撃ち抜いて! ディヴァイン!」

《バスター!》

 

「穿け轟雷!」

《サンダースマッシャー》

 

 

 二人の魔法にサンドイッチされた変異体は消滅。

 

 そして二人の封印魔法によってジュエルシードは封印されたのだった……。

 

 

 

 

 なのはちゃんはこの間の宣言通り、フェイトちゃんに話を聞いてもらうために。

「ただの甘ったれた子じゃないってわかってもらえたら、お話、聞いてもらうよ!」

 

 フェイトちゃんはプレシアのためにジュエルシードを。

「……わかった」

 

「どうやらジュエルシードの封印は完了したようじゃな」

 

 というわけで、二人にはちゃんと戦っていただきましょう!

 一度二人の間に飛び込む。

 

「「スースさん!?」」

 

「お前は!?」

 

「母さんの言ってた……」

 

 ユーノとなのははうちが現れたことに驚き、フェイトちゃんたちは微妙にうちのこと警戒してる。

 まあ、ちゃんとした話し合いはまだやからね……。

 

 

「二人が戦うなら、わしがフィールドを用意しよう、そこでなら邪魔も入らんじゃろうからな」

 

 ほほいのほいで、打神鞭を振って全員を結界の中へとご招待。

 結界の中には審判役の本体を待機させてるから大丈夫やろ。

 

 え? なんで本体が結界の中にって?

 本体にはリンカーコアがあるから念の為やね。

 現段階ではできる限り、あちらへ情報を渡したくないんよね……。

 

 

 そして、有無を言わさず全員を飛ばしたのは、現在進行形でうちの貼った結界を破壊しようとしてる人達がいるみたいやからや。

 やっぱあれなんかね?

 魔法やなくて霊力をつこうてるから、原作みたいにうまく転移できひんのかね?

 

 そして、ジュエルシードは一時的に太極図の中に格納っと。

 

 後は、今外向きに張っている結界を緩めてっと……。

 

 

 

 

 

 

「時空管理局だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、時空管理局とのファーストコンタクトとなりますか……。

 

 

 

 




前回から数年立ちましたが、皆様お久しぶりです。

色々刺激を受けたのと、感想で待っているとコメントしてくれた方がいたので、なんとか交信。

プレシアとの話は、クロノ達時空管理局とのファーストコンタクトの後ということで。

では、いつになるかわかりませんが、相当くないうちに続きをかきあげたいと思います。

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