ファントムオブキル√アリス~七人の姫と名の無い英雄~ 作:侍project
第1話~序章~
~三人称side~
何もない白い空間に声が響く
ヨカッターーーーーーーーメガサメターー
「………は?」
そこには一人の少年が茫然と立っていた…
ドコモーーーモンダイハーーーーーナサソウダーーーー
キミナラーーーーカノジョタチヲーーーーーミチーーービーーケーーーーーラレル
「導く?一体…何言って?というか、ここはどこだ?!」
キヲツケテーーーーーー
ダイジョウブーーーーキミナラーーーデキルーーー
その言葉と同時に、空間が歪んでいった
「おいっ!待てっ!まだ何も聞いてないぞ!!」
ーーーーーーーーーーーガンガッテーーー
少年は叫ぶーーーーーーーーーー
しかし
「俺はーーーーーーーー一体ーーーー」
その声は 虚空に消えた
”…!…ろー!…るぞ!!…早く…!”
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
”助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ”
”イャァァァァァァァァァァァァ”
”ママァァァァ!ママどこおぉぉぉ?!”
”殺されるっ!早く逃げろぉぉぉぉぉぉ”
”死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!!!”
目が覚めるとーーーー
そこはーーー地獄だったーーーー
目に見えるのは逃げ惑う人々
血のように赤い空
人の一部だった肉塊
この世の物とは思えない怪物
耳に聞こえるのは思わず耳を閉じてしまいそうな人々の悲痛な叫び
人が死ぬ断末魔の叫び声
肉がそぎ落とされ
おぞましい怪物の方向
ここはーーーーー地獄だったーーーーー
”こんなとこでつっ立ってんじゃねぇよ!!どけ!!”ドンッ
そう逃げ惑う群衆の一人の男にぶつかった衝撃で少年は地面に倒れた
「った!」
”おい!来るぞ!”
”早く逃げろ!!”
叫びが聞こえる
おぞましい怪物の声が響いた
『ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
後ろを振り向くと、骨を型どった怪物が少年に目掛けて切りつけた人の血が滴る剣を振り下ろそうとしていた
「あ」
正念は死を確信した…しかし、それは大きく外れることとなった
”ザシュ”
その切りつける音と共に怪物は自らの血で作られた水溜まりに倒れやがて動かなくなった
少年は茫然となった、倒れた怪物のことではないーーーーー
何よりーーーーーそれを切り伏せたのはーーーー美しい少女なのだから
腰まである桃色の長い髪、桃色の瞳、薄着の服に左腕を覆う鉄の鎧、自身の3/2程の剣を装備していた
その剣は先ほどの怪物の血がこびりついていた
少年の思考は止まっていた
この少女があの怪物を倒したのかと
この少女は何者なのかと
そう考えることで頭が一杯だったしかしそれは、少女の声で意識を取り戻した
「…!何してるの…?!」
「…え?」
「何してるの!!早く行って!!」
少女は逃げ惑う群衆を背後に叫んだ
「行けって、どこに!?」
少年がそう言いながら後ろを振り向くと雲を貫く程の大きさの巨大な大樹がそびえ立っていた
しかし、あまりの巨大さゆえ、大樹の根元の巨大な根が大地に張り巡らされていた
「何だ…あれ…?」
「急いで!!早くユグドラシルの大樹へ…」
少女が叫んだ次の瞬間、背後に先ほどと同じ姿の怪物が剣で切りつけようとしていた
「危ねぇ!!」
少年がそう叫ぶがーーーーー
「………え?」
”ザシュ”
無慈悲にもその剣は、少女を切りつけ鮮やかな鮮血があたりに命を散らすかのように散った
「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
その惨状を目の当たりにした少年は心の奥から湧き上がる怒りを叫びと共に、怪物に向かい殴り掛かった
怪物はそれに気付き次の標的を少年に向け、剣を振り下ろした
ただの少年がおぞましい怪物を相手に勝てるはずなどなかった
怪物はその剣を少年に切りつけたーーー
しかし、その剣は届くことはなかった
なぜならーーー
”バキャァァァァァァァァ!!!”
『グギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!??』
”ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ”
少年の拳は怪物を殴り飛ばしたーーーーー
怪物は十数メートルほど飛び、近くの瓦礫まで飛ばされたーーー
そして怪物は痙攣し、やがて動かなくなった
少年は自分の拳を唖然と眺め、そしてすぐに斬られた少女を思い出し、そばへと駆けつけた
少女は背中の右肩から腰にかけて右下に斬りつけられており、傷口からは大量の血が彼女を染め上げていた
少年は彼女を抱き抱えた
その際に少女の血が彼の服を赤く染まった
「おいっ!しっかりしろ!!」
少年は叫ぶ
少女は朦朧とした意識で少年に呟いた
「…か、変えるのよ…この呪われた世界を…」
そう言いながら、少年に剣を託した
「…生きて…!…私たちの手で…」
少女は少年の頬に手を触れた、その頬は少女の血で濡れた、鼻からは鉄臭い血の匂いが鼻腔を満たす、しかし、それに気付かないほど少年は少女の言葉に集中していた
「目を閉じるな!意識を保て!死ぬんじゃねぇ!!」
少年は少女に死んで欲しくないーーー
その思いを言葉に乗せて伝えたーーー
しかし、そんな思いとは裏腹に少女は目を閉じていったーーー
「運命を…変える…の…」
少年の思いは悲しくも届かず、少女はその目に一粒の涙を流し
動かなくなった
「おいっ!おいっ!!死ぬな!死なないでくれっ!!頼むっ!!!!」
少年は何度も少女の体を揺らしたーーー
血に染まった彼女を何度もーーー
それでも動かないーーー
少年はーーー
「死ぬんじねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
少年の悲痛な叫びはーーー天を貫くように響いたーーー
その瞬間
眩い光が彼らを包み、光は赤く染まった雲を貫き
二人とともに消えた
~三人称side out~
~〇〇〇side~
「………ん…?」
俺が気が付くと、見知らぬ空が広がっていた…
「…夢……か………?」
「…んっ……しょっと………」
装呟いた後、とりあえず尻をあげ辺りを見渡してみた
「…何だここ?」
周りは辺り一面の花畑だった…近くに民家は無さそうだ…
それより重要なことを思い出した
「俺は誰だ?」
記憶喪失キャラに使いつくされたテンプレートなセリフを俺は言った
(ここは何処だか分んない上、記憶までねぇとは)
「最悪だ………」
どっかの某天才物理学者みたいなことを言いながらーーー
とりあえず自分の荷物の中から持ち物を確認してみたーーー
なんが自分に繋がる何かがあるかもしれないしな
しかしでてきたのはーーー
七つのガラクタであった
「…ふーん……………」
「…っざっけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は天国と地獄の住民が驚くのではないかと言う位の叫び声をあげた
「何でこれしかねぇんだよ!?こんなのが何の役に立つんだこれが!?」
これは流石に怒鳴るしかないな…
何せ見たことの無いゴミ同然のガラクタを持っていたのだ記憶を失う前の自分を殴りたくなった何でこんなの持ってんだって
「俺に繋がるヒントみたいなもんじゃねぇし…どうすんだよこれ?」トントン
俺が愚痴を言っている時、誰かが肩を叩く感覚がした
「うっさい、あっちいけ」トントン
何かの動物かと思ってとりあえず無視した
「これからどうしよう…人がいれば助かるんだが…」トントン トントン
俺はこれからのことを頭の中でフルに考えた…しかし、今考えてることは…
「だぁぁぁぁぁぁ!!鬱陶しい!しつけぇんじゃあ!ボケェ!!」
さっきから肩を叩いてくるのをぶちのめすことだ!!
どんな奴かと考えていたがーーー
”…グ…ガ……グガギャ…”
フードの用なモノに仮面を着けた人型の怪物がいた…何だあれ…
しかしそんな事よりいかにも襲い掛かりそうな雰囲気だった…
「振り向くんじゃなかった」
”ガグギャギャァァァァ!”
そう言った直後、怪物の一体が襲い掛かってきたヤベェ!!
”ブンッ!”
「危ねっ!」
怪物の一体が振り下ろした剣をギリギリで右に回避すると、すぐに体制を建て直しすぐに立ち上がろうとしたが、すぐに別の個体が槍を構え俺目掛けて突き刺そうとしていた
「げっ!!」
しかし
”ザシュッ!”
”ギ…ッッ!”
一閃
何処からか飛んできた斬撃が怪物たちを切り裂いた
”グギャ…ギャァァァ!!”
断末魔の叫びと共に怪物たちはただの肉塊と化し、やがて動かなくなった
「ハァ…ハァ…」
「この一帯は…すでに〝異族”に侵食されてしまったようですね…」
斬撃を放った張本人の剣を持った少女言葉を発してその場にいた
その少女は
「…ご安心下さい。私はティルフィング…」
「異族討伐を指命とする゛キラープリンセス゛です」
ティルフィング…そう名乗った……
夢の中で出会った……少女に………そっくりだった………
『…生きて…!』
ズキンッ!
「ッッ!」
一瞬の頭痛と共にティルフィングらしき少女の光景がフラッシュバックした
「…!あの…大丈夫ですか…?!」
「…ああ、なんとか…」
俺がそう答えると、心配そうにしていた顔が和らぎ、うっすら笑顔を浮かべて話かけてきた
「先ほどの貴方の大声を聞いて駆け付けて来ました…間に合って…本当に良かった…」
「……どの辺りから聞いてたの…」
俺がそう言うと…彼女は申し訳さそうに
「ほとんど……最初からです………」
そう言った……マジか……
「…出来ることなら……忘れて欲しい……間違いなく俺の黒歴史の一部になった…」
「あ…あはははは…」
やべぇよ…彼女苦笑いじゃねぇか…などと先ほどの殺されかけた空気から一変、和んでいると―――
「…!…来た…!!」
ティルフィングが何かに反応した
…さっきの゛いぞく゛ってのか?
゛ザッ゛
俺は目を疑った…何故ならそこに…ティルフィングと全く瓜二つの少女がそこに立っていた…
「…え…?何で……お前が………もう一人…………?」
「すみません…お話の途中ですが、失礼させて頂きます」
「………」
突然のことに戸惑い言葉を失っている俺を尻目に、話を続けるティルフィング
「…真の闘いは、ここからなんです」
そう言うともう一人のティルフィングに剣を構える
「…あとで…」
「お話の続きをさせて下さい……もし、私が…」
「生きて戻って来られたなら…」
覚悟を決めた声で…………ティルフィングは俺に言った
そこから…二人の決闘が始まった…
~〇〇〇side out~
~ティルフィング side~
゛ガキン゛
゛ガァン゛
二つの剣激による鉄がぶつかり合う音が辺りに響く
「クッ!」
剣が右に、左に、弾かれ、弾き返す
その光景が何度も続いた
私は地面を蹴りイミテーションの懐に入り、左下から斬り上げるしかし、体を後ろに仰け反ると同時に、腹に強烈な蹴りドッと言う音と共に入った
「グッ!!」
一瞬膝を着くも、直ぐに体制を建て直し突による追撃を剣でいなすと、右の頬に蹴りをするも、左手でそれを防がれる
「甘い」
イミテーションがそれを言うと同時に、剣で斬りつける
゛ザシュ゛
「ウグッ!」
肉が裂ける音と同時に、私は後ろに下がった…
「ハァ…ハァ…」
右腕を斬りつけられた…深くは無いけど…長引くと…
いいえ…今は…目の前の敵を倒すことだけに集中しなければ…
彼に…話の続きをしたい……
まだ……………聞きたいことが……
「息が上がってるわね、もうそろそろ限界なのかしら?」
挑発交りにイミテーションが言葉を発する
「ハァ…ハァ…舐めないで…まだいけるわ」
「よっぽどあの゛マスター゛のことが気に入ってるのね…わざわざ遠くから大声を聞き付けてそれに反応した異族を倒すのだから」
「貴女には…関係…無いでしょ…」
「もしかしたら…マスターを利用して゛バイブス゛に゛キラーズ゛を共鳴させて力を強めるつもりだったのではないのかしら?」
私がマスターを利用するですって?
……違う………
「それは違う!!」
「…?」
声を荒らげる私に対して、理解出来ていない様子のイミテーション
「では何かしら?キラープリンセスの指命とか」
確かに…それもあるけれど…一番の理由は…
「…守りたい…」
「…え?」
「彼を守りたい…そう思ったから!私は彼を探し続けていたのかもしれないから!!」
私は…分からなかった…彼を探し続けていた理由も…でも…彼を見た瞬間に…゛守りたい゛そんな強い思いが…私を満たしていた
「…下らない」
「…ッッ!」
ガキン
私のイミテーションがそう言うと、剣をぶつけてきた
剣と剣が鍔迫合う中、イミテーションは話を続ける
「彼を守りたい…それは当然でしょ…マスターを守るのも、キラープリンセスの指命でもある」
「違う!指命とか、宿命とかそういうものじゃない!!ただ、彼を純粋に守りたいだけ!!」
「…゛愛゛とでも言うのかしら…私達にそんなものは必要ないわ…」
そう言うと、力を緩め、体制を崩した私を逆の方から斬りつけようとしてきた
それを剣で防御する…間に合って!!
「…遅い!」
゛ガァン!゛
「アァッ!」
剣が弾かれる衝撃で倒れてしまった!剣は遠くの地面に刺さってしまった!このままだと…!!
「残念ね…これで終わりよ」
イミテーションが勝利を確信する笑みを浮かべながら、私に剣を下ろす…
ここまでね…
彼と……………………話したかったのに……………
…………まだ……………一緒に居たかった……
私は死を覚悟し、目を瞑った……………
しかし、いつまでたっても剣は降り下されなかった……………
目を開けると……………………
「…何のつもり?」
そこには…私が守るはずのマスターが私を庇うように立っていた…
「…何…で…?」
~ティルフィング side out~
~〇〇〇 side~
二人のティルフィングの決闘が始まってから数分立った時、最初にあった方のティルフィングが腕に傷を負った
「あっ!」
俺はただ、その光景を見てるしかなかった…
その際、二人が何かを話しているようだったが、詳しく聞き取れずにいた
「くそっ!何話してんだ?」
その時
「それは違う!!」
最初のティルフィングが突然大声を出した
何を否定したんだ?怒鳴り声を出すほど否定することでもあったのか?
などと考えていると…
再び剣のぶつかり合いが始り、鍔迫合いが起こる
しかし、剣が弾かれて今にも斬られそうだっヤベェ!!
(間に合ってくれ!!)
ダッ!
俺は自分でも信じられないスピードでイミテーションのティルフィングに立ち塞がり、最初のティルフィングを庇った…
てか、最初のティルフィングとかイミテーションのティルフィングとか…しつこくないかな…紛らわしいっつうか…まぁ、作者の技量が原因だな…
「…何のつもり?」
イミテーションのティルフィング…くそっ長ぇからイミティルでいいか、シンプルに
「…別に…守ってるだけだが…」
「…ふうっ、どう言うつもりか知らないけどアナタの゛バイブス゛は私の゛キラーズ゛とは不適合…」
「よって、アナタのオーダーを受ける義務は無い」
呆れた様子で、淡々と説明するイミティル
「゛淘汰゛中は何人たりとも介入不能」
「邪魔をするのであれば原則に乗っ取り、そのイミテーションと共にアナタも排除することになるわ」
「成る程…お邪魔はガキでもぶっ殺すってか…随分とまぁ、冷酷なもんだ」
俺がそう返答すると
「それが゛キル・オーダー゛、私たちの絶対原則でしょ?」
「んなもん知るか」
そう答えた瞬間
「どきなさい」
冷淡に、冷たくその言葉を発し
俺を蹴りあげた
ガッ!!
ミシッ!
「チィッ!」
イミティルの蹴りを左腕でガードしたが、くそっメッチャ痛ぇ…赤く腫れてやがる…
「嘘…」
「………」
その様子をイミティルとティルフィングは驚いた様子で見ていた…どうしたんだ?
「アナタ…何者なの…キラープリンセスの攻撃を耐えるなんて遠くまで吹き飛ばす蹴りを防ぐって…」
「…分からねぇよ…自分でも…」
激痛に耐えながらもそう答える俺に対してイミティルは
「聞きたいのだけれど…何でこのイミテーションを庇うのかしら?アナタだけでも逃げれば助かるかも知れないのに…バカな人ね…」
そう質問するイミティルに対して俺は
「あぁ、確かに楽だろうな…」
「だがな」
「……?」
「死なせなくねぇんだよ」
「こいつを死なせたくねぇ…そう思うと、いてもたってもいられねえんだよ」
何故か分からない…何故死なせたくないのか…義理…いや、そんなものじゃないな…それ以上の…
「もういい…」
ガッ
「!!」
イミティルがそう言うと俺の腕を掴み、放り投げた
ズザァ!
「ガッ!」
地面に放り投げられたと同時体に激痛が走る
「ツ……ウガァ…」
「アナタはそこでこのイミテーションがやられる様を見てなさい…後でアナタも始末してあげるわ」
体が…動かねぇ…
ティルフィングに剣を突き出す
「さようなら…゛ティルフィング゛の名は私のものよ」
引導を渡すかの用にティルフィングに言った
待てよ…ここで…終わりかよ…
まだ…体は動く…
夢の時と同じようになんかしたくねぇ…
あいつを助けられるなら…
この体がどうなろうと構わねぇ…
俺は
あいつを
ティルフィングを
助けてぇ!!
その考えだけが心で満たされると、ガラクタの一部が淡く光だした
「…何だ?」
俺はそれを不思議そうに持つと、今にも殺されそうなティルフィングに向かった
そして、剣を突き刺す直前
頭に聞き覚えの無い詠唱が
頭を駆け抜け
『神器起動・(剣)形態移行』
〔スタートアップ・ブレード・オン〕
俺はその言葉を口にした
゛ガァン!!゛
「…それは………何?」
「…え?」
二人とも鳩が豆鉄砲を食らったかみたいに驚いていた俺だってそうだ…なんせ
剣を弾いただけじななく
見たことの無い赤い剣を持つ
俺が立ってるんだから…
~〇〇〇 side out~
~ティルフィング side~
何が起きたのか…分からない
イミテーションが私に止めを刺そうとした瞬間、それを阻止しようとマスターがそれを防ぎ、剣を構えていたのだから…
「待ってろ…すぐに片付けてやる」
マスターが任せろと言わんばかりにそう言うけれど…
「やめて下さい!」
「…へ?」
「淘汰は何人足りとも介入してはなりません!!アナタは私のマスターです!守らなければならないのに…これでは…全く逆「ウッサイ!!」え?」
マスターに言葉を遮られる
「そんなの知るか!黙って休んでろ!こいつが俺が倒す!!」
「話を聞いてました?!それに、人間がキラープリンセスを倒せるわけなんて…」
「その通りよ…投げ飛ばした最に頭をぶつけておかしくなったのかしら…」
「俺の頭はもともと空っぽだ!記憶ねぇし!ここがどこだか分かんねぇし!!」
(そう言うことではないのだけど…)
「それに、゛そんな事が゛俺が止める理由にならねぇよ!」
「!」
「!」
「ティルフィングが俺の事を守る用に、俺もティルフィングを守る!ただそれだけだ!!」
そう曇りのない眼でマスターはそう宣言した
「…そう…」
「よっぽど早死にしたいようね」
ゴオッ!
辺に殺意が蔓延する
それに反応するように近くの草花がザワザワと揺れる
「その戯れ言の出る口を閉じてあげる」
シュッ
「なんの!」
ガキン!
剣で斬激を防ぐしかし今度は右斜め上から降り下ろす用に切りつける
ガァン!
ギギギギギギギギ
「クソッ!」
マスターがそれを防ぐように鍔迫合いが起きる、だが、徐々に押され始めているこのままでは…
「守ると言っておきながら、随分弱いわね…」
挑発するようにイミテーションは発言し、力を強めた
しかし
「なめんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ガァン!!
「なっ!」
マスターが押し返した?!キラープリンセスに人間が力で押し負けるなんて…
「ツエァッ!!」
ギィン!
体勢を崩したイミテーションを追撃をするマスター
「テァッ!!」
ガギン!!
「くうっ!」
右に、左に、斜めに、剣激を行うマスター
しかし
「図に乗ら無いで!!」
早いスピードで、マスターに剣を突き出しイミテーション、危ない!!
「なろっ!」
ドスッ
地面に剣を指し、それを台に右に飛ぶそれと同時に頬に蹴りを入れた
「あぐっ!」
イミテーションは蹴り飛ばされ、なんとか立って持ちこたえた、かなりのスピードで接戦したのだからかなりのダメージになってる!このままなら…
「甘いわよ」
そんな淡い希望はその一言で砕かれた
ガッ!
「ぐっ!」
瞬時に加速し、マスターの首を掴んだ
「ぐ…が…」
「このまま、始末してあげる楯突いたおとを後悔しながら死になさい」
このままじゃ… ダッ!
マスターを助けるため、走った…でも
「フンッ」
ドガッ
「アァッ!」
腹に蹴りを入れられ、地面に転がった
「ううっ…う…」
「゛神器゛も待たず立ち向かうなんて…無謀にも程があるわ…このマスターに感化でもされたの…?」
「…うっ…」
蹴りの痛みで何も言い返せない…
「そこで自分の無力さを痛感しなさい」
息ができず、意識が途切れかけれるマスターに剣を突きつける
「だめ…やめて…」
何とかしないと…
「舐めんな!」
ドガアッ!
「ガッ!」
気力で息を吹き替えしたマスターが辺に響くような強力な頭突きでイミテーションの首を掴んだ手を放させた
「げほっ、ごほっ、ったく!強く締めやがって…」
首を手で抑え、呼吸を整えて話すマスター
「…怯んだだけよ…追い詰められた鼠は怖いわね」
頭突きをされた箇所に手を押させるイミテーション
「でも、そんな抵抗も終わりにしてあげる」スッ
再び剣を降り下ろす
「さようなら」
ザクッ!
肉を断つ不快な尾登が響いた…そんな…
しかし、
「舐めんなって…言ったはずだ…」ぐぐっ
降り下ろした剣を左手で掴んでいた…
「何っ?!」
苦痛で顔を歪ませながら
「捕らえたぞ!」
立ち上がるマスターしかし、ますます左手に剣が食い込み、血が勢いよく吹き出す
ブシャァァァァァァァ!!
「つぇあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
マスターがそう声を上げた、気迫に怯んだイミテーションの腹に剣を突き刺したその
ドシュッ!!
「アグッ!」
腹を刺されたイミテーションは後ろに下り、傷にてを添えながら呼吸を整えてる
「はぁ…はぁ…随分と無茶をするわね…アナタみたいなマスターははじめてよ…」
「(はぁ…)…へぇ…誉めてんのか…(はぁ…)?」
「呆れてるのよ…はぁ…はぁ…」
お互い息を切らしながら会話をする二人…マスター…何て無茶を…
「アナタを始末するの手間がかかるわね…」
「ほぉ…ビビったのか?」
マスター…挑発はやめた方が…
その時
ダッ!
「先にこのイミテーションを始末するまで!」
私に狙いを定め、切り伏せようと急接近し始めた
「あっ!てめっ!」ダッ!
それを阻止しようと、マスターも駆け出す
しかし、イミテーションの方が早い
「間に合えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
その叫びと共に、マスターが急加速し、私を始末しようとするイミテーションに間に合い、私の手を掴んだ
その時イミテーションが狙いを換え、マスターを狙った、まさか!
「最初から私の狙いはアナタよ」
そう言うと、マスターを切りつけようとした
「まずい!!」
ガシッ
「えっ?」
マスターが私の腕を掴んだまま、私を放り投げた…
ズザァッ!
「キャッ!」
そして近くに投げ出された、でも
「逃がしたつもりかしら、始末するのが遅くなったに過ぎないわ」
ブンッ!
「マスターッ!」
やられるっ!
しかし、
「殺られるかあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
体を仰け反らせ、ギリギリでかわし右斜め上に
ザシュアァァァァァ
「アァッ!!」
切りつけた
「今のは危なかったぜ…」
これで倒した…でも
「本当ね…」
「…チィッ!」
深く切りつけたにも関わらず立ち上がるイミテーション
「嘘だろ…あれだけの傷で立つのかよ…」
「キラープリンセスを侮らないで…アナタこそ人間なのに゛神器゛を使いこなすって…」
「…゛神器゛?」
理解できない表情を浮かべながら言うマスター
「゛神器゛すら知らないなんて…まぁ…これから死ぬ人に関係ないわ…」
「誰が死ぬか、誰が」
「言ってなさい、アナタも満身創痍の状態でしょ」
イミテーションの言う通り、まだ立つイミテーションに対して、体力が尽きかけてるマスター
そんなマスターにイミテーションが近づき
「最後に言うことはあるかしら…」
剣を斬る構えをとるイミテーション
「あるよ…ただお前じゃないけどな…」
「一体誰…」
「ハッ!」
(そう言えば…彼がイミテーションを投げた方向は!!)
「やれ!」
「ティルフィング!!!」
(あのイミテーションの゛神器゛が!!)
「はい、゛マスター゛!」
地面から剣を抜き、構えた私にそう言った
「アナタの意志は…私が担う…」
「安心して逝きなさい」
「くっ!」
イミテーションが気付くも、もう遅い
「汚れなき声を」
「゛ココロ゛に刻め…!」
抑えられない昂りを顔に出し、恍惚の表情を浮かべ
ザシュッ!
その直後…イミテーションに止めの一撃を…放った
鮮やかな鮮血と共にイミテーションは地面に倒れた
それと同時に、私の昂る感情は消えた…
「我が同胞の叫び…この魂の礎とならん」
そう言うと、イミテーションは光の粒子となって私にまとわりつき…消えた
シュゥゥゥゥゥゥゥ
同じくして、私の剣に付いた血も消えた
「…処理……完了……」
思ったより手強かったわ…彼の協力がなければ…やられていたかもしれない…
そう思いながら私は
マスターの元へ向かって歩いた
(傷を…手当てしないと…)
~ティルフィング side out~
~三人称 side~
ティルフィングそっくりのイミテーションが消えると、ティルフィングがマスターと呼んだ少年に向かって歩きだした
「待たせてごめんなさい」
そう謝り
「思いのほか゛イミテーション゛が手強くて」
話し
「これで話しの続きが出来ますね」
「アナタの声が、私に届いたの…」
「私は…アナタを探していたのかもしれない…」
太陽のような眩しい笑顔を少年に向けながら…そう言った
「俺を…探してた…?」
「はい、何故か分かりませんが…そんな感じがしてならないのです」
「…そうか…」
ブシャァァァァァァァ
「あ」
そんな空気をぶち壊すかのように左手でから大量出血を起こした
「ヤベッ!血ぃ止まんねぇ!てか今さらだけど超痛ぇ!!」
少年が慌て始めた
「あ…今すぐ傷の手当てをしなければ…」
「出来るの?」
「はいっ!ある程度の知識はありますし、道具もあります」
「じゃあ頼む!」
「はい」
そう言うと、傷を手当てし始めるティルフィング
しばらくしてティルフィングが話しかける
「そう言えば…名前を聞いていませんでした…アナタの名前を教えてくれませんか?」
「名前?」
「はい、私はティルフィング゛異族゛討伐を指命とする゛キラープリンセス゛です」
「゛キラープリンセス゛゛異族゛…さっきのイミテーションってのも言ってたけど…それは…」
「それは後で話ます、マスター、アナタの名前を教えて下さい」
「名前か…」
「どうしたのですか?マスター?」
「実は…記憶が無ぇんだ…」
「記憶が無い…そう言えば…先程そんなことをおっしゃっていたような」
「気のせいだ…忘れてくれ」
「あ…はい…実は…私もなんです」
「…え?」
「私も…過去の記憶が無くて…」
「ほぉ…お揃いとは…変わった縁だな」
「フフッ、えぇっ」
少年が微笑むと、それに続いて頬笑むティルフィング
「でも名前が無いと困るな…どうしよ…」
そう少年が呟くと
「では、最初に頭に浮かんだモノを名前にするのはどうでしょう?」
そうティルフィングが提案する
「成る程…そりゃいいな…」
少年は賛成した
「ふふっ」
「名前…名前…」
「深く考えな事が大切です」
その時、少年の頭にある言葉が浮かんだ
「…゛アリス゛」
「…゛アリス゛」
少年…いや、アリスがそう呟くとティルフィングも続く
「…あぁ、名前は゛アリス゛…それが俺の名前だ」
「アリス…素敵な名前です」
傷の手当てがいつの間にか終わり、改めてティルフィングが言う
「改めて、私のはティルフィング…これからよろしくお願いします゛マスターアリス゛」
スッ
ティルフィングが手を差し出し、握手を求める
「あぁ、これからよろしく頼む!ティルフィング」
ガシッ
アリスもそれに続きティルフィングと握手を交わす
左手で
「痛ぇ!こっち傷があった!」
「あっ!ごめんなさいマスター!!」
「いやいや、気にすんな!マジで大丈夫だからぁ!」
「いや!血が、血がで出ます!!」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
草花が生い茂る花畑で、空気をぶち壊すようなぐだぐだなやりとりが行われたのであった…
かくしてこの出会いがこの世界を大きく変えるこのになるのは………誰も知らないであろう
~三人称side out~
「いや、作者は知ってるだろ」
「誰に言ってるのですか?マスター?」
「別に…ナレーターに言っただけ」
「はぁ…」