ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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思い立ったがなんとやら


本放送&関連小話
第1回 M1911


 

 

 

「ガンスミスと」

「M1895ナガンの」

「「銃器紹介!」

「このコーナーは、ラジオ番組のていで銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、という理由で銃を紹介、解説していくコーナーです」

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」

「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

ナガン「まず誰を紹介するのじゃ? ワシか?」

 

スミス「ナガンはなぁ......ちと特殊なので後回し。

メジャーな銃から紹介していくよ」

 

ナガン「なぜなのじゃー!」

 

スミス「.....というわけで1回目の記念すべきゲストはこちら」

 

ガバメント「M1911です! よろしくお願いします!」

 

「というわけで。

コルト・ガバメントでお馴染み、M1911を紹介していきます」

 

性能

 

ハンドガン M1911 星2

 

装弾数 7+1 発

使用弾薬 .45ACP弾

 

採用 アメリカ軍 他

 

ナ「大雑把にいうとこんな感じかのう?」

ガバ「作動方式はシングルアクションです!」

 

シングルアクション......簡潔にいうと撃鉄を1発につき一回起こす必要がある。要するに連発が難しい。比較になるダブルアクションは引き金を引けば弾が出る、と覚えておこう。

現在の銃ではシングル/ダブルの両方を使える銃が多いのでそんなに気にしなくていい。

ただの豆知識。

 

ス「画像を調べればわかるけど、見たことのない人は少ないんじゃないかな?」

ナ「有名な銃じゃからのう」

ガバ「そうです、すごいんですよ私は、ふふん」

ス「まー、経歴が凄いからなカノジョ。

銃は性能と歴史が密接に関係している。そこら辺合わせながら解説していこうか」

 

 

開発経歴〜正式採用、そして現在。

 

 

ス「彼女の開発経歴は19世紀まで遡る」

 

ナ「19世紀というと、ワシやコルトSAAが現役でおるな。というより同世代はワシらくらいしか実装されておらん気がするのじゃが」

 

ガバ「実際、私が正式採用される前は、SAAちゃんや他の子たちがアメリカ軍の拳銃だったんだよね」

 

ス「さて、19世紀当時のアメリカ軍は38口径のリボルバーを採用していたのだが、先住民族との戦闘では威力不足が指摘されるようになっていた」

 

ガバ「威力不足が、というより撃たれてもめげない先住民が凄すぎるんだけど。鉄血の人形より強いじゃん」

 

ス「というわけで、前線からは『一撃で相手を倒せるような拳銃が欲しいのじゃ!』という意見が出始めるように」

 

ナ「それと同時期、ジョン・ブローニングという男が自動式拳銃を設計したのじゃ。

というかおんし、真似下手すぎじゃろう」

 

ジョン・ブローニング......銃器設計者の天才。現代に通じる銃の設計に多く携わっている。彼の名を冠する銃も少なくない。

 

自動式......要するにリボルバー以外。

 

ス「当時は本当に画期的だったんだよね。なにせ連発できるんだから。しかもリロードも簡単、早い」

 

ナ「イマイチピンと来ぬ読者も多いじゃろうから、ひとつ解説じゃ。

 

ブローニングが自動式拳銃を設計、商品化したのが1900年じゃ。

1900年代の主な出来事といえば」

 

ス「日本海海戦でお馴染み(?)日露戦争」

 

ガバ「そしてライト兄弟の初飛行、だよね」

 

ナ「うむ。たった100年と少し前の出来事じゃが、とても古く感じるじゃろう?」

 

ス「あれ、今は2060年の筈じゃ」

 

ナ「何言っとるんじゃお主は」

 

ガバ「今は2018年ですよ?」

 

100年と少し前......年号は現在基準。イイネ?

 

 

 

閑話休題(それはさておき)

 

 

ス「というわけで自動式拳銃に目をつけたアメリカ軍は、コルト社に開発を依頼。

1911年、ガバメントことM1911は晴れてアメリカ軍に正式採用されました」

 

ナ「軍部の要求である敵を一撃で倒せるパワー、それをを叶えるために開発されたのが、45口径のM1911であり、使用弾薬の45ACP弾なのじゃ」

 

ガバ「9ミリより一回り大きいんだよ、おっきいの!」

 

一回り大きい......45口径=11.4ミリ。でかい。

 

 

ス「M1911は改良を重ねながら、第一次大戦を駆け抜けて、第二次大戦も戦い抜き、ベトナム戦争すら潜り抜け。

 

 

 

 

 

 

 

そしてて2018年現在、未だに現役です」

 

ナ「......(白目)」

 

ガバ「私って凄いですねぇ」

 

ス「どういうわけか100年前の拳銃が未だに現役なんですよ」

 

ナ「いやいやいやいや、おかしいじゃろう?! なんでそんな昔の銃が現役なのじゃ!」

 

ス「俺にもわからん」

 

ガバ「私にもわかりません!」

 

ナ「許されん、こんなこと許されん......」

 

ス「個人的な意見をいうと、やっぱり壊れにくいからじゃないかな。

45ACPというエネルギーの強い弾を使うんだし、それなりの強度が必要だったんだ。それがそっくりそのまま壊れにくさに繋がったんだと思う」

 

ガバ「正式採用拳銃はM9ちゃんに交代したけどね。一部の特殊部隊や個人で使う人もいるみたい」

 

ナ「それでも交代は1985年じゃから、結局のところ100年近くいた事になるのう」

 

ガバ「他の子が貧弱すぎるんですよ」

 

ス「それ言い返せるのAK-47くらいだろ」

 

AK-47......通称カラシニコフ小銃。

パーツが少ないので生産も簡単、さらにパーツ間に余裕を持たせることで不具合を少なくした。その耐久性の高さは半年地面に埋めてから掘り出しても使えるという話を聞けばわかるだろう。

調べれば調べるほどインチキな実話が出てくる。怖い。

 

 

ス「......ともかく。M1911はシリーズが現在でも生産が続けられていて、アメリカではポピュラーな銃の1つだとか」

 

ナ「100年前から愛され続ける国民銃、といっても過言ではないかも知れぬな」

 

ガバ「そんな、照れちゃいますよぉ」

 

ナ「ほれ、まとめじゃ。しっかりせい」

 

 

まとめ

 

 

ス「新しいようで、実は古い歴史を持つこの銃。銃にも歴史あり、ということです。

簡単な説明でしたが、知らないことも多かったのではないでしょうか。

 

ドルフロをキャラ目当てで始めた人も多いかもしれませんが、その子が持つ銃の歴史を知るのも、また一興。

よりそのキャラを愛するキッカケになると思います」

 

ナ「この話がその一端にでもなれば、幸いなのじゃ」

 

ガバ「指揮官さん、私のことをこれからもよろしくね?」

 

 

ス「というわけで、記念すべき第一回銃器紹介コーナー。これにて終了です」

 

ナ「ゲストはM1911でお送りしたのじゃ」

 

ガバ「それでは指揮官さま、良きドルフロライフを!」

 

 

 

 

 

ス「突貫作業で作ったから、説明ややこしいなこれ。伝わってる?」

 

ナ「しーっ、まだマイク繋がっとるんじゃ、騒ぐでない!」

 

 

 

 

 




ガンスミス......若いにーちゃん。銃器整備を担当。

M1895ナガン......ちっこいおばーちゃん。かわいい。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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