ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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解説中に舞い降りた突然のギャグ回。
生暖かい目で見てくださいな。


小話-3 ふるめたる・どーるず・ぱにっく

 

 

前回のあらすじ

 

ガンスミス拉致される。

 

「恨んでないとは一言も言ってない。というわけで拉致には拉致。行くぞー!」

 

M14

「貴様らー、準備はいいかー!」

 

「「「「イェス、マム!」」」」

 

指揮官←慣れた

「みんな頑張ってねー!」

 

 

 

 

416

「暇ね」

 

G11

「やること無いからねぇ、お陰で昼寝が捗るよ......ふぁあ」

 

416

「あんた今警戒中なの忘れてないでしょうね?」

 

G11

「ダミーにやらせてるから......あー、信号途絶。不味いかも。北東」

 

416

「あんたは情報を詳しく確認、私は45に連絡するわ」

 

G11

「了解、偵察してくるよ」

 

416

「もしもし45。基地がバレたかもしれない。G11のダミーが破壊された、北東方面のものよ、警戒して」

 

UMP45

「把握したわ。でも手は出さないで、いつも通りでいなさいな」

 

416

「なっ......どういうこと?!」

 

UMP45

「話は通してある......けど、反撃しないのも不自然かしらね。適当に応対して捕まってちょうだい」

 

416

「頭でも狂ったの?」

 

UMP45

「はぁ。じゃあ今から行われるのは演習よ。経費は相手が全部持ってくれる、思う存分やっても構わないけど、殺さないことだけ気をつけて。

 

......あっちがそう思うかは知らないけど」

 

 

 

 

 

 

G11

「敵さん広場に整列しちゃって。

でも今日は風が強いし200までかなぁ。こっちが風上だし回り込まないと、ああめんどくさい。

にしても、なんて言ってるんだろ。指向性マイク、オン」

 

 

M14

 

『いまこの時をもって、貴様らはガラクタを卒業します。

 

本日から貴様らは戦術人形でです。

姉妹の絆に結ばれます、貴様らのくたばるその日まで、ずっと。

どこにいようとグリフィンの仲間は貴様らの姉妹。

みんな戦場へ向かい、ある者は二度と帰っては来ません。

 

しっかりとコアにに刻みつけて。

戦術人形は、破壊されます。破壊されるために我々は存在しています。

 

だがグリフィンは永遠です。

つまり―――貴様らも永遠ですっ!』

 

『『『イェス、マムっ!!』』』

 

M14

『そして......貴様らはこれから、最大の試練と戦います。実戦において逃げ場なんてものはありません。すべてを得るか、地獄に落ちるかの瀬戸際です。楽しいですか?』

 

『『『イェス、マムっ!!』』』

 

G11

「なにこれ、なにこれ、なにこれぇ......」

 

M14

『いい声ですね、では......

 

 

お前らーっ、私たちの特技はなんだーっ!』

 

 

 

『『『『殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!!』』』』

 

 

M14

「私たちの目的はなんだっ!?」

 

 

『『『『『殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!!』』』』

 

M14

「私たちは人類をを愛してますか?! グリフィンを愛してますかっ?! ガラクタども!!」

 

『『『『ガンホー!! ガンホー!! ガンホー!!』』』』

 

M14

『OK! 状況開始っ! 」

 

『「『『YEAAAAAAAAAA!!!』』』』

 

G11

「無理ぃ......」

 

M14

『ところで......私の背後189mでのんびりスコープ覗き込んでる馬鹿はどこのどなたです?』

 

G11

「え、あ、うわっ......」

 

M14

『動揺する狙撃兵は三流ですよ? 第7小隊、突撃!』

 

『粉砕、破壊、大喝采!』

『生きて返すなぶっ殺せ!』

『潰す潰す潰す潰すゥ!』

 

G11

「にぎゃあああああああああ!」

 

 

 

416

「G11反応途絶......これ本当に演習なの?! あんたウイルスでも流し込まれてるんじゃ無いでしょうね!?」

 

UMP45

『全然聞いてた話と違う......わかった、交戦始め、全部壊して構わないわ』

 

416

「もうやってる、ああもう、なんて火力よふざけてるでしょ!」

 

『いい鉄血兵は死んだ鉄血兵だ!』

『殺せ殺せ殺せェェェェェェ!』

 

416

「でも、土煙で視界が悪くなってる。ここは煙幕をたいて仕切りなおして」

 

???

「おまん......敵じゃな?」

 

416

「いつの間にっ! でも銃を持ってないんじゃお笑いね。死にに来たのかしら?」

 

???

「諸行無常、人形はいつか死ぬ。貴方も死ぬ、私も死ぬ。みんなくたばる。

野原に骸を並べて、無様に墓もなく死ぬの」

 

416

「一体なにを......?」

 

一〇〇式

「だけど今日じゃない。

我らは人形、然れども、その魂はモノノフとともに有り......さあ、首、置いていって?」

 

 

 

UMP9

「防衛戦なんて苦手なんだけどなぁ」

 

UMP45

『正面戦闘自体避けるべき事だけど......そもそもこっちも勝つ気はないわ。ただ、防衛戦の練習になるんじゃないかしら。手筈通りにね』

 

UMP9

「はーい......さてと、頑張りますか」

 

 

 

 

1時間後

 

G11

「ごめんなさいゆるしてくださいわたしがわるかったですなんでもしますから」

 

416

「サムライこわいサムライこわいサムライこわいサムライこわい」

 

UMP9

「いやー、捕まっちゃったねぇあはは」

 

「ボス、終わりました」

 

M14

「了解、装甲車に乗せといて」

 

「ラジャ」

 

M14

「ふぅ、いい経験になりましたね。そう組織されている敵と戦う事は滅多にありませんから」

 

WA2000

「......あんたにやり過ぎって自覚はないの?」

 

M14

「とっても楽しかったですね!」

 

WA2000

「......」

 

M14

「そういえば、交渉の方はうまく行くのでしょうか?」

 

WA2000

「ナガンとあいつよ、失敗する方がおかしいわね。

ただ、不思議な格好をしていたけれど」

 

 

 

ガンスミス←大石内蔵助コス

 

「やぁーやぁーUMP45、とその他3名。

先日はよくも俺を拉致してくれたな!

俺の2ヶ月ぶりの有給休暇を潰した罪万死に値する! 者共、こやつをひったてぇい!」

 

ナガン

「わししかおらんのじゃが」

 

ガンスミス

「ノリだノリ」

 

UMP45

「......今日はハロウィンだっけ?」

 

ガンスミス

「冗談だよ冗談、あとお約束のネタってだけさ。

ここからは真面目な話だけどな。

さて......ウチに来ないか、404小隊」

 

UMP45

「へぇ、ヘッドハントって訳」

 

ガンスミス

「しょーじき言えば3人とも本体確保済みだし、ダミーも中大破させてる。断る余地も無いけどな」

 

UMP45

「断ると言えば?」

 

ガンスミス

「......そうだな、多分ウチの指揮官が泣き喚くくらいか」

 

ナガン

「ま、あやつならそうするじゃろうな」

 

UMP45

「誤魔化さないで、何かあるんでしょう?」

 

ガンスミス

「下心はないとは言えないね。本部直轄、書類上は存在しないエリート人形小隊、その実力はあのAR小隊と同等かそれ以上。

手元に置いておかない理由がないさ。

それをウチの指揮官に当てはめるのは早計だと思うぞ、一回会えばわかる」

 

ナガン

「なんせ頭は今時珍しい御花畑じゃからな。このご時世滅多に見られるものではないぞ?」

 

UMP45

「......話だけなら」

 

ナガン

「そう思うて繋げてあるぞ。ほら」

 

UMP45

「......もしも」

 

指揮官

『ぬゔっ! ......おっと失礼、声がかわい過ぎて変な声出ちゃった、許して?』

 

UMP45

「......」

 

指揮官

『ああ黙らないでよ、まるで私が変な人みたいじゃない!』

 

ガンスミス

「変な人だろ」

 

指揮官

『銃が恋人の人に言われたくないよーだ!

話はちょっとガンスミスさんから聞いた。なんか、特殊部隊だから装備や補給がしにくいんでしょ? だったらうちに来なよ、歓迎するよ?』

 

UMP45

「......私たちは本部直轄、いち基地に肩入れするのは禁止されて」

 

指揮官

『で、も、鉄血兵のうちハイエンドなものはここS地域で目撃情報が多い。詳しくは私も聞いてないけど、それに関わるお仕事なんでしょ? だったらウチの基地を使いなよ!

ああ、場所と資源は気にしないで、人形の4人や5人、受け止め切れなくて最前線は名乗れないよっ』

 

UMP45

「......ふぅん、で、どうしてこの話を持ちかけたの? ただの親切心、て訳じゃないでしょう?」

 

指揮官

『......あー、これって言う必要ある?』

 

ガンスミス

「だったら俺が代わりに」

 

指揮官

『たんま! だったら私が言う、黙ってて!』

 

ガンスミス

「はいよ」

 

指揮官

『しょーもないとか言わないでね、いい。

 

......G11ちゃんの髪の毛に埋もれて寝てみたいから声かけた。あと416ちゃんにドレス着せたい、UMPの2人はとっても可愛いから一緒に遊びたい。それだけ』

 

UMP45

「......」

 

指揮官

『だって、書類上は存在しないからって誰にも忘れられて、なんてじゃ、泣けるでしょ?

だから、声をかけた。

私の事はどうでもいい......いやどうでもは良くないけど、ともかく。何はともあれ、私は君たちのことを記憶に残したい。楽しいこと、辛いことでも構わないから。

それだけ。

 

返事は?』

 

UMP45

「......イエスね。こんな告白されたら、惚れてしまうわ」

 

指揮官

『いやっほい最高! これで合法的にG11ちゃんをhshsできるふぅおおおおおおいまからでも盛り上がってきましたよ!

あ、ガンスミスさんあとよろしく』

 

ガンスミス

「な、わかっただろ。一回会えばわかるって」

 

UMP45

「ほんと、あなただけには敵わないわね。

404小隊、本日をもって正式にS09基地に着任します。書類は無いけど」

 

ガンスミス

「よろしく頼むよ」

 

UMP45

「ええ、こちらこそ」

 

ナガン

「......迎えが来たようじゃな。あれに乗って帰るぞ」

 

ガンスミス

「装甲車ってのがまたグリフィンらしいと言うか......レディファースト」

 

UMP45

「あら、気が効くのね」

 

ナガン

「すまんのう......お主は乗らんのか?」

 

ガンスミス

「死にたく無いからねぇ。

じゃ、モシン・ナガン、やっちゃって」

 

モシン・ナガン

「イェーイ! 同士、盛り上がってるぅ?

私は最高に盛り上がってるぅ!

と言うわけで皆さんを地獄のドライブにごっしょうたーい! 交戦区域ど真ん中を突っ切る最短コースの飲酒運転をお楽しみくださいませー!」

 

UMP45

「......?」

 

ナガン

「 」

 

ガンスミス

「有給の恨み思い知れ。

モシン・ナガン......アクセルフルスロットルで行っちゃってください!」

 

モシン・ナガン

「んぐ、んぐ......ぷはぁ。やっぱりハンドルを握りながら飲むウォッカは最高だね!

ご乗車のお客様、舌を噛まぬように、それと銃の安全装置は必ずつけておいてくださいませ、それでは、2名さまごあんなーい!」

 

UMP45

「......嘘でしょ、ねえ嘘でしょ?」

 

ナガン

「わし関係ないんじゃがああああああああああああああああああああああああああ!」

 

UMP45

「きゃああああああああああああああああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンスミス

「と言うわけで、また次回!」

 

 

 




ガンスミス......拉致された時は二ヶ月ぶりに有給を満喫している街中だった。
意外に根に持つタイプらしい。

グリフィンは週休2日制のホワイトな企業です(本部発表)

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