ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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お隣さん設定の焔薙さん作の「それいけぽんこつ指揮官(以下略)」がすこーしまずい状況になったようなのでつい筆が乗ってしまいました。
アンケートでさっさと解説進めろに投票してくれた人ごめんなさい!
これと同時並行で進めてますんで!許してください!なんでもしますから!



ひだまりは狭く、その影響は限りなく広い。


番外編 嵐の予兆

 

 

 

 

「割と真面目にピンチです」

 

そう切り出した後輩ちゃん、いや現指揮官の顔はいつになく真剣だった。

 

「A基地のユノ司令官がナイフで刺され重傷、連絡によれば緊急治療室にて治療中とのこと、現状まだ予断を許しません」

「ユノちゃん......」

 

せっかく人間を信頼しようと頑張ってたのに、そんな努力を踏みにじるような真似を......誰がッ!

 

「ガンスミスさん落ち着いて。そんで、犯人の目星は?」

「それがさっぱり」

 

お手上げだ、と言わんばかりに両手をあげておどけてみせる。いつもなら気をまぎわらせるには十分だが、今回ばかりは歓迎できないな。

 

「......すまん、真剣に頼む」

「では真剣に行きましょう。

下手人は不明、彼方さんは目処がついているようですが、こちらに情報はありません。

ですので、()()()()()()()()()()()()動くしかないでしょう。

大雑把に分けるとこんな感じですかね。

ケース1

鉄血の手によるもの、またはそれに準ずるもの。

 

基地混乱を狙っての襲撃が予想されます。指揮官への攻撃は狼煙兼弱体化狙いでしょう、ですのでA基地の警戒区域をこちらで持ちます。

先輩には防衛部隊の編成と指揮を任せます。

この命令はあらゆる命令に優先するとします。

 

ケース2

G&K社の誰かによるもの

 

成り代わり......でしょうか。A基地の戦力はトップクラス、上を挿げ替えて記憶を上書きすれば最強軍隊が完成します。

この場合こちらにも手が伸びる可能性がありますので、死神さんはそちらの警戒をお願いします。

多少の人員を引っこぬいても問題はありません。

先輩と話し合って決めてください。

 

ケース3

その他突発的な事象によるもの

 

要は想定外の事態ですね、こちらに関してはおそらく出来ることはないでしょう。

とりあえず1ヶ月の外出自粛と警備強化を。ローテーションはこちらで組み直します。

金庫番くんはかかる費用を試算、休暇を申請した職員に事情を説明しておいてください。

 

では仕事にかかってください!」

「「「了解!」」」

 

テキパキと指令を出し、俺以外の全員が命令に従い動き出す。

......そうだよな、一介の整備工に出来ることなんてなんにもないよな。

 

「あ、ガンスミスさんはボクと一緒にお見舞いに行きます。スミ子ちゃんでしたっけ、安全のために彼女を使ってください。

ボクもちょっとやる事があるので」

「......わっつ?」

「察しが悪いですね、説明が必要ですか?

理由は共同戦線の構築とかそんな雑務を伝えに行くだけです。割り込みで聞かれても面倒が増えるだけですから。

それに、結構彼女に入れ込んでるでしょう? 一言くらい声をかけた方が良いのではないですか? 部下の心配事を取り除くのも上司の役目です」

「......あんた」

「勘違いしないでください。先輩以外の人間と2人きりとか吐き気をもよおすほどですが、緊急事態ですので不可抗力です。

それに曲がりなりにも同僚ですよ? 命を狙われたってなら気が気でなりません。

それに、人間不信は何も自分だけではないって事を知る必要があります、人生の先輩からひとつ教えてあげようと思いまして。っと、喋りすぎましたか」

 

それでは、と指揮官室に引っ込んでしまう始末。

 

「......なにがなんだか」

「ほんと、真面目だったらこんなの優秀でかっこいいのに」

 




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