ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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コラボ後編です。

......まあ、事情により複雑な気分にもなりながら書いているのでありますがひとつだけ。

コラボ楽しかったです、また会えることを夢見ています。


番外編 レッツ・プレゼンテーション!

 

 

 

 

「まず護身用の銃に求められるものは何か。

これは軍や傭兵からすると少し難しい考え方だ」

 

皆さん熱心にメモを取っている様子がうかがえる。勉強熱心で何よりだ、話す側としても気分が乗るのでもっとやってほしい。

 

「銃を扱う技量があり、人を撃つ覚悟がある。それは狙われる可能性の高い因縁や恨みを持つ相手も同様。

しかもこのご時世、相手が武装してくることすら考えられる、というか実際あったみたいだしな。

そこんところ考えながら色々と条件をピックアップしてみた。

 

ひとつ、携帯性が高いこと。

ひとつ、威力がそれなりにあること。

ひとつ、場所を選ばず使用できること。

 

最初のは言わずもがな。

護身用にライフルなんぞ振り回してたら日常生活の雰囲気悪いうえそれに物騒だ。

次のは君らの事情を鑑みてというやつだ。

護身用であれば正直22口径、38スペシャルといった小口径のもので十分なんだが、君らの場合相手が武装する可能性が無いわけではない。

その場合小口径じゃ役不足になる。俺個人の考えとしては9mmパラベラム弾が最低ラインといったところだろう。

 

最後のは護身用ということを考えてだ。

相手がいつどんなところで襲ってくるかはわからない、つまり、どんな時にでも対応しないといけないよな。

ひらけた道路、奥まった室内、足場が不安定な場所や逆に安定した場所。どんな場所でもパフォーマンスを発揮できることが求められる。

 

この3点を満たすとなると、やはりハンドガンが相応しいかと思う。

サブマシンガンやショットガンも考えたんだが、オーバーキルすぎるという事で除外した。

ここまでで質問は?」

 

一旦区切ると、417さんが首をかしげる。

 

「威力が多いことに越したことは無いんじゃないの?」

「私などグレネードだが……これは流石にオーバーキルすぎるのは理解できる」

「彼女の言う通り、敵でない人が近くにいる状況もあり得ないとは言えない。流れ弾で人を傷つけることは俺としても望ましくない。というわけでNG!」

 

ばつ印を作ると納得したかはさておきうなづいてくれた。よし、次いこう。

 

「あと個人的には銃は隠しとくのはメリットになるな。コンシールドキャリーってやつ。

例えば417さんはふとももにホルスターで下げてるけど、これは見えるというか『417は銃を持っている』という事はわかるんだよね。銃を持ってる事を見せること自体は抑止力になりうるんだけど、君らの場合お構いなしに襲いかかってきそうだからねぇ。

『まだ武器を持ってるかもしれない』と思わせるのは大事だと思う、素人考えだけどね。

 

あと銃をひけらかして歩くのは子供にとっても良いとは思えないし、そこんところも考えてね?

ありきたりな言葉だけど、もう君らだけの体じゃないんだからさ」

 

 

......とまあ、言いたい事は言い切ったけどどんなふうに思ってるんだろ。これから整備もあるし、いちいち反応してたら時間もかかるだろうしあんま触れないけどさ、色々思うところあればいいな。

 

「では紹介の方していこう。

ワルサーPPK、

H&K HK45、

M1911A1/V10(短銃身モデル)。

USPコンパクト、

Px4 ストーム、

を俺はオススメする。

個々の説明は長くなるから後でナガンあたりに任せるとして、さっき言った条件を満たすもの、ではないかと思う銃をここに並べました。

一応リボルバーとかも揃えたから、皆さまお好きな銃を取ってくださいな」

 

そういうとワイワイと相談しながらめいめいが銃を手に取り始めた。割とこういうのって趣味というか性格出るよね、おにいさんこういうの大好き。

さて、護身用というのれあればつきまとう問題について言っておこうかな。軍よりの人間だからこそ気がつかない事だろうし、俺だって忘れてた事なんだよな。

 

「あと最後にひとつ。

 

子供ができるであろうみなさんには常に頭に入れて欲しい事ですので、聞いてください。

僕が持っているこのリボルバー。縁があって引き取らせてもらった物なのですが......人を殺しています。

 

それもただの殺人ではありません。

 

護身用としてまくらもとに置いてあったこの銃を子供が触って暴発、持ち主の母親を銃殺しました。

また、ポケットに入れておいた銃を子供が叩いたりした事で暴発した事例もあります。

 

あなた達は確かに銃についてはプロフェッショナルかもしれませんが、その銃に触る可能性のある人全員がそうではないはずです。

 

そして、銃による事故は記憶に残る、という事を忘れないように。

僕は一度銃を暴発させて危うく弟を殺しかけたんですが、銃に引き金に指を掛けると今でもその光景をはっきりと思い出せます。

 

銃の扱いには覚悟を持って、くれぐれも事故のないよう、扱ってください。

 

じゃ、ナガンあとよろしく」

「任されたのじゃ。

ではちゅうもーく、これより拳銃の射撃訓練を行う。

各々は銃を十分に確認したら、マガジンを入れてブースに並ぶのじゃ!」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「ヒャッホウ整備の時間だぜテンション上がってきたやっっばいみwなwぎwっwてwきwた!」

「なんだこのオッさん!」

「おにーさんだよ!」

 

このあとめちゃくちゃ整備した

 

 

 

 

 

 




はい、これにて終了です、お疲れ様でした。

コラボ先のココアの錬金術師 改めムメイ様もありがとうございました。

......なんか、とても言いたいことが多すぎて何も言えないのですが、

お疲れ様でした。

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