ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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第12回 ステンMk.Ⅱ

 

 

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくコーナーです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」

 

ガンスミス

「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

ガンスミス

「前回はふざけすぎて申し訳ございませんでした」

 

ナガン

「今回からは初心に立ち返り、解説して行きます。そこんところよろしく、なのじゃ」

 

 

前回......ちょっとやりすぎた。流石にキャラ崩壊にも程があるのでこれからは修正します(できるとは限らないしやるとも言ってない)。

 

 

ガンスミス

「さて、今日紹介するのは誰にしようか」

 

ナガン

「決めておらんかったのか......適当に次に来たもので構わんだろう」

 

???

「こんにちわー、メカニックさんに用事があって」

 

ガンスミス

「よし、君に決めた!」

 

???

「......来たんですけ、ど?」

 

 

 

 

 

ナガン

「さて、今日のゲストはこちら」

 

???

「あのー、さっぱり事情がわからないんですけど」

 

ガンスミス

「いいからいいから、自己紹介して」

 

???

「うう、わかりましたよ。

私はステンMk.Ⅱ。今日はよろしくお願いしますね」

 

ナガン

「というわけで今日のゲストはステンMk.Ⅱじゃ。よろしく頼むぞ?」

 

ステンMk.Ⅱ

「あのー、毎回こんな風にゲスト決めてるんですか?」

 

ガンスミス

「いんや、俺の気まぐれ。でも今日は気分が乗らなかったから適当に」

 

ステンMk.Ⅱ

「......用事が終わったら早く返して下さいね。急いでるんですから」

 

ガンスミス

「ハイハイ、その件は承知ですよっと」

 

 

 

性能諸元

 

ステンMk.Ⅱ サブマシンガン 星3

 

口径 9mm

 

使用弾薬 9mmパラベラム

 

装弾数 32/50発 (箱型弾倉)

 

採用 イギリス軍他

 

 

ガンスミス

「特に何の変哲も無い、ておきまりのセリフしか出ないね」

 

ナガン

「では、解説に移るかのう」

 

開発経緯

 

ガンスミス

「この銃の開発が始まったのは1940年。

さて、1940年前半に起きた一番デカイ事件といえば、なんだと思う?」

 

ナガン

「冬戦争の終結じゃろう、他には......」

 

冬戦争......ソ連vsフィンランド が起こした戦争の通称で、ソ連の勝利に終わる。シモ・ヘイヘの活躍の舞台で有名。1939〜1940。

 

ステンMk.Ⅱ

「ダンケルクですね」

 

ナガン

「ダンケルク? 何じゃそれは」

 

ガンスミス

「正確にはダンケルクの戦い、だな。ダンケルク撤退とも言うらしい。

ナチス・ドイツが電撃戦でフランス全土を占領し、残っていたフランス軍やイギリス軍がイギリス本土に撤退するまでの一連の戦闘だな、たしか。

その際、とにかく人員を輸送船の詰め込んだわけなんだが......武装なんかは殆ど廃棄処分や置き去りだ」

 

ナガン

「それは致命的ではなかろうか」

 

ガンスミス

「もちろん。もしドイツがイギリス侵攻なんて始めた日には、武器がない兵士だらけでは何の意味もない。

それを見越してイギリスはアメリカから大量に武器の買い付けをしていた。最初の予定とは違ったけどな」

 

ナガン

「それでは、イギリス軍は大量に武器をもらえたんじゃな。一件落着」

 

ステンMk.Ⅱ

「それが全然ダメだったんです」

 

ガンスミス

「アメリカからの輸送船はことごとくドイツの潜水艦に潰されてまともな数は入って来なかった」

 

ステンMk.Ⅱ

「それにロンドン大空襲も追い打ちをかけます。英空軍の活躍によりなんとか本土は守られましたが、主要な工業地帯は大打撃を受けてしまいました」

 

ナガン

「......それ詰みじゃないかのう」

 

ガンスミス

「実際はなんとかなったからイギリスは戦勝国ではあるんだけどもね。

さて、本題に入りましょうか」

 

ステンMk.Ⅱ

「はい、ステンの誕生ですね!」

 

ガンスミス

「この状況を重く見たイギリス軍は『とにかくいっぱい作れる銃を寄越せ』と開発を命じた。そしてできたのがステンMk.Ⅰという訳だ」

 

ステンMk.Ⅱ

「それをさらに省力化したものがステンMk.Ⅱという訳なんです」

 

 

 

ステンMk.Ⅱってどんな銃?

 

 

ガンスミス

「お世辞にもいい銃とは言い難い。とにかくコストを抑えて大量生産に特化させたこの銃は、見た目からしてひどい。

身もふたもない言い方をすればこの銃は『水道管に引き金と弾倉を取り付けただけ』だからな」

 

コストを抑えて......一丁あたり7ドル60セント也(当時のレートで)。

 

ステンMk.Ⅱ

「Mk.Ⅰではあった木製部品もなくなり全金属製。照準器は鉄板に穴を開けただけですし、とにかく弾が出ればそれでいい、という主張がにじみ出てます......」

 

ガンスミス

「しかし特化させただけあり生産性は高い。

しかも簡素な設計だけあって、自動車部品メーカー、装身具メーカー、果ては醸造場までこの銃が作れる始末。製造拠点が多ければ多いほど全体量も増えるのは言わずもがなだしな」

 

ナガン

「聞けば聞くほど酷い銃じゃのう。性能も今ひとつだったのが見え見えじゃな」

 

ステンMk.Ⅱ

「見くびってもらっちゃ困ります! たしかに遠距離射撃はトンプソンやMP40には劣りますけど、近距離だったら引けはとりませんから!」

 

ガンスミス

「連合軍が巻き返し始める1943年以降も生産は続けられるほどだったんだし、何だかんだ設計は優れてたみたいだな」

 

ナガン

「なるほど、見かけによらんのう」

 

ステンMk.Ⅱ

「もっと褒めてもいいんですよ!」

 

ナガン

「おー、よしよし偉いぞお主は」

 

ステンMk.Ⅱ

「ふふーん!」

 

 

戦歴

 

ガンスミス

「配備されたのはイギリス軍はもちろんのこと、フランスなどドイツ支配下のヨーロッパ諸国にばら撒かれた。比較的コンパクトなこの銃は持ち運びにも便利だしな」

 

ナガン

「なんか前回聞いた気がするんじゃが」

 

前回......ウェルロッドもコンパクトで持ち運びできる。若干用途は違うと思うけど

 

ステンMk.Ⅱ

「他にも、使用弾薬の9mmパラベラムはドイツ軍の拳銃弾と同じです。いざとなればドイツ軍兵士からも奪えますし、レジスタンスにとっては色々と好都合だったんですよ」

 

ガンスミス

「そして朝鮮戦争でも用いられていたんだが、その頃には後続が配備され始めていたんだ。そう遅くないうちに、この銃は戦争から姿を消すこととなる」

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「イギリス軍の窮地を救った救世主とも呼べるかもしれないこの銃。

見た目こそ酷いですが、それは関わる人々がとにかく必死だったことの裏返しでもあります」

 

ステンMk.Ⅱ

「見た目が全てじゃないってことです!」

 

ナガン

「それじゃ、締めてくれるかのう」

 

ステンMk.Ⅱ

「それでは指揮官さま。これからも頑張って下さいね!」

 

 

 

 

 

 

あとがたり

 

ナガン

「上機嫌でコンテナを持って行ったが、中身は何だったのじゃ?」

 

ガンスミス

「本部からの衣装支給」

 

ナガン

「ああ、たまにあるアレか」

 

アレ......衣装支給、又の名をスキンガチャ。課金とご利用は計画的に。

 

ガンスミス

「指揮官に一番に見せたいんだってさ。っとメールか、指揮官から......?」

 

指揮官

『ステンちゃんが可愛すぎて死にそう』

 

ステンMk.Ⅱ

『ドヤァ』←ピンクのドレス姿

 

ナガン

「............これ戦場でも着る、のかのう」

 

ガンスミス

「たまに支援部隊でドレス姿の奴いるよな、どうやって戦ってんだ?」

 

ナガン

「わしに聞くな」

 




ナガンちゃんに衣装を実装しろ(脅迫


ちなみにナガン推しですけど上に1人います。
早く解説したいけど資料無さすぎつらい。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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