ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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第14回 DP28/RP-46

 

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくコーナーです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」

 

ガンスミス

「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

ガンスミス

「その前にひとつお断り。

リクエストでRP-46を紹介してほしい、とのお便りが届いたのですが、どうやらドルフロ未実装、なようでして。調べてみたところDP28の改良版に当たるみたいで、そちらの紹介をしていたいと思います。

未実装に限らず紹介していこうとは思うんですけど、別コーナーでまとめたい構想があるんで......

後々になりますが、未実装銃もどんと来い、って感じですね!」

 

ナガン

「まあ、資料が無いと紹介は厳しいがのう。IDWとか」

 

IDW

「理不尽にゃーっ!」

 

IDW......イギリス製サブマシンガン。そして基地のマスコットで実質猫。

作者の最推し、そろそろ誓約したい。

 

 

 

 

 

ガンスミス

「今日のゲストはこちら。つっても、顔見知りというかな」

 

DP28

「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない」

 

ナガン

「久しぶりじゃのう。教練の方は順調だと聞いておるが」

 

DP28

「そうね、最近の子は少し虐めても骨があるから好きだわ」

 

ガンスミス

「さらっと虐めって言わなかった?」

 

DP28

「戦場じゃ敵は待ってくれないの。多少の理不尽も慣れておかないと」

 

ナガン

「旧式呼ばわりされただけじゃろうに」

 

DP28

「......」

 

ガンスミス

「そっ、それでは性能諸元どーぞ!」

 

性能諸元 DP28 マシンガン 星2

 

口径 7.62mm

 

使用弾薬 7.62×54mmR弾

 

装弾数 47発

 

採用 ソビエト連邦

 

 

ガンスミス

「いわゆる軽機関銃......M1918と同じ分類かな。あちらに比べると重いかもだけど」

 

ナガン

「ちなみにRP-46はこれをベルト給弾式に改造したもので、基本構造にそう変化は無いようじゃの」

 

DP28

「名前のDPとはデグチャレフ型歩兵用火器の頭文字よ。また後で詳しく解説するから安心して、でしょう、坊や?」

 

ガンスミス

「その呼び方は心臓に悪い......」

 

DP28

「あらあら」

 

 

開発経緯

 

ガンスミス

「ソビエト連邦国産軽機関銃の開発が始まったのは、1920年代、ロシア革命も終わったばかりの頃だった。

第一次世界大戦で存在感を示した軽機関銃を導入した、又はしようとした国は多い。ソ連も例に漏れず、まずは帝政時代の旧式のものをかき集めたんだけども」

 

ナガン

「ほとんどが旧式、その上交換部品も欠けているから運用は難しい。そんなわけで、国産軽機関銃の開発が始まったというわけじゃ」

 

DP28

「そして1928年、ヴァリシ・A・デグチャレフ技師がDP28を開発、実用化したの」

 

ヴァリシ・A・デグチャレフ......我らが祖国の銃器設計者。機関銃や短機関銃、対戦車ライフルを設計開発した。

代表作にPTRD1941対戦車ライフルなど。

 

 

DP28ってどんな銃?

 

 

ガンスミス

「特徴は部品点数の少なさだな。可動部品は6個しかなく、重要部分はしっかり独立してるから壊れた場合も交換がしやすい」

 

ナガン

「欠点もある。銃を支える二脚部分は構造上弱かったようじゃし、一部の部品が熱の影響を受けやすく、長い時間連射すると作動不良を引き起こす。実戦では連射ではなく、3〜6発のバースト射撃を心がけるようにとの訓示があったようじゃのう」

 

DP28

「一番目立つのはこの大きな円盤型の弾倉ね。弾薬の都合上、近代のような真っ直ぐなマガジンが作れなかったの。だから必然的にこの形になってしまったの」

 

ガンスミス

「これがイマイチ不評だったみたいだな。大きいから予備を持つのに苦労したようだし、衝撃にも弱かったみたいだな」

 

ナガン

「故に、改良型のRP-46ではこのような形をとらず、ベルト給弾式に変更したのじゃ」

 

ベルト給弾式......マシンガンに主にみられる給弾システム。金具などで弾薬を100〜300発つなぎ合わせ、弾倉の代わりとしたもの。

現代でも多く使われる方式。

 

 

戦歴あれこれ

 

ガンスミス

「初戦はスペイン内戦、そして一番活躍したのは独ソ戦だ。1945年までには、モシン・ナガン、PPSh-41に次いで三番目に配備されていた、といえば広まりが伝わるかな」

 

スペイン内戦......1936〜39年に起きたスペイン内部での戦争。

ソ連や連合国が支援する共和国政府側とナチス・ドイツの支援する国民戦線軍が戦い、国民戦線側が勝利した。

第二次世界大戦の前哨戦とも取れる。

 

独ソ戦......1941〜45年に起きたドイツなどの枢軸国とソビエト連邦の間の戦争、大祖国戦争ともいう。

スターリングラードの戦いなどが有名。

ソ連の遅滞戦術、焦土作戦などによりドイツ軍は疲弊し、最終的にはソ連側が勝利に終わる。

ナガン

「うむ。そして新しい軽機関銃の開発などにより、弾薬ベルト給弾式RP-46に改造されたりなど改良は続けられたが、1961年には後進のPK汎用機関銃に道を譲り引退したのじゃ」

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「軽機関銃の黎明期に開発されたこの銃。

構造の単純さからくる信頼性により、40年以上ソビエトで使われ続けてきました。もしかすると、ソ連をを影から支え続けて来た立役者なのかもしれないね」

 

ナガン

「改良されつつけたというのは愛されておる証拠、じゃからな」

 

DP28

「ふふ、そういってもらえると嬉しいわ」

 

ナガン

「老兵なれども腕は確かなのはわしが保障しよう。隊長として背中を預けてきたわしが言うんじゃからな」

 

DP28

「そう言われると照れてしまうわ」

 

ガンスミス

「お二人は知り合いかい? えらく親しげだけど」

 

ナガン

「元は同じ部隊でな、今こそは解散してしまったが、もう一度あの部隊で戦場に出てみたいものじゃ」

 

DP28

「ナガンの指揮下でもう一度戦ってみたいわね。あの痺れるような戦術は、今じゃあまり見られないから」

 

ナガン

「わしも暇じゃし、たまには運動するのもいいのう。この後暇か?」

 

DP28

「教えてる子達が模擬演習をするけど、どう?」

 

ナガン

「良きかな良きかな。せっかくだしあやつも呼ぶか」

 

DP28

「ナガン小隊再結成ね、腕がなるわ、ふふ」

 

ガンスミス

「あのー?」

 

DP28

「あらごめんなさい坊や。寂しかったわよね?」

 

ガンスミス

「そろそろ時間なんで、締めて貰えると」

 

DP28

「それは、ごめんなさいね。あまり話す機会もないものだからつい。お互い忙しくって。

 

では、指揮官の皆様、御機嫌よう」

 

 

 

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「あのAR小隊が手玉に取られるって......」

←演習観戦中

 

モシン・ナガン

「同士って戦場だとえげつないよ?」

←同じく観戦中

 

ガンスミス

「人は見かけによらねえな......」

 

モシン・ナガン

「そもそも人じゃないけどね。いやー、酒がうまい!」

 

DP28

「避けないとやられちゃうわよ〜」

 

SOPMODⅡ

「悪口言ってごめんなさああああああああああああああい!!!」

←今回の原因

 





ナガン小隊......ナガンが昔組んでいた小隊の通称。
メンバーにナガン、DP28、他に2名。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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