ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

141 / 157
なんか堅苦しい題名だと面白くないだろうし。


というか大規模コラボって何すれば良いんだろう。と思うこの頃。


番外編 鉄血を派手にぶっ飛ばすらしい大規模コラボ-2

 

 

 

『こちらFox2ジュピター7陥落を確認、膾切りってどうなってるのよあの一般人』

『Fox4、D7区域の敵中隊壊滅。やることなすこと派手ですねぇ』

『こちらFox5! 特に異常ありません、オーバー』

 

「Foxリーダー了解。しかし......」

 

 ふぉあ、とあくびを漏らすナガン。その姿はいつもの制服ではなく、森林迷彩用のネットを被り顔にドーランまで塗りつけた本気の隠密姿だった。簡単な単眼鏡を覗きつつ戦場を報告して臨時本部に飛ばし続けるーーーこれがB中隊の今の仕事だ。

 山岳地帯に面すると言うことは、偵察に適した高台がそこにはあると言うこと。それもいくつもだ、それぞれにサブフレームを振り分け、ダミーの通信も発しつつ部隊を細分化することで敵の目を撹乱し効率よく情報を集める。これが指揮官の立てた作戦のひとつ。

 

「実情は派遣戦力が少ないおかげで他にやることもないんじゃよなぁ」

 

 もちろんB基地が総力を上げればこの作戦の主力を担うこともできる。がしかし今回ばかりは予備兵力の意味合いの方が強く、そもそもB基地の主力はこの攻勢にあわよくば裏をかこうと動く鉄血勢力を抑え込むために別方面へ派遣されているのだ。基地防衛のための虎の子の戦力も前線に割くわけにもいかず、たったの2小隊では偵察部隊が席の山。

 

『117支援砲撃、有効。このまま続けられたし』

『8,9,12セクターのジュピター砲沈黙』

『E-7にジュピターを確認、誰か派遣させて』

『W方面から敵鉄血歩兵隊多数、掃討に当たられたし』

 

 隊員の報告を聞きながらブリーフィングを思い出し、現在の状況と照らし合わせる。自分たちがシュミレートしたよりも、戦況はこちらが圧している。

 

「これで砲台陣地は半数を占拠。うち全てが再建不可なまでに破壊されているとな。今のところ正規軍とも足並みは揃うておるし、このまま何事もなく終わりそうじゃのう」

『こちらFox3。隊長、それフラグってやつだと思う』

「まさか」

 

 そう軽口を叩くくらいには、B基地の面々は暇を持て余していた。

 

 

 

だが、戦場はここだけには止まらない。

銃後の補給線もまた、戦場なのだ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

「こっちの資材はここじゃない、アッチ」

「ハーリーハーリー! 予定3分オーバーなんだから早く回した回した!」

「司令部より報告、31補給所が砲撃され壊滅状態にあると」

「そこは戦線のど真ん中でしょ!? 早くしないと突破されるよ方策考えて!」

「17補給所のの資材をごっそり転用するのは? もうあそこの仕事は終わってます」

「戦場の端から端までは流石に時間がかかりすぎる! プール資材はどこいったの!?」

「正規軍に追い剥ぎされたとの報告が」

「ふざけんなよあの『放送禁止』ーッ!」

 

 怒号飛び交うG&K社臨時本部、その物資集積所。

 そこはどこの戦線より激しい怒号と罵声が飛び交う戦場だ。その様子をオイルまみれになったつなぎ姿の男性、ことガンスミスが見て一言。

 

「いやあ、乱世乱世」

「じゃあこれ修理依頼ね。逝ってヨシ」

「『以下放送禁止』!」

 

 同僚に大量の書類を押し付けられいつもの修理キットを担いで飛び出す羽目になったりと、とかく忙しいことこの上ない。

 なにせいくつもの基地が多数の部隊を率いて広々とした戦線を作っている。

 さらにG&K社の戦術人形はありあわせの民生人形とかき集めてきた銃を合わせた、いわば突貫作業でできたもの。弾薬もパーツも半分以上が共有できないと言う軍隊において致命的な欠点を抱えていればどうなるか。

 

「AKの弾とM4の弾を間違えたのはどこのドイツだバカヤロー! 報告書と違うやろがい!」

「え、一緒じゃないんですか?」

「おバカー!」

 

 そもそもここにいる半数以上の人は民間人上がりの職員でもあり、銃の区別がつかない人も一定数はいる。それでも事務作業能力は優秀なので現場を回すのには必要で、というんだから邪険に扱うこともできない。

また戦術人形も少数ではあるがここで働いている。銃ではなくペンと紙という旧世代な武器を持ちながら同じ姿の人形が何人も走り回ってる姿を見れば一目瞭然のことだろう。

 ただ、たまに銃を持って走り回ることも少なくない。

 

「物資コンテナの一つに戦術人形が紛れ込んでいたの!!!」

「どのコンテナに潜んでいたんだ!?」

「そこのおじ様が受け取る予定だったコンテナに潜んでいたのですわ!!」

「鉄血か!?」

「違いますが、怪しいのでパイソンに拘束させているのよ!!」

 

「なんだなんだ、騒がしいねぇ」

「民間人の人は下がってください! 敵が潜入した恐れがあります!」

「......総員退避ー!」

「「「総員退避了解!!」」」

「にげろにげろー!」

 

 昨日は砲撃、一昨日は誘爆事故。その前はスパイの暗躍。本部であっても戦火は絶えず、あちこちで銃を持った戦術人形が走り回っている。

 

逃げるは恥だが役に立つ、とはよく言ったもので。

きょうもまた、職員は仕事を放り出して笑顔で逃げ回っている。

 

「問題解決までおやすみだー!」

「休め休めー!」

「働けバカやろー!」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。