ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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おひさしブリーフ。傭兵です。騙して悪いがコラボだよ!

だってこっちの方が楽しいんだもん。


番外編 大規模コラボ コーヒーブレイク 1

 

 

 

「仕事が多い!」

「いつものこと、諦めてハンコ押して」

「やだもー!」

 

 積み上がる書類の山に今日も今日とてS09地区B基地指揮官は不平不満をぶち撒け、隣では諦めたように戦術補佐官が書類の山をまた積み上げた。

 

「というかなんなんですか! なんなんですか! そもそなんでウチが防衛地区の事務とか福利厚生まで面倒みなくちゃいけんのですか馬鹿なんですかオーバーワークで干からびますよ!?」

「仕方ないでしょ、責任者なんだから」

「もっと仕事を他所に投げさせてくださいよっ!」

「仕方ないでしょ。役所が麻薬密売と人身売買とクーデター未遂で物理的に更地になったんだから。そもそも制圧主導したのはウチなんだし自業自得と言えばそれまでよ」

「武装組織の弾薬庫が吹き飛んだのが悪いんですう」

「......不平不満を言うのならば、少し休憩してはどうだろうか」

「このそこはかとないひんやり感は......フロスティさん」

「フロストノヴァだ」

 

 つけられたあだ名を訂正しつつ、お盆にコーヒーを乗せてやってきたケープ姿のウサギ耳、彼女の名前はフロストノヴァ。別世界からとある事情でやってきて、とある事情でやって一度は戦術人形になり、偶然元の姿に戻ったと言う奇妙な人生を辿って生きてきた。その現在の着地点とはいえば、指揮の補佐をしつつ、忙しいカリーナの代わりに副官や連絡員まがいのことをしていた。

 

「あの男が入れたエスプレッソだ。砂糖は好きなだけ入れるといい」

「徹夜明けの頭にはありがたいですねえ」

「やった」

 

 指揮官はマグカップより一回り小さい専用のカップにコレでもかと角砂糖を放り込み、戦術補佐官の方は砂糖はほとんど入れずにあおるように飲み干した。

 

「砂糖を入れないなんて勿体ない。死神さんのうんと濃いエスプレッソには溶けなくなるくらいの砂糖を放り込んだ方が効くんですよ」

「コーヒーはブラックが好きだし、今虫歯治療中なの」

「毎日寝る前に歯を磨かないからですよ!」

「いいじゃない1回や2回サボったって」

「その積み重ねが虫歯なんですからね! あ、もう一杯貰ってきてくれますか? 今度はカフェオレの甘いやつ!」

「私は普通のブラックを」

「いいだろう。まさか私がハナで使われることになろうとはな」

 

 そう不満を漏らすのとは裏腹にフロストノヴァは楽しそうに答えた。彼女が欲して、得ることのできなかった日常がここにはある。どんな形であれ、それを感じることができることが今の彼女の幸せなのだから。

 

お盆を小脇に抱え、出ようと執務室のドアノブに手をかける。

 

 その瞬間荘厳な古く、そして重い鐘の音が室内に響く。普段は聞かない音に耳をかしげたフロストノヴァは2人に質問してみることにした。

 

「今日は特別な日なのか?」

「いや、なんでもない日。そもそも、この地区にこんなおっきな鐘はないはずだけど?」

「どっかで聞き覚えはあるんですが......どこでしたっけセンパイ?」

「どこかで聞いた気はするんだけど、サッパリ思い出せないや」

「悪いモノでもないだろう」

 

 気にしなくともいいか、と彼女は扉を開けた。

 

「いらっしゃいませ、喫茶『鉄血』にようこそ ! 空いてる席にご自由に座って」

 

彼女は扉を閉めた。

 

「どうかした?」

「疲れているのかもしれないな。まさか、目の前に幻覚が見えるとは。廊下がカフェめいた施設に見えるなどと」

「それは大変。サボりの口実に使えるので教えて下さいよ」

「いや。ただの幻覚だろう。明日はぐっすり休めば......」

「はい目薬」

「すまないな」

 

 軽く目を揉みつつ、元指揮官からもらった目薬をさして目をスッキリさせたところでもう一度扉を開ける。

 

「間違えた! もう閉店時間だからお客さんには帰ってもらわないと! でも緊急事態だし逃げてきたのかも」

 

今度はしっかりと扉を閉めた。

 

「目薬に麻薬でも入れてないだろうな?」

「それなんて物騒?」

「というか僕もはっきり見えましたよアレ! なんで鉄血の首魁がクラシカルなメイド服を着こなして接客してるんで......なんか見覚えのあるような......」

「思い出した。昔道に迷った時の変なカフェ。あそこによく似てる」

「ああ!」

「どういうことだ?」

「実はカクカクしかじか左右BAってわけで〜」

 

 2人でした奇妙な経験を彼女に語った。道に迷い込んで見つけた、コーヒーとケーキが絶品の『別世界の』カフェ。そこには鉄血の反乱もなく、日常が平和で戦争もない時間が流れていると。

 

「......話はわかった。だが、そこから先にどう繋がる。このままでは出口が使えないぞ」

「つまり入れないというわけにもなりますね。とりあえずあちらの話を伺うことにしましょう。さすれば事態解決の道も見えるはずです」

「前回は時間経過だったと聞くが、今回もそうではないのか?」

「勘、ですかね。今回はちょっとばかり火薬の匂いがします。取り越し苦労だといいんですけど」

 

 ゆっくりコーヒーブレイクできればいいんですがと近くのガンロッカーから自分の銃を取り出す指揮官。その悪い予感は的中してしまう事となる。

 

 

◇◇◇

 

 

「......というわけなんです」

 

 しょんぼり、という擬音が見えるほどに気を落としているのは『D』と名乗る代理人のそっくりさん。冷酷無比な印象を受ける彼女は違い、こちらはふにゃふにゃとした可愛らしい雰囲気を放つ優しいカフェ店員だ。

 

 彼女が言うには、どうにも近場に来た軍の武装軍用列車がテロリストに乗っ取られてしまった大ピンチ。この街にもテロリストが侵入している恐れもあり、市民の避難も始まっているとか。それを聞いた指揮官が腕を組みため息をつく。

 

「悪い予感は当たるモノですね」

「どうする。このままここで喫茶するわけにもいかんだろう」

「ここは当然?」

「お手伝いしますとも。前回の食い逃げ分はこれでチャラということにしていただければ」

「ありがとうございますっ!」

 

 詳しくは軍の通信を聞けばわかると思います、というありがたい言伝ももらい完全武装で街に繰り出す事になった3人。戦場に向かう準備は万端、だがしかし一つ問題があった。

 

「アシがないですね」

「徒歩で行けばいいだろう」

「戦場まで15km以上あるんだよ。へばっちゃうよ」

「さて、どうしたものか......おや」

 

 彼らの目の前にはちょうど軍のものらしい装甲ジープが。ちょうど乗ってきた軍人は避難誘導で忙しいようで席を外しているようだ。幸運な事にエンジンもかかりっぱなしでキーも刺さったまま。まさに盗んでくださいと言わんばかりにおあつらえ向きの状態。

 

「あるじゃないですか、アシが!」

「乗った乗った!」

「おい、いいのか? いくら別の世界とはいえ軍のものだぞ」

「あとで返せばいいんですよう。走れ風のように、ブルズアイ!」

「変な名前をつけるなっ!?」

 

 後部座席にフロストノヴァを放り込み、戦術補佐官が助手席、指揮官が運転席へ乗り込んでアクセルを踏み込む。

 

「また大規模戦闘か......」

「今度は指揮官じゃないので気が楽ですね! 命をベットする以外はね、あはっは」

「それ前回も変わらなくない?」

「ベットするのは自分の命だけですよ軽い軽い」

「駄目だこいつ疲れすぎてハイになってる」

「ああん先輩の久しぶりの罵倒堪りませんっ! 達する!」

「やめないか!」

 




いろいろ様主催の大規模ギャグ大戦争です。詳しくはいろいろ様の活動報告と導入をみるよろし。

参加者の皆さん

一升生水:『本日も良き鉄血日和』:04
白黒モンブラン:『Devils front line』:ギルヴァ、ネロ
無名の狩人:『サイボーグ傭兵の人形戦線渡り』:エミーリア、エージェント(+実働部隊)
oldsnake:『破壊の嵐を巻き起こせ!』:バルカン、マーダー
焔薙:『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!』:キャロル、アナ
ガイア・ティアマート:『閃空の戦天使と鉄血の闊歩者と三位一体の守護者』:シゴ、フィアーチェ、ナイン
NTK:『人形達を守るモノ』:バレット、スミス、レスト、ウェイター
村雨 晶:『鉄血の潜伏者』:潜伏者
村雨 晶:『鉄血工造はイレギュラーなハイエンドモデルのせいで暴走を免れたようです。』:救護者
いろいろ:『喫茶 鉄血』:代理人、ゲッコー、マヌスクリプト


前回の大規模戦闘コラボも大概だけどモンすげえ事になったなオイ
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