ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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いざギャグを書けと言われてもこれがなかなか難しい


番外編 コーヒーブレイク Ⅱ

 

 

 

「はーい皆さんこちらでーす。あわてなーいあわてなーい」

「ツナギ姿じゃと交通整理が板に合うのう」

「押さなーい、走らなーい、慌てなーい! グリフィンは市民の安全を守る企業でーす! どうか落ち着いてー避難所はこちらでーす!」

 

 黄色いヘルメットに安全靴、グリフィンのマークが入った黒いツナギ。手に持っているのは工具ではなく、交通整理に使われる赤いバトン。

 

「......別世界に来てやることが避難民の誘導とは」

「戦場にほっぽり出されることがお好みか?」

「いつもだったらそうだろう」

「確かにのう。こちら西地区、避難は30%程かのう」

 

 はいそこ焦らない、と仮説矢倉の上で声を張り上げるガンスミスと、隣で地図を読み無線で連絡を飛ばすナガン。作業場のドアを開けたらどこぞの異世界に接続されて、興味本位で入ってみれば帰れなくなった2人が忙しそうにするグリフィン職員に声をかけたところ、何故か地図と無線機を押し付けられ『避難誘導よろしく』の一言。

 

 「どこもかしこも人手不足か。変わらんのう」

 

とナガンのぼやき。

 

「全く、どうなってることやら。指揮官が知ったら大騒ぎだ」

「始末書もんじゃろうな。最も、あやつらまで来ておれば描く必要もなくなるじゃろうがの」

「まっさか、ナイナイ」

「こんな偶然1日に数度起きてたまるか、とでも言いたげじゃのう」

「もし来てたら一食分きっちり奢るさ。それくらいあり得ないね」

「......大喰らいの指揮官に飯を奢ると来たか。よっぽど本気と見たな」

「そうそう。こんな偶然あり得ないったら」

「ま、確かに」

「「あっはっはっはっは」」

 

そんなおり、ナガンの無線機がなる。

 

「もしもし?」

『こちら南西地区! テロリストが潜んでたらしく俺たちだけじゃ手に負えない! 救援を頼む』

「......おっと、急にやばい気がしてきたね」

「この場は任せる」

「あいよ」

 

 矢倉の手すりに足をかけ、手近な家屋のベランダ伝いに屋根の上に登るナガン。もらった地図を思い出しつつ、報告のあった南西方向へと駆け出した。

 

「平和な世界に来たんじゃ、休暇と思って満喫させに来たつもりなんじゃが......全く。勝手に積まれた仕事は、素早く畳むとするかのう」

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

「い つ も の !」

「この前とおんなじことしてないかな?!」

「派手な運転だな。どこぞの運送会社を思い出す」

「こんな荒っぽい運送会社がどこにいるんです?!」

 

 先の大規模作戦で磨かれたドラテクを駆使しつつアクセル全開の指揮官一行。無線から流れる情報を捌きつつ、1番手薄そうな後部車両『パピス』を狙う事になったのだが。

 

「......戦力詳細もう一回聞く?」

「あーあー聞きたくない。もうこんなのギャグか何かでしょう」

 

 空を飛び交う意味不明な高速機動を見せる謎の戦術兵器や、列車上で斬り合いを演じる人知を超えた何かであろう人形。そのほかP基地や謎の傭兵部隊、ついこの間にどこかで見た覚えのありそうな面々ばかり。他にもAR小隊に404小隊、正規軍に街の防衛部隊。

 

 面子が面子のせいか、現実味がないわけで、そういうことは戦場では嫌いな指揮官が耳を塞いでわんわんと喚いた。

 

「だいたいこないだの作戦にこれだけの部隊があったらどれだけ楽だったか! 僕の胃の穴が一つや二つは減ったでしょうに!」

「過ぎたるは猶及ばざるが如し、だぞ」

 

列車砲の副砲を氷の盾で弾くフロストノヴァがそう返す。

 

「本気出せば車両丸ごと凍らせる事も不可能ではないんだがな」

「中の味方までアイスキャンディーにするつもりですか? 笑えませんよ」

「言ってみただけだ。線路を凍らせる事も、同じ理由で却下するだろう?」

「変に脱線したらどこに請求書いくんだろうねえ。テロリストのお財布?」

「最近のテロリストは薄給と聞きますがね。先輩、ヘリ撃ち落してください」

「不可能かどうか聞いてくれないのほんとクソだと思うけど」

 

 よっこらせ、と彼女が助手席で担ぐアサルトライフル、その銃身下部についたグレネードランチャーの狙いを定める。幸い派手にやってくれる武装ヘリに注目がいっているから割とフリーなのだ。

 

「吹っ飛べ......ま、ペイント弾だけどね」

 

 ビシャっという水音と同時にオレンジの蛍光色がヘリ全面を覆い尽くし、操作がおぼつかなくなったものから落ちていく。

 

「列車の方は派手にやっているようだな」

「アバーッ」

「グワーッ」

「人はああも飛ぶものなのか......よっと」

 

 列車内では誰かしらが派手に暴れてテロリストをふっ飛ばし、時折着弾しそうになる人間ロケットにはフロストノヴァが相対する。彼女の手には手頃な形に形成した氷柱、具体的にいうと、金属バットほどの大きさのそれを形成して。

 

「最近、練習中でな」

「ウソデショ......」

 

 フルスイングで振り抜いたそれは、全く同じ軌道を戻って列車に着弾した。

 

「......うわぁ、痛そう」

「股間がキュッとなるのでやめてもらっていいですか」

「野球とはタマを打ち返すんだろう?」

「誰ですかこんな下品なジョーク教えたの!」

 

 

 

 

◇◇

 

「へくちっ。あーい、くしゃみ助かるとか言わない。避難所に向かう、そこの君スパチャとかよくわからん事言ってないで前に進む!」

 

 

 

 

 

 

 

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