ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元はWikiを参考にしますので悪しからず」
「「それでは、スタート!」」
ナガン
「おぬし、いつもより動きが固うないか?」
ガンスミス
「筋肉痛」
筋肉痛......小話-2を参照、運動は計画的に。
ガンスミス
「さて、今日のゲストはこちら」
トカレフ
「あっ、よろしくお願いしますね」
ナガン
「というわけで、今日はトカレフを紹介するのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元どーん」
性能諸元
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×25mmトカレフ弾
装弾数 8発
採用 ソビエト連邦他
ナガン
「やはり9mm以外の拳銃を見るとどうにも違和感があるのう。わしもそれは言えんのじゃが」
ガンスミス
「9mmパラベラムが今のスタンダードだからねぇ」
開発経緯
トカレフ
「わたしの正式名称はТульский-Токарева(トゥルスキー・トカレヴァ )
1930/33と言います。通称のトカレフは設計者の名前なんです。こういうのは多いですよね」
ナガン
「うむ、わしやBARなどがあるのう。他にはトンプソンなんかもそう聞くが」
トカレフ
「ナガンさん、集中してください」
ガンスミス
「そんじゃ話を戻そう。時は1920年代ソビエト。
その頃はナガンM1895が正式採用拳銃だったわけなんだが、旧式なリボルバーな上にどうにも生産性が悪かった。そして外国からは新しい自動式拳銃も開発されてた」
ナガン
「M1911などじゃな」
トカレフ
「他にはモーゼルC96があります」
モーゼルC96......第一次大戦時、塹壕戦で猛威を振るった拳銃。射程が長く、ストックをつけてライフルのように使われることも。
ガンスミス
「第一次大戦、そしてロシア革命......軍事上いくつもの武器が流れ込んだんだけど、軍としては体裁を整えないことにはどうにもならない。そんなわけで1928年から、ソ連独自の自動式拳銃の開発が始まったわけ」
トカレフ
「そして1930年、トライアルを勝ち抜き、トカレフ(1930)が正式採用されました」
ガンスミス
「1933年には、さらに簡略化した1933年型が生産されるようになったわけだ。こちらの方が流通量が多い」
トカレフってどんな銃?
ガンスミス
「技術者目線で言わせてもらうと、とにかく簡単な銃だ。パーツは少なくし、噛み合わせは緩めに作ってある」
トカレフ
「その分寒さや汚れには強いです。国土の広く、寒いロシアにあった銃と言えるでしょうね」
ガンスミス
「最大の特徴はふたつ。
ひとつは7.62×25mmトカレフ弾という専用の弾。
もうひとつは、安全装置の省略だ」
ガンスミス
「......それはちと致命的ではないかのう」
トカレフ
「確かにそうでしょう。平時であれば暴発の危険が伴いますが、逆に安全装置を省くメリットもあります」
ナガン
「......もしや、構造の簡略化?」
ガンスミス
「正解だ。極力凍結や汚れによる作動不良を防ぐための、思い切った考えなわけだ。それに軍用なら訓練された軍人が扱う、暴発の危険も少ない」
トカレフ
「とはいえうっかり暴発させる人もいますけどね......私もこの前56-1式さんの頭をうっかり吹き飛ばしかけ」
ナガン
「あとで説教じゃ」
トカレフ
「あっ」
ガンスミス
「......他には専用弾だな。
7.62×25mmトカレフ弾の特徴は、ライフル弾のようにくびれがあることだ。興味のある人は是非画像を調べて欲しい」
画像を調べて欲しい......文字じゃ伝わりませんので。
トカレフ
「弾頭が軽いので少々射程は短めですが、装薬量の多さから弾速が速いんです。
鉛の使用量を抑えるため鉄芯を入れた弾丸は貫通力が高い、というイメージを持つ人も居たはずです」
ガンスミス
「コピー品も多く出回ってるが、グリップ部分に星型の刻みがあるのが純正品の証、とみてもいいかもしれない。共産圏らしいデザインだな」
運用アレコレ
ガンスミス
「このトカレフは、中国をはじめ共産主義国では広くライセンス生産や改良されたものが使われているな」
トカレフ
「51式や54式手槍(拳銃)ですね。他にもしっかり安全装置をつけたものや、9mmパラベラム弾仕様のものもあります」
ナガン
「資料によれば、日本にも密輸されておったようじゃのう。それゆえか発砲事件ではよく用いられてたそうじゃな」
トカレフ
「とはいえ、密輸品は品質も悪く、射手も素人です。トカレフをあまり優れた銃ではない、と思い込む人もいるでしょうが、そんなことはないんですよ、ね」
まとめ
ガンスミス
「ソビエトの厳しい大地によって育まれたトカレフ。その大雑把さは、実はこの土地で生き残るためには必要なものでした。
たまに変な悪評も立つが、それを苦にせず頑張ってる隠れた名銃でもあります。
......ナガンがトカレフに説教しにどっかへ行ってしまったので、これにて締めとさせていただきます。
それでは、良きドルフロライフを!」
あとがたり
ガンスミス
「中の人がFGOイベ周回で時間めっちゃ潰したという。遅れて申し訳ない」
FGOイベ周回......復刻ハロウィンイベのミッション終わらないんですもん。
そろそろハロウィンですね!
皆さま大型建造とスキンガチャの準備はよろしいか?
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!