ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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第20回 マカロフ

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

ガンスミス

「そういや最近本部から色々資料が届いたんだよね。ショットガンの整備指南書とか」

 

ナガン

「風の噂で聞いたが、散弾銃をもつ人形が開発されたらしいのう。それを聞く限り本当だったようじゃな」

 

ガンスミス

「また忙しくなるな」

 

ナガン

「その割りには楽しそうじゃのう」

 

ショットガン......散弾やスラッグ弾など、さまざまな弾丸を撃ち分けられる元は狩猟用銃。皆さま大型建造の準備はよろしいか?

 

 

 

ガンスミス

「さて、今回のゲストはこちら。前回と深い関わりを持つ銃だな」

 

マカロフ

「もぅ、待ちくたびれましたよう」

 

ナガン

「というわけで、今回はハンドガンのマカロフを紹介するのじゃ。それでは性能諸元に移ろうかのう」

 

 

性能諸元 マカロフ ハンドガン 星3

 

口径 9mm

 

使用弾薬 9×18mmマカロフ弾

 

装弾数 8発

 

採用 ソビエト連邦他

 

ガンスミス

「よく見たら9mmパラベラムじゃねえ」

 

ナガン

「まあ、アレは西側の弾になってしもうておるでな」

 

西側......冷戦における資本主義陣営を指す言葉。反対に社会主義国は東側と呼ばれる。

 

 

開発経緯

 

ガンスミス

「マカロフ拳銃、頭文字をとってPM、という事もあるな」

 

マカロフ

「開発者の名前がマカロフさんだからマカロフなんですよ」

 

ナガン

「ロシアの銃は銃の名前に人名を当てることが多すぎじゃ」

 

マカロフ

「アメリカでやったら全部ブローニングさんになっちゃいますね」

 

ガンスミス

「話を戻そう。これは前回解説したトカレフの後継で、戦後1951年にソビエトにて採用された。要するにトカレフの欠点を改善した、とも言える」

 

マカロフ

「コンセプトはトカレフとは反対に、コンパクトで取り回しの良いモノになっていますぅ」

 

ナガン

「時代の流れというヤツじゃな」

 

ガンスミス

「その頃ソ連軍では拳銃は補助兵装、という見方が強まってたらしいからな。大型で嵩張るのは不要と見たんだろうさ」

 

 

マカロフってどんな銃?

 

ガンスミス

「身も蓋もない言い方するなら、ワルサーPPのパクリというか改良品というか。

デザインをはじめとする多くの部分を踏襲してるから、外見からして結構にてる」

 

ワルサーPP......ナチス・ドイツで開発された小型拳銃。バリエーションのひとつにPPKがある。

 

マカロフ

「使用弾薬は、ドイツがワルサーPPに向けて開発した9mmウルトラ弾(9×18mm)をソ連向けにアレンジしたものですね。のちに強装弾のマカロフPMM弾も開発されてますが、対応しないもので射撃すると壊れる危険があるので、要注意ですよ」

 

ガンスミス

「作動方式は単純で、なおかつ堅実。トカレフにはないセーフティもちゃんと付いてるんだよな」

 

マカロフ

「PPと比べて大きな変更点は、弾倉脱着スイッチでしょうか。これは生産性の向上のため本家本元とは違う位置にありますよ」

 

ナガン

「多少使いにくくはなったが、補助兵装としては困らない、か」

 

マカロフ

「そういう事です」

 

運用アレコレ

 

ナガン

「前回のトカレフと同じく、広く運用されとるようじゃのう」

 

マカロフ

「中国では弾薬の兼ね合いからあまり使われなかったようですね。サブマシンガンにトカレフの弾丸を使うものが広く使われていたらしいですから」

 

ナガン

「なるほど」

 

ガンスミス

「最近の日本では、警察が押収する拳銃ではマカロフが増えてきているらしいな。主にロシア製らしい」

 

ちなみに

 

マカロフ

「スライドを目一杯引くと、バレルとフレームの隙間が栓抜きに丁度いいらしいです?」

 

栓抜きにちょうどいい......マカロフ 栓抜き で画像検索すると出てくる。割と衝撃的だがしっくり来た。

 

ガンスミス

「モシン・ナガンには黙っとけよ?」

 

マカロフ

「?」

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「この銃はコピー品の趣が強いからコメントしづらいな。とはいえ、コピー品をコピーとして見下すのも宜しくない。この銃みたいにならではの改良が施されているのが通例だ。その違いを楽しむのもまた一興かもな」

 

マカロフ

「ナガンさんが先輩だなんて知りませんでした〜」

 

ナガン

「別に敬う必要もない、ただ銃が古かっただけじゃからな。それにお主の方が性能的には良い」

 

マカロフ

「それでも、先輩は先輩ですから」

 

ナガン

「もう良い、さっさと締めてくれんか」

 

マカロフ

「ではー、指揮官の皆さま、良きドルフロライフをお楽しみくださいませ」

 

 

 

 

 

あとがたり

 

ナガン

「あやつは苦手じゃ......」

 

ガンスミス

「モフモフしてるもんな。あれどうやって手入れしてんだか」

 

 

 

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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