ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

23 / 157
大型建造一発目がこの子だったもんで。


第22回 M37

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

ガンスミス

「すげえ、資源ごっそり減ってる......」

 

指揮官

「いっぱい回したらいっぱい来るから!

回せ、回転数がすべ」

 

ナガン

「それ以上はいかん!」

 

いっぱい回したら......大型建造の回しすぎは危険です。倉庫の中身と財布と相談しましょう。

というかあれは心臓に悪い。

 

 

 

 

ガンスミス

「というわけで、今回ははじめてのショットガンになります」

 

M37

「私はイサカ、今日から入隊しました! 貴方が指揮官さんですか?」

 

ガンスミス

「指揮官はあっち」

 

指揮官

「ガチャー、ガチャ回すのぉ」

 

M37

「あのー、今からでも交代しません?」

 

ガンスミス

「君ひどいこと言うね」

 

 

性能諸元 ショットガン 星4

 

口径 12/16/20/28 ゲージ

 

使用弾薬 12/16/20/28ゲージ弾薬各種

 

装弾数 4/7発

 

採用 アメリカ軍他

 

ゲージ......ショットガン特有の口径を表す単位。1/nポンド(約454g)の鉛玉の直径をnゲージとする。

(1/10なら10ゲージ、1/12なら12ゲージ)

12ゲージ=18.5mm

 

ガンスミス

「説明多いな......ってあれ、ナガンは?」

 

M37

「白い帽子の戦術人形ですか? 指揮官を担いで出て行きましたよ?」

 

ガンスミス

「まいっか、どんどん紹介してこう」

 

担いで......戦術人形はスーパーパワー!

指揮官の体重[極秘事項]キロなんて軽々と持ち上げる。

 

開発経緯

 

ガンスミス

 

「この銃を製造したのはイサカ・ガン・カンンパニー。アメリカ、ニューヨーク州にある銃器製造メーカーだ。有名な銃はこのM37。だから、頭文字をとってイサカM37と呼ぶ人も多い」

 

M37

「イサカ、だから。夢の中でも間違ったりしないでね?」

 

ガンスミス

 

「この銃の特徴として珍しく装填口と排莢口が同じなんだ。この機構はイサカ社独自のものではなく」

 

M37

「ではなく?」

 

ガンスミス

「ジョン・ブローニング技師によるものです。ちなみに彼のパテントを利用してショットガンを作った会社もあるんだけど、結局それ以降その機構を採用してない。

パテントが切れる1937年を見計らい、M37は世に出た、と言うわけなんだ」

 

M37

「パクリじゃないから」

 

ジョン・ブローニング......まさかこんなところで名前を見ることになろうとは。

言わずと知れたてぇんさい銃器設計技師。

詳しくはM1911を参照。

 

 

M37ってどんな銃?

 

ガンスミス

「先述した様に、排莢口と装填口を兼ねる設計が特徴だ。開口部分が少なくなるから、構造上強い。その分軽量化も容易になったって訳だ」

 

M37

「あと、砂なんかに強いのも。汚れに強いから、軍用として荒っぽく使われても大丈夫なのよ?」

 

ガンスミス

「他にも“スラムファイア”という特殊機構があるんだ、説明よろしく」

 

M37

「引き金を引きっぱなしにして、こう、グリップを手前に引いて装填すると、撃つ!」

 

ガンスミス

「にゃっふい!」

 

M37

「大丈夫、訓練弾だから」

 

ガンスミス

「大丈夫じゃねえよ! 屋内で銃なんて撃つなよびっくりするじゃねえか!」

 

屋内で銃を撃つ......音が反響してとてもうるさい、と思う。そうでなくともうるさい。

 

M37

「意外と可愛い声出すのね」

 

ガンスミス

「やかましい」

 

M37

「......と、このように、改めて引き金を引かなくても、弾を装填するだけで撃つ。つまり連続射撃ができるの」

 

ガンスミス

「言っとくがこれは意図的な暴発だ。とてつもなく危険だから真似しない様に。現在のショットガンではこれを防ぐためのパーツが取り付けられてるし、1990年以降の製造分じゃこれは出来ない......お前改造したな」

 

M37

「いいじゃない、戦場だもの」

 

戦場だもの.....仕方ないね。

 

 

戦歴

 

ガンスミス

「ショットガンの性質、と言うより弾丸の性質だな。近距離限定とはいえ、大雑把な狙いでも相手に致命傷を与えうる散弾は、戦場では好まれた。例えばトーチカや地下トンネルなんかの狭いところじゃ有効だったな」

 

M37

「第二次世界大戦や、ベトナム戦争で活躍したわ。今でこそ軍用は後発に譲ってしまったけれど、警察なんかでも愛用されてるの」

 

警察......ロス市警とかニューヨーク市警とか。

関係ないけどダイ・ハードはお好きですか? 私は好きです。

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「80年も前の設計ですが、その堅実さは今だに現用にすら耐えうるタフな銃です。

時には国のため力を振るい、平時には人々を守る盾になる。これこそが銃の在り方の一つの完成形なのかもしれませんね」

 

M37

「まだまだ新品だけど、ガンガン使ってね、活躍するから!」

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「配備早々、こんなのに付き合わせてごめんね。でもこれウチの恒例行事みたいなもんだし、グリフィン公式の広報活動なんだわ」

 

公式......最近上に認められた(と言う設定)

 

M37

「いいデータになったわ。それに、面白い声も聞けたし。また来たいわね」

 

ガンスミス

「ぜひその機会があれば......その前に」

 

ナガン

「基地内での無断発砲は禁じられておるのだが、ん?」

 

M37

「いや、あのその、えと」

 

ナガン

「ちょうど昨日からM14の新兵訓練が始まっておったのう......確か、枠が空いておったはずじゃ」

 

M14←窓の外

『このクソッタレの[放送禁止]!

貴方達は[放送禁止]ですか?!』

 

『『『『ノー、マム!』』』』

 

ナガン

「M14!」

 

M14

『何でしょう?』

 

ナガン

「コレ(M37)も追加じゃ!」

 

M14

『わっかりましたー。

おいそこの胸だけでかいガラクタのブリキ人形! さっさと装備一式担いで運動場、走る!』

 

M37

「は、はぃ!」

 

ガンスミス

「......あれまだやるの?」

 

ナガン

「楽しいらしいからのう」

 

M14......サージェントM14爆誕。

 

 




「ファミコンウォーズがでーたぞー!」
「「「「ファミコンウォーズがでーたぞー!」」」」
「こいつはどえらいシミュレーション!」
「「「「こいつはどえらいシミュレーション!」」」」
「のめりこめる!」
「「「「のめりこめる!」」」」
「のめりこめる!」
「「「「のめりこめる!」」」」
「声が小さいよ! もう一回! ファミコンウォーズが......」
((((なんか違う......))))

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。