ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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まだ11時だからセーフ、セーフ!(投稿時間)


第26回 G17

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

ガンスミス

「ハロウィン衣装の配布始まるじゃん?」

 

ナガン

「ああ、確か64式やWA2000とかマカロフとかに配られるんじゃろ?」

 

ガンスミス

「カタログ見てくれる?」

 

ナガン

「なんじゃ一体、別に騒ぐことの」

 

 

幽霊に追いかけられるWA2000の図

 

ナガン

「......いつからグリフィンはエクソシストになったんじゃ」

 

 

 

 

 

ガンスミス

「というわけで今回もリクエストから。

G17、ことグロックでお馴染みの」

 

G17

「グロック17です、セブンティーンですから、混同しないでくださいね」

 

ナガン

「それでは性能諸元に行くとするかのう」

 

 

性能諸元 G17 ハンドガン 星3

 

口径 9mm

 

使用弾薬 9mmパラベラム弾

 

装弾数 10/17/19/33

 

採用 オーストリア軍他

 

ガンスミス

「ハンドガンの中では特徴的な33発ロングマガジンが目を引くね」

 

G17

「滅多に使われることはないですが」

 

 

開発経緯

 

G17

「開発の開始は1980年から。オーストリア軍の正式採用拳銃コンペディションに向けて、グロック社が開発したんです」

 

ガンスミス

「そして83年に『Pi80』として採用。のち85年に民間用として売り出されたのが『グロック17』だな」

 

ナガン

「グロック社、とはあまり聞かぬ名前だのう」

 

ガンスミス

「だって銃製造会社じゃねーもん、ここ」

 

ナガン

「なんじゃと?」

 

G17

「元は機関銃用ベルトリンクや軍用ナイフの製造など軍の備品製造を主に担当していたんです。そして80年のコンペ開始をキッカケに」

 

ナガン

「好き者でもおったんかのう」

 

G17ってどんな銃?

 

ガンスミス

「先述したように、この銃は銃器製造のプロが作ったわけじゃない。だからこそ柔軟な発想による革新的な機構がいくつか備わっているんだ」

 

G17

「今でこそ珍しくないですが、プラスチックを多用する拳銃は多くなかったです。それを達成し、かつ商業的に成功させたのはグロックが初めてなんです」

 

ナガン

「なるほどのう。して、その長所や欠点はあるんじゃろうな」

 

ガンスミス

「まあな。特殊なプラスチックを使用していて、強度は高くそれでいて柔らかく、軽い。

欠点として軽いと反動が押さえつけにくい、なんて事もあるが、プラスチックの柔らかさと銃自体のコンパクトさで多少は緩和できているな」

 

G17

「金属製のものより強度が劣るのは事実ですし、経年劣化にも弱いです。

他にはアタッチメントを締め付けすぎてフレームが歪む、という欠点もありましたが今は改善済みです」

 

ガンスミス

「他にも弾倉をプラスチックで覆い、寒冷地で見られるような皮膚の張り付きを防ぐ設計だな」

 

G17

「他には特殊な撃発機構もありますが......」

 

ガンスミス

「複雑だから、言っても正直理解できるとは思わん。ただ他よりも連射が効きやすいとだけ覚えてくれればいい」

 

 

派生あれこれ

 

 

ガンスミス

「この銃には様々なバリエーションがある。

例えば口径だけでも、

9mmパラベラム、

.45ACP弾

.40S&W弾などだな」

 

様々な......21種類、正直外見で見分けろと言われてたら不可能な気もする。

 

G17

「他には競技用に長い銃身を備えたものもありますし、マシンピストルとして運用できるグロック18/18Cモデルもあります」

 

ガンスミス

「分間1200発と、そんじょそこらのマシンガンにも劣らない連射力だ。それ専用にサブマシンガンみたいなカスタムストックもあるみたいだな」

 

G17

「基本的に、別モデルが出るたびに18、19、20とナンバリングがつけられていますね」

 

ナガン

「ところでなぜ17スタートなのじゃ?」

 

G17

「17発の装弾数、申請された特許の数が17、グロック社17番目の製品など、推測はありますが確かなものは」

 

 

 

ついでに

 

Vector

「前も言ったが、Vectorはグロック17のマガジンを使用できる。もっとも、弾薬の兼ね合いで.45ACP弾モデルのものに限られるけど」

 

春田

「どうしたんですか急に」

 

Vector

「いや、言わなければ忘れられる気がして」

 

春田

「そんな事ないですよ、みなさんはちゃんとベクターさんの事を覚えていますから」

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「今までの既成概念にとらわれないこの銃の与えた影響は計り知れない。発売当初は賛否両論だったが、現在多くのプラスチックを使用する拳銃の祖は、間違いなくコイツだ。

現在ではアメリカ始め多くの国で採用されている。活躍する姿を見る事も多いかもな」

 

G17

「......自分自身を分析するのは初めての経験でした。何か不思議な気分です」

 

ナガン

「敵を観察する事も良い事じゃが、たまには自分と向き合う事も大切じゃ。直感ばかりに頼ればいつか足元をすくわれるぞ」

 

G17

「よく覚えておきます、教官。

それではボス、良きドルフロライフを」

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「教官?」

 

ナガン

「普段は後進育成に励んでおるというておるじゃろう。まあ、手ほどきしたのはそう多くはないがな」

 

ガンスミス

「例えば?」

 

ナガン

「モシン・ナガン、AK-47、SKS、そしてG17......そんなもんじゃな」

 

ガンスミス

「俺も弟子とかとろっかな。なんか師弟関係とか憧れる」

 

ナガン

「そうでもないぞ、変に関係を持てば」

 

モシン・ナガン

「ヘイ同士! 飲んでるぅ?」

 

AK-47

「一緒に飲もうぜ!」

 

ナガン

「こうなる」

 

ガンスミス

「......やっぱやめとく」

 

ナガン

「賢明な判断じゃ」

 

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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