ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

28 / 157
第27回 M9

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしますので悪しからず」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

ナガン

「メタな話じゃが、ドルフロ創作界隈も盛り上がってきたのう」

 

ガンスミス

「シリアスギャグ問わず色々な作品が出てきたな。いい事だ」

 

ナガン

「となると、わしらの立ち位置はどちらになるんじゃのう?」

 

ガンスミス

「......シリアス寄りのギャグ?」

 

ナガン

「はっきりせんか」

 

はっきり......正直作者もよくわからない、とりあえずギャクよりのつもり。

シリアスな話も一応書いてるけど投稿するかは謎。

 

 

ガンスミス

「さて今回のゲストはこちら」

 

M9

「M9なの、よろしく頼むなの!」

 

ナガン

「というわけで今日はM9を紹介していくのじゃ」

 

 

性能諸元 M9 ハンドガン 星3

 

口径 9mm

 

使用弾薬 9×19mmパラベラム弾

 

装弾数 15発

 

採用 アメリカ軍他

 

ガンスミス

「正式名称はベレッタ・モデル92。M9の通称はアメリカ軍採用時の名称だ。今回はそっちに重きを置いて解説して行こうと思う」

 

 

開発経緯

 

ガンスミス

「1960年代後半、イタリア軍はM1951拳銃を制式採用していたが、若干の旧式化が否めなくなってきた。そこでベレッタ社はM1951に代わる拳銃の開発を70年からスタートさせた」

 

M9

「1975年には試験も終わり、生産が始まったの!」

 

 

 

M9ってどんな銃?

 

ガンスミス

「スライド上部を大きく削り、銃身を一部露出させたデザインが目を引くな。

これはベレッタ社独自のもので」

 

M9

「めちゃくちゃかっこいいの!」

 

ナガン

「ふうむ、他にも軽量化の意図もあるじゃろうな」

 

ガンスミス

「それが資料で調べても、答えが出てこないんだよ。スライドの切り欠きを排莢口にする設計はあっても、別に用意されてるわけだし、割と不思議」

 

割と不思議......Wikiにすら『意図不明』って書かれているんだもの、仕方ない。

でもあった方がかっこいいじゃないですか。

 

ガンスミス

「基礎のシステムはワルサーP38を参考にしたものが使用されているな」

 

M9

「他には複列弾倉(ダブルカラム・マガジン)を採用してるの。15発も入るから、あのオワコンの倍くらいなの!」

 

複列弾倉......弾丸を縦にまっすぐではなく、若干ずらして交互に入れている。正直説明は難しいので画像検索を。

今までの一直線に弾丸を詰めるシングルカラム・マガジンと比べて弾丸の量は増えたものの、若干グリップが太くなる欠点がある。

 

あのオワコン......70年以上アメリカ軍制式採用拳銃に居座ってたBBAのことなの!

これくらい常識なの!

 

ガンスミス

「ついでに、マガジン交換ボタンの左右入れ替えもできる。左利きに優しい設計だな」

 

 

アメリカ軍制式採用テスト

 

ガンスミス

「M9を語る上で外せないのは、1978〜86年にかけてアメリカ軍の行ったトライアルだ。4回ほど行われたが、その条件の厳しさに辞退する会社もあったほど厳しいものだったようだな」

 

M9

「M9、SIG SAUER P226、S&W M559、H&K P7M13、ワルサーP88、なんかが参加していたの。

最後はP226との一騎打ちを下し、見事M9栄光を勝ち取ったの!」

 

ナガン

「テストの中身はどんなものだったのじゃ?」

 

ガンスミス

「詳細非公開だからな......連続発射テストとか、悪環境での作動試験とかくらいは思いつくが、具体的にはサッパリだ」

 

M9

「そんなことどうでもいいなの!」

 

ナガン

「そういうコーナーなんじゃが」

 

そういうコーナーなんじゃが......おっしゃる通りです。

 

ガンスミス

「とはいえ、性能的にそう大差は無かったようだな。一部拳銃はちょいと特殊な操作で嫌われてはいたが、P226とM9は性能的に互角だったらしい」

 

M9

「でも私が選ばれた、それだけ優れていたって証拠なの」

 

ガンスミス

「手動のセーフティは無かった事が嫌われたらしい。一般の部隊で銃が暴発でもすれば大惨事だからな」

 

ナガン

「......とはいえ、一部特殊部隊ではP226の改良型の方を使用しているところもあるようじゃ。M9に完全に満足したわけでは無いようじゃな」

 

ガンスミス

「政治的な圧力があったりなかったり、なんて黒い噂もある。軍事関係はどうしてもカネが絡むから仕方ない事だがな」

 

 

M9の活躍

 

ガンスミス

「ちょいと昔の映画じゃ人気者だった。有名なものでいえば『ダイ・ハード』の主人公が使ってた事もあるし、バイオハザートの特殊部隊『S.T.A.R.S』ではカスタムモデル『サムライエッジ』が使用されてるな」

 

サムライエッジ......M9をベースにカスタムされた拳銃。弾薬はじめあらゆるパーツを吟味し、高い性能を持たせたモノ。カスタムした人間が日系人だった事、そして外見の特徴が日本刀らしいという事でこの名前がついた。

一部隊員は個人用にチューンナップされたものを使っている。

モデルガン化されているものもあるので興味があれば調べてみるといい。マジでカッコいいのでおススメ。

 

M9

「人気者は辛いの、なの」

 

ガンスミス

「他にも多くの法務執行機関に採用されてる。ドラマなんかでも見るかもな」

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「厳しい米軍トライアルを勝ち抜き、あのガバメントの後継者として名高い銃だ。

その流麗なデザインは一見華奢に見えるかも知れないが、隠されたその堅牢さに驚くはずだ」

 

M9

「あんなオワコンの古臭いのより、断然私の方がカッコよくて性能も良くて強い、なの!」

 

ナガン

(それを実戦で証明してくれればいいんだがのう.......)

 

M9

「というわけで、指揮官の皆様、良きドルフロライフを楽しんでなの!」

 

 

 

あとがたり

 

ナガン

「最近どうじゃ、あやつは」

 

M1911

「まだイマイチかなぁ。どうにも危なっかしいんだよね、M9。成果を焦るというか」

 

ナガン

「まだ引退出来なさそうか?」

 

M1911

「危なっかしくて目を離せないよ」

 

ナガン

「対抗心があるに越したことはないが、ありすぎるのも考えものじゃのう」

 

M1911

「だよねぇ」

 

 

 

 

 

M9

「へぷし!」

 

トンプソン

「どうした?」

 

M9

「誰かが私を噂してるの。きっと私のことを褒め称えてるに違いないの!」

 

トンプソン

(あの2人が心配してるだけだな)





ネットで見たら、どうやらM9の後発が決まりかけてるみたいですねぇ。
うん十年と居座り続けたガバメントがいかに凄かったかがよくわかります。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。