ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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今回は長々と書いたから読みにくいかも、て言おうとしたけどAK-47とどっこいどっこいだった。それと番外編のダネルの方が長い。

あれ?


第32話 M1ガーランド

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしています」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

 

 

ガンスミス

「まーた出張依頼が来ました」

 

ナガン

「ほう、それで」

 

ガンスミス

「今回は同じ地区の第○基地」

 

ナガン

「......お主って有名じゃったのか? 身近にいると分かりづらいのかのう」

 

ガンスミス

「そこんところ俺にもわからん」

 

わからん......この作品の知名度ってどんなもんなんでしょうね、ぜんぜんわからん。

 

出張依頼......焔薙さん作「それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!」にてコラボストーリー進行中。

かわいい指揮官とお茶目なナガンや個性的な人形が織りなすほのぼのとした日常がテーマの作品です。

今回はその少し前、出張前の一コマ。

 

 

 

ガンスミス

「個人的なことはさておき今日のゲストはこちら」

 

M1ガーランド

「M1ガーランドです。今日はよろしくお願いしますね」

 

ナガン

「真面目で実直なやつなのじゃ」

 

M1ガーランド

「指揮官に私の良さをもっと知ってもらいたいです!」

 

ガンスミス

「本人も張り切ってるようだし、性能諸元に参りましょうか」

 

 

性能諸元 M1ガーランド ライフル 星3

 

口径 7.62mm

 

使用弾薬 .30-06スプリングフィールド弾

7.62×51mmNATO弾

 

装弾数 8発

 

採用 アメリカ軍他

 

ガンスミス

「半自動銃の先駆け的存在だ、その少し変わった機構に愛着を持つ人も多いんじゃないか?」

 

 

開発経緯

 

ガンスミス

「19世紀末から20世紀中頃、WW2終結までお国を問わず歩兵の主力といえば、ボルトアクションライフルだった。

さて、こいつの欠点はなーんだ」

 

M1ガーランド

「うーん、射撃に時間がかかることですか?」

 

ガンスミス

「あたーり。装弾から排莢を手動で行うから、連続的な射撃に難があるわけだ。

それを改善するために、各国は色々と考えてたわけなんだよね」

 

ナガン

「BARは違うのか?

強力なライフル弾に連射性能。今のアサルトライフルに通じるものがあるじゃろ」

 

ガンスミス

「そこなんだよ。実を言えばノウハウならどこの国も持っている。実際、自動式ライフルが試作されたこともあるんだ。

例えばロシアのトカレフSVTなんかだな。

前に紹介したスプリングフィールドにも、連射できる機関部を取り付けたモデルもあるにはある」

 

連射できる......通称ピダーセン・デバイス。

スプリングフィールドのボルト部分を交換することで使用でき、7.62×20mm弾を使用する半自動小銃として運用することが可能だった。

完成直後にWW1が終戦し多くが廃棄される。現存するのは世界でも100程度らしい。

 

M1ガーランド

「でも、戦場で見かけたことはないですね」

 

ガンスミス

「そうなんだ。自動式ライフルには技術力の他に立ちはだかる壁がある。

コスト、技術、弾薬の供給。この3つだ」

 

M1ガーランド

「技術も、ですか?」

 

ナガン

「先程技術は問題ないと話していたようじゃが、矛盾してはおらぬか?」

 

ガンスミス

「この場合の技術はテクノロジー面じゃない。言うなれば大量生産の技術だ。

部品を規格化し、同じ部品を大量生産できる。これを行うことができたのは当時アメリカだけで、他の国では職人が手間をかけて微調整を行なっていた」

 

ナガン

「なるほど、お主がちまちまパーツを削っていたのはそれか」

 

ガンスミス

「今でも古い銃だと規格合わないんだよなぁ、と小話はさておき。

残りのコストと弾薬供給はどうやって解決したかというと、ズバリ、アメリカそのものだと俺は思うね」

 

M1ガーランド

「アメリカそのもの、ですか?」

 

ガンスミス

「アメリカは国力も高く、唯一主要国で国が戦場にならなかった。

そしてアメリカは大衆車発祥の地でもある。ゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーをはじめとする大手車会社は、戦時中には運搬用の軍用車を大量に生産した。

そしてコストなんだが、国力もあるが、なんというかな......多分アメリカの意地もある。個人的な意見だがな」

 

ナガン

「大国の矜持、かのう」

 

ガンスミス

「太平洋戦争で争ったのは東方のこじんまりとした、とうの200年昔にゃ刀振ってた島国だ。負けるわけにはいかなかったんだろうよ」

 

 

M1ガーランドって?

 

ガンスミス

「前置きがいつもの倍以上はあるな、どうしてこうなった」

 

ナガン

「もう少し纏まらんかったものかのう」

 

ガンスミス

「まそれはどうでもいいか。

M1ガーランドの最大の特徴は自動式であることだ。その中身はM14とかAK-47でも触れたから今回は省略だ」

 

省略......M14の回で説明あります。

 

M1ガーランド

「他の点は、マガジンではなくクリップを使うことですか?」

 

ガンスミス

「といっても紙を止めるやつじゃないぞ。U字型の鉄板で、8発の弾丸を固定したやつだ」

 

M1ガーランド

「それを薬室にクリップごと押し込むんです。あとはボルトを引いて薬室を閉めて、初弾を装填すれば撃てるようになります」

 

ガンスミス

「8発撃ち切ったあとは、8発目の排莢と同時にクリップが吐き出される。底の板バネがクリップをはじき出す金属音が特徴的だな」

 

クリップをはじき出す......ドルフロでも8発ごとにクリップが飛び出している。開発陣にM1ガーランド好きがいるのでは?

たまにクリップが真上にはじき出されて、薬室の上に落ちてきてハマることもあるらしい。とてもラッキー。

 

ガンスミス

「今のようなマガジン交換のような、取り外しの手間もかからないのがメリットだ。実際装填作業はかなり素早く行える」

 

ナガン

「でも、これ以外でクリップ式装填は見たことはないのう」

 

M1ガーランド

「欠点もありますから。

まず、機構上必ず8発撃ち切らなければ再装填が出来ないんです。

次に、8発という少ない数。今では20〜30発が多いですから、それに比べれば少ない。

最後に、特徴的な音。敵に弾切れを教えているようなものですよ」

 

ナガン

「お主この前それを逆手にとっておらんかったか?」

 

M1ガーランド

「モノは考えよう、という事ですよ」

 

逆手に取る......クリップを上に投げて弾切れを装うテクニックがあったらしい、ソースは攻略サイトのコメント欄。

 

ガンスミス

「命中精度も申し分なく、弾丸はスプリングフィールドの使っていた.30-06弾を使用。

第二次大戦時のアメリカをはじめとした連合軍に使用され、M14の本格運用の始まる1961年まで現役だったんだ」

 

M1ガーランド

「現在では民生用としても生産が続いています。自衛隊では儀仗銃として使用されているみたいですね」

 

ナガン

「資料によれば狙撃モデルもあるそうじゃ。ただ、スコープがズレているから使いにくい気がするがのう」

 

ズレている......銃身の上じゃなくて左上についてる。真上だと薬莢とかクリップが直撃するから仕方ないネ。

 

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「銃の概念を大きく変えた、まさに歴史のターニングポイントと言える銃だ。現在でも愛されており、長く使われ続けている。

あのクリップのはじき出される音は、なかなか癖になるぞ!」

 

M1ガーランド

「私の勇姿、はっきりと見届けてくださいね指揮官!」

 

ナガン

「と、いうわけで今回の放送はここまでじゃ。しばらく留守にするから、またWA2000あたりにでも頼むとするかのう」

 

M1ガーランド

「それでは、また次回!」

 

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「というわけだからよろしく」

 

WA2000

「なんで私なの他の娘にしなさいよ私だって忙しいのよ!」

 

ガンスミス

「そんなこと言うなよわーちゃん」

 

WA2000

「わーちゃん言うな!」

 





どうでもいいですけど水曜どうでしょう面白いですね。

ナガン
「ピストルナガンへようこそ。
撃ち抜くぞー! 撃ち抜くぞー!」

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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