ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
G41に首輪つけられちゃった哀れな青年の話とか見たい?
ヤンデレじゃ無いけど、無邪気というかなんというか。
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元はWikiを参考にしています」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「最近、俺が何でもできると思われる風潮にある」
ナガン
「実際、なんでもできるしのう」
ガンスミス
「なんでもはできねーよっ! 料理は下手、掃除はできない、書類仕事は嫌いだ!」
下手......実はメシマズ勢。料理の時だけとにかく手際が悪い、なので必然的にうまくない料理が完成する。
ガンスミスの作ったパスタを食べた一〇〇式のコメント。
「食感的にはモチに近いですね」
ガンスミス
「まー気を取り直して、今回のゲストはこの人」
P08
「ルガーP08式自動拳銃です。不束者ですがよろしくお願いします」
不束者......芸事に明るくない、気の利かない人物を指す。
一般的には結婚の挨拶に用いるやーつ。
こういう時使うのはどうなの?
ナガン
「よろしく頼むのじゃー」
ガンスミス
「リクエストもだいぶ溜まってきたんで、バンバン消化してかないとね」
性能諸元 P08 ハンドガン ☆2
口径 9mm
使用弾薬 9×19mmパラベラム弾
装弾数 8/32発
採用 ドイツ帝国他
開発経緯 最初期自動拳銃、その最高傑作
(一言コメント的なものをつけてみたり、いかがでせう?)
ガンスミス
「ルガーP08、正式名称はパラベラムピストーレ08。おそらく歴史上では一番最初の実用的自動拳銃、だと思われる」
ナガン
「実用的......ということはつまり、他の自動拳銃で試作はされたんじゃな?」
P08
「P08の元になったボーチャード・ピストルがこれに当たりますね」
ガンスミス
「それを改良、小型化したのがP08だ。ボーチャード・ピストルは重すぎる上かさばるからな」
P08
「ライフルサイズの
ガンスミス
「そんなの拳銃とは呼べねえよ。
片手で撃てて持ち運びがしやすい、一般的なサイドアームとして初めて運用できるようになったのが、このP08なんだ」
サイドアーム......副武装。主武装が壊れた時、使えない時に使用する武器のこと。拳銃やサブマシンガンなどが用いられる。
P08
「使用弾薬の9パラも、実はP08のための専用弾薬です。威力とバランスを兼ね備えた弾丸として開発されました」
9パラ......9×19mmパラベラム弾略称、9パラの他に9mmとも呼ばれる事も。
パラベラムとはラテン語による、
「Si vis pacem, para bellum」
(汝平和を欲さば、戦いに備えよ)
という格言より来る。
意味は強い力があれば戦争を防げるよ、という抑止力の考え方を示すもの(だと思う)。
ナガン
「たしかに、わしのM1985の7mm弾は威力不足、ほぼ同期のM1911ガバメントの45口径弾は反動が大きい。9mmはその中間というわけか」
P08
「初期のP08は7.65mmパラベラム弾を使用するものでした。1902年には威力の高い9mm口径のものが開発、これが現在のP08ですね」
P08ってどんな銃?
ガンスミス
「トグル・アクションと呼ばれる特異な作動システムが特徴だな。その動きから尺取虫との渾名もあるんだ」
P08
「排莢、装填のたびにトグルと呼ばれるパーツが前後します。それが尺取虫のように見えることからその名前がつきました」
ナガン
「ほうほう。それは面白いのう」
ガンスミス
「欠点は機関部の強度が低い事、そんで機構自体がそれなりに大きく、作動スペースを取る事。だから現代での採用例はほとんど無い」
ナガン
「駄目ではないか......」
ガンスミス
「まだ最初期のもんだし、多少はね?」
P08
「こほん、続けますよ」
ガンスミス
「ああすまん。他には、ほとんどのパーツが金属の塊削り出しで作られている事がある。それにより高いパーツ強度と精度を獲得した訳なんだが、MP40でも触れたように、すんばらしく手間がかかる」
P08
「そして当時は全て手作業。だからこそパーツ毎の差異が多かれ少なかれあり、パーツの互換性はほとんどありません......」
ガンスミス
「CADとか3Dプリンターとか無いしなぁ」
CAD......computer-aided design(コンピューター支援設計)。
コンピュータを用いて設計する事、又は設計支援ツールの総称。今時の工場ならばほとんど採用していると思われ。
採用アレコレ
P08
「P08を採用したのはドイツ軍が主だ。塹壕戦ではC96とともに随分と活躍したみたいだ」
C96......☆3 ハンドガン好みなので次回か次々回解説するつもり。
P08
「狭い塹壕戦では取り回しの良い拳銃が重宝されましたから。そのために32発入りスネイルマガジンも開発されていますね」
スネイルマガジン......カタツムリぽいデザインのマガジン。サブマシンガンMP18(未実装)のマガジンでもある。
ガンスミス
「でも歴史上では最初に採用したのはスイス軍だったり」
スイス......ハイジでおなじみアルプス山脈近くの国。チーズが美味しい。
ナガン
「完全中立国ではあったかその国は」
ガンスミス
「そう。だからあらゆる問題を自国だけで解決する必要がある。イマドキ一家に一丁銃を備える国はあそこくらいだな」
ガンスミス
「1904年にドイツ海軍、1908年には陸軍に採用。そしてWWⅠではドイツ軍主力装備のひとつとして戦い抜き、1938年に更新されるまで運用された」
P08
「38年以降も、自費購入して使用する人もいたそうですね。主に階級の高い人々に好まれていたようです」
ガンスミス
「実はオランダ軍でも運用されてた、てのは豆知識かな」
まとめ
ガンスミス
「工業製品としては最高傑作、ただまあ銃器としての評価はイマイチ、という若干迷走したような銃なのが俺の所感だ。
でもその工作精度には眼を見張るものがある、飾って見る分の美しさは一級品だな」
P08
「しっかりと戦う事だってできますよ、ストックを装備すれば精度は段違いです!」
段違い......うろ覚えだけど100mか500m狙えるとかなんとか。
ナガン
「銃の評価に見た目を含めるのはどうかと思うがのう。性能が全てじゃろ」
ガンスミス
「お前にはロマンが足りていない」
ロマン......ドリルとかロケットパンチとかとっつきとかオーバードウエポンとか。
あと気合。
P08
「それでは指揮官様、良きドルフロライフをお楽しみください」
あとがたり
ガンスミス
「うーん、最初の試行錯誤してた方が良かったかもなぁ。だいぶ形式化したからまとめる分には問題ないけど面白みにはかけるというか」
ナガン
「わしとしてはわかりやすい方がいいのう。解説なんじゃし、知識を知ることがメインじゃろうて」
ガンスミス
「そうなのかねぇ......」
次の番外編のネタ(仮)
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!