ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくコーナーです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」
ガンスミス
「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「なんか違和感あるんだけど」
ナガン
「書き方変えたからのう」
書き方......前のやり方だと3文字以下だと銃の名前対応は難しいので
ガンスミス
「さて、今日のゲストは?」
ナガン
「もう後ろに立っとるぞ。というわけで今回のゲストは」
Five-seveN
「はぁい、私に会いたかった?」
ガンスミス
「違うって......今日のゲストはFive-seveN、彼女を紹介していこうと思います」
Five-seveN
「よろしく頼むわね、ふふ」
ナガン
「くっ」
くっ......別に72の事を指しているわけではない
性能諸元
Five-seveN ハンドガン 星5
口径 5.7mm
使用弾薬 5.7×28mm
装弾数 10/20/30発
採用 ーーー
ナガン
「採用の欄が空白なのじゃが?」
ガンスミス
「そこは後で説明するよ」
Five-seneNとは......の前に。
ガンスミス
「まず、この銃を語るにあたり外せない銃の存在がある。そこから話していこう」
Five-seveN
「P90のことね」
ナガン
「なんじゃそれは?」
P90とは?
ガンスミス
「P90とは、ベルギーの銃器製造メーカー、FNハースタル社の開発したSMGで、新しい銃のジャンルを作ろうとした銃でもある」
FNハースタル社......ベルギーの銃器製造メーカー。ドイツのお隣さんゆえ技術力は高い?
代表作にFALやFNCなど。
Five-seveN
「その規格の名前をPersonal-Defense-Weapon、略称PDW。
訳すと個人防衛火器、かしら」
ガンスミス
「コンセプトとしては、
アサルトライフルより携帯性に優れ、
SMGのように片手でのとっさの取り扱いが可能で、
短距離でなくともボディアーマーに対して効力を持つ。
サブマシンガンに十分な威力を持たせたもの、と解釈してもいい」
Five-seveN
「そのコンセプトを元に開発されたのが、P90と、専用弾薬の5.7×28mm弾薬なの」
ナガン
「お主に使用されておる弾薬じゃな」
ガンスミス
「普通の拳銃弾とは違って、ライフル弾のように先端を尖らせたこの弾。
小口径と速い弾速により、軽い銃弾でありながらも高い貫通力を持っているんだ。
その威力は150メートル先から防弾アーマーを貫通するほどで、アサルトライフルには劣れど、拳銃弾を使うサブマシンガンとは比較にならないくらい」
Five-seveN
「さらに、弾丸の火薬量自体は拳銃弾と変わらない上弾丸自体も軽いから、一般的に使われる9×19mmパラベラム弾の60%程度の反動しか無いの」
9×19mmパラベラム......世界中で使われる拳銃弾のひとつ。9ミリ弾といえばほぼこれで間違いない。日本のおまわりさんの拳銃もこの弾を使っているハズ
2018/09/30 追記
日本では公安みたいな特殊なところじゃない限り基本マグナム(.38スペシャル、.38レギュラー、.45ACP)一部自動拳銃(.45ACP、.32ACP、.25ACP)だそうです。
匠さん、ご指摘ありがとうございます!
ナガン
「なんと、いいことづくめでは無いか!」
ガンスミス
「......そこが欠点なんだけどね」
5.7×28mm弾の悲しみ
ガンスミス
「性能も高く、需要もある。
鳴り物入りで世に放たれたP90なんだけど、当初は残念なことに採用する国は多くなかった」
ナガン
「なんじゃと? 採用しない理由が見つからないのじゃが」
Five-seveN
「使用弾薬が専用なの。だから、既存の弾薬を使いまわしできないから買わざるを得ず、出費が、ね?」
ガンスミス
「例えば同じSMGのUMP9やMP5は、拳銃弾として広く使われてる9×19mmパラベラム弾を使うから、拳銃弾の在庫がそのまま使えるわけで、安上がりで済むわけ」
Five-seveN
「いざという時拳銃から弾をSMGに詰め直して......なんて事は普通しないけど、万が一も考えると、なるべく弾丸は共通していた方がいいの」
今回の主役、Five-seveN
ガンスミス
「専用弾に二の足を踏むなら、装備を統一できるように拳銃も作ってしまえ、というわけでFive-seveNが開発されましたとさ」
ナガン
「なんかお主雑くないかのう」
ガンスミス
「資料が少ないから見つからなかったの! だからこうじゃないかなって予想も多分に含まれるんですー!」
資料が少ない......ウィキに乗ってない。
間違いやご指摘あればいつでも受け付けます。
Five-seveN
「余談だけれども、M16のフレームで5.7×28mm弾を使用できるような改造キットもあるらしいの、確かAR-57だったかしら?」
性能はどうなの?
ガンスミス
「やっとこさ解説に入れる。
さて、Five-seveNの性能ですが......ズバリ非常に高いです」
Five-seveN
「と言っても銃の機構自体に真新しいものはないわ。優秀なのは弾丸の方ね」
ガンスミス
「20発もの装弾数、拳銃弾にあるまじき威力、その上反動も小さい。
さらに最近の流行りに乗じてフレームはほぼ樹脂製で軽量!」
樹脂製......最近開発されている銃はフレームがプラスチック製のものがほとんど。ガバメントのような全金属製の銃は少なくなりつつある。
噂によると金属パーツを一切使わない拳銃の開発が進められているとかいないとか。
ガンスミス
「欠点として、高速弾を拳銃のような短い銃で使うと発砲炎が非常に大きくなる。
狙いにくくなるので、連続射撃にはあまり向かないかな?」
そして現在
ナガン
「採用が空白欄な理由をきいておらんかったのう」
Five-seveN
「簡単よ。私を使う際にメイン武装として使われるであろうP90は、性質上特殊部隊に配備されることが多いの」
ガンスミス
「言えることとしては、各国の特殊部隊に採用されている、としか。
詳しく知ることは厳しいね」
Five-seveN
「代表的なのはペルー軍かしら。
在ペルー日本大使公邸占拠事件で、突入部隊のひとつに使用されていたの。そこから知名度が上がったわね......P90の」
在ペルー日本大使公邸占拠事件......1996〜97年に起きた事件。説明すると長くなるので省略。
犯人14名、特殊部隊員2名が死亡。
Five-seveN
「でも、民間にも広まりつつあるわ。
スポーツ用に威力を下げた弾が開発されて、民間用に改造されたP90も開発された。
知名度も上がってきているし、専用弾という欠点も克服されつつあるのよ?」
ナガン
「なるほどのう」
まとめ
ガンスミス
「うーん、半分以上P90と専用弾の話になってしまった、ゴメンね」
Five-seveN
「いいのよ、別に気にしてないわ」
ナガン
「うーむ、聞いておる限り弾薬の性能に依存するところが多いのう。じゃが、新しい時代を築こうとする礎になりうる......かもしれんの」
Five-seveN
「ロマンチストね、嫌いじゃないわ」
あとがたり
ガンスミス
「ふう、今回も無事に終わったな」
ナガン
「なんだか、親しそうではあったが?」
ガンスミス
「知り合いだったからな。よく行く基地のバーで働いてるんだよ。そこで時々話すんだよ」
ナガン
「......」
ガンスミス
「いった! なんで蹴るのさ!」
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