ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
とほくれす様作
「わたしがウロボロスだ」
ウロボロスさんよりリクエストが届いたので次回紹介します。
.......何いってるんだと思うだろ。
俺もよくわからない(要するにコラボだ!)
「ガンスミスさんなに頼んだんですかぁ?」
「ああん?」
ノックもせずにドアを蹴破ってのカリーナの第一声に、思わず抗議したくなる。
「別に今日はなんも頼んでねえぞ?」
「忘れないでくださいよ! あんなでっかい荷物なんですから」
「心当たりないんだが」
「もう、いいから受け取ってください。
荷物搬入口に置いてありますから。あんなでかいの邪魔で仕方ないんですよう」
「へいよー」
しかし、誰の荷物だ?
弟はこんな事しねえし、親だったら電話してくる筈だ。指揮官は公私の区別はつけてるし、カリーナはあの様子じゃ無いだろう。
となると他所ん基地の人見知りか、ペルシカくらいか。どっちにせよ、心当たりはない以上サッサと受け取っちまおう、悩むだけ馬鹿馬鹿しい。
「ガンスミスです。荷物の受け取りに参りました」
「サイン頂けますか?」
「ほいさー、ていうかもう顔パスでいいって常々言ってるのに」
「規則ですから。というかないと書類作成が迷惑するみたいで、カリちゃんが噛みつくんですよ」
「成る程な、そりゃ仕方ない」
資材管理担当の同僚と軽口をかわしつつ、書類にサイン。同僚がハンコを押し、こっちだと案内してくれた、のだが。
「想像以上にデカイんだが!?」
「冷蔵庫くらいの奴がひとつと、長細いのがもうひとつ。宛先は......本部からですね」
「はぁ......?」
「台車ここに置いとくんで自由に使ってください。それじゃ」
小包程度なら察しはつくんだが、こんな大荷物だとマジで心当たり無いぞおい。
宛先は本部だから、基地新設の時来たゴリラみたいなオッさんからか?
だとすれば指揮官宛の筈なんだが......ああもうわかんねえ!
さっさと運んで開けちまおう。
「まずはこのでけえのを台車に乗せねえとな」
これ、意外と重いんですけど!
『 御機嫌よう、グリフィンの雑兵諸君。第十三大隊監督役をしている上級AIのウロボロスだ、そっちでは有名なのかな? わたしはよく分からないのだが。
何で手紙を出したかというとだな、実は監督役なのに銃に疎くてなあ。最近傍受させてもらっているのだよ。
ああ、別に悪用としかしてないから其処は気にするなよ? というかどんなセキュリティだろうがイントゥルーダーなら突破できるし、まあ無駄だからな。あやつのハッキングは結構普通にヤバイ。
さて、ガンスミス。とナガンだったか。確かS12地区だったかな? あそこでダミーから拾った銃の仕組みがよく分からなくてな。この手紙と一緒に送り返しておくから是非、是非だな! 解説して欲しい。
ぶっちゃけ普通に楽しみにしている。代わりにわたしの端末も銃と同梱しておいたから、情報交換ということで此処は一つよろしく頼むよ。
これ見つかったら代理人殿にめっちゃ叱られるんだからな、出来るだけ頼むぞ。いやホントに』
......なにこれ?
「まじなにこれ」
ウロボロス、上級AI、
「......なあ、ナガン」
「なんじゃ?」
「人生で初めて知らない人からプレゼントもらった」
「すごいではないか、今日は記念日じゃな」
なんか怖いな、開けないでおこう。
言葉を信じるなら面白そうな武器が入ってるんだろうけど、爆弾な気がせんでもないし。
また基地機能が麻痺したら困る。
「お主、このライフル見かけぬがどこから拾って来たんじゃ?」
「送られてきた」
振り向けば、机の上のライフルをナガンがしげしげと眺めている。小さい方には、最近配備が始まった新型の戦術人形のライフルが同梱されてた。
確認したがこれはなんの変哲も無い、動作もしっかり、滑らかに動く。
気になるのは若干の歪みと汚れ、本当に戦場から拾ってきたように見える。
「......とりあえず資料は作っとくか」
他のリクエスト溜まってるし、そのうち解説すればいいだろ、そのうち。
「カルカノM1891です、よろしくお願いします!」
「今日はよろしくー」
「頼むぞカルカノ
「任せてくださいナガンさん!」
今回の護衛はカルカノM1891。
彼女が持つイタリア製木製ライフルと同じ名前で、先日送りつけられてきたライフルもソレだった。
新人だが手空きでいてもあんまし困らずウンヌンカンヌン、要するに護衛任務を引き受けてくれたのが彼女だったわけ。
新人とはいえ訓練成績は優秀と聞いている。ソレに、非戦闘区域を突っ切るし、初任務の慣らしにはもってこいという判断なんだろう。
「寄り道はするでないぞ」
「わーってる」
「拾ったものは食うではないぞ」
「わーってる」
「知らない人についていくでないぞ」
「わーってる!」
「拾った銃を整備するでないぞ」
「ソレは無理」
「おやつは300円までじゃぞ」
「俺の仕事は遠足か何かか?!」
「......と、指揮官に言われるよう命令された」
「あんにゃろうロメロスペシャルキメてやる」
「あはは、面白い人ですね」
ゴタゴタはありはしたものの、なんとか(?)無事に出発と相成った。
「さて、いくぞ愛車弐号」
ぽんぽん、と言い聞かせるように砂色の車体を叩く。
初代? ああ、異世界から来た2人とFALが派手にぶっ壊してくれたよ。
レストアすんのにどれだけの金と時間が犠牲になったか......あとで領収書送りつけてやっからな!
空の彼方に消えた2人に心の中で悪態をぶちまけてから、いつものように運転席に乗り込む。助手席にはいつもの白っぽい服ではなく、赤と緑の民族衣装。
「ナビゲートよろしく」
「はい、頑張りますよ!」
うん、地図が逆さだね。心配だよ僕は。
『はいーもしもしS〇〇基地ですか、そーですか合ってますか。
わたしS09基地指揮官です今回はうちの
今出発したんであと半日くらいで着くと思いますよろしくお願いしまーす』
『ああ、心得た。丁重に扱わせてもらう。
丁重に......な』
『ところで指揮官変わったんですね声からしてスケベぼでーの予感がするぜぐへへへ、一緒に飲みにいかない?
......切られた』
「窓の外見てるだけでいいから」
「はい、見張ります!」
「双眼鏡逆さ」
この空回りイタリアンガールめ。熱意は認めるがどうにもポンコツの予感がするぞ。
あー、なんでナガンは仕事かなぁ。あいつが一番やりやすいってのに。
ライフル戦術人形は目がいいから安心できるんだけどさ、あいつは判断材料が桁違いに多いから、安全性がダンチなんだよな。不足の事態には弱いが、そもそも問題を良ければいいんだもの。
「今日も空が綺麗よなー」
フロントガラス越しに空を見上げる。若干砂をかぶって光を反射するガラス越しに、黒い影が......ん?
反射的にハンドルを切れたのは日頃の訓練に為せる技、というよりあの逃走劇のおかげだろう。
迫撃砲弾が車のすぐ横で炸裂。
爆風で煽られ傾く愛車をハンドルさばきだけでどうにか立て直、せるか?!
「もど、れっ!」
ガツンと土を噛む音。
傾いていた地面ががまっすぐに戻る。
「カルカノ、前方に敵!」
「無理です、射程外です!」
助手席からは悲鳴じみた声が聞こえてくるが振り向く余裕もない。
あれは迫撃砲の護衛、明らかに圧力をかけるためのオトリ。
となると敵の次の手は、次の策は?
考えろ、ここは森近くとはいえ平原、視界は広い。左右から近くなら丸見え。
車の死角といえば......!
「カルカノ、後方警戒!」
「正しい......が、少し遅いな」
その声は天井から、いや、車の上から聞こえてきた。
「あー、不味い、語彙力限界オタクみたいになりそうだ――――――」
え、なんだって?
思わず聞き返したくなる台詞が聞こえて来たのだが、それをする余裕は無かった。
「悪かった、生で聞くとな............こう、良いじゃないか。うん、良いぞ。ちょっと楽しみになってきた」
「なにいってんだこいつ」
「分かりませんさっぱりです撃っていいですか?」
理解不能すぎて真顔になっちまったぞオイ。
だが、こちらの様子なんて知らないとばかりに話は進む。
「あーでだな、おぬし達を招待したつもりだったのだが............招待状は届いたか?」
「招待状だあ? んな洒落たもん知るかよ」
「ふむ、となれば名乗った方がいいな。というかあの愚か者共、どういう送り方をしたんだ?
――――まあ良い。どうせ問題は此処で解決する訳だしな」
「わたしはウロボロス。知っているかは知らんが、第十三大隊監督役上級AI。
そこの人形には、鉄血のハイエンドモデルといったほうが伝わるか?」
はー、鉄血のハイエンドモデルとな。そりゃまたえらいひとですね。
...
......
.........
............
「..................マジで?」
次の番外編のネタ(仮)
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後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
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しぶとく生きてた死神さん家の娘
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料理下手を克服したいガンスミス
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!