ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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注意)今回ばかりは擁護できないレベルのミスが多発している銃です。
多少気を悪くする方がいると思われます。
ご了承ください。マイルドに書いてるけどネ。



第39回 62式

 

 

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしています」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

 

ガンスミス

「クリスマスでも仕事はあるんだよなぁ。なんかやたら慌ただしいけどどしたの?」

 

ナガン

「なぜか対空警戒シフトなんじゃ、空襲でもあるんかのう?」

 

ガンスミス

(指揮官もしかしなくてもサンタを探したいだけなんじゃ......?)

 

サンタを探したいだけ......アメリカ軍が本気でサンタを捜索してるって話がありますが、元は軍にかかってきた間違い電話が元ネタだとか。

子供の夢を守るのは大人の仕事。

ところで人間サイズってレーダーで捕まえられるのん......?

 

 

 

ガンスミス

「今日のゲストはこちら」

 

62式

「62式正式に入隊! 初めまして!」

 

ナガン

「よろしく頼むのじゃぞ」

 

ガンスミス

「......」

 

62式

「ちょっと、何か言ってくださいよ?」

 

ガンスミス

「やっぱり君なのかぁ......」

 

62式

「なんですかその死んだ魚のような目は」

 

死んだ魚のような目......要するに色々と手遅れ。主に人間関係や仕事に疲れた人がしている。

創作でもちょくちょく見かけるが、本気の死んだ魚のような目はその程度じゃ足りないと思う(場合による、なお個人的意見です)。

 

ナガン

「お主性格変わりすぎじゃろう。それでは性能諸元なのじゃ」

 

62式 マシンガン ☆3

 

口径 7.62mm

 

使用弾薬 7.62×51mm NATO弾(減装)

 

装弾数 ベルト給弾

 

採用 自衛隊

 

ガンスミス

「日本製としては2つ目になるな。

とはいえ一〇〇式は大日本帝国で、62式は日本国になる訳だが」

 

62式

「別に変わったのは名前と憲法だけですけど」

 

 

開発経緯 国産兵器の一番星!

 

ガンスミス

「この兵器の開発は1954年から。米国の旧式兵器に頼っていた陸上自衛隊が、武器の国産化を目指して開発を始めたんだ」

 

62式

「配備されていた機関銃はM1919やM1918(BAR)なんだけど、小型な日本人には扱いにくいんだよね、デカイから

 

デカイから......1950年代のデータによれば、24歳男性の平均身長は161〜2センチ。体重は55キロほどである。

アメリカ人男性は平均身長が176〜7センチ。

現在では日本人平均身長はだいぶ伸びてきているが、戦後すぐはかなり差がある。

 

ガンスミス

「裏には日本もある程度は武装を、と言うアメリカの思惑もあった......のかもな」

 

62式

「冷戦時代だからねェ」

 

ナガン

「なるほどのう」

 

ガンスミス

「そんなわけで国産機関銃の開発がスタートしたんだ。設計には旧陸軍の技術者が多く関わってたみたいだな」

 

62式

「沖縄戦で活躍した戦訓を元に、精度に優れる軽機関銃、として開発がスタートしたんだよー」

 

ナガン

「精度に優れる機関銃とは......?」

 

62式

「それは注釈で」

 

注釈......しょうがないなあもー。

旧日本軍はなぜか機関銃に精度を求める風潮があり、多少の連射性能を犠牲にしても遠距離射撃を重視する傾向にあった。

多分弾がないからマシンガンで大量の弾丸消費を避けるためだと。結果的に現在のトレンドになっていたりならなかったりするので先見の明があった......のか?

 

 

 

 

62式ってどんな銃?

 

ガンスミス

「62式言うこと聞かん銃」

 

62式

「62式単発機関銃」

 

ガンスミス

「キング・オブ・バカ銃」

 

62式

「無い方がマシンガン」

 

ナガン

「やめっ、やめろぉ!」

 

ガンスミス

「物作りである以上失敗作は有るわけでして。資料を見て思うに少しこだわりが過ぎてズレてしまった......ってイメージ」

 

62式

「もちろん良いところもあるんだよ。

銃身交換は2.5秒でできるし、クロムメッキ加工で強度もバッチリ。

100丁バラしてパーツをシャッフルしても組み上げられるパーツ互換性。工業製品としては優秀そのもの。一丁200万くらいするけど」

 

ナガン

「高い......のかのう。銃の相場は分からん」

 

ガンスミス

「俺もさっぱり分からん」

 

62式

「全然分からん」

 

ナガン

「解説ー!」

 

62式

「あと二脚を標準装備、三脚を使えば重機関銃として運用ができるし。

直接スコープを取り付けて遠距離射撃もできる」

 

ガンスミス

「単発精度が良いのは62式の強みだからな」

 

62式

「それ以上に他がひどいんだけどネ!」

 

ガンスミス

「............まあそうなんすよ」

 

ナガン

「お主のこんな苦々しい顔久しぶりに見たわ」

 

ガンスミス

「部品点数の多さによる整備性の悪さ、に付随して重量増加、部品の隙間が大きいことによる部品脱落、連射時の命中率の悪さ。

不発・給弾不良・暴発や引き金を引くのを止めても発砲が止まらない自然撃発などの作動不良や故障の多さ。

 

......どうしろと?」

 

62式

「改良型の74式車載7.62mm機関銃は多少改善されてるけど、M1919の方がマシだったという言われよう」

 

ガンスミス

「精度確保のために開発した機構が完全に裏目にでるという、最悪の結果をもたらすことに......」

 

62式

「5.56mm機関銃MINIMIの登場で完全に世代交代、現在生産はされず細々と旧式として居残ってる状態ですねー」

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「良いところは無きにしも非ずなんだけどそれ以上に悪評が目立つ銃だな。反面教師としては見習ってほしい」

 

62式

「要するにクソ銃ってわけ。いやー申し訳ないねー」

 

ナガン

「ううむ、聞いている限りどうにかなるわけでもないのう......」

 

ガンスミス

「銃を変えようにも烙印システムあるから変えようがないんだわ」

 

62式

「じゃー私出番これだけですねー。年末はRFBとゲームしてグータラ過ごすことにすると」

 

ナガン

マークスマン班に有望株が増えたな。単発射撃なら有能なんじゃろう?」

 

烙印システム......正式名称「Advance Statistic Session Tool(ASST)」。I.O.P社の開発した先進技術の一つ。

要約すると特定の銃のみ扱いが達人レベルになる。

 

マークスマン班......選抜射手とも。主に800m以内の距離で正確に射撃する訓練をされた歩兵。狙撃手と歩兵の中間の立ち位置。

まかり間違ってもマシンガンでやらせることはないがそこはまあ許容してほしい。

 

62式

「へあっ?」

 

ガンスミス

「そうそう君の62式、74式モデルに改造済みだから。人形は重量気にしなくて良いからねー」

 

62式

「あのー、そのー、えーっと?」

 

ナガン

「立ってるからにはとにかく使う、それがウチのモットー故にな。さあ、キリキリ働いてもらうぞ」

 

62式

「うそーん......」

 

ガンスミス

「そんなわけでまた次回。良いお年をー!」

 

 

 

 

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「変な時間に起きちまったな......今日クリスマスか。サンタさんが来てたら面白」

 

???

「フォッフォッフォ。サンタじゃぞ?」

 

ガンスミス

「褐色痴女がいるなぜにどうしてwhy?!」

 

サンタ

「私はアルテ......いや、サンタクロースなのじゃ」

 

ガンスミス

「羊に乗ってるのに?」

 

サンタ

「サンタじゃぞ?」

 

ガンスモス

「......そういうことにしておきましょう。それで、サンタさんが何用で? 自分はもう大人ですけど」

 

サンタ

「実はお前の上司にプレゼントを頼みたくての。あそこまで警戒されるとサンタとても辛い」

 

ガンスミス

「......うちの上司がすみません」

 

サンタ

「では、任せたぞ。フォッフォッフォー」

 

ガンスミス

「.......疲れてんのかな、寝よう」

 

 

 

 

「対空レーダーに感あり、サンタです!」

「指揮官命令、撃ち落とせー!」

「初仕事がこれかよー」

 

 

 

「フォッフォッフォ、メリー・クリスマース!」

 

その夜、夜空に虹がかかったとかかからなかったとか。




サンタクロース......ソシャゲ「FGO」よりアルテラ・ザ・サン『タ』。
私のカルデアではサンタが今のところ100レベ3人の90が1人。
(サンタを育てるのは)役目でしょ。

ちなみに指揮官へのプレゼントは「上司の胃痛を和らげる振る舞い方」という本。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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