ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
リクエストのSIG-556の親戚かと思ったけど別物でした。
リクエストの山が消化できないのー。
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元はWikiを参考にしています」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「寒い!」
ナガン
「暖房効かせとるはずなんじゃがのう」
ガンスミス
「にしても寒すぎるわこんなの。やってられっか、俺はカフェに行くぞ!」
ナガン
「ああお主待つのじゃ、機材はどうするんじゃ〜!」
(年末は大寒波の予想です。皆様暖かくお過ごしください)
ガンスミス
「というわけで今日のゲストはこのかた」
SIG-510
「ごきげんよう、シグSG510よ。一人前の兵士になるため頑張りますわ」
ナガン
「お主もう古参じゃろうに」
SIG-510
「まだまだ半人前ですから。
ところで、なぜチーズフォンデュ食べてますの?」
ガンスミス
「寒いんだもん。温まって、かつ縁があるもの、というわけで思いついたのです」
ナガン
「まあまあ、たまにはまったりと解説するのも悪くなかろう?」
SIG-510
「......そうですね。いただきます。この白いものはなんですの?」
ガンスミス
「ジャパニーズライスケーキ、お餅って言ったっけな。62式にもらった」
SIG-510
「......ほんのり甘くて、柔らかくて美味しいですわぁ〜」
ナガン
「......このままじゃとただのグルメリポートになってしまうの、性能諸元に参ろうか」
チーズフォンデュ......鍋で溶かしたチーズに色々なものをつけて食べる料理。
溶かしたピザ用チーズに豆乳や牛乳、白ワインなんかを入れて伸ばして作る。意外と手軽に作れるのでいかがでしょうか。
具材はジャガイモにベーコン、ブロッコリーなんかが定番。お餅も美味しいのでおススメ。
SIG-510 アサルトライフル ☆2
口径 7.5mm
使用弾薬 7.5×55mm GP11弾
装弾数 24/30発
採用 スイス軍
ガンスミス
「バトルライフルに分類される銃だ。同時期開発のG3と似通ったところがあるな」
SIG-510
「むしろG3の方が似ているんですけどね」
開発経緯 アルプスのライフルしぐ
ガンスミス
「開発は1957年、ちょうどFALやG3なんかと同期の、いわゆる戦後第一世代と呼ばれるライフル群のひとつなんだ」
SIG-510
「50年代までスイス軍は旧式ボルトアクションライフルを使用していました。
戦後のトレンドの自動小銃開発の高まりも考慮して、また近代化を目指してというのが開発理由ですね」
ナガン
「輸入じゃいかんのか? FALとかG3とかと同期のならば、そちらを輸入して配備した方が手堅いじゃろう」
ガンスミス
「それはもっともな意見だ。だが、スイスという国の立場上それは難しい」
SIG-510
「スイスは永世中立国ですからね」
ナガン
「永世中立国?」
SIG-510
「どの国からも対等の立場であり続けること......つまりどのような条約も結ぶことはできないのです。
銃器の輸入は大掛かりな事業ですし、自然と二の足を踏むことになります」
ガンスミス
「自分の身は自分だけで守らなくちゃならんのだ。中立国というのはあらゆる国から干渉されない代わりにこちらからの干渉もできない、という事だからな」
ナガン
「難しいのう」
SIG-510
「それと、スイスは国民皆兵ですからね。配備にもそれなりの金額を要しますから、国内産業の方が経済が回るんですベーコン美味しい」
ナガン
「食べながら話すでない」
SIG-510てどんな銃?
ガンスミス
「アサルトライフルとしては少し異質なイメージを受けるな」
ナガン
「見てくれはガッチリしておるが、そこまで異質と言われてものう」
SIG-510
「弾薬が7.62×51mm NATO弾より強力な専用弾を使用しています。そのためフルオートの射撃には向かないのですよ」
ガンスミス
「アサルトライフルは取り回しや連射できることも特徴の一つだからな。こいつはストックは固定式だし、弾薬の関係上連射には不向き」
ナガン
「......そう言われてみればそうじゃのう。どちらかといえばM1918に近いのではないか?」
SIG-510
「二脚も標準装備していますからね」
ナガン
「アサルトライフル詐欺じゃろうそれ」
ガンスミス
「思えばなんでアサルトライフルなんだこれ?」
SIG-510
「ジャガイモ美味しいですわ〜」
ナガン
「あーうん、それは良かったのじゃ......」
ガンスミス
「このアサルトライフルだかライフルだかよくわからない銃になったのには理由がある。主にスイスの地形だな」
ナガン
「......奥まった山脈地帯じゃろう?」
SIG-510
「開けた場所が多いのですわ。だから、射程と精度を重視する傾向にあったのです」
ガンスミス
「高精度の削り出しパーツの多様と、銃の重量により単発精度はかなり高水準なんだ。あとライフルグレネードを射撃するために銃がかなり頑丈に作られてるから壊れにくい」
SIG-510
「30m下に落としても問題がなかったという与太話もありますわね」
ナガン
「だからこんながっしりとした見た目なのじゃな」
SIG-510
「それ相応に重いんですけどね」
ガンスミス
「ほかのアサルトライフルと比較して1〜1.5キロほど重い。そこは欠点だな」
ナガン
「......高そうじゃな、これ」
SIG-510
「それは言わないでください」
ガンスミス
「あとは、冬季用の分厚い手袋に対応するための折畳式の引き金とか面白いものも備えてたりするな」
SIG-510
「引き金が通常の倍の長さになるんです。また、引く力が減るので精密射撃にも使えるのです」
ナガン
「寒さの厳しい山岳地帯ならではの考え方、というわけじゃのう」
ガンスミス
「だったらロシアでも似たようなアイデアが出てもおかしくないんだがなぁ」
ナガン
「別にいらんじゃろ。寒さには強いからの」
SIG-510
「それで片付けていいのかしら......」
まとめ
ガンスミス
「軍用銃というのもはお国柄が出るものだと思います。この銃の堅実さとアイデアはお国柄、ひいては愛国心なのかもしれませんね」
SIG-510
「一家に一丁いかがですか?」
ナガン
「銃というのは千差万別よのう。だいぶ面白くなってきたのじゃ」
ガンスミス
「それが銃を知る醍醐味なのよな。
それではまた次回、よいお年をー!」
ナガン
「良いお年をーなのじゃー」
あとがたり
SIG-510
「ごちそうさまでした!」
ナガン
「ごちそうさまでした、なのじゃ」
ガンスミス
「いやー、食った食った。初めて食ったけど美味しかった」
ナガン
「けど、この中途半端に残ったチーズがもったいないのう」
SIG-510
「牛乳とご飯でチーズリゾットにしませんか?」
ガンスミス
「天才かよ」
腹ペコ系お嬢様とかしたSIG-510
まだだ、私が求める飯テロはこの程度のものでは!
次の番外編のネタ(仮)
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!