ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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今年最後の投稿です。

みんな、年越しの準備は十分か?


第41回 64式自

 

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

 

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしています」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

 

ガンスミス

「新年のための準備とかしないとな」

 

ナガン

「掃除とかは済ませたじゃろ。他に何があるんじゃ」

 

ガンスミス

「一応俺日系人だし、日本風の新年て奴をな」

 

ナガン

「それは楽しみじゃ」

 

 

 

 

ガンスミス

「というわけで今年最後の放送は」

 

64式自

「私です!」

 

ナガン

「64式自動小銃じゃな、宜しく頼むのじゃ」

 

64式自

「前回は62式ちゃんでしたよね。とても楽しかったって聞いてます」

 

ガンスミス

「今回もそうなるよう頑張るよ」

 

 

性能諸元

 

口径 7.62mm

 

使用弾薬 7.62×51mmNATO弾(減装)

 

装弾数 20発

 

採用 自衛隊

 

 

ナガン

「この銃も減装弾なのじゃな」

 

ガンスミス

「自衛隊は色々と縛りが多いんだよ」

 

縛り......世論とか予算とか。そういや自衛隊に関する憲法が変わるらしいですね。自衛隊が防衛軍になるとかどうとか。

ニュースには気を配っておきましょう、他人事ではありませんよ。

 

 

 

開発経緯 質実剛健、そしてウッカリ

 

ガンスミス

「64式自......面倒だな。ロクヨン式で良い?」

 

64式自→ロクヨン式

似たり寄ったりの人がいますからね、良いですよ。むしろそちらの方が呼ばれ慣れている気もするし」

 

似たり寄ったり......SMG☆2 64式のこと。中国の銃は年号で番号を振るようなので被ったようだ。

 

ガンスミス

「ロクヨン式が開発されたのは、62式と似たり寄ったりの状況、つまり自衛隊の古い武器の更新を狙ってのことだ」

 

ロクヨン式

「1950年代、戦後間も無くの警察予備隊の装備は、アメリカ軍から供給されたものと旧陸軍の装備がないまぜになっており、しかも旧式品かつ朝鮮戦争などで用いられたものも含まれ、そりゃ酷い有様」

 

警察予備隊......現在の自衛隊の前身にあたる組織。

 

ガンスミス

「武装を一斉オーバーホールした時、検査を通過した小銃が一丁も無かったほどだ。それはもう軍隊としてどうかと思うね」

 

ナガン

「そこまで酷い武器とか兵士の心情をないがしろにしとるとしか思えんのじゃが」

 

ロクヨン式

「だから国産小銃の開発が始まったんだよ」

 

ガンスミス

「そこで多くの自動、半自動小銃が参考にされた。

M1ガーランド、M1カービン、M14、M1918ほか、ソビエト連邦のSKSカービン、チェコ製ZB26軽機関銃などがある。

G3のご先祖様のセメト・ライフルもあったようだ」

 

ロクヨン式

「しかし当時の上層部ではアメリカからM14を購入して使う、なんて意見もありました。開発が間に合わなければ、ロクヨン式は試作のまま消えていったかもしれません」

 

ナガン

「歴史というのはそういうもんじゃからのう」

 

ガンスミス

「そしてあがった試作品を幾度となく改良して、現在のロクヨン式があるわけだ。

というか、Wi◯i詳しすぎやしないか?」

 

Wi◯i......ウィ◯ペディアのこと。結構詳し目に書いてあるので参考にする事が多いサイトのひとつ。

ロクヨン式の開発経緯がやたら細かく書いてあって困惑した。なぜに?

 

 

 

 

64式自ってどんな銃?

 

ガンスミス

「その当時の主流と言うべきか、7.62mmの大口径を用いるアサルトライフル、バトルライフルに分類される銃だな」

 

ロクヨン式

「仮想敵のソビエトに備えて、かつ防衛戦術が基本の自衛隊の運用思想に合わせた形になってます。

具体的に言うと二脚を使用しての擬似機関銃として、ですかね」

 

ナガン

「他にもストック部分が木製なのは珍しいのう」

 

ロクヨン式

「肌触りとか、軽さを求めた結果だと思います。全金属よりは軽くできますから」

 

ガンスミス

「だが、削り出し部品を多用したことにより重めでもある。それに機構の関係上ストックを折りたためないから、少し取り回しには苦労するだろうな」

 

ロクヨン式

「日本人向けにコンパクトに作られてはいるんですけど、色々と限界が......」

 

ナガン

「それで、今回はどんなやらかし案件があるんじゃ? 62式の件がある以上、全く信頼できんのじゃが」

 

ガンスミス

「数カ所ある。

まず備え付けの照門なんだが、ぶつけたり射撃の振動で倒れたり動いたりする。

あと笑えない冗談なんだが、間違えた状態で組み付けられる部品があったりする」

 

ナガン

「やっぱりのう......」

 

ロクヨン式

「はいはいポンコツポンコツ」

 

ガンスミス

「数カ所の欠点はあれど及第点だと思うがな。

この銃の派生として狙撃銃モデルもあるらしい。現在ではほぼ引退してるようだがな」

 

ロクヨン式

「現在では生産終了しているこの銃ですが、自衛隊の新兵は必ず訓練を行う銃はこれ、と二戦級とはいえまだまだ現役!」

 

ナガン

「......ところでお主よ」

 

ロクヨン式

「はい?」

 

ナガン

「なぜビニールテープを銃に巻いておるんじゃ? 包帯やらテーピングなら理解できるんじゃが」

 

ロクヨン式

部品落としたら懲罰もんじゃないですか、何言ってんです?」

 

ナガン

「わしが間違っとるのか?!」

 

ガンスミス

「俺としてはみんなにやってもらいたいな」

 

部品落としたら懲罰もの......懲罰うんぬんはさておき、自衛隊のライフルにビニテがまかれているのは部品脱落を防ぐためだとか。

一部落ちやすい部品や、強度にかける部分がある様子。

ちなみに部品を落とすと部隊総出での落し物拾いが始まる。あと反省文とかもあるでしょう、多分。

 

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「戦後再出発した日本、そのための力として開発された堅実かつ日本らしい銃だと思う。ノウハウがないからちとウッカリミスが目立つが、国を守る力は十分に備わってると思う」

 

ロクヨン式

「ちょっと至らない部分もあるけど、主戦力としてばっちり活躍していくつもりだから、来年からはよろしく」

 

ナガン

「思えばもう年の瀬か、早いもんじゃのう」

 

ガンスミス

「あっという間だったな......

 

と言うわけで、来年もご贔屓に。

次回は年明けかな」

 

「「「それでは、また来年!」」」

 

 

 

 

 

 

 

あとがたり

 

ガンスミス

「ところでそこらへんの木を切って臼と杵作るから手伝ってくれる?」

 

ロクヨン式

「餅つきですか、良いですね!」

 

ナガン

「ウス、キネ?」

 

ロクヨン式

「日本の風物詩ですよ。お餅つきといえば新年、新年といえばお餅つき」

 

ナガン

「ようわからんのう」

 

ガンスミス

「あと伊勢神宮のお札ファックスで送られてきたから、神棚に飾っとくね」

 

ロクヨン式

「ありがたいですがそれ、ご利益あるんですかね」

 

ガンスミス

天照大神を信じろ」

 

天照大神......あまてらすおおみかみ。

天皇の直系の祖先であるとされ、日本人の総氏神である。

伊勢神宮に総本山がありますが......初詣に行くなら覚悟を決めておきましょう。人混みがぱないです(経験者)。

天岩戸の神隠れが有名な逸話。と言うかお前ら日本人として古事記くらい読んでほしい、というか読め。意外と面白いから読め。

 

天照大神のことてんてるだいじんとか言ってはいけない。

 




今年一年、ありがとうございました。
多数の感想や誤字報告、とても励みになりました。
これから2ヶ月は受験が本格化するので、更新ペースかなり落ちるかもです。
第一志望浮かれるよう頑張りまする。

それでは良いお年を。

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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