ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
バレンタイン? マックと手羽先食ってたよ。
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元はWikiを参考にしています」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「やっとこさひと段落ついたのでやーっとこさ再開です」
ナガン
「イロイロあったからのう」
ガンスミス
「というかそろそろ再開しないと鉄血のへんなのとかが押しかけてきそうで......」
ナガン
「?」
イロイロ......イベント「低体温症」があって忙しかったと考えてください。実際は作者の都合ですけど。
へんなの......とほくれすニキの某ウロボロスを想定。
決してUNACではない、念のため
ガンスミス
「さて再開一発目のゲストはこちら」
ゲパードM1
「ここがワタシの新しい仕事場なの?」
ガンスミス
「君は戦闘班じゃないかなー」
ゲパードM1
「まぁいいけど、ゲパードM1、正式入隊する」
ナガン
「新人か、よろしく頼むのじゃ......って、だいぶフラついとるが、大丈夫か?」
ゲパードM1
「仕事も武器も、ワタシには重く感じる......休んじゃダメ?」
ナガン
「こんな調子で大丈夫なのかのう」
ゲパードM1
「一番いい休暇を頼む」
性能諸元 ゲパードM1 ライフル ☆3
口径 12.7mm
使用弾薬 12.7×108mm B32/12.7×99mm NATO弾
装弾数 1発
採用 ハンガリー軍 他
ナガン
「対物ライフルといえば、NTW-20(第29回)とかが他にあるのう」
M1ゲパード
「ちょっと、小さいけど」
開発経緯 狩猟豹の一射
ガンスミス
「開発は冷戦もさなかの1987年。当時東側陣営に属していたハンガリー軍が、軽装甲車両の破壊や、長距離狙撃を目的とした大口径ライフルの開発に着手したんだ」
ナガン
「ソビエトは対物ライフルを持っておらんかったのか?」
ガンスミス
「あるにはあるんだが、WWⅡ時に開発された『対戦車』ライフルしかなかった。確か戦術人形でその銃を使用している奴がいると聞いたことはあるが、ウチにはいなかったハズだ」
ナガン
「なるほど。旧式すぎる、と」
ガンスミス
「その頃じゃあ戦車はもう手持ちのロケットランチャーなんかで十分対処出来るようになったからな。RPG-7とか」
ナガン
「だから自前で開発する必要があったと」
M1ゲパード
「そういうこと......ないなら作るしかない」
ガンスミス
「とはいえ対物ライフルもまだ黎明期、試行錯誤しつつという形になったんだがな。
ちなみにこのゲパードはシリーズとして後発も開発されたんだ。リクエストにもあったから今回まとめて解説していくぞ」
ゲパードM1てどんな銃?
ゲパードM1
「一発で仕留めなきゃ行けないからツライ。あと重い」
ガンスミス
「強度設計のための致し方ない犠牲だ、許せ」
ゲパードM1
「しょぼーん」
ナガン
「口で言うのか......ええと、具体的にはどういうことなのじゃ?」
ガンスミス
「使用される銃弾は重機関銃用大型弾、だから強度と精度を併せ持つ太めの銃身と剛健なボルトアクションを採用した。そのおかげで17キロもあるんだがな」
ナガン
「なるほどのう」
ガンスミス
「ちなみにこいつは特殊な装填システムなんだが、ぶっちゃけ口で言っても......てするつもりだったんだが、少しでもわかろうとする努力はしないとな。
スツーカ様作「指揮官とG3がお送りする銃解説」
「銃の歴史その4 ボルトアクションとレバーアクション」回を参考にしてほしい。図解付きで丁寧な解説がされてるからオススメだ」
ナガン
「ああ、お主が見とったのか。こちらも紹介されたから意趣返しに、ということかの?」
ガンスミス
「まーね。んじゃ話に戻ろう。
このゲパードM1が特殊なのは、銃把がボルトハンドルを兼ねるという点だ。
銃把を右に回転させて引くと撃発部分、わかりやすくいえば撃針など発射メカニズムが纏まった機関部だな、が露出し、そこから弾薬を装填、排莢するんだ」
ゲパードM1
「だから弾が一発だけ......一撃必殺じゃないといけない」
ナガン
「......たしかに不便ではあるのう。今時ボルトアクションでも5発は入るというのに」
ガンスミス
「後発のシリーズでは精度を少し犠牲にしたセミオートモデルが殆どだ。やっぱ使い道は悪かったつーこったな」
ゲパードM1
「長銃身モデルの試作もある......重すぎて使えなくて没になったけど、フフッ」
ガンスミス
「え、アレ正統強化版じゃないのか。作っちゃったんだけど」
ゲパードM1
「」
RPG-7......ソビエト製携帯対戦車擲弾発射器。ゲームじゃないよ?
現在では旧式化しつつあるものの、紛争などで多くが活用されている。筒の先に菱形のロケット弾をつけた姿はお馴染みのはずだ。
見とったの......あちら(指揮官とG3がお送りする〜)では、動画サイトによる配信を想定しているそうな。
こっちはラジオなので図解もへったくれもない。
ナガン
「......泡吹いてぶっ倒れたんじゃが」
ゲパードM1
「ぶくぶく」
ガンスミス
「俺悪いことしたかな......まあいいや。
リクエストにあった後発版『ゲパードGM6 Lynx』を紹介していこう」
ナガン
「放置か?!」
ゲパードGM6 Lynx ライフル ☆ー
口径 12.7mm
使用弾薬 12.7×108mm/12.7×99mm
装弾数 5/10発
採用 同上
開発経緯 狩猟豹の子孫
ガンスミス
「ゲパードGM6は、現在のゲパードシリーズにおける最新型だ。その設計自体はセミオートのゲパードM2を踏襲しているんだ」
ナガン
「より扱いやすく、現代戦に適応したカスタムが成されたということじゃな? 開発が最近じゃから、そういうことなんじゃろう?」
ガンスミス
「大正解」
ゲパードGM6 Lynxってどんな銃?
ガンスミス
「ブルパップ式を採用しているのが特徴だな。銃身を短くして持ち運びやすくすることができるんだ。取り回しの良さを重視した、と言えるだろう」
ナガン
「その代わりに精度に関しては......ということじゃな」
ガンスミス
「対物ライフルとして考えれば問題はないだろ。
そしてこの銃もう一つの特徴は速射性だ。
2秒で6発、分間に直せば180発。これはライフル銃としてはおそらくトップクラスの連射性能を誇る。
前述の取り回しの良さも相まって、市街戦でも十分に猛威を振るうことができるだろうな」
ナガン
「狙撃銃にそこまでの連射性は必要か?」
ガンスミス
「正直俺もいらないと思うがそれはこの銃を狙撃銃として捉える場合に、だ。
大口径ライフル弾を連射できる運搬可能な重機関銃、として捉えることもできなくはない。
それに装甲の継ぎ目を狙うほどの精密さが要求されることってあんまり想定できないんだが。ばらまいて無理やり貫通させた方がてっとり早そうじゃない?」
ナガン
「......お主は戦場を知らんのじゃ」
戦場を知らん......実際問題どうなんでしょうね?
まさか狙撃で時限爆弾を解体しろとか、フィクションじゃあるまいし。
まとめ
ガンスミス
「対物ライフルがまだ模索期だった頃に生まれた一品。課題や欠点がないとはいえないが、そう言った改善点がある完成品があるというだけで物作りは格段に進歩しやすくなる。
後輩に道を作った偉大な先輩、そう思ってくれや」
ナガン
「そう言うと、なかなかの深いものがあるのう......よいしょっと」
ガンスミス
「なにしてんの?」
ナガン
「膝枕じゃ。そこまで疲れとるんなら、ゆっくり休ませてあげんとな。休むことも戦士の条件じゃ。
お主もそうじゃぞ、たまにはゆっくりと休め」
ガンスミス
「そうだねぇ。今は別段忙しくないし、正月帰れなかった分里帰りにでも......」
カリーナ
「大変ですヤバいです事件です!」
ガンスミス
「おい、まだ収録中だぞ? 急ぎじゃない限り声はかけるなって」
カリーナ
「指揮官が更迭されるんですよ、これのどこが急ぎの用事じゃないってんですか!」
ガンスミス
「し、指揮官がクビだぁ!?」
カリーナ
「とにかく来てください!」
ガンスミス
「わ、わかった。そんじゃまた来週!」
お久しぶりです。
でもまたしばらく忙しいんでのんびりと更新していきますよい。
リクエストもじゃんじゃんどうぞー
次の番外編のネタ(仮)
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後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
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しぶとく生きてた死神さん家の娘
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料理下手を克服したいガンスミス
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!