ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
番外編と言いつつ他所からキャラを借りてくるあたり実質コラボ編なのではと思うこのころ。
いろいろ様 作 「鉄血喫茶」より
「サムライエッジ」ちゃんおよび舞台をお借りしました。
ちなみに第27回 M9の回を読んでくれると理解が捗ります。
ベースになった銃はM9ですので、この銃について詳細が知りたくば今スク目次から第27回にゴー!
「迷った」
両手に荷物を抱えた男が呟く。
この男はガンスミス。
とある基地で働く銃器整備担当職員であり、今作の主人公格の1人である。容姿に関しては読み手にお任せ、おじさんでもおにーさんでも構わない。
さて、彼はというと現在迷子になっている。ふらりと気ままに脇道に入るのはいいが、空間把握をしておかないと迷子になるので注意しよう。
そんなわけで現在位置をロストしたこのバカ。
「......そうだ、どっかで道を聞こう」
ここで人を探そうと滅茶苦茶に歩くあたり方向音痴のダメなところなのだが、欠点はわからないからこそ欠点なのだ。
そうしてさまようことしばし。
「カフェか。そういやよそのカフェとか来るの初めてじゃねーの?」
木造風という、現在では珍しいとも言えるカフェ。ガンスミスが基地でスプリングフィールドのカフェを手伝っている事もあり、興味が湧いた彼が扉を開けた。
「いらっしゃいませ。ようこそ、『喫茶 鉄血』へ。
空いている席へ、ご自由にどうぞ。」
「ちょ、なんで鉄血のボスが働いてんですかね?!」
「あらあら」
◇◇◇
「ははぁ、鉄血を辞めてと」
「ええ」
(随分人間らしいといえばらしいけど)
代理人と名乗った女マスター。
吹き出した理由を正直に答えると、少し笑いながら昔はそうでしたねとあっさり事実を認めた。そのあっけからんとした様子からすっかり毒気を抜かれてしまったガンスミス。
「なんかどうでもよくなった。マスターさん、紅茶あります? あと今日のケーキを」
「わかりました」
「ところで、戦術人形も来るんですね。見覚えのない顔もあるんですけど」
どこかで見たような黒いジャケットに灰色の髪のツインテールに、ハイセンスな服をきてフェレットを連れた女性。
「ナインが可愛いのよ。このローアングルの写真とか」
「また盗撮してる......」
ガンスミスは他人だと思うことにした。
それからしばらくカフェ特製のティラミスに舌鼓をうち、紅茶を飲んでと午後のティータイムを楽しみ、そろそろ道を訪ねようかと口を開こうとした時。
「店主、来たぞ」
どぱん、と扉を蹴っ飛ばして開けた赤いロングコートをきた女性。それを確認したマスターの代理人の顔が嫌悪感を覚えたように歪む。
「またあなた達ですか」
「聞いてください代理人! この2人また弾をばかすかと撃ちまくって!」
その長身の女性の後ろから顔を出す小柄の金髪少女。
腰にむき出しになった彼女の銃にガンスミスは目を見開いた。
「......さ、サムライエッジ!?」
「知っているのですか?」
「知っているも何も、M9系列カスタムモデルといえばその名が通る銃だぞ! まさにガンスミスの夢、目指すべき目標の一端といっても過言ではない!」
「お好きなのですね」
「......すみません。職業柄目ざとくなってしまうというかなんというか。その銃、拝見しても?」
「......んー、いいですよ。ただ変なことはしないでくださいね」
「ということだ店主、しばらく居座らせてもらうぞ」
「......はぁ、ご自由に。ご注文は?」
「コールタールのように濃いエスプレッソを」
「かしこまりました」
うやうやしく銃を受け取ると机の上に置きまじまじと眺めるガンスミス。
「ところでそこの人間、
「......基本はイタリア製のベレッタM9拳銃をベースに高精度、高耐久になるようカスタムされたモデルだ。
まず基本フレームから高精度のものを選り分けて組み立てられており、その時にも細心の注意を払い、スムーズに動くように微調整が繰り返し行われているんだ。
口で説明してもあれだし、マスターさん、黒板ありますか?」
◇◇◇
「サムライエッジとは!
アメリカ合衆国中西部に位置するラクーンシティ、そこにて発足した警察系特殊部隊『S.T.A.R.S.』に正式採用されていた拳銃M92Fカスタムモデルの事を言う。
その名前はM9系列独特の上部を大きく欠いたスライドが日本刀のように見える事、また製作者が日系人であったことが由来とされている。
グリップ部におおきくあしらわれた星のメダリオンが特徴的だな。
使用弾薬は9mmパラベラム弾、そして同強装弾。
装弾数は13発以上とされている。
ここら辺は個人の裁量にもよるが、純正M92Fは15発だからおそらく15発だろうな。
ただでさえ厳しいと言われた米軍トライアルテストを上回るほどの厳しさを誇るトライアルを勝ち抜いた傑作、M9系列の完成形といっても過言ではないだろう。
また、個人カスタムモデルがあるのが有名だ。
例えばジル・バレンタインモデル。
彼女のものはスライドストップが小型化されている。服やものに引っかからないように、と考えられてのものだろう。
次にクリス・レッドフィールドモデル。
彼のものは、スライドが硬質スチール製になっており、強度と精度を確保。さらにトリガーをシルバーメッキの特注品に換装、絶妙なタッチに対応するカスタムが施されている。
さらにコーティングによる微妙な寸法変化すら嫌い、熟練工が必要とされる薬品によるブルーフィニッシュにより錆や汚れがつきにく、つや消しを兼ねた仕上がりに。
少し特殊だがバリー・バートンモデル。
大口径、ハイパワーにこだわる彼がチョイスしたのは、9mmより一回り大きな.40S&W弾を使用するM96F。これもM9系列の銃だ。
スライドは強装弾、さらにその上位の強装弾に対応する強化スライドに換装。
しかも装弾数を増やすロングマガジンに、頭がおかしいと思うが3点バースト機能も完備!
さらに大口径に対応して銃口跳ね上がりを抑制する大型コンペンセイター、反動を打ち消すスタビライザーも装備されている。
最後に有名なのがアルバート・ウェスカーモデル。
彼のものは拡張性を重視したタイプで、レーザーサイトやサプレッサーのような拡張パーツの取り付けがしやすいようにしてある。
さらにフレームはステンレス削り出しの豪華仕様!
強度と外見の美しさを両立した仕上がりだ。
しかも強装弾に対応し、装弾数の少なさと引き換えに高い威力を備えているんだ!
年次によってはさらに進化したモデルがあるとのデータもある。
反動抑制と拡張パーツの土台を兼ねそなえた『レイルスタビライザー』、フラッシュライト、レーザーポインターの2つの装備が一体となった『
......とまあこんな感じか。何か質問は?」
「暇なんですか?」
「生憎と仕事だよ」
「これだから人間は面白い、ククク」
◇◇◇
「......それで、外出届の時間を思い切りぶっちぎってきたと」
「いやー、自分が方向音痴なんてな」
「遺言はそれでいいか?」
「ちょ、待っ」
「わしがどれだけ心配したと思っとるんじゃああああああああああああ!」
「泣けるぜ......がくり」
ガンスミスってオタクやねんな(自分の好きな事を早口で喋る)
サムライエッジがきになる方は調べればすぐ出てくるのでおススメ。
やっぱ画像で見た方が手っ取り早いって。
次の番外編のネタ(仮)
-
後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
-
しぶとく生きてた死神さん家の娘
-
料理下手を克服したいガンスミス
-
そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!