ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくコーナーです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」
ガンスミス
「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「UA1000件突破! イェース!」
ナガン
「メタいのじゃお主! せめてあとがたりで喜ばんか!」
UA1000突破.......2018/10/01、確認したらUA1000超えてました。やったぜ。
ガンスミス
「というわけで今回のゲストはこちら」
G11
「だるぃ......疲れてるのにぃ」
ナガン
「なんでお主そんなに疲れとる?」
G11
「最近大規模作戦が終わったばっかりで......ふぁぁ」
大規模作戦......キューブ作戦、クッソ高難易度で疲れました。あとG11は出ませんでした
(キレそう)
ガンスミス
「そんなわけで、第6回はG11を紹介していこうと思います」
G11 アサルトライフル 星5
口径4.73mm
使用弾薬 4.73×33mmケースレス弾薬
装弾数 45/50発
採用 ドイツ連邦
開発経緯
ガンスミス
「1970年代、西ドイツではG3に代わる新しい小銃の開発を求めた。
そこで銃本体をH&K社が、弾薬をダイナマイト・ノーベル社が開発を受け持ち、試作が進められた銃なんだ」
ナガン
「銃と弾薬を別々の会社で? 珍しいのう」
G11
「使う弾薬が弾薬だからねぇ」
ガンスミス
「ま、そこらへんはこのあと解説するよ」
性能あれこれ
ガンスミス
「この銃の特長として、発射速度が非常に高いところが挙げられるね。
フルオート時は毎分460発とそこそこな訳だけど、バースト射撃時はなんと毎分2000発。
0.1秒あたり33発という正に常識はずれの連射速度を誇るわけ」
バースト射撃......射撃機能のひとつ。
一回引き金を引くたび2〜3発の弾丸が発射される。その理由はフルオート時の射撃で最初の3発は命中率が高いため。
ナガン
「ほかにブルパップ方式なのも特徴かのう」
G11
「命中率はいいんだけど、耳元がうるさいんだよねぇ」
ブルパップ方式......グリップと引き金より後方に弾倉や機関部を配置する方式。
今までデッドスペースだったストック部分を有効に活用する事ができる。
利点としては、従来型と同じ全長でも銃身を長く確保でき命中精度が高くなる事。逆説的にコンパクトにまとめてもある程度の命中精度を確保できる。
欠点としては、銃身が短くなりグリップが銃の中央によるため、伏せ撃ちや弾倉交換が難しい事。重量バランスを取るのも難しい。
また、機関部が顔の近くに来るため非常にうるさい。
ケースレス弾薬とは?
ガンスミス
「ところで、ケースレス弾薬ってなんだと思う?」
ナガン
「なんじゃ藪から棒に。まあ、レスとつくのだから何かが無いんじゃろう?
むむむ......お手上げじゃ」
G11
「正解は薬莢が無いことでした」
ガンスミス
「その通り。 当時というか今でも付いて回る悩みではあるんだけれども、弾薬はかさばるし重い。その一端を担っているのが金属製の薬莢なんだよね」
G11
「だから、いっそのこと無くしちゃえって思ったんじゃない?
外注されたのも特殊な弾丸だったから、専門家にお任せってこと」
ガンスミス
「そんでもって試作されたのが4.73×33mmケースレス弾薬な訳。
実際重量はとても軽く、コンパクトにまとめることもできたから50発もの破格の装弾数を確保することができたんだ」
G11
「副次効果として、排莢する機構も必要なくなったから連射速度も高くできたってわけ」
ナガン
「聞く限りいい事ずくめじゃのう。じゃが、うまい話にが裏があるようにしか思えん」
G11
「......否定はしないよ。実際そうだし」
いいところばかりだけじゃない
ガンスミス
「不必要な薬莢をとっぱらってしまったところ、とてつもない欠点が発覚してしまったんだけど、その前に薬莢の役割について考えてみようか」
ナガン
「まず、火薬を湿気から守ることじゃろ?
次に衝撃や傷から守る事じゃ」
ガンスミス
「そう、弾薬を守ることが薬莢の役目。それが無い以上、ケースレス弾は湿気に弱い。もし海辺やジャングル、湿地帯で作戦行動の時に......なんて事もあるわけ」
G11
「そして薬莢は排熱の役割も持ってたから、長い時間連射すると熱がこもって暴発する危険もあるんだよねぇ」
ナガン
「なぜお主そんな欠陥だらけの銃を」
G11
「アイデンティティ?」
ガンスミス
「他に、少数試作生産だったからこそなんだろうけど、1マガジン5万円という超割高な銃になってしまったというわけ」
ナガン
「なんというか、チャレンジしすぎたんじゃのう」
G11
「いらないものを取ったらいらない子になった、って笑えないジョークだよねぇ」
ガンスミス
「結局一応少数が採用されたものの、冷戦終結後の軍縮の波が押し寄せ、G36に置き換わって消えてしまいましたとさ」
まとめ
ガンスミス
「コンセプト自体は良かったものの、時代と技術が追いつかなかった不遇な境遇。
箱にグリップをつけたような見た目も相まって変銃だの迷銃だの言われるけど、性能だけは高かったアンバランスさ。
そこを楽しむのもまた、面白いんじゃ無いでしょうか」
ナガン
「扱う身からすれば全くもってそんなことは思えんのじゃが!」
G11
「弾幕ははれるし、使い回しやすいしいい銃だよ。まあ時々の暴発はご愛嬌ってことで......寝ていい?」
ガンスミス
「せめて最後の挨拶はしてけ」
G11
「......私を引けなかった不運な指揮官様も、引けた幸運な指揮官様も、あと45も私をこき使って無いでたまにはゆっくり休ませて欲しいな。
というわけで、指揮官。よきドルフロライフを......ぐぅ」
ナガン
「寝てしまったのう」
ガンスミス
「......奥の仮眠室空いてるから」
ナガン
「了解したのじゃ」
あとがたり
HK416
「今ここにG11が来なかった?!」
ナガン
「ああ、奥で寝ておるが?」
HK416
「ああもう何やってるのよあのバカ!」
ナガン
「性能の良い人形は大変じゃのう......」
ガンスミス
「......そういえばあんな子部隊に居たっけ?」
次の番外編のネタ(仮)
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!