ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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第55回 M3

 

 

 

 

「ガンスミスと」

 

「M1895ナガンの」

「「銃器紹介!」

 

ガンスミス

「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくモノです」

 

ナガン

「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」

 

ガンスミス

「性能諸元はWikiを参考にしています」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

 

ガンスミス

「はじめてアンケート機能使ったけどみんな利用してくれるもんだねえ」

 

ナガン

「1週間もすれば投票も打ち止めじゃろう、ちゃんと答えてやるのじゃぞ」

 

ガンスミス

「わかってます良い、あー忙しい忙しい」

 

 

注)投票待ってますと書こうとしたけどもう打ち止めっぽい......ぽくない?

 

 

 

 

 

ガンスミス

「というわけで今日のゲストはこちら!」

 

M3

「こ、こんにちは、M3と言います......よ、よろしくお願いします」

 

ナガン

「そうかしこまらんでも良い。気楽に肩の力を抜くのじゃ」

 

M3

「あの、本当に私でいいんでしょうか。他にももっと出来のいい銃を使うみんなを差し置いて」

 

ガンスミス

「銃に貴賎なし! どんな銃でも歓迎するぞ俺は!

流石に粗製すぎると文句言うけど君の場合は文句ないから! むしろ味だから!」

 

M3

「は、はぃぃぃい!」

 

ナガン

「ひさびさじゃから張り切っておるのう。

では性能諸元に参ろうかの」

 

 

M3 ☆3 SMG

 

口径 11.4mm(45口径)

 

使用弾薬 .45ACP弾

 

装弾数 30発

 

採用 アメリカ軍他

 

 

開発経緯 ディスイスアメリカ!

 

ガンスミス

「この銃の開発は1942年、あのWWⅡのど真ん中だ」

 

ナガン

「また急造品か? ステンの後追いか何かとしか思えんぞ?」

 

M3

「設計やコンセプトは参考にはしましたけど......」

 

ガンスミス

「アレとはわけが違うんだなこれが。

こいつが開発されたのはトンプソンに変わる新たな短機関銃が求められたから、なんだわ」

 

M3

「トンプソンさんの銃は綺麗ですけど、その、木造パーツが」

 

ガンスミス

「そ、アレ作るのにひじょーに手間がかかるのよ。

簡略版とかも開発製造されたんだけど焼け石に水というやつ」

 

ナガン

「だからこそ簡素かつ大量生産できるモノが求められた、と?」

 

ガンスミス

「そゆことー。しかも戦時中だからねえ」

 

M3

「そんな理由で開発設計を任されたのが、GM、ことゼネラルモーターズです」

 

ナガン

「どっかで聞いた覚えがあるのじゃが......」

 

ガンスミス

「言ったのは覚えてるんだが、いつだか忘れちまったな......

話を戻せば、要は車会社だ」

 

ナガン

「ワッツ?!」

 

M3

「そこはロシア語では無いのですね......

当時の金属加工品の大量生産といえばプレス加工に溶接、車会社にはうってつけの仕事だったという訳です」

 

ガンスミス

「そんなわけで認可が通れば大量生産スタート、てわけ」

 

 

 

 

M3てどんな銃?

 

ガンスミス

「シンプルイズベスト、というより無駄を省きに省きまくったが、しっかりと銃として成り立つ絶妙なバランスを保ってるな」

 

M3

「45口径の強力な弾丸を30発発射できる上、発射速度はそこまででも無い(分間350〜450発)ため、扱いやすい銃と評判でした」

 

ガンスミス

「あとコンパクトで軽いしな」

 

ナガン

「なるほどのう......ただ、どうやって動かせばいいのかさっぱりわからぬのじゃが」

 

M3

「やって見せましょうか?」

 

ガンスミス

「ラジオだから口で説明よろしくね」

 

M3

「わかりました。

まず排莢口のカバーを開けます。これで安全装置が外れました。

次にボルトに指を引っ掛けて引きます、これで初弾が装填されました。どうぞ?」

 

ナガン

「......は?」

 

M3

「ひいっ、ご、ごめんなさい!」

 

ナガン

「いや違うのじゃキレてはおらん!

ただ、本当にこれだけで良いのか?

操作が雑すぎやしないかのう?!」

 

ガンスミス

「そこまで簡略化できると考えたのよそんときの人は。

そのおかげで操作性もよく超壊れにくい。

全長もないから取り回し易く、歩兵だけでなく戦車兵の自衛火器としても広く使用さたって話。

 

......おーい、ガクブルしないで戻っといでー」

 

M3

「ほ、他には自衛隊でも最近まで使用されていたりフィリピン軍特殊部隊に近代モデルが採用されてたり息の長い銃なんですナガンさんコワイ」(プルプル)

 

ガンスミス

「こりゃ当分このままかねえ」

 

ナガン

「わしそんなに怖いかのう?」

 

ガンスミス

「俺はどちらかというと......」

 

ナガン

「嘘じゃろお主」

 

 

まとめ

 

ガンスミス

「外見や生まれを侮ってはいけない、というのが俺の所感だな。グリースガンだのケーキデコレーターだの銃らしくない渾名はあれど、その実力は同時期短機関銃の中では引けを取らないはずだ。

何よりコスパが良い!」

 

ナガン

「お主はロマンだの夢に生きとる人種だと思ったのだが、違うのか?」

 

ガンスミス

「それは時と場合によりけりだ。良い銃一挺作るよりそこそこの銃100挺作るほうが戦争では勝つ。

戦場に美学を持ち込むマナー違反じゃねえのか?」

 

ナガン

「確かに、プライドやこだわりで飯は食えぬよ」

 

ガンスミス

「そんなわけで今回はここまで、ではまた次回!」

 




ガンスミス
「最近平和だねえ」

ナガン
「そうじゃのう」

後輩ちゃん
「そんなあなた達に最悪のニュースです。お隣のユノ指揮官が暗殺未遂で死にかけてます、現在進行形で」

ガンスミス
「......なんですとぉ?!」

次の番外編のネタ(仮)

  • 後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
  • しぶとく生きてた死神さん家の娘
  • 料理下手を克服したいガンスミス
  • そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!

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