ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
そろそろガトリング砲の解説をしようと思います。
心当たりのある方、オープンボルトの加護を得た方、トリガーハッピー中毒者の方もしくは弾幕キチガイの方は感想欄かメッセージへの出頭を求めます。
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくラジオ番組です」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう。間違いがあれば随時受け付けているのじゃ」
ガンスミス
「性能諸元はWikiを参考にしています」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「この前ユノ指揮官が俺の送った銃使ってくれたみたいなのよ。とても使いやすくて助かりますって律儀に連絡が来た」
ナガン
「お主の腕を褒めてくれたという事じゃろう? 良いことではないか」
ガンスミス
「一から作った甲斐があったってもんだわ。
本音を言えば使って欲しくはなかったんだけど、あれで身を守れるようになればそれでよし」
ナガン
「人間というのは複雑な考え方をするのう」
ガンスミス
「人形は合理主義の塊みたいなもんだししゃーない、むしろそうでないと困る」
ガンスミス
「今回のゲストはこちらの新入りさん」
M1897
「ぼくはウィンチェスター1897。掃除も戦闘も頑張ります」
ナガン
「おお、先日加入したSG人形か。前線は任せたぞ」
M1897
「お任せください。それと......掃除してもいいですか?」
ガンスミス
「すまん、放送終わったらにしてくれ」
M1897
「すみません、埃や汚れを見るとつい身体が」
ナガン
「では早く終わらせるとしよう」
性能諸元 M1897 ☆3 SG
口径 12/16ゲージ
使用弾薬 12/16ゲージ弾薬各種
装弾数 5+1発
採用 アメリカ軍
開発経緯 必殺掃除人!
ガンスミス
「開発はあのウィンチェスター社で行われ、設計図を引いたのはかの有名なジョン・ブローニングってだけで察しのいい人はだいたいわかると思う」
ナガン
「M1911やM2HB、M1918などを開発した有名な設計者じゃの。
感想ではチートだのなんだのと言われておったな」
M1897
「よくわからないけど、凄い人なんですか?」
ガンスミス
「凄いでも足りないくらい。神」
M1897
「????」
ガンスミス
「話を戻そう。この銃はレバーアクション式だったらしいM1893の設計をポンプアクション方式に改めたものだ」
ナガン
「ここら辺は資料不足じゃの」
M1897
「元々は狩猟用の銃でしたが、塹壕戦を重くみたアメリカが散弾銃を戦場に投入したことで一躍有名になりましたね」
ジョン・ブローニング......数々の名銃を生んだ天才的銃器設計者。彼の名前を冠する銃は数知れず。
代表作はナガンがあげた通り。
M1987ってどんな銃?
ガンスミス
「頑丈かつ信頼性は高い、と軍用銃としての要所をしっかりと抑えた銃だ」
M1897
「開発当時主流では無かった無煙火薬を扱えるよう、肉厚で一体型のフレーム構造なのでものすごく頑丈なんです」
ガンスミス
「他には排莢のたびスライドが露出することが特徴だな、今ではもう見られない構造だ」
M1897
「他にはそうでしょうか、銃身分離ができる事ですね」
ナガン
「ほう?」
ガンスミス
「正確には銃を2つに分割できる構造だな。
銃身交換が簡単にすみ、しまう時にはコンパクト。
すぐ組み立てて射撃ってわけにはいかないから、どっちかといえば民間向きの仕様だ」
M1897
「メジャーな散弾銃にはほとんどと言っていいほどつけられていますが、その方式はこの銃が始まりと言われているんですよ」
ナガン
「またスタンダードな機構を生み出しおってからに」
軍用銃としてのM1897
M1897
「活躍としてはWW1のアメリカ軍装備になり、近距離戦が多発する塹壕戦で猛威を振るいました」
ガンスミス
「イサカM37の初期型と同じスラムファイアができる、だから連射力は申し分ない。
銃身を守るバレルカバーや銃剣取り付け用マウントが増設され、塹壕の掃除人、トレンチスリーパーという愛称をもってして愛された」
M1897
「射撃に自信がある人物にもこの銃が渡され、投げ込まれた手榴弾を空中で撃ち落とす、なんて事を行った記録があります。
実際撃ったら爆発しそうな物なのですが......?」
ガンスミス
「どうだろうな。昔の手榴弾の構造なんてわからん」
ナガン
「相手国のドイツからは『ハーグ陸戦協定違反だ、反則だ!』と言われたそうじゃが、アメリカは普通に無視しとるの」
ガンスミス
「あの協定は強制じゃないからな」
M1897
「今でも残ってるんでしょうか?」
ナガン
「人間相手に対するものじゃろうあれは、われわれ戦術人形には関係のない話じゃろうて」
イサカM37......第22回にて解説。散弾や口径について細かく書いてあるので、気になる方はそちらを参考に。
こいつもブローニング設計の銃である。
ハーグ陸戦協定......ハーグ陸戦条約とも。
正式名称は「陸戦ノ法規慣例ニ関スル条約」及び「陸戦ノ法規慣例ニ関スル規則」。
特に23条においては、「毒、または毒を施した兵器の使用」や「不必要な苦痛を与える兵器、投射物、その他の物質」の使用が禁止されている。
この「不必要な苦痛を与える〜」の部分に散弾銃は当たるのではないか、というのがドイツの言い分だった。
弾頭の種類にしか言及されていないため(ダムダム弾の使用禁止など)、散弾銃や50口径の銃に関して規制は一切ないのが現状である。
まとめ
ガンスミス
「WW1に活躍した銃の一角にあがる、有名な銃でもある。
生産は終わったものの、レプリカモデルなどの生産は続いているので今でも愛用する人はいるらしいな。
重め以外に欠点のない、ショットガンのスタンダードを作ったといっても過言ではないだろう」
M1897
「お掃除お洗濯、家事のことならお任せください!」
ナガン
「戦闘面で頼りになってくれた方が嬉しいんじゃがな、それではまた次回なのじゃ」
あとがたり
一〇〇式
「銃剣、銃剣、じゅ、う、けん、今日は楽しいくーんれんのひ〜♪」
ナガン
「ああ、今日は近接格闘訓練の日か。最近はあの男が来たから盛り上がっておるのう」
一〇〇式
「銃剣格闘まで精通してるとは思いませんでした、これで突撃が捗るというものです!」
ナガン
「ほ、程々にな?」
一〇〇式
「嫌ですよ! 私から突撃と刀をとったら大日本帝国の銃というアイデンティティが無くなるじゃないですか!」
ナガン
「おんしのう......」
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