ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
すまない、またコラボなんだ。
リクエスト来てたし仕方ないね!(開き直り)
oldsnake 様 作
「破壊の嵐を巻き起こせ」より主人公M61A2が遊びにきました。
つまり、リクエストはそういうことだ。
副題「ガトリング馬鹿、襲来」
『......というわけなの、頼めるかしら』
「大体わかったが、随分と特殊な銃を送りつけてくるもんだ。業者に頼め業者に」
『貴方の腕を信頼している、それじゃ不足かしら』
「16Lab筆頭研究員に言われちゃな」
『パーツはもう送ったわ、それじゃよろしく〜』
ふう、と息を吐く。
ラジオ効果かスゴ腕と評判になったはいいが、それが理由かたまにペルシカをはじめとした基地外部の人間に仕事を頼まれるようになった。
俺としては断る理由もない。大抵割高というか、相場よりは報酬上乗せしてくれるのでわりと儲かるのだ。
ただ怪しそうな仕事はなるだけ後輩ちゃんに弾いて貰ってるので、事件に巻き込まれる心配も多分ないだろう。
ただ特殊というかパーツがない銃ばっかり頼まれるもんだから、経費で3Dプリンターとか高性能な削り出しパーツ制作できる機材とか買う羽目になった。
そんな時に余ったからってまだまだ使えそうな機材を弟が譲ってくれたのは棚からぼたもちというかなんというか。
まあお金が浮くのはいいことだ。
「車のローンに改造費に工具と消耗品の買い替え、食費に保険、割とカツカツなんだよな」
経費で落ちないような趣味の改造パーツに関しては作るか買うかしないとだし、割と出費多いんだよな。
老後の蓄えとかどうしろと言うのか。
「おはようなのじゃ、今日はどうするかの?」
「あー、ナガンか。今日は収録は無しだ、整備依頼」
「また外部か、繁盛しとるのう」
「航空機の備砲なんぞ想定外なんだが......まー、やるだけやっとくわ。資料プリントアウトしといてくれる?」
「航空機? 何故またそのような」
「ペルシカの依頼だぞ、理由を考えるなんて馬鹿馬鹿しい。天才の思考回路は読めん」
「了解、終わったら机の上に置いておくぞ」
「すまんな」
「好きでやっとるんじゃ、気にするでない」
ナガンは手をヒラヒラと振って出ていった。
俺も仕事にとっかかるかと身体を伸ばし、軽く身だしなみを整えてから部屋を出た。
向かう先は補給部隊窓口、荷物置き場。
いつものように大声で同僚を呼びつけると、軽口を交わしつつパーツ受取を済ませ、重機を借りて外から運び込む。
いつものような銃ならともかく今回の依頼品は砲、パーツも相応に大きく重い。
「お前重機は無免だろ、いいのか?」
「私有地だから問題ありませーん」
「事故だけはするなよ」
「わかってますよい」
外につながる出入り口も増設済みだ、抜かりはない。
運び込みを手伝ってもらい、どでかいコンテナごと整備室に突っ込んだ。
「さて」
内容一覧を見れば送られてきたパーツは予備砲身や機関部パーツなど。見慣れないものはおそらく給弾装置に用いるようなパーツ。あとは現物を見て使うものや作る部品を考えて、てところか。
航空機に付くなら色々なパイロットが使うだろうし、カスタム無しのデフォルト仕上げになりそうだ。楽ではあるがちとつまらん。
「20mm砲か......しかも電子制御、となると機銃か。
基部に関しちゃパーツがないからそこはあっちで据付るんだろうな、しかし、たかが機銃を送りつける理由が思い浮かばんな」
「資料刷り終わったぞお主、しかし、16Labもアホなこと考えるもんじゃ」
やれやれといった様子でナガンが帰ってきた。手にはまだ暖かい刷りたてのコピー用紙。それを俺に押し付けると、疲れたと言わんばかりにイスに腰掛ける。
「16Labがアホなのは今に始まったことじゃねえだろ、何を今更」
「読めばわかる」
「読めばわかるってそんなアホな......アホだったわ」
「じゃろう?」
「なーんで20mm砲を人形に持たせるんだよ、しかもガトリング砲って」
「そもそも可能なのかこれは? わしらの持ち上げられる重量はリミッター解除でせいぜいが200〜300kgじゃぞ」
「MP5の例がある、金さえかければ出来んことはない。この重量も支えがあればしっかり支えられる。
量産不可能なことを除けば現実的な仕様だよ」
「戦術人形として致命的なんじゃが」
「言ったろ、16Labはアホだって」
しっかしペルシカが直々に整備を頼んでくる以上、厄ネタかもしれんな。オイオイ、俺は一体いくつ他人の秘密を抱えればいいんだよ。
「前向きに考えよう。使う銃の型番は取れてるんだ、開発資料くらいあるよな」
「やるのか?」
「そんくらいしないと気苦労との釣り合いが取れねえよ」
「M61であったな。よし、今日は非番じゃ、資料集めはこちらで済ませておくとしよう。お主は仕事に集中するのじゃな」
「オーケイ、余裕があるならガトリング砲の資料も頼むわ」
「1から解説ということか、全く、物好きじゃな」
「趣味でやってるんだ、とことん拘らせてもらうよ」
「はいはい、わかったのじゃ。
こんなに難解な仕事だというのに、お主はイキイキしておるのう、理解できん」
「こいつが俺にとっての天職だってことさ。ほら、行った行った」
「ガンスミスさーん、お客さんですよー」
資料室を兼ねるデータルームに向かう彼女と入れ違いに顔を出したのは元指揮官、どうやら依頼人が到着したらしい。
「ついたついた、ここだよ。ガンスミスさーん」
「なんだ?」
「ペルシカの知り合いっていう整備士はそいつか?」
「そうだよ、ごゆっくりー」
金髪に赤青のオッドアイという外見インパクトがやたらめったら強い子が来た。
彼女は目の前に座ると腕を組み、無言でこちらの方を向いている。どこか品定めしているように俺の手先や顔をジロジロと眺めていた。
「今回依頼したM61ってのは君のことでいいのか?」
「その通りだ、なあアンターー」
ずい、と彼女はこちらに顔を近づけると、とてつもなく馬鹿げたことを真剣な顔をしてーーー彼女にとってはとてつもなく真剣だからだろうからーー言った。
「ガトリングって、いいよな」
「分間6600発はロマンだよな」
どちらかが言うでもなく、ガッチリと握手を交わした。
「アンタとはいい酒が飲めそうな気がするな! 今度一緒に飲み屋でも行こうぜ!」
「付き合ってもいいが俺全くの下戸だから一滴も飲めないんだよな、すまん!」
「私は楽しめればどうでもいい! 整備が終わったら飲みに行こう!」
「この基地にいいバーがあるんだ、そこでなら奢ってやっても構わんさ」
「なんだって! そいつぁありがてえ!」
ハッハッハ、と笑いながら肩を組んできて背中をバシバシと叩くM61。そういや目的を忘れるところだった、とこれからの予定を伝えた。
「損傷具合がよくわからんから、数日はこの基地にいてもらう。その間は多分何してもらっても自由だ。
そこんところは執務室に詰めてるお前を案内してきた奴に聞いてくれ、あいつが責任者だ。
んで試し撃ちとか聞きたいことがあるときは連絡するから、常にアンテナは立てといてくれ」
「オーケー、私の愛しの相棒を直してくれんなら文句はねえぜ」
「あとちょっとした俺のワガママに付き合ってもらうが、まー修理がひと段落してから説明するわ」
「わかった、んじゃ私からもひとついいか?」
「俺にできることだったらな」
「相棒の替わりになるようなガトリングねえか?
ほら、ミニガンとか」
「ねえよんなもん」
「一家に一門ガトリング砲は常識じゃねえのかよフザケンナ!」
「いやそんな常識ねえよ。
あってもウチはM2くらいか?」
「はあああああ? 分間500発とかいうしょっぱい発射速度で満足しろとか無理だ!
私はガトリング砲の眩しいくらいのマズルフラッシュを、手が痺れるくらいの反動を、耳がイカレるくらいの銃声を、そして敵がバッタバッタと薙ぎ倒されて細切れになっていく姿が好きなんだ、それを数日も我慢しろだって?!
私死ぬぞ! マジで死んでやるからな!」
「発想が極端すぎるわ!」
試作モデルは性能と開発コンセプトだけじゃなくてメンタルもおかしいのかよ!?
これだから16Labってのは!
「わかったわかった! 分間6000は無理だが代わりのマシンガンは用意してやっから!
ウチの武装ヘリのドアガンのM134手持ち式に改造してやっからそれでしばらくは我慢しやがれ!」
「なんだあるじゃねえか。まったく、出すもん出してくれよな」
......はぁ、どうやって話つけよう。
とりあえずM2余剰パーツ組み上げて代わりにしときゃ文句はねえだろ、多分。給弾装置は送られてきた予備パーツいじって作れば良いし......アレ、意外といけちゃう?
注)ガンスミスが一晩でやってくれました。
次の番外編のネタ(仮)
-
後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
-
しぶとく生きてた死神さん家の娘
-
料理下手を克服したいガンスミス
-
そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!