ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
ドルフロをtrpgに落とし込む作業をしててすっかり遅くなってしまいました......
「ガンスミスの銃器紹介、始まります」
ガンスミス
「このコーナーは銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくラジオ番組です。
偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てください。間違いがあれば随時感想などにて受け付けています。
大人は嘘つきではありません、間違いを犯すだけなのです。
性能諸元は主にWiki◯ediaを参考にしています。
それでは、スタート。
ちなみに今日はナガンはお休みだよ。それどころじゃないからね」
???
「こんな緊急時に収録なんて正気だと思えない」
ガンスミス
「だって避難もできないしラボに引きこもってんのも暇だし、だったらやるしかないでしょ? 君だって基地防衛じゃ出番ないじゃないか」
???
「あたしの専任は潜入任務だから。向いてない作戦はもう懲り懲りだよ」
向いてない作戦は〜......彼女の初出『キューブ作戦』より。川があったとはいえ普通の小隊と同時に作戦行動を行うのは無茶があるのでは?
ガンスミス
「もう登場してますけど、今回のゲストはこちら」
SPP-1
「水中作戦専用SPP-1水中拳銃、地上でも使えるけど、水中こそあたしの見せ場だよ」
ガンスミス
「はいというわけで今回のゲストはSPP-1。本当はもう少し後の予定だったんだけど、今回は止むに止まれぬ事情がありまして」
SPP-1
「だからといって基地襲撃中に収録はおかしいと思う」
ガンスミス
「短期決戦じゃ俺の出番ないし。お互い外されもの同士仲良くしようぜい?
というわけで性能諸元にレッツゴー」
SPP-1 ☆4 HG
口径 4.5mm
使用弾薬 4.5×40mmR/115mmダート
装弾数 4発
採用 ソビエト連邦 他
開発経緯 サブマリン・アサシン
ガンスミス
「この銃の開発1960年代は冷戦の頃、といっても詳しくはわかっていない。秘密兵器として開発された事情もあり、データがないんだわ」
SPP-1
「特殊部隊スペツナズが使用するために開発された、って話でしたっけ?」
ガンスミス
「その通り。もう一つの小銃型水中銃APSとほぼ同時期に開発、運用されたらしい。
とはいえ水中銃なんてニッチなもの作ってたのはソ連くらいなもんだけど」
SPP-1
「私が言うのも不合理なんですけど、普通の銃使った方がいいんじゃないですか?」
基地襲撃中......収録中09B基地はどこからか湧いた鉄血の大群に対応中です。マジで何やってんだこいつら。
APS......ほぼ同時期に開発されたAR型水中銃。
SPP-1ってどんな銃?
ガンスミス
「水中銃という特殊なジャンルである以上、普通の銃とは大きく異なる。そこんところしっかりと掘り下げていきまっしょい!」
SPP-1
「本調子になって来たね。いつも聞いてた通り」
ガンスミス
「なんかしんみりしてるのは性に合わない! 楽しくやんなきゃつまんないね!
それはさておき、銃と水のお話だ。
銃が火薬を使って作動するのはご存知の通り。では水中では射撃することは可能でしょうか?
答えはイエス、出来ないことはない。
現在の技術では薬莢の機密性は高く、水中であっても火薬を湿気らせる事はなく問題なく作動させることが出来る。
ですがここで問題になるのが水の存在な訳だ」
SPP-1
「水中を泳ぐより走る方が圧倒的に速いように、水は進む物体に大きな抵抗を与えます。
銃弾がどれほどの抵抗を受けるかという事で、実験した資料を参照しましょう」
ガンスミス
「使用弾薬は民間製造の減装弾5.56mm。使用された銃はSIG 556?
実験動画を見ると実際にやってみたと言わんばかりに発案者がプールに潜り銃の数メートル前に立ち発射するんだが、弾丸は1mほど進んだところでプールの底に落ちた。
有効射程200m前後と言われる5.56mm弾がたった1mでエネルギーを失う。これだけで水の抵抗がどれほどかは理解してもらえたと思う」
SPP-1
「水の抵抗を減らすには、抵抗をなるべく減らすしかない。だからダート型の銃弾が考案されたというわけ」
ガンスミス
「では改めてSPP-1のスペックの方紹介していこう。
中折れ式の4連銃身を採用し、ライフリングは刻まれていない。銃弾は特殊ダート弾を使用して、4発同時にリロードすることができる。作動方式は簡単なダブルアクション式となっている」
SPP-1
「水中でも空気中でも問題なく動くよ。
水深20mの有効射程は11m、地上など空気中では20mくらいかな。
この場合の有効射程は色々な定義があるから難しいけど、今回の定義は5mm厚のガラス製フェイスガードを貫通できる、もしくはパッドを詰めた水中用の保護スーツを安定して貫通できるか、だよ。
どっちも人間が潜るときには分厚めの装備だね。特殊部隊ならもう少し軽いの使う方が合理的」
ガンスミス
「空中ではライフリングもないしモロに横風など空気抵抗の影響を受けるから命中精度はお察し。
まさに水中で戦うことに特化した銃だね。
......実戦で使うところ見たことないけど」
民間製造の減装弾......軍が製造する銃弾と民間が製造する銃弾は同口径同規格であっても火薬の量が異なる場合がほとんど。
民間人にハイパワーな銃弾持たせたら反動で体壊すし何より事件に使われたらどないせいっていう話だからね。
まとめ
ガンスミス
「銃というよりは物理学、流体力学の結晶ともいえるべき本銃。この銃を作るために数々の試作品があったことは想像に難くないし、何よりこうして完成系があるというのは素晴らしい事だと思うよ。
たまにはこんな変態銃も悪くない。外道の銃も面白いので興味があったらぜひリクエストを送るか自分で調べてみてね!」
SPP-1
「私は水中では張り切れるけど、寒いところは苦手だからよろしく。サンゴ礁のある南国で任務がしたいな」
ガンスミス
「そんな任務あるかねぇ? 移動願いでも出してみれば?」
SPP-1
「すっごく悩んだけど却下された。指揮官が言うには『手放すには惜しいジョーカー、けど使い道には困る』だってさ。
こう言うの貧乏性っていうんだっけ?」
ガンスミス
「あらゆる事態を見据えてる心配性だな。
というわけで今回はここまで、はー、バレずに済んでよかった。放送することにはばれてるから始末書だと思うけど気にしない!
というわけでまた次回」
SPP-1
「よろしくねー」
あとがたり
ガンスミス
『わたしはみんなが戦っているときに遊んでいました』
SPP-1
『わたしはみんなが戦っているときにサボりました』
ウェルロッドMk.Ⅱ
「お二人はなぜ正座を......? それにあのような看板を首に下げて」
WA2000
「知らない方がいいんじゃない? さもないと同じ目に合うわよ」
さて年末、コラボの季節ですね???????
某所からお呼ばれもあるし一本書いてもいいんですけど、引き出しが足りなさそう。
次の番外編のネタ(仮)
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後輩ちゃんと元指揮官の馴れ初め
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しぶとく生きてた死神さん家の娘
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料理下手を克服したいガンスミス
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!