ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー   作:通りすがる傭兵

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あけおめことよろ。新年初紹介ですどうぞ。


第73回 IDW

 

 

 

 

「WA2000と」

 

「ウェルロッドMk.Ⅱの」

 

「「銃器解説コーナー!」」

 

WA2000

「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説するものよ」

 

ウェルロッドmk.Ⅱ

「我々は神に非ず。過ちを犯すものが真に人間足りうるのだろう」

(間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください)

 

WA2000

「性能諸元はWikiから引用しているわ、間違いがあったら感想欄で随時受け付けてるからよろしく」

 

「「それでは、スタート!」」

 

 

 

 

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「なんか今日嫌そうな顔してますね」

 

WA2000

「嫌な顔にもなるわよ。よりにもよって」

 

???

「うずうず、うずうず......」

 

WA2000

「こいつだもの」

 

???

「出番まだかにゃーん!?」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「..................理解した」

 

 

 

WA2000

「今日のゲストがでしゃばりで待ちきれないようだし紹介してしまうわね。いいわよ喋っても」

 

IDW

「おっはよーリスナーさーん! IDWだにゃー! 今日はよろしく頼むにゃーん!」

 

WA2000

「だから嫌だったのよ......元部下でしょう? どうにかしなさいよ」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「なかなかあれで繊細なんですよ。それに、見ていて飽きないしほっときましょう」

 

WA2000

「台本さえ読んでくれればそれでいいわ......」

 

IDW

「じゃあ、性能諸元ってやつにいくにゃーん!」

 

WA2000

「それ私のセリフ! 勝手に取るんじゃないわよ!」

 

 

元部下......彼女のキャラストーリーで詳細が語られています。ほら、さっさとカフェに行くんだよ!

 

 

 

性能諸元 IDW SMG ☆2

 

口径 9mm/40口径/41口径

 

使用弾薬 9×19パラベラム/10mmAUTO/.41AE弾

 

装弾数 20/32(9mm)20/28(10mm)発

 

採用 -

 

 

 

開発経緯 悲運の先駆け兵器

 

WA2000

「開発は1990年。まだ浸透していない概念だったPDW(Personal Defence Weapon)構想案のひとつとして開発されたわ」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「もともとは英国ブッシュマン社で開発されたものですが、99年にはパーカーヘイル社へ売却、パーカーヘイルPWS(パーソナル・ウェポン・システム)として販売されましたね」

 

IDW

「どうして私は売られてしまったのにゃん? 別にブッシュマン社で販売した方が割がいいにゃ」

 

WA2000

「ブッシュマン社に生産、販売能力が無かったのよ。今検索しても資料が出てこない以上、小規模な会社だったんでしょう。だからこそパテント料金でかせごうとしたのでしょうね」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「ちなみにこのIDWは英国特殊部隊に売り込むことを前提とされており、多数のオプションパーツも開発されているようです。ある程度民間販売も視野に入れてはいたでしょうね」

 

IDW

「だからあんなにパーツが多かったわけだにゃ。でもー」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「でも?」

 

IDW

「二脚の戦術的活用法は見出せないにゃ」

 

WA2000

「どうしてSMGで狙撃させることを思いつくのかしら、理解できないわ......」

 

 

SMGで狙撃......その頃イタリアではリボルバーで狙撃していた。狙撃銃の展開できないような室内での使用を想定していたらしい。

うろ覚えです(正直)。イタリアかフランスの2択な気がする。

 

 

 

IDWってどんな銃?

 

WA2000

「正式名称をブッシュマンIDW。IDWはIndividual Defence Weaponの頭文字をとって、訳せば個人防衛火器となるわね」

 

IDW

「PDWとだいたい一緒だにゃー」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「使用弾薬は9パラから10mmオートと拳銃弾を使用。同時期に開発されたP90らと異なり専用弾を持ちませんね」

 

WA2000

「とはいえ最大の特徴は、ボルトを電子操作している点にあるわね」

 

IDW

「とってもハイテクなのにゃー! 発射速度は分間400〜1400発まで調節できるにゃ! 弾を高速でばら撒くのも、低速で狙いをつけやすくするも自由にゃ!」

 

WA2000

「小型な銃に付き纏う反動の問題、それに対するひとつの回答ね。

 ボルトの電子操作によってボルト後退距離が少なくても低い速度での発射速度を実現したわ」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「......なにやらガンスミスさんが文句をつけそうな銃ですね。俺はアナログ人間だデジタル技術なんか使うなって」

 

WA2000

「実際のところ、売れなかった原因はそこね。

 ボルトを制御するコントロールユニットの信頼性、製造コスト、整備性。

 さらに当時のバッテリーの稼働時間も問題視されたでしょうね。この銃、バッテリーが切れればセミオートでしか撃てないぽんこつだもの」

 

IDW

「役立たずって言わないでほしいにゃ!」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「作戦中に予備バッテリー忘れたとか言って切らしてたのはどこのどいつでしたっけ......?」

 

 

IDW

「ふにゃあ......」

 

WA2000

「他にも生産会社の経営不振もあって、試用段階まで進んでいたこの銃の採用計画は白紙になったわ。おかげで資料が少なくなったから随分と苦労したものよ」

 

P90ら......5.7×28mmという専用弾丸を開発されてますね。第4回に同じ銃弾を使用するFive-seveNの紹介があるのでそちらを参考に。

 

どいつ......ヨーロッパ中部に位置する国。ビールとソーセージが美味しい。

 

まとめ

 

WA2000

「挑戦的な試みをふんだんに盛り込んだPDWの先駆け的存在ね。このジャンルといえばP90やMP7を思い浮かべる人が大多数だけど、こんな銃もあるってことだけでも覚えておいてほしいわね」

 

IDW

「わったしこれでもグリフィン最強のぼでぃーがーどなのにゃん! 護衛潜入は任せて欲しいにゃん!」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

遺される身にもなって欲しいものです......さて、今回はここまでですかね。

長らく更新が滞り誠に申し訳ありません。次回はなるべく速く更新するようせっついておきます。

 

それでは、良き週末を」

 

IDW

「ばいばいにゃーん!」

 

 

 

あとがたり

 

IDW

「わあい特別給料にゃーん! 隣町の雑貨屋で奮発して鰹節でも買うにゃー! ありがとうにゃーんタイチョー! にゃっはー!」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「全く、貴方は変わりませんね......」

 

WA2000

「もと部下だったんでしょう? 積もる話もあるんじゃない、ついていったら?」

 

ウェルロッドMk.Ⅱ

「......あれから随分と経ちますが、いまだに自分を許せないんですよ、私は」

 

WA2000

「......そう」

 


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