ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
「ガンスミスと」
「M1895ナガンの」
「「銃器紹介!」
ガンスミス
「このコーナーは、銃についてあんまり詳しくない指揮官殿に銃器を解説する、というテイで銃を紹介、解説していくコーナーです」
ナガン
「偏見思い込み勘違い......そこは大目に見てほしいのう」
ガンスミス
「性能諸元はうぃきを参考にしますので悪しからず」
「「それでは、スタート!」」
ガンスミス
「どういうわけか前回『どうしてカフェを爆破しないんだ!』という苦情が沢山寄せられたわけなんですけれども」
ナガン
「他所の話じゃろそれは」
他所......スプリングフィールドのカフェがよく爆発する基地があるらしい。
ガンスミス
「今日は要望もあったこの人をご紹介します」
Kar98k
「はあい、カラビーナー・アハトウントノインツィヒ・クルツよ。今日はよろしくね」
ナガン
「これまた珍妙な......」
Kar98k
「自由に呼んでくれて構わないわよ?」
ガンスミス
「素直にカラビナ98クルツでいいと思うぞ」
ナガン
「ややこしいのう」
ガンスミス
「んじゃま、性能諸元に入りましょか」
性能諸元
Kar98k ライフル 星5
口径 7.92mm
使用弾薬 7.92×57mmモーゼル弾
装弾数 5発
作動方式 ボルトアクション
採用 ナチス・ドイツ他
ガンスミス
「標準的なボルトアクションライフルだね」
ナガン
「特に特筆すべき点はないのう」
Kar98kって?
Kar98k
「まず私の名前から解説しましょうか」
ガンスミス
「すまん、ドイツ語は読めないんだ。頼む」
ドイツ語は読めない......ガンスミスは英語と日本語はペラペラ、ロシア語はちょっぴり読めるが話せない。
Kar98k
「まずKarabiner(カラビナー)とは騎兵銃を意味します、英語ではカービンとも言いますね。
98はそのまま1898年と言う意味です。
そしてkurz(クルツ)とは短い、という意味ですね。
合わせて1898年式短型騎兵銃という意味なんですよ」
カービン......歩兵銃を短く切り詰め馬上でも扱いやすくしたものの総称。騎兵銃、騎銃とも。
現代ではアサルトライフルの銃身を短く切り詰めたものを表すことが多い。M4なんかが代表例。
ガンスミス
「意外と普通だったな」
ナガン
「なんじゃ拍子抜けじゃのう」
Kar98k
「何を期待してたんですか?」
ガンスミス
「もっとこう......なんだかなぁ。やっぱなんでもない」
Kar98k
「?」
なんだかなぁ......ドイツ語はなんでもない単語がかっこいいのがずるい。
クーゲルシュライバー!
開発経緯
ガンスミス
「Kar98kは、ドイツが第一次世界大戦時に採用していたGew98の改良版。文字通り騎兵銃に改修したものなんだ」
Kar98k
「はい、他にも試作モデルが一杯あるんです。私はその決定版という立ち位置でしょうか?」
ナガン
「見比べてみてもそう大きな変化はないしのう」
ガンスミス
「それだけGew98が優秀だったってことよ」
Gew98......第一次世界大戦時ドイツ軍の主力小銃。使われているM98ボルトアクション機構は単純かつ強固、安全であり、最も考えられた設計と評された。
リー・エンフィールド、モシン・ナガンとともに三大ボルトアクションライフルに数えられる。
戦歴あれこれ
ガンスミス
「正式採用は1935年。第二次世界大戦大戦の終結する45年まで生産は続けられ、ドイツ軍を支え続けた銃。ドイツ軍だとMP40やStg44なんかが有名だけど忘れちゃいけない存在だな」
MP40......全金属製サブマシンガンの先駆け。詳細はまた解説するとき。
Stg44......アサルトライフルという概念を作った銃。詳細はまた(以下略)。
ナガン
「特に精度の高かったものは、スコープを取り付けられ狙撃銃としても配備されたようじゃのう」
Kar98k
「はい、戦争末期ではドイツ軍狙撃兵が連合軍兵士を苦しめたんです」
ガンスミス
「とはいえ、アメリカではM1ガーランド、ソ連ではSKSカービンのような自動小銃の開発も進んでたし、旧式化しつつあったのは否めないけどな」
SKSカービン......ソ連製半自動ライフル。ただ、後続のAK-47が強すぎて影が薄い。詳細は(以下略
そして現在では
ガンスミス
「ドイツが東西に分割されてからも、なんだかんだ使われ続けていたこの銃。現在では実戦こそないものの、式典などの儀礼銃としては見るかもしれないね」
Kar98k
「そして生産していたモーゼル社からは、戦時中のこの銃を可能な限り再現した『モーゼルM98ライフル』が発売されてます。日本でも猟銃として所持することが可能みたいですね」
ナガン
「戦争映画でもよく見かける銃でもあるのう。ナチスが登場する映画については必ず付いて回る銃じゃ」
まとめ
ガンスミス
「そのシンプルかつ流麗なデザイン、そして信頼性と安全性長けた設計。
かの第三帝国を支え続けた立役者は、半世紀以上を経た現在も愛され世界中で使われ続けています。
もしかすれば、貴方の身の回りにもいるかもしれませんね?」
Kar98k
「それでは、皆さま良きドルフロライフをお楽しみください。御機嫌よう」
あとがたり
ガンスミス
「今日はわざわざ時間を割いてもらいありがとうございました」
Kar98k
「いえいえ、時間を持て余していたところですし、貴重な体験でしたよ」
ナガン
「なんじゃ、お主ら知り合いじゃなかったのか?」
Kar98k
「いえ、私は隣の基地所属です。共同作戦のために今日はこちらの基地に」
ナガン
「お主わざわざ他所の人形を呼びつけたのか?!」
ガンスミス
「だってこの基地にいねえんだもん」
基地にいない......だって星5だし、排出率1%ないし。狙って出せるわけないだろ!
活動報告にリクエスト箱設置しました。
この銃を解説しろ、的な者あればどうぞ。
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そんなことよりさっさと解説しろ作者ァ!