ぐらんぶるwith比企谷八幡   作:元サッカー部

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三日連続投稿です。
中身は期待しないでね。いつも通りの文才だから。
単行本の一巻と二巻の間のオリジナルなります。
それでは十二話です。お楽しみください。


やはり俺が女装させられかけるのは間違っている。

side千紗

今日は先輩方にバイトの人が多いからサークル活動が休みになった。

時田「千紗ちゃん、ちょっといいか?」

時田先輩と寿先輩?バイトだったはずじゃ…

千紗「どうかしましたか?」

 

時田「これを八に渡しておいてくれるか?」

と言って何かが入った紙袋を渡してくる。

千紗「何ですかこれ?」

 

寿「伊豆春祭で使う予定のものになるな。」

 

千紗「私が先に見ても大丈夫ですか?」

 

時田「構わんぞ。」

 

寿「渡してくれさいすれば大丈夫だからな。」

 

千紗「分かりました。渡しておきます。」

後で部屋で見てみよう。

 

時田「それじゃあよろしく頼む」

と言って先輩方は各々のバイト先へ向かっていった。

「何持ってるんだ、ちしゃ。」

 

千紗「ひゃぁぁぁ!?」

 

「わ、悪い。そこまで驚くとは思わなくて。」

比企谷くんだった。

 

千紗「もう、ビックリしたよ。それより、また言い間違えてない?もう一回千紗って呼んでみてよ。」

 

「間違えてないですゅよ」

 

千紗「語尾変になってるけど…」ジトー

 

「ぐっ、わかった。で、千紗、何持ってるんだ?」

やった。何でか分からないんだけど、比企谷くんに名前で呼んでもらえると嬉しい。ってそうじゃなくて

 

千紗「うん、先輩たちが比企谷くんにって。」

 

「俺宛なのか」

 

千紗「うん、伊豆春祭に比企谷くんが使うものだって言ってたよ。」

 

「そうなのか。中身は何だって?」

 

千紗「それは聞いてない。ねっ、後で部屋にそれの中身見に行っていい?」

 

「構わないが、伊豆春祭って何だ?」

 

千紗「知らないの?まぁ、他で言うところの文化祭みたいなものかな?」

 

「ふーん。」

そう言って比企谷くんはばつが悪そうな顔になった。

千紗「顔色悪そうだけど、大丈夫?高校の文化祭で何かあったの?」

 

「…いや、大丈夫だ。」

むー、嘘っぽい。でも、今言ったところではぐらかされるだけだし…追々聞いてみよう。

千紗「ならいいけど…じゃあ早く部屋戻ってそれ開けてみよう。」

 

「そうだな、俺も少し気になるし。」

そう言ってその後色々話ながら家に帰った。

 

side八幡

部屋に戻って、軽くだが部屋の掃除をする。まさかこの部屋に誰かを入れることになるとは…先輩方?勝手に入ったのでノーカンだ。

 

千紗「比企谷くん、入っていい?」コンコン

もう来たのか、まぁ、こちらとしても念入りに掃除するほど汚いわけではないしな。問題ないだろう。

 

「おう、入っていいぞ。」

 

千紗「おっ、おじゃしまーす。」ガチャ

なんか、堅いな。緊張してんのか?

「緊張してるようにみえるが、どうかしたか?」

 

千紗「えっ?あーうん。男の人の部屋に入る事って今までなかったから…」テレッ

 

「何言ってんだ、今でこそ俺が使ってる部屋だがもとはお前の家なんだから緊張する事ないだろ。」

 

千紗「それは…そうだけど、…男の人と二人っきりていうの今までなかったから…」

 

「そ、そうにゃのか。モテそうなのに。」

 

千紗「そんなことないよ…今まで付き合ったことないし。」

 

「それじゃあ、告白されたこともないのか?」

 

千紗「そ、それは…」

あるみたいだな。

 

千紗「そんなことはどうでもよくて!そろそろ袋の中身見ようよ!」

逃げられたか。でもまぁ、付き合ったことないって言うのはなんとなくわかるな。いざ好きな人がいたとしても、奈々華さんがテストして落としそう。

「そうするか。」

いざ、拝見。

「制服?」

 

千紗「えっ?」

 

「制服が入ってたんだ。」

 

千紗「比企谷くんの高校の?」

 

「いや、そうではなさそうなんだが、見た覚えが全くない。」

なにそれ、怖い。

 

千紗「先輩たちのおさがりってこと?」

 

「にしてはサイズが小さすぎる。それに…」

 

千紗「それに?」

 

「男物だけじゃなくて、女物も入ってるんだが…」

 

千紗「えっ?」

 

「ほら、ほんとだよ。」

と言って古手川に見せる。ニュータイプじゃないし心の中で言ってる事は分からないだろう…分からないよね?

 

千紗「ってことは…男コンでどっちかを比企谷くんに着せるのかな?」

 

「男コン?」

 

千紗「ミスコンは分かるでしょ?それの男版みたいなものかな。去年とかもそれなりに盛り上がってたはず。」

 

「その中で女装しろと?」

 

千紗「…でも、ほら男物も入ってるんだし、もしかしたら入れ間違えたのかもしれないし。」

 

千紗「他の二人にこれを着せるつもりだったとかか。」

ふむ、今村なら美形だし男物は確実に似合うだろうし、髪も男にしては長い方だし女物でもいけなくもないな。

 

「とりあえず、女物は入ってなかったことにしよう。男物だけ入ってたということで。」

 

千紗「今着てみてよ。」

 

「は?」

今なんと?

 

side千紗

千紗「だから、その制服、今着てみてよ。」

 

「着る必要がないだろ。」

 

千紗「慣れといた方がいいと思うけど…」

他にも理由はあるけど。

 

「いや、着なくていい。」

むっ、強情だね。こうなったら奥の手で

 

千紗「この前の事お姉ちゃんに行っちゃうかもなー。」

我ながらズルい手だとは思うけど。これなら比企谷くんは断れないはず。

 

「なっ、それはズルいだろ。それはこの間解決しただろ。」

 

千紗「口が滑っちゃうかもなー」棒

こんなこと絶対しないけど。

 

「分かった。だが、いくつか条件がある。」

 

千紗「条件って?」

あまりにも多くない限りは呑もうとは思うけど

 

「一つ目は今後今の事で脅さないこと。二つ目は俺だけじゃなくて千紗も制服を着ること。三つ目はこれを俺たちだけの秘密にすること。全部でこの三つだ」

うーん、問題は二つ目だね。

 

千紗「なんで私も着ないといけないの?」

 

「ぶっちゃけ俺が恥ずかしいだけじゃ嫌だからな。同じことを受けてもらう為だ。」

 

千紗「いいよ。」

 

「へっ?」

 

千紗「だから、いいよ。その代わり、私が制服着たっていうのも他言無用だから。」

ちょっと恥ずかしいけど、まぁ、恥ずかしいのはお互い様だし、写真取られるわけでもないし、問題ないかな。

 

「えっ?ああ。分かった。」

やった。

 

千紗「じゃあ、着替えてくるから、それ貸して。」

 

「えっ?」

 

千紗「えっじゃなくて、それ借りないと制服着れないじゃん。」

 

「えーっと、自分のを着るのじゃないのか?」

 

千紗「えっ。」

そう言われて我に戻った。ちょっと舞い上がりすぎた。それもそうだよね。自分のだよね。私が着た後で比企谷くんが着るって思うと……

千紗「ひゃうっ!?」ボンッ

 

「!?どうした!?どうかしたのか!?」

 

千紗「ううん、なんでもない!なんでもないから!」

 

「そ、そうか。ならいいんだが…」

 

千紗「じゃ、じゃあ着替えてくるから、比企谷くんも着替えててね。」ダッ

と言って私は足早に比企谷くんの部屋からでた。

はぁ、制服探さないと。部屋にあったと思うけど。

 

 

side八幡

古手川が急いで外にでていったが本当に大丈夫なのだろうか?本人が言ってたからには大丈夫なんだろうが…

それより、俺も早く着替えないとな。

ふむ、サイズはほぼバッチリ。大きすぎることも小さすぎる事もない。よくサイズ分かったな。先輩たち。

 

それから数分して

千紗「比企谷くん、着替えてきたけど入って大丈夫?」コンコン

 

おや、古手川も着替えてきたようだ。

「ああ、入ってくれ。」

さて、いったいどんな感じなのか…んっ!?

 

千紗「どう?似合ってるかな?」テレテレ

女神だ、コマチエル、トツカエル、メグリエルの三大天使に次ぐ第四の天使だ。チサエルか?語呂が少し悪いが気にしないことにしよう。しかしまぁ…

「可愛すぎんだろ、天使かよ。」

 

千紗「て、天使!?それに、かっ、かっ、可愛いってひっ、比企谷くん?」

 

「ん?どうかしたのか?」

 

千紗「今言った事ってその…本音?」

 

「今言った事?」

 

千紗「そっ、その、私のことがかっ、可愛いとか、天使とかって」ボソボソ テレテレ うるうる

 

「んっ!?」

しまった、口に出てたのか!?

 

千紗「嘘…なの?」うるうる

 

「しょ、しょんなことないじょ」アセアセ

ちくしょう、変になっちまったじゃねえか

 

千紗「ほ、本当?」パアッー

 

「ああ、本当だ。」

実際紛うことなき事実だしな。

 

千紗「そ、そっか。フフフ、ありがと。」

微笑む姿もめっちゃ可愛いんですけど?

 

「それで、伊豆春祭でこのサークルがする事って何かあるのか?」

ちょっと無理矢理だが軌道修正しよう。

場合によってはこれをずっと着なくちゃいけないかもしれないしな。前情報は大事だ。

 

千紗「うーんとね、確かお好み焼きを焼いてたと思うよ。服装はいつも通りの服装だったはず。」

 

「いつも通りって、半裸・全裸じゃないよな❕?」

さすがにそれだったら仮病確定なんだが…

 

千紗「えっ!?そんなことないよ。確かに普段はあんなだけど…さすがに一般人もいるしね、服はちゃんと着てると思うよ。」

良かった。

 

「お好み焼きって当日即興でやるのか?練習無しで?」

 

千紗「確か梓さんがもうじき教えてくれると思うよ。」

 

「梓さんっていうと、浜岡さんであってたか?」

 

千紗「うん、あってるよ。会ったことあったっけ?」

 

「先輩たちの飲み会に連れていかれたときに一度だけだがな。インパクトが強すぎて覚えちまった。」

ホント、なんなんだろうなあの人。普通女が野球拳なんかやらねえぞ。確かに普通じゃないとは教えてもらっていたが、しかし、大きかったな。

 

千紗「比企谷くん、料理とかできるの?」

 

「ああ、そこそこできるぞ。もとは専業主夫目指していたしな。」

くそ親父のせいで実質不可能になってしまったが。

 

千紗「そ、そうなんだ。」

まぁ、男が将来の夢が専業主夫って言い出したらそりゃ引くわな。

 

千紗「ねぇ、今度比企谷くんの手料理食べさせてよ。」

 

「やだよ、めんどくせぇ。」

どうした今日は。妙に積極的だが。

 

千紗「私もその時何か料理するから。」

女子の手料理だと!?

騙されるな、比企谷八幡。世の中にはクッキーと偽って木炭を渡すような奴もいるんだ。クールになれ。

Be cool.

「ち、ちなみにだが、どのくらい料理ができるんだ?」

場合によっては断らないといけないんだが…

 

千紗「むっ、料理できないと思ってるでしょ。少し位はできるよ。店で何度か出したこともあるんだから。」

なら安心できるな。

 

「疑って悪かったな。じゃあまた今度頼むわ。」

 

千紗「うん、分かったな。」

 

登志夫「おーい、晩飯だぞー。降りてこーい。」

下で登志夫さんが呼んでる。

 

「行くか。」

 

千紗「そうだね。約束、忘れないでね。」

 

「おう、分かってる。」

そう言って二人一緒に下に降りて晩飯を食べた。

因みにその時食卓に北原の姿はなかった。




ありがとうございました。
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