ぐらんぶるwith比企谷八幡   作:元サッカー部

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どうも~元サッカー部です。
後半オリジナルとなっております。
それでは十四話目になります。お楽しみください。



やはり私が比企谷くんと、で、デートに行くのは間違ってる。by千紗

side八幡

伊織「おお…寒くない。」

 

時田「ドライスーツの中には温かい空気が入っているからな。」

 

寿「手と足と顔以外は濡れないし、寒くない。」

 

耕平「なるほど。」

 

寿「さて、伊織は俺と組んで練習だ。」

 

時田「じゃあ俺は耕平とだな。行くか。」

 

耕平「わかりました。」

 

千紗「私たちも行こっか。」

 

「そうだな。」

といい、各々ペアを組んで分かれていく。

 

side千紗

千紗「比企谷くんはライセンスまだ持っていないよね。ライセンスなしだと最高深度12メートルまでしか潜れないからあまり深くないんだけど、大丈夫かな?」

体験ダイビングと同じ深さだからそこまで心配もないと思うし、泳ぎ自体も問題はなさそうだったしね。

念のため確認しておく。

 

「ああ、大丈夫だとは思う。」

 

千紗「じゃあ、行こっか。ついてきてね。」

そう言って私が先行して海に潜っていく。

ミノカサゴやアオリイカがすこし見られる。時期がまだ早いからかあまりほかの生き物は見られない。

時折後ろを振り向いて確認してみるけど、比企谷くんは緊張しているわけではなさそうなんだけど、ものすごくキョロキョロ周りを見渡してる。それこそ不自然なくらいに。目が合うと絶対に目をそらすし、あとで問い詰めなきゃ。

 

 

それからしばらく周りを見ながら海の中を泳いでいく。

そろそろ一回上がったほうがいいよね。何も言わなくて大丈夫かな?ハンドサイン急に使ってもわからないだろうし、かえってビックリさせてもあれだし…と、とりあえず一応ハンドシグナルもしておこう。

 

千紗「浮上します。」ハンドシグナル

伝わるかな?

 

「OK!」ハンドシグナル

伝わってる?比企谷くんは先に浮上していく。予習してたのかな?

 

「ぷはぁっ。」

 

千紗「はあっ。」

お互いにレギュを外し普通に息を吸う。

それよりも

千紗「比企谷くんよくハンドシグナルわかったの?」

 

「ああ、いつか覚えないといけないと思ってな。予め予習してたんだ。」

そうなんだ。

 

千紗「そろそろ戻ろうと思うんだけど、どうする?もう少し潜っておく?」

 

「いや、先生がそう言うんだったら戻ったほうがいいんだろう。」

 

千紗「せ、先生って…」テレッ

急に何言ってんの!?

 

「戻ろうぜ。」

 

千紗「う、うん。」

これじゃあどっちが先生かわからないよ。

 

 

side八幡

陸に戻りお互い軽装に着替えダイビングスーツを洗う。

どうやら四人はまだ練習を続けているようだ。

千紗「比企谷くん、ちょっといい?」

古手川が話しかけてくる。

 

「どうかしたのか?」

 

千紗「さっきのダイビングの時なんだけどさ…」

歯切れが悪いな。

 

「あー、言いにくい事なら無理して言わなくていいぞ?」

 

千紗「ううん、そうじゃないけど、じゃあきくね。なんであんなにもキョロキョロしてたの?」

 

「ん!?そ、それはそにょでしゅね。」

 

千紗「言いにくい事なら無理して言わなくてもいいよ?」

くっ、さっき俺が言ったセリフそのまま使われている。

 

「そ、そにょ、怒らないか?」

 

千紗「私が起こるようなこと考えてたの?」ジトー

うぅっ言いにくい

 

「えっとだな、ち、千紗さんが前で泳いでますからそにょ、」

は、ハズイ

 

千紗「?」

しかもわかってらっしゃらない。

 

「その、ヒップラインがその。」

古手川の顔がいっきに赤くなった。

 

千紗「あ、あ、あ、さ、先に戻っとく!」

と言ってグランブルーに何も持たずに走っていった。そう、ダイビングスーツも持たずに、だ。

どうすりゃいいんだ?

奈々華さんを呼びに行くにもないとは思うがその間に盗まれたら悪いし…仕方ない。

 

「これは小町の、これは小町の、これは小町の…」ブツブツ

小町のだと思えば何とかなるはず…なるよな?

俺はそうなると信じて煩悩を振り払って洗い、なんとか四人が来る前に洗い終わることができた。

だが、最大の問題はここからだ。いったいこれをいつ渡しに行けばいいのか。

年頃の女の子のスーツを登志夫さんに預けるというのも受け取るときに気まずくなるかもしれない。

奈々華さんに至っては渡すと同時に俺があらぬ疑いをかけられて殺されるかもしれない。

どちらかといえば登志夫さんに預けるのがベストな選択肢だと思う。だが、それでいいのだろうか。俺が渡すのが一番なのはよくわかってる。けど、何ていえばいいんだ?頭の中身が纏まらない。もうこの際呼び出してすぐに渡してすぐに離脱。hit and awayでいこう。おそらく部屋にいるはずだから登志夫さんともかく奈々華さんにはばれないようにせねば。

 

まずは入り口。

登志夫さんを発見。こちらには気づいていない模様。突破は容易に見える。しかし、問題の奈々華さんの姿が見えない。買い出しに行っているのであれば何も問題ないのだが。

 

登志夫「ん?八、何やってるんだ?そんなとこで。」

!?バレてしまったか!?っく、この際仕方ない。(俺の)被害を最小限にしよう。

 

「あ、はい。それがですね、千紗さんがダイビングスーツを洗いっぱなしで忘れていったものですからどうしたものかと。」

 

登志夫「なんだ、そんなことか。そのまま渡すか一緒に乾燥機にかけていればいいさ。」

そうか、乾燥機という手があったか。

 

「そうですね、わかりました。」

よし、mission complete.と思ったのも束の間。

 

登志夫「あ、そうだった。すまない、八。待ってくれ。」

ん?どうかしたのか?

登志夫「やっぱり渡してきてくれるか?」

 

「えっ!?」

急にどうしたんだ!?

 

登志夫「最近千紗の奴柔軟剤やらなんやらを凝っているみたいでな。勝手にやっておくと後が面倒だ。渡してきてくれるか?」

 

「わ、わかりました。」

仕方ない。千里の道も諦めろがモットーの俺だ。諦めて渡すとするか。

 

 

 

side千紗

ううぅ、恥ずかしくなって逃げてきちゃった。 先からずっと布団の上でバタバタしている。

なにか大切なことを忘れてる気が…なんだろう?

「千紗さん、いるか?」コンコン

ん!?比企谷君!?

 

「おーい、いないのか?」

早くしないと帰っちゃう。

 

千紗「だ、大丈夫、いるよ。ど、どうかしたの!?」

 

「あ、ああ。ちょっと渡すものがな。」

渡すもの?まさか、プレゼント!?そんなわけないよね。何がある

 

千紗「なにくれるの?」

ちょっと気になる。

 

「その、さっきダッシュで戻っていったからダイビングスーツ忘れていっただろ?それをもってきたんだ。」

忘れてた事って、ダイビングスーツだったの!?

 

千紗「あ、ありがとう。」

もう恥ずかしすぎてそれ以上何も言えなかった。

 

「じゃ、じゃあおれは部屋に戻るな。」

えっ。なんでかはわからないけどこのまま返したくないと思ってしまった。

千紗「ひ、比企谷君!」

柄にもなく大声がでてしまった。

 

「ん?どうかしたのか?」

呼び止めたのはいいけど、次の言葉が浮かばない。

 

千紗「えっと、その、えーっと、」

そ、そうだ。

 

千紗「水族館!水族館行かない!?お礼ってことで!?」

 

「ああ、構わないが、いつ行くんだ?」

 

千紗「いいの?」

意外だ。ごねると思ったんだけど。

 

「構わないが、近くにあるのか?」

 

千紗「うん、私がバイトしてるとこなら歩いて十五分ぐらいのとこに。」

 

「それなら今からでも行けるな。今から行くのか?」

 

千紗「う、うん。」

いっ、いまから!?

 

「わかった、準備してくる。」

そう言って比企谷くんは自分の部屋に戻っていった。って

 

千紗「いまから!?」

思いがけず午後から出かけることになった。

 

午前にダイビングの練習をして、午後からは水族館に行くことになった。水族館に遊びに行くなんて。

最近はバイトで行くばっかりだったしね。何年振りだろ。覚えてないや。

さて、歩いて水族館に行くんだけど、話すことがなくてただただ気まずい状況が続く。

 

何もなく水族館についた。

入場料を払い入ろうとするんだけど、

モブ子「あれ?千紗ちゃんじゃん!今日バイトないよね。どうしたの?」

水族館で働く先輩がチケット売り場で話しかけてきた。

 

千紗「えっと、友達と遊びに…」

 

モブ子「友達って後ろの人?」

 

千紗「そうだけど…」

 

モブ子「大丈夫?見るからにヤバそうな人だけど、騙されたり脅されたりしてない?」

チョット目つきが悪いだけで、なんで比企谷くんのことも知らないのにそんなこと言うの。

 

千紗「比企谷くんはそんなことしないもん!」

自分が思ったよりも大きな声が出た。

 

モブ子「ご、ごめんね。えっ、えっと、大人二人でいいよね?」

 

千紗「うん。」

 

モブ子「じゃあはい、大人二人ね。頑張ってね。」

 

千紗「何を?」

ただのお礼のつもりなんだけど、何のことだろう?

 

モブ子「アタックに決まってるでしょ。友達って言っておいてどうせボーイフレンドなんでしょ?このこの~。しっかり捕まえておきなさいよ。」

ホントに何言ってんの!?

でもよく考えるとそうだよね。男の子と二人っきりで水族館なんて。伊織とならまだしも、これって、で、で、で、デート!?

これ以上ここにいるとからかわれるだけだし、早く逃げよう。

千紗「も、もう行くから。」

 

モブ子「いってらっしゃーい。」

 

 

side八幡

チケットを買い水族館に入ったはいいが、道中よりもさらに気まずくなった。

さきほど、チケットを買っているときに俺に聞こえないように話し始めたと思えば、急に大声を出して逃げるように水族館に向かっていった。あやうく俺が入りそびれかけたのはのはここだけの秘密だ。

 

千紗「あの、比企谷くん。その、ごめんなさい。」

急にあやまってきた。

 

「特に謝られるような事はしてないと思うが?」

身に覚えが全くない。

 

千紗「そんなことないよ…ダイビングスーツだって洗ってもらったし、水族館にも急だったのに一緒に来てもらったのに。ずっと気まずくて…何も話せなくて…面白くないだろうから…」ぐすっ

今日一日でいろいろと抱え込んでいたようだ。

 

「気にするな。」なでなで

 

千紗「ふぇ?」

ふぇってかわいいな、おい。     口にでてないよね?

 

「最初のはダイビングしてた時の俺が悪いし、ここに来たのは一人で来てもよくわからないからむしろありがたかったし、場が気まずいのは俺にも原因があるしな。」なでなで

俺一人ではまず見ることができなかった景色。それを見れただけでも十分だ。

 

千紗「そっか…ありがと。八幡くん。」

!?名前で呼ばれたか。まあ、奈々華さんにバレなければ問題ないだろう。

 

「そうか。」なでなで

 

千紗「それで…さ、いつまで頭なでるの?」!カァーッ

!?お兄ちゃん属性がオートで!?

 

「す、すまん。」

 

千紗「あっ…」

なんでそんな切なそうな声を出すんですかねぇ!?まだやってほしそうな。

 

千紗「その、また今度なでてもらっていいかな?」

 

「ええっとですねぇ…」

恥ずかしいしバレると後で面倒だし回避したいが…

 

千紗「ダメ…だよね…」俯き

そんなの見たら断れないだろ。

 

「あ、ああ。構わないじょ。」

しまらないなぁ…

 

千紗「ふふっ、行こっ。」

元気が出たなら良しとするか。

 

 

この後元気の出た古手川に連れられて閉館時間ぎりぎりまで水族館を満喫することになった。

マシンガントークで魚の説明をされたが、古手川がとてもイキイキとしていた半面、俺はチンプンカンプンで全く分からなかった。




ありがとうございました。
感想・改善点・誤字報告・番外編案待ってます。
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