ぐらんぶるwith比企谷八幡   作:元サッカー部

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私事にはなりますが、自動車学校仮免合格しました!(だからといって更新ペースはお察しの通り)
合間合間で頑張ります。
サブタイトルが今回まったく浮かんできません。誰かオラに文才を分けてくれ!
それでは、十八話目です。お楽しみください。





やはり俺が千紗の様子を見るのは間違っている。

side千紗

ミスコンまでは楽しかったのに、すべてはあの屑(伊織)のせいだ。

TB「おっ、ミスコンの子だ。」

 

千紗「……」

こっちの気をなにも知らない人たちはもう黙って視界から消えてほしい。取り敢えず伊織(あの屑)はシメル。

 

TB「こっちは本当に可愛いな~。」

黙れ。こっち見るな。

 

「あっと、千紗?大丈夫か?戸塚や城廻先輩も心配してたぞ?ってかなんで金属バット?」

 

千紗「大丈夫。金属バット(これ)はなんでもないよ、比企谷君。ところで、伊織見てない?」

二人は心配してくれてるんだ……後で大丈夫って連絡しておこう。

 

「見てはないが……聞くまでもないとは思うが、どうするんだ?」

 

千紗「一応男コンもあるんだし伊織の大好きなお酒を好きなだけ飲ますだけだよ。大丈夫、死にはしないから。飲みなら酒で、外なら物理で。」

量はこっちが決めるだけだし。逃がしはしない。

 

「死ぬほど飲ます気かよ……物理は死ぬと思うんだけどなぁ、はぁ、止めはしないからほどほどにな。」

 

千紗「止めないんだ。」

以外と言えば以外かな。

 

「あれはどう考えても北原が悪いしな。止める必要はないだろ。男コンのことも考えてるんだろ?なら問題ない。」

 

千紗「そっか。わかった。少しは落ち着いた。」

比企谷君といると本当気が落ち着く。無理に肩肘張らなくて良いし、なんでだろ?

 

「そろそろ、飲みの席に行くか?」

 

千紗「うん、そうしよっか。ソコガイオリノハカバダ。」

 

「殺すなよ?」

 

千紗「ウン、ワカッテルワカッテル。」

 

「大丈夫かよ……」

 

 

side伊織

6時からサークル混合の飲みがあるから先輩たちに引かれて空き教室に来た。

時田「おーっす。」

 

横手「おせーぞ、お前ら。」

 

東「はやく飲もうぜ。」

 

横手「あれ?伊織は?」

ッチ!バレんの早すぎだろ!

 

時田「伊織なら一緒に……なぜ隠れる?」

 

伊織「千紗が怒ってるからに決まってるでしょうが!」

 

時田「ああ、ミスコンでのスカートめくりか。」

 

寿「しかしやっちまった事はやっちまった事だろ。腹を括れよ。」

 

伊織「俺を嵌めた事に微塵の罪の意識を抱いていませんね。」

どこまで精根が腐ってる人の集まりなんだこのサークルは。このサークルの良心はやはり俺しかいないのか…!

 

横手「千紗ちゃんはまだ来てないから大丈夫だぞ?」

 

伊織「そうなんですか。とにかく俺は逃げます。そっちはそっちで適当に……」

飲んでてください。そう言おうとすると肩に手を置かれた。

 

伊織「……」

横目で後ろを見ると千紗と比企谷がいた。

 

伊織「人違いです。」

 

千紗「まだ何も言ってないんだけど。」

 

伊織「違うんだ千紗!あれはお前の魅力を引き出すためで、つまり可愛い千紗を見せたいという……」

 

千紗「はあ……もういいわ。」

 

伊織「……へ?許してくれるのか?」

 

千紗「貸しにしとく。」

 

伊織「マジか!!ありがとう千紗……!お礼に今度もうちょい色気のある下着買ってやるからな!」

 

千紗「……」

 

耕平「折角許してもらったのに煽っていくのか。」

 

「火に油どころかガソリン放り込んだな、今のは。」

 

寿「というか、見るところは見てたんだな。」

 

時田「この助平め。」

 

横手「まあ許して貰えたなら問題ない。」

 

時田「千紗ちゃんと八も何か飲まないか?」

 

「軽いので。」

 

千紗「私も軽いのを。」

 

時田「伊織と耕平は?」

 

伊織「……ウーロン茶を。」

 

耕平「……俺も。」

 

寿「ほらよ。」

 

伊織「……!!?バカな……っ!!!」

 

耕平「普通のウーロン茶だと!!?」

 

横手「なぜそこで驚く。

 

東「要求に応えただけだろうが。」

 

「PaB式ウーロン茶との違いが大きすぎるからな。」

 

安西「毎度毎度バカ飲みばっかできねぇよ。たまにはこういう飲みもやらんとな。」

 

伊織「おお!」

 

耕平「PaBメンバーが自重を知っているとは……」

 

時田「何気に失礼だな、耕平。」

 

寿「いつもなら粗相コールが始まるぞ。」

 

横手「まあそんな固いことは言いっこなしだ。」

 

東「楽しく飲もうや。」

 

「信用できねぇ……」ボソッ

 

千紗「同じく。」ボソッ

 

時田「そうだな。」

 

寿「俺もビールでも貰うか。」

 

伊織「あ、じゃあ俺も軽いので。」

 

耕平「俺も。」

ああ……こんな飲み会もあったのか。ドラマで見るような青春って感じ。学園祭って良いもんだな……

 

『ザザッ』

 

伊織「ん?」

 

耕平「なんだ?」

男コンに出る人を集める放送にしては早すぎるが……

先輩たちの動きもなぜか止まっている。誰も飲んでいない。

 

『6時になりました。只今を以て一般公開は終了いたします。』

 

時田「リミッター解除ぉ~~~~っ!!!」

 

寿「客の目がなければこっちのもんじゃーーー!!!」

 

横手「ウォッカ持ってこいやぁーー!!」

ああ、やっぱりな……しょせんこんなサークルか。

隣で耕平も恐らく同じことを思ったのか項垂れている。

 

伊織「まあいいか。いつもの飲み会だと思えば…」

そんな思いを打ち砕くかのように目が座っている千紗が目の前に来ていた。酒を持って…

 

伊織「……千紗?」

 

千紗「飲んで。」

 

伊織「…………飲めって、これを?」

徳用焼酎4リットルって書いてるんだけど…無理だろ、どう考えても…

千紗「そう。」

 

伊織「もしかしてミスコンの事すっげぇ怒ってます?」

 

千紗「それ返事が必要?」

 

伊織「…………イタダキマス。」

 

side八幡

伊織「こ……これくらいでどうかご勘弁を……」

 

耕平「2リットルくらい飲みやがった。」

 

時田「根性見せたな。」

 

寿「さすが伊織だ。」

 

「よく一気飲みであれほど飲めるな。」

俺なら500ml飲みきる前に救急車呼ばれで死ぬぞ。

 

千紗「ちょい残し、ちょい残しー」

 

伊織「千紗ぁ!!?

 

耕平「全然"ちょい"って量じゃないぞ!!?

許す気は最初から無かったのか……それとも先程の一言が逆鱗に触れたのか……どちらにせよ北原は死んだな。

 

耕平「いやいや、流石に冗談だろ?」

 

伊織「こんなもん飲みきれるわけが……」

?千紗が何か紙を見ている?

 

「なになに?梓オススメ!絶対潰せる一気飲みコール…」

俺が言い終わるなり北原はこの場からの逃走を試みる。

 

千紗「……!」

 

耕平「落ち着け古手川!!」

当然千紗は逃走阻止しようとするが今村がそれを止める。

 

時田「千紗ちゃんのコールとは貴重だな。」

 

寿「これで散るなら本望だろう。」

この人たちは本当に呑気だな…

 

梓「ただいまー」

梓さんが部屋に入ってきた。そういえば最初からいなかったな。いつもより少し不機嫌な感じもする。

 

時田「遅かったな。」

 

寿「何かあったのか?」

 

梓「いやーしつこいナンパにあっちゃってねー」

 

伊織「だ……大丈夫だったんですか?」

北原は梓さんの後ろに隠れ梓さんを盾にして千紗の追撃を回避する。

 

梓「うん、まあねー。上手いこと男コンの登録させてる間に逃げてきた。」

 

伊織「流石梓さん。あしらい慣れてる……」

 

時田「応援するのか?」

 

梓「するわけないじゃん、あんなウザいの。」

ストレートにぶったぎる。

 

耕平「ひでえ……さすが三次元……」

三次元要素あったか?

 

時田「まあ無事で何よりだ。」

 

寿「集合にも間に合ったしな。」

 

梓「そだね~。」

 

伊織「へ?集合?」

 

耕平「何のです?」

 

「誰か来るんですか?」

まともな人ならいいんだが、十中八九期待できない。

 

ラグビー部「よう。」

 

空手部「約束通り遊びに来たぞ。」

 

伊織・耕平「いやぁあー!!?

空手部とラグビー部の大軍が部屋に押し寄せてくる。ガタイが良すぎて扉壊してるし……

 

ラグビー部「そう嬉しそうな声を上げるな。伊織、耕平。」

どんな耳をしたらそう聞こえるのだろうか……

 

空手部「男コン終わるまでは手加減してやるからよ。」

 

耕平「絶対嘘だ!!

 

伊織「手加減って言葉が全く信用できない!!

 

ラグビー部「うははは!細かいことは気にすんな!」

 

梓「気にすんなー!」

 

伊織「梓さん!?」

 

時田「伊織も耕平も打ち解けてるな。」

 

寿「仲間が増えるのは良い事だ。」

 

「俺の分も二人には頑張ってもらおう。」

 

時田「じゃあまずは洗面器飲みからいくか。」

 

寿「負けたサークルが一発芸な。」

 

ラグビー「おう。」

 

空手部「今年はウチが勝つからな。」

 

伊織「洗面器!?」

 

耕平「それ飲み物入れる容器じゃありませんよね!?」

しばらく二人は飲みに付き合わされていたが男コンがあるからと解放され外に出ていった。

 

 

「千紗。機嫌治ったか?」

 

千紗「ん。」

とてもそうは見えないんだけどな……

 

「はぁ~~、愚痴くらい俺でよければいくらでも聞くぞ?」

 

千紗「大丈夫。」

人に自分の弱いところを見せるのが嫌なのか、頑なに認めようとしない。

 

「ならそのままで戸塚や城廻先輩と顔会わせれるか?」

 

千紗「できるもん。」

 

「今からビデオ通話するからお前も話せよ?」

 

千紗「……それは……ヤダ。」

 

「そりゃまたなんで?機嫌悪くないんだろ?なら問題ないだろ。」

 

千紗「それでも!」

 

「わかった。なら話変えるぞ?」

 

千紗「ん。」

 

「戸塚と城廻先輩の大学の学園祭へ行こうって言ったら来るか?」

 

千紗「………行く。いつ?」

 

「知らん。そこまでは聞いてない。」

 

千紗「何それ。」

 

「そう言われてもな……また今度聞けば良いと思っていたからな。それにお前の事も気になってたしな。」

 

千紗「私の…事?」

 

「ああ。ミスコンで北原がやらかしたからな。」

 

千紗「その事はもう言わないで。忘れたいから。」

 

「それもそうだな。悪かった。」

 

千紗「……二人の学園祭、行くときちゃんと誘って。」

 

「おう。」

 

千紗「ん。」

 

時田「おーい、二人ともそろそろ男コンの時間だぞ。」

どうしたものかと悩んでいたらもうそんな時間になっていたようだ。

 

「はい。今行きます。千紗はどうするんだ?」

 

千紗「行くよ。もちろん。」

 

「じゃあ行こうぜ。」

 

千紗「……比企……八幡君。

先に行こうとすると千紗に呼び止められた。それに急に名前で呼ばれて少し驚いた。

 

「ん?どうした?」

 

千紗「えっと……その……頑張って。」

顔を真っ赤にして、おそらく今の千紗ができる精一杯のエール。今これ以上の応援はこの世に存在しないだろう。

 

「おう。応援ありがとな。」

 

千紗「うん。一位取ってきてね。」

 

「それは……難しいな。」

この目で一位はなかなか難しい。けど、それを隠せば何とかなるかもしれない。

 

「あっ、寿先輩。俺のカバン取って投げてください。」

 

寿「これか?ちゃんととれよ?ほら。」

 

千紗「何か持って来てたの?」

 

「おう、秘密兵器だ。」

 

千紗「それが何か聞いてるんだけど?」

思いっきりジト目で見られているが気にしたら負け(と気にしている時点で気にしているから負けと言ってはいけない。)

 

「ま、ステージで見てくれ。」

 

千紗「ん。そうする。」

 

時田「ほら、二人とも早く来いよ。」

 

寿「おいてくぞー!」

どうやら待っていてくれたようだ。

 

「はーい。行こうぜ。」

 

千紗「うん!」

今日見た、いや、今まで見た中で一番の笑顔で千紗は返事をした。応援してくれていることだし、できる限りはやりますか。




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