ぐらんぶるwith比企谷八幡   作:元サッカー部

26 / 28
取り敢えず、ごめんなさい。
就活でまだまだ書けません。
今回はいつぞやに書いてたやつに少し付け加えたものです。久しぶりなのでグダグダです。
感想で更新待ってます等とあるので頑張りますが、マトモに書ける(今までもなかなか書いてなかったが)としたら五月頃になります。(その後も研究とかあるからどうなるかわかりませんが。)


沖縄合宿

時田「さーてお前ら……沖縄到着だーッ!!!」

ようやくか。

 

寿・伊織・耕平「イエーッ!!!」

朝早くから静岡を出て福岡を経由、博多ラーメンを、堪能した後、遂に沖縄到着。ラーメン好きとしてはやはり空港内じゃなくて、名店に行きたかったのだが、乗り換え時間の関係と、まだ10:00もそこそこだったので断念。そもそも店が開いてなかった。

 

 

吉原「あっっつーい!!いかにも南国って感じで!あ、椰子の木すごーい!」

着いて早々吉原が浮かれに浮かれている。楽しみな気持ちはよく分かるが。

 

千紗「愛菜、注目されてる。」

現地民の人たちはそれを見て優しそうに笑っている。

 

吉原「ご、ごめん……でも多分……」

 

時田「無事到着と地元ビールとの出会いを祝って」

 

時田・寿・伊織・耕平「かんぱーい!!!」

後のことを全く考えずに飲んでいる。

 

吉原「あっちよりはマシじゃないかな。」

 

千紗「あっちはもう他人だから……」

 

「奈々華さんと梓さんまで飲んでるじゃねぇか……」

このあとどうする気だよ。

飲んだくれは放置しておいて暑いので千紗と吉原と共にアイスを買いにいく。

 

side伊織

伊織「それでこれからどうするんです?」

 

耕平「さっそくライセンス講習直行ですか?」

 

時田「いや、とりあえず宿で一泊だな。店長が離れた場所の貸別荘を紹介してくれてな。」

 

寿「そこにレンタカーで向かうんだ。」

 

伊織「ふむ……」

 

耕平「レンタカーですか。」

………は?

 

伊織「どうすんですかコレーッ!!?」

ほとんど飲んでるじゃねぇか!!

 

寿「しまった無意識のうちについ。」

 

耕平「流れるような動きで買ってきましたよね!?」

 

時田「そう無意識の高度を責めるな。」

 

伊織・耕平「責めるに決まってるでしょうが!!」

 

伊織「誰か他の先輩は!?」

一本遅れてならまだなんとかなるはず!

 

時田「アイツらとは三日後に宮古島で合流だからなぁ。」

 

耕平「絶望的過ぎる!!!」

終わった。沖縄合宿これにて終了。

 

梓「大丈夫大丈夫。ちーちゃんも免許持ってるし。」

え?

 

伊織「え?そうなんですか?」

知らなかった。春休み中にとったのだろうか?

 

奈々華「持ってるわよ。AT限定だけど。」

 

伊織・耕平「良かった……」

これでなんとかなる……いや。まだ早い!九人もいるんだ!1人じゃ心許ない。

 

梓「愛菜と八も持ってるかもよ?」

 

伊織「いや、それはないかと。」

それだけはあり得ない。

 

耕平「吉原は相当鈍そうですし、比企谷は親に金だけせびってバックレそうですし。」

 

伊織「万が一持っていたとしても相当不安です。」はっはっはっ

 

耕平「比企谷はともかく、吉原はアクセスとブレーキくらい平気で間違えそうだもんな。」はっはっはっ

 

 

 

吉原「何か失礼なこと言われてる気がする……」

 

「奇遇だな。俺もだ?」

 

千紗「二人ともどうしたの?急に。」

 

 

 

時田「んじゃレンタカー屋に行くか。」

 

伊織「あれ?普通そういうのって空港に迎えに来ていません?」

 

寿「相当格安の店だったからな。」

 

耕平「そうなんすか。」

 

伊織「しかし、九人も乗れる車ってどんなんでしょうね。」

 

時田「さてなぁ。」

 

耕平「外車だったりしてな。」

 

 

side比企谷

店長「じゃ、コイツ使ってくれや。」

と、一台の車を差し出してくれたが……

 

店長「どうした、兄ちゃんたち?えらく辛そうだな。」

 

伊織「どうしたもこうしたも……」

 

耕平「これにどうやって全員乗れと?」

 

「何人乗りだよ、この車……」

キツイどころか二人ほど車の上に乗ってるんだが。

 

梓「トッキー、予約間違えた?」

梓さんが時田先輩に確認するが

 

時田「いや、この通り九人乗れる車を一台予約してあるが。」

 

店長「あっちゃー、四人と九人を間違えちまったか。どうも細けえ数字は苦手でなぁ。」

 

伊織「普通そこ間違えるか!?」

 

耕平「適当すぎるだろ!?」

 

「4と9をどうやったら間違えるんだよ……」

数学を投げ捨てた俺でも流石に間違えないぞ。

 

店長「悪い、悪い。今別の車用意すっから。」

 

耕平「別の車?」

マトモな車ならいいんだが……

 

店長「間違えた詫びだ。後ろが広いオープンカーを無料で貸してやる。」

 

伊織「マジで!?」

 

吉原「オープンカー!!?」

と言われて出てきたのが……軽トラだった。

 

店長「どうだ?」

 

伊織「確かに広いな……」

 

耕平「解放感もこの上ないな……」

絶望し、皮肉を込めた二人の言葉だったが店長は何を思ったか問題なしと判断する。耕平が九人乗りを要求するも、この店にそんな車はないと返され、店の奥へ戻っていってしまった。

 

伊織「どうすんだよコレ……」

 

耕平「この軽トラMTだぞ?」

 

千紗「じゃあ私コレ運転出来ないけど……八幡くん、免許持ってる?」

 

「MTだし、持ってきてるには持ってきているが、取ってから半年以上運転してないペーパードライバーで良いならだな。安全は保証できん。」

何せ近場なら自転車だし、遠出するにしたって事故の怖い車より電車の方が楽だしな。

 

伊織・耕平「論外!!」

酒飲みに論外といわれる筋合いだけはないと思う。

 

時田「いざとなったら歩きだ。」

 

伊織「歩ける距離じゃないですよ!!?何十kmあると!?」

 

寿「根性根性。」

 

耕平「脳筋すぎる!!」

 

伊織「くそっ!何か他の手は……」

そのタイミングで吉原が俺たちに一枚の小さな紙を見せてくる。それは……

 

 

side伊織

伊織「短い人生だったな。」

まさかケバ子がMT免許を持っていたなんて……ああ、俺達の人生もここまでか。

 

耕平「空があんなにも青い……」

耕平も俺同様死を覚悟している。

 

吉原「アンタら本当に失礼ね!!」

 

寿「おお、これはこれで乗り心地良いな。」

荷台の上でも何一つ変わらない寿先輩、助手席の時田先輩はリラックスしている。八幡はじゃんけんに勝って千紗の運転する車に乗っている。

 

店長「おい、兄ちゃんたち。言い忘れてたけど……」

 

伊織「ん?」

今更何かあるのか?

 

店長「ここから先走る道路は全て()()()だからな?」

※警察の許可なく公道で人が荷台に乗るのは道路交通法違反です。

 

伊織「堂々とすげえ事言ってんぞ、このオッサン。」

 

耕平「そこまで言うなら九人乗りどこかから調達してこい!」

 

愛菜「それじゃ行きますよー」

無慈悲にも出発の合図(死刑宣告)がされる

 

伊織「皆何かに摑まれ!!」

 

耕平「神様(ららこたん)!!!」

死を覚悟した俺たちだったが、

 

耕平「ケバ子がMT車を普通に走らせているだと……!?」

そう、下手な蛇行やエンストをすることなく普通に走っ

ている。

 

寿「随分なれてる感じだな。免許取り立てとは思えん。」

 

伊織「なぜそんなに慣れている?」

 

愛菜「え?な、慣れてなんか……!」

 

時田「いや、見事なもんだぞ?」

 

愛菜「ま、ま、まさか都会の似合うウチが車で畑ン手伝いばしよったとでも?」

 

伊織「なるほど、そういう事か。」

 

時田「それなら安心だ。」

 

 

 

 

side八幡

「吉原のやつ、すごいっすね。」

最初はビクビクとしていた荷台の北原と今村だったが今は荷台の端っこで談笑さえしている。

 

梓「ホントだね。今度ドライブ連れてってもらおっかな~。」

 

奈々華「ちーちゃん!私たちも!」

 

千紗「イイケド、八幡くんもどう?」

 

「ん?そうだな。まずは奈々華さんと二人で行ってみたらどうだ?姉妹水入らずで。そのあと一緒にどこか行こう。」

 

千紗「うん、わかった。」

 

梓「うんうん、皆仲良いねぇ。」

こちらは最初から和気藹々と話していたが、少し先に対向車ご向かってくるのが見えた。

 

「あの、対向車来てるんですけど、荷台の上大丈夫ですか?」

 

梓「ありゃ、流石に不味いね。バレなきゃいいんだけど……。」

 

千紗「一番被害が大きいの、運転している愛菜だし、なんとかしないと……!」

 

「あっちには先に向かわせてこっちでなんとか対処した方がいいだろう。」

 

梓「そうだね。お姉さんに任せなさい!」

 

 

対向車は前の車とすれ違った瞬間に後輪が浮いたのではないかと思うほどに急ブレーキをかけた。あいつら、何かしたな。

 

梓「大丈夫ですか?」

 

運転手「えっ、あ、ああ。ちょっとな。さっきの軽トラの荷台に死体っぽいのが見えたから……。」

顔が青くなってたが、窓を開けてドアに体を寄せた梓さんを見て鼻を伸ばす運転手。何でわかるかって?運転手の顔を見ればある程度はわかる。ホントだよ?八幡見てないよ?ハチマンウソツカナイ。

 

梓「死体?ああ、大丈夫ですよ。私たち、前の軽トラと同じグループなんですけど、あれマネキンですよ?」

 

運転手「ま、マネキン?」

 

梓「うんうん、マネキン。」

 

運転手「マネキンねぇ。最近のはやけにリアルだなぁ。」

 

梓「沖縄の景色と合わせて言い感じの写真が撮りたいなって思って持ってきたの。飛行機ではバラしてたけど、到着きて早く撮りたいからって組んだからね。見間違えても仕方ないよ。」

 

運転手「そ、そうなのか。まぁ、見間違えられないようにな。」

 

梓「はーい。ちーちゃん、出していいよ。」

 

千紗「えっ、はい。」

こんな感じのやり取りが到着するまで2、3回あった。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。