私のヒーローアカデミア!   作:メメント・眼鏡

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書きたいことも書けないこんな文才


始まりのようなナニカ

 春来たる、雄英高校入学式。

 カチモリした金糸のような髪は、相も変わらず陽の光を受けてキラキラと反射していた。瞳の中には星を内包し、ぱっちり二重なお目目は、眼前の雄英高校を見つめている。今日のテーマは何なのか、キラキラとラメが光る爪は誰が見ても丁寧に手入れされている事が見て取れた。そんな意識高い系美少女、冠 雷鼓ちゃんの表情は、険しいモノだった。

 

「何で雄英の制服ってダサいんだろ。ダサいっていうか、地味?」

 

 スカート自体は膝上が標準と、中々に際どいとこではあるけれど、冠からしてみればデザイン自体が不服なのだった。

 

(まぁ、今日は入学式だけだろうし時間あるなら改造してもいいかな☆)

 

 入学初日して制服の改造を試みるモノなど、世界ひろしといえど冠 雷鼓ただ一人だろう。

 自身の思考のぶっとび具合を知ってか知らずか、冠はゆったりとした足取りで教室までの道を歩く。

 あらゆる個性を考慮しての作りか、冠の背丈の三倍も四倍もある扉には、『1-A』の文字が刻まれていた。

 スーッと扉を開けると、一番最初に目に入ったのは───

 

「あ? んだコラ」

 

 悪びれもなく、机に堂々と足を掛ける一人の少年。そんな少年を気にするようにチラチラ見る、冠に実技試験を下着姿で受けるように指示してきた変態眼鏡と、その他大勢。

 ふと、変態眼鏡───もとい飯田 天哉とも目が合う。

 

 「んー、てめえらの童貞臭い匂いで妊娠するから見てくんな☆」

 

 扉を締めると共に、またしても冠は、教室内の空気を一刀両断する。ニコリと笑う冠の言葉に、クラス内はピシリと凍り付く。

 一番最初に起動したのは、足を掛けていた少年だった。ガタリと静かに席を立ち、ゆらりと幽鬼のように揺れながら冠の正面に立つ。

 少年と冠の背丈の差は、凡そ拳一つ分ほど。

 冠が見上げる形になり、少年のアクションを待つ。

 

 「て、てめ───」

 

 「だから見んな喋んなキモイ☆」

 

 少年が言葉を放つ先の先。被せるように冠は少年の言葉を絶った。喋る事も見る事も許さない冠の傍若無人っぷりに周りが戦慄し、誰もが素行の悪いであろう少年がキレる事を確信する。

 

 少年の右手がボボボ、と静かに爆煙を上げる。

 それに気付いた周りが、少年を抑えようと立ち上がりかけたその時、良いか悪いか教室の扉が開く。

 

 少年以外の全ての人間の目が扉へと注がれる。そこに居たのは、冠を見つけて喜色を浮かべる麗日 お茶子と、幼馴染が全く知らない人に向けて個性を使おうとしている現場に遭遇して涙目になる緑髪の少年───緑谷 出久だった。

 

 そんな唐突に現れた二人にアクションが遅れた周りは、少年の個性が後数秒もしない内に冠へと振るわれる。その光景を幻視した。

 かくして少年───爆豪 勝己の“爆発”の性質を持つ個性は、冠へと振るわれた。助けは間に合わない。状況を理解した麗日の顔が青ざめ、声を上げようとした時、それは起きた。

 クラス中全員が、バチリと、まるで静電気を起こしたような音を聞いた。気付けば振るわれていた筈の爆豪の腕は弾かれていた。

 

 クラス中が、何が起こったのか分からないといった顔を浮かべている中で、まるで今のが『何事もないかのような顔』をしている冠が、麗日に近寄る。

 

 「お茶子久し振りー☆

 元気してた?」

 

 当事者本人が、まるで気にもしていない現状に、これはスルーしていいのか?とクラス内の気持ちが一丸になる。

 

 「な、にを」

 

 そんな中で爆豪のみが言葉を発する。

 

 「何をしやがった、答えろクソ髪盛り女ァ!」

 

 「何だ、何かあったのか?」

 

 爆豪の激昂の後に聞いたこともない声が聞こえる。その声はクラス内ではなく、扉の外から聞こえた。

 

 今度は何だー!?とクラス内の暴力事件が未遂に終わって間もなく、新たな問題が発生する1-A。

 皆が見たのは、寝袋に包まれた男性だった。

 

 「(いやまじで何なんだー!?!?!?)」

 

 最早着いていけなくなった周回遅れの1-Aの面々だったが、男性が皆を席に着くように促すと、皆は動揺しながらもそれに従う。

 だが、ボサボサの黒髪で、髭も顎髭も剃っておらず、極めつけに寝袋に入っている奇怪な男性に皆は懐疑の目を向ける。

 

 その視線を受けても男性は、一切の動揺を見せない。

 

 「ハイ、静かになるまで20秒近くかかりました。

 時間は有限。君たちは合理性に欠くね」

 

 「(爆発不良少年とクソ髪盛り女とアンタのせいだよ!!)」

 

 自己紹介も何もしていない1-Aの面々の気持ちは一つとなってきていた。

 

 「担任の相沢 消太だ。よろしくね」

 

 「(担任かよっ!!!!!!)」

 

 最早何でもありの雄英高校だった。事態を一切解決せずに進み続けた1-Aに待っていたのは更なる問題だった。

 

 

 

 *

 

 

 

「個性把握テストォ!?」

 

 小学生、中学生と行い続けている八種類の“個性”禁止の体力テスト。国は未だに画一的な記録を取り続けており、合理的ではないとは相沢の談。

 

 ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力測定、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈。これら八種類の総合を持ってする体力テスト。ならばこれを個性有りで行えばどうなるのか。

 

 「死ねえ!!!」

 

 爆豪 勝己『ソフトボール投げ 705.2m』

 

 「まずは自分の最大限を知る。

 それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

 「何だこれ、すげー面白そう!!」

 

 「705mってマジかよ・・・」

 

 「“個性”思いっきり使えるんだ、流石ヒーロー科!!」

 

 個性は原則使用してはいけない。破れば法律に違反し、処罰される。

 そんな社会で15年生きてきた少年少女達は、初めて自分の限界に挑戦出来る機会に心を踊らせた。

 そんな中、冠だけは冷静に相沢を見つめていた。

 

 「面白そう、か。

 ヒーローになるための三年間をそんな腹積もりで過ごす気かい?」

 

 突如変貌する相沢の気配に、盛り上がっていた1-Aのテンションはかき消される。

 

 「よし、トータル成績最下位の者は、見込み無しと判断して除籍処分としよう」

 

 「はぁああああ!?」

 

 嘘だ。冠の判断は早かった。

 

 「(もしホントに除籍処分にするつもりなら、“コイツ”はそんなこと生徒には伝えない。

 更に見込み無し、と言ってたけど、じゃあクラスの全員が好成績を残したとしても除籍処分とするのか?

 それこそ合理的じゃない。つまりこれは───)」

 

 合理的虚偽。相沢ならそう言うのではないだろうか。

 ここは、『ヒーローを育てる為』の学園で、その為なら嘘でも何でもありで生徒達の『最大限』を引き出す。それがこの個性把握テストの全貌だろう。

 生徒の多くは除籍処分という言葉に囚われ、真意を見出す事が出来ていない。そんな中で、相沢の思考を読み切ったのは、二人だけだった。

 

 「(だったらまぁ、多少手を抜いても大丈夫だよね☆)」

 

 あの『クソッタレな学園』とは違う。ここには『生徒差別制度(スクールカースト)』は無いのだ。態々自分の手の内を見せる必要も無い。

 冠は、思考の中で一つの結論に至った。

 

 そんな冠を、読み取るように、読み切るように、読み込むように、相沢の双眸が捕らえていた。

 

 

 

 *

 

 

 

 結果を述べれば、冠の予想通りに個性把握テストは終了した。

 相沢の放った言葉は合理的虚偽であり、全ては生徒の最大限を引き出す為のモノだった。

 それを読み切ったのは、冠ともう一人の少女だったが、冠は予想が当たったとしてもニコリともしていない。

 それは───当然だったから。

 与えられた情報と、自らの思考。それを持ってして解へ辿り着くのは、あの『地獄』では当たり前だった。

 そうしなければ、生き残れない。それを怠った者に待っているのは、絶望だけだ。

 そして当たり障りない結果を叩き出し、自らの手札の全ては殆ど伏せる。強みも、弱みも隠して上辺だけの情報を相手に与える。

 そうすることで他者を出し抜く術を、冠はあの学園で学んだ。

 大記録は出ていないが、個性把握テストのその全てを好成績で通した冠の順位は、当然上から数えた方が早かった。

 

 「やっぱり雷鼓ちゃんスゴいね!!

 入試の時から思ってたけど電気を操る個性なん?」

 

 麗日が興奮した様子で冠に詰め寄る。

 スゴいスゴい、と冠を褒める麗日だが、当の本人はソフトボール投げで『∞』という最早記録として残していいのか意味不明な物を残している。

 

 「流石お茶子、よく分かったねー☆」

 

 「いや、あんなん誰が見ても分かるし!!」

 

 お茶子の鋭いツッコミにアハハ、と冠は笑う。

 

 「緑谷は、リカバリーガールのとこいって指治してもらってこい。んで冠、後で職員室来い」

 

 「え───」

 

 麗日はついさっきまで自分と笑い合っていた冠が鋭い目になるのを見逃さなかった。見逃さなかったはずなのに、次の瞬間には笑顔に戻っていた冠を見て、見間違いだったのかと自分の事ながら疑問に思った。

 

 「ちなみに何でか聞いてもいいですか、先生?☆」

 

 冠と相沢の視線が交錯する。

 緊迫した雰囲気が二人の間に漂い、それを麗日は静かに見守る。冠の表情に変化はない。

 

 「何でか?

 心当たりがないとでも?」

 

 相沢の目がスッと細まる。

 個性把握テストは生徒の最大限を引き出す為のモノ。

 その為に除籍処分などという大層な餌を用意したにも関わらず、冠は乗らなかった。乗らずに手を抜いた。

 それが相沢にバレた。だが、この程度でバレるはずもない。

 実技試験にしても、手を抜きながらも真剣にやっている素振りを冠は見せたのだ。その上で受かるようにポイントを稼ぐなど、冠にとっては朝飯前である。救助ポイントの概念もしっかり読んでいた冠は、撃破ポイントはそこそこに救助ポイントで点を稼いだ。

 そんな冠の実力が、個性把握テストにおいて不相応だと、相沢は見抜いたのだろうか?

 相沢から視線を逸らさずに、冠は相沢の返事を待つ。

 ピシッと相沢から指を刺される冠。その指先は冠の視線の、少し上を指していた。

 

 「そんな頭髪加工が許される訳ないだろうが。後爪もだ」

 

 当然といえば当然すぎる指摘に、麗日はずっこけそうになった。

 

 「やっぱり見逃せませんかー☆」

 

 アハハ、と笑ってみせる冠に麗日は安堵を覚えた。

 

 それじゃあね、とグラウンドで別れる麗日と冠。麗日は相沢先生に連れられていく冠に、先ほどの冠の顔を思い浮かべていた。

 

 「あれ。あのビリビリ相沢先生に連れてかれてる」

 

 「まじだ。何かしたのか?」

 

 「今朝のがバレたんじゃないか?」

 

 「にしてもアイツの個性凄かったな」

 

 「上鳴とかなり似てるよな」

 

 「電気系の個性は大体似るだろ。出来ること大して変わんないし」

 

 冠の評価を口々に話す生徒達。

 そんな生徒達にふへっへ!!と独特な笑い声を出し、何故か得意気な顔になる麗日は、実技試験で起きた内容を皆に話し始めた。

 

 「何だ∞女子。その笑い方」

 

 「∞女子じゃなくて、麗日! 麗日 お茶子ぉ!」

 

 麗日は間違った自分のイメージを払拭しようとクラスの輪に混じりながら、パタパタと手を振る。

 

 そんな麗日と対照的なもう一人。爆豪もまた冠への対抗心をメラメラと燃やし始めていた。

 

 「(あのクソ髪盛り女だけには、絶対負けねえ!!!)」

 

 先ほどまで痺れていた右手をぎゅっと握りしめ直すと、相沢と歩く冠の方を向きながら、爆豪はその目に力を入れた。

 

 

 

 *

 

 

 

 「何で呼ばれたか分かってるだろ?」

 

 「頭髪加工とデコ爪ですよね?

 さっき先生がそう言ったじゃないですか☆」

 

 席に座り、半身で冠を見る相沢。

 その傍に立ち、両手を後ろで組む冠。

 再び両者の視線が交わる。

 片方は、読み取るように。

 もう片方は、ひた隠すように。

 

 「お前、真面目にやってなかっただろ」

 

 ───バレていた。

 いやそんな筈はない。実力を読み切れるようなミスを冠は犯していない。ならば、中学の頃までの個性のデータがあの学園から雄英高校に送られた?

 いやそれこそ有り得ない。あの学園はそういうデータ管理は徹底している為、それを外部に与えるなんて真似はしない。

 ───ならそれが答えだ。と冠はまたしても解を導き出した。

 

 何度も言うが、今回の個性把握テストは生徒達の最大限を知る為に行われる。

 ある程度の成長具合の目処は中学生までの個性データが雄英高校に送られていることで雄英高校側にもついている。しかし冠 雷鼓という特殊例を除いて。

 

 冠の通っていた私立頂城学園は、守秘義務として生徒個人のデータを雄英高校に譲渡することを断った。

 元々は頂城学園中等部から高等部に上がれば良いだけなのだから、態々外部の高校に送る必要はない。もし仮に、生徒がそれを望んでいたとしても・・・。

 

 つまり雄英高校側は冠の個性を把握しきれていない。

 何が出来て、何が出来ていないのか。唯一としてあるのは、実技試験における際の個性の使用だけである。

 それでは足りない。僅かな時間の間に発揮された個性で、全てを読み取ることは中々に難しい。まぁ倍率300倍、偏差値79という高い数値を誇る雄英高校ヒーロー科を受験する生徒の中に『手を抜く』輩が居るとは思えないのだが。

 

 「そんな事ないです。これでも必死にしたんですよ?☆」

 

 「(つまりこれはブラフ。ただ私にカマを掛けているだけに過ぎない。

 私という人間の実力を測りかねている。これで良い。

 自分の手札の枚数をバラすなんてのは馬鹿のすることだ)」

 

 例えば。

 そう例えばの話だが、雄英高校にヴィランと繋がりのある者がいて、雄英高校の情報の全てがヴィランに漏れていたとしたら?

 その全てを対策され、ヴィランの襲撃により、雄英高校が潰されてしまったら?

 そうなったとしても、冠の手札を把握しきれなかったことは不確定要素足り得る可能性がある。これはそういう話である。

 まぁ例え話は所詮、例え話に過ぎないのだが。

 

 「───そうか。なら悪かったな。お前が調子悪そうに見えてな」

 

 「あ、心配してくれてたんですね。

 心配しなくても健康ですよ私。生理もこないだ終わったばかりなので☆」

 

 ブッ!と吹き出す相沢に、冠はひとしきり笑ってから職員室の出口へと向かう。

 ガラリと扉を開け、最後に流し目で冠は相沢を『睨む』。

 相沢は、先ほどの会話を聞いていた女教師に叱責を受けていた。

 

 「ふん。甘いわねココは」

 

 ピシャリと職員室の扉を閉め、冠はボソリと呟く。

 次に冠を見かけた生徒は、その惚れ惚れするような冠の『笑顔』にしばらく見惚れていた。

 

 

 

 *

 

 

 

 「あの人、毎回話が長いんだよな。合理的じゃない」

 

 冠が去った後、冠との会話をたまたま聞いていた女教師に会話の内容について厳しく指導を受けた相沢は、疲れたと言う風に首を鳴らし、目頭を揉みほぐした。

 

 そんな相沢の近くからニョキっと金髪の巨体が生えた。

 

 「相沢君のウソツキ!

 合理的虚偽て!!」

 

 そう。冠ともう一人の少女の推理は当たっていた。

 半分当たって半分外れている。

 

 「オールマイトさん、見てたんですね。

 暇なんですか?」

 

 「そうなんだよ、新任としては由々しき自体なんだ、ってそうじゃなくて!

 こほん。エイプリルフールは一週間前に終わってるぜ。

 君は去年の一クラス、その全員をまとめて除籍処分にしている!」

 

 しつこい程に繰り返すが、個性把握テストは、生徒達の最大限を引き出す為の『学校側』の教育。そこに相沢の意思は絡んでいない。

 見込みゼロと判断すれば、例えそれが卒業間近の生徒だったとしても迷わず切り捨てる。それが相沢 消太の教育論である。

 つまりあの場で見込みゼロと判断された生徒は───。

 

 「ゼロではなかった。それだけですよオールマイトさん」

 

 「それは、緑谷少年だけでなく冠少女もかい?」

 

 オールマイトの言葉に相沢の動きが止まる。

 そして背もたれに身体を預けたまま、ゆっくりと揺れる。

 

 「オールマイトさんも見てたんですよね。No.1ヒーローとして彼女を見るなら、どうでした?」

 

 相沢の言葉にオールマイトはしばらく沈黙する。

 

 「とても」

 

 絞り出すように発したオールマイトの声に、相沢は耳を傾ける。

 

 「とても強い子に見えたよ。私にはね。

 だが強さとは、同時に脆さでもあるんじゃないかと思ってるよ。

 そういった点は、爆豪少年に少し似ているかな」

 

 「そう、ですか」

 

 オールマイトの言葉をゆっくりと噛み砕き、自分の中で考える相沢。

(自尊心の塊である事が、容易に見て取れる爆豪。

 まるで水面に映り込んだ月の様に、掴めない冠。

 その相似点。強さと脆さ。そして、冠の過去───。)

 

 「ありがとうございましたオールマイトさん」

 

 バッと身体を起こし、相沢はオールマイトに礼を述べてから、パソコンに向かって何かを叩き始めた。

 

 「う、うん・・・。頑張ってね相沢君」

 

 相沢君はする事があって良いなぁ、とオールマイトは少し相沢を羨ましがる。

 オールマイトは居場所が無くなり、職員室を出る。

 窓から下を覗けば、見た事のある四つの頭が見えた。

 モジャ頭の緑髪。

 姫カットの茶髪。

 七三に分けられたツーブロックの黒髪。

 そして、カチモリされた金髪。

 

 オールマイトはその四人が消えるまで、静かに眺めていた。

 

 「オールマイト先生!!

 こんな所で何油を売っているんですか!?

 明日のヒーロー基礎学の授業の準備をしなくてはいけないのでは!?」

 

 「は、はい!!

 直ちに向かいます!!」

 

 女教師の襲来に、何か感慨深い物を感じていた気持ちをポイッと投げ捨てて、オールマイトはひた走る。全ては明日の初授業成功の為───!

 

 

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