淫獄都市ブルース   作:ハイカラさんかれあ

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前回までの 悪性隔絶魔界都市<新宿>-序-

神様転生をした秋いつわは、「秋せつらを偽るでいつわはないな」と思いながらその美貌の為に魔術や超能力などの異端者が集う裏社会で生きることを強いられた美少年であった。

ある日、ハリー・茜沢・アンダーソンに紹介された職場が南極大陸で人理継続保障機関フィニス・カルデアという人理を守る組織だと聞きここがFate/Grand Orderの世界だということを知る。

のちのクリプターとなるAチームのスカンジナビア・ペペロンチーノ とキリシュタリア・ヴォーダイムと交流を深める日々を送りついに運命の日を迎えた。

仮病を使いレフ教授の爆破テロからのがれることに成功するがやはりなんらかの修正力かレイシフトに巻き込まれ、燃え盛る冬木でサーヴァント相手に戦闘をする羽目になる。

命からがら逃げた先で骸骨兵と戦うマシュと藤丸立香(♀)を援護して戦闘終了後に情報交換をすると会話の中でマシュが立香への説明で、ありえない程の美貌が原因でいつわはマシュから怖がられていたという事実を知り凹む。

オルガマリーを助けることに成功し、カルデアと連絡がとれDr.ロマンの提案で戦力の増強を図るためサーヴァントを呼び出すことにするが、マスター適正が低いためカルデアからサポートが出来ない現時点では何回か呼べるが一回戦闘する程度の短時間しか維持できず宝具が使用不可と言われる、要するにフレンドなしのサポート編成である。

試しにサーヴァントを呼ぼうとするが転生させた神から「ストーリー制限でマシュは呼べないんだけど、今繋げられる平行世界はマシュをフリーに置くだけで他に登録サーヴァントなしのマスターしかいないから今回は自力で頑張って」といわれる。

自分を守るサーヴァントがいない中、原作コンビとどうにかしてこの冬木を戦い抜くしかない――この先生きのこれるのか? きのこは何も教えてくれない。


秋いつわ 混沌・中立

魔界都市の人探しをモチーフのキャラその2、『僕』よりでムッツリスケベなもときに比べると、『私』よりで敵には一切容赦しないが情が深い性格をしている、あと天然。

レイシフト適正は高いがマスター適正は低い。
マスターとして似たようなスペックのカドックには共感を抱いているが本人からは天から溺愛されているような美貌をしているいつわは嫉妬の対象であり一緒にするなと思われており、顔を見ると妬みや僻みを消し飛ばすぐらいの美貌に魅了されるためカドックからは露骨に避けられている。

Aチームのメンバーとはペペとキリシュタリアの二人以外には避けられており、逆に二人は色々と好意的に接してくるため仲がいい。
マシュからはAチームの中でもベリルと同じくらい恐れられている。

ダ・ヴィンチちゃんからはその美貌から是非是非絵のモデルにと切望されているがカルデアのスタッフからそれに集中して絶対に他が疎かになるので断れと言われているので理由をつけて逃げ回っている。
Dr.ロマンとは茶飲み友達だがお茶会の度にマギ★マリについてしつこいほど熱く語ってくることに辟易としている。


型月作品はFate系より実は月姫の方が好みで琥珀さん派。
メルブラはシオン推し、エーテライトのミクロン単位で人を操れる糸って運命を感じるとはいつわ談(扱う妖糸がチタン鋼を練金加工したものなので錬金術師のシオンに会えたらとりあえずチタン鋼のバージョンアップとかできないか交渉する予定である)
らっきょだとふじのん派である。
Fateで桜派だと回す方のノッブと推しが丸かぶりだがイリヤ派である。
らっきょコラボでふじのん、第二部でシオンに会えたら内心狂喜乱舞するであろう、もっとも顔には出ないが。

ヒロインはそれに相応しい主人公とくっつくべきという原作原理主義者なので仮にフラグが立っても、主人公のぐだがいるでしょとスルーする構えである。


タイトルが魔界都市<新宿>だと主人公は「阿修羅」という木刀と十六夜念法を使う方じゃない?というのは気にしてはいけない。

誰か書いてくれませんかね?
では淫獄都市ブルースを始めます


淫獄都市ブルース<深者の章 完結編2>(長編)

「デ・デ・デ・デデ・デ・デ♪」

 

もときは非ユークリッド幾何学に基づく奇怪で異様な構造の建物の中を鼻歌を歌って歩くと、時々出現する動く屍体(ウォーキング・デッド)に不可視の刃を振るいながら佐兵衛のもとへ向かっていた。

 

「しかし、なんでゾンビばっかりなんだろね?」

 

進んでいくうちにでてくるのが動く屍体ばかりなことに気付いて?マークを浮かべる。

そもそも深き者が出てくるのはクゥトルフ復活を狙うのなら、深き者たちは奉仕種族であるため協力者として戦列に加わるのはわかる。

 

ブラックドッグを改造した魔犬が出てくるのも……、まぁわからなくもない。

一部の好事家が飼うのが流行っているので「じゃあ儂も」と買って飽きたので改造するのはマッドサイエンティストだったらありえる話だ。

 

しかし動く屍体は特別深き者に関係あるわけでもなし、作ろうと思えば魔術、科学、時には忍法でも死体から作り出せると聞くのでありふれているが研究をするような特別な理由でもあるのだろうか?

 

もしかしたら「フランケンシュタインの怪物」を映画か小説で見て自分も死体を材料に人造人間を作ってみようとでも思ったのかもしれない。

 

「おや、新鮮(フレッシュ)な死体だ」

 

先程までの腐り落ちていたいかにも死体ですという動く屍体の次はぱっと見では生きた人間との違いがよくみると青白い皮膚ぐらいの死んでそう時間の立ってない動く屍体が出てきた、服装をみるとこれは……。

 

「軍服、米連かな? しかし今更だけど一応元対魔忍なのに魔族とは縁がない分、米連と関わることが多い気がする」

 

もしかしたら廃墟に来ていた部隊の人間かもしれない、今となってはただの死体、否、ただの動く屍体である。

身体を十字に絶たれてただの死体に戻った。

 

しかし芸がない、この程度の相手ならたとえ百体相手にしても、もときは問題なく倒せる。

先程の軍勢を相手にしていたのを見たならその程度の実力があるとわかっているはずだが?

 

その疑問に答えるためか、今度は新しく黒い(、、)屍体が現れた。

それは頭から指先、両足の爪先を覆う黒い戦闘服(バトルスーツ)を身に纏った屍体だった。

死体と分かるのは唯一透明な頭部から覗く顔が目玉がなくなり眼窩から闇が浮かび腐り落ちた顔面の肉は、丸見えになった頬骨にわずかにこびりついている顔だからだ。

 

装甲に十文字の亀裂が走る。

もときの天工が作り上げたような美貌が僅かに歪む、装甲と動く屍体の両方を完全に斬り裂くつもりが思ったよりもダメージが少なく装甲のみを切断しただけに留まったからだ。

 

次の瞬間に動く屍体も先程と同じ場所をなぞる様に斬り裂かれた。

鋼鉄さえゼリーの様に容易く断ち切るチタン鋼の糸に一度でも耐える戦闘服には驚いたがわずかな時間稼ぎにしかならなかった。

 

そのまま黒い死体の脇を通り過ぎようとしたもときの動きが止まった。

再び死体が動きだした(、、、、、)からだ。

戦闘服からなにやら触手が蠢き切り裂かれた箇所を縫い合わせた。

動く屍体が纏う戦闘服はどうやら修復機能があるらしい。

 

 

「死んだ後も強制的に働かされてバラバラになっても無理やり蘇生させられるとはブラックな環境だ、労基でも呼ぼうか?」

 

もう一度同じ箇所を斬りつけると嫌な手応えがした攻撃する前より頑丈になっている。

大きく振りかぶってこちらに殴りかかってくるのを避けるとそのまま壁に拳があたりクレーターができた固くて頑丈で力持ちというわかりやすい強さだ。

 

もときはそのまま横を駆け抜けて逃げることにした。

ボスとの強制戦闘以外は逃げて戦力を温存するのはゲームでもよくある敵地でのサバイバルの基本である。

 

「ええーい、まともに戦わんか貴様、それでも男か軟弱者!」

「そうだね、プロテインだね」

 

どこからか佐兵衛の声が聞こえるが無視する。

逃げるという行為はジョースター家でも伝統として使われる立派な戦術の一つである。

ゲームと違って移動するとそれだけ疲労するのだ、避けられる戦いをわざわざ戦わなければいけないという決まりはない、戦わないのも勇気です。

 

元々が死体だからか戦闘服のせいか動きが鈍いためそのまま無視をして駆け抜けた。

次の区画へ続く扉を見つけそのまま開く看板に何を書いてあったがよく見てない。

 

「ふぅ、一休み」

 

ちらっと扉を開けて後ろをみるとだいぶ先程の敵から距離を稼ぐことに成功した、普通に歩く程度の速度でしかこれないらしい。

随分古典な動く屍体だ、兵器として使うのには少々問題ありである。

 

「最近では走り回るせっかちなのが多いがやはり動く屍体は走り回るより「うーぅー、あーぁー」(うめ)いて迫る方がいい、そこに美学と浪漫(ロマン)があるんじゃよ」

「ゾンビ映画マニアじゃないんでゾンビに浪漫(ロマン)を求められても、襲われてる方からするとどうでもいい」

 

佐兵衛の声はTVで見たヒーローの活躍を話す少年のようにキラキラした声をしているが、現在進行系でリアルホラー作品の世界でサバイバルをしているもときからすれば『そんなことより早く帰って寝たい』としか感じなかった。

開けた扉を閉めようとしてそういえばなにか書いてあったなと看板を見る。

 

『廃棄所』

 

入った先には『なにも』なかった、ただ白い空間が広がっていた。

いやよく見ると壁にぽつんとスイッチがあり、床は中心に向かって窪んでおり部屋の中央部には何やら溝がある、恐らくスイッチを押すと床が開くのだろう。

『探り糸』を放って溝の下を探ってみた、次に糸の反応に目を開く先端がなくなったのだ。

 

「んん? これって」

 

ドバンッ! と扉が吹き飛ばされた。 

妖糸で扉が開かないように固定していたのだが見事なパワーである、館の主人も壊された扉の修理に頭を抱えることであろういいぞもっとやれ。

ゆっくりこちらに迫ってくる歩く屍体をみてゆっくり後ずさりをする、徐々に後ろに下がっていきついには部屋の壁に背が当たった。

 

「ぽちっとな」

 

歩く屍体が部屋の真ん中に到達した瞬間に糸を使い壁のスイッチを押す。

次の瞬間部屋の中心が割れてそこから液体が噴出した。

バランスを崩して倒れた動く屍体は液体を浴びて黒い戦闘服が溶解し、腐った身体がむき出しになり地面から伸びた触手に引きずり込まれた。

 

どうやらこの部屋の下にいる『モノ』は生物以外を溶解する液体を噴出してそれを浴びて裸になった生物を捕食するらしい。

もう一度スイッチを押して床を閉じてから部屋を出た。

――ゆっくりこちらに向かって歩く黒い人影を複数見かけたので部屋に引き返してスイッチを押した。

 

「……あれ?」

「同じ手段で倒すのは見ていてつまらん、自力でどうにかするんじゃな」

「こんにゃろう」

 

スイッチを押しても何も反応がないことに訝しむと声がかかる。

もときはイラっとした、TVのバラエティ番組気分で弄んでいる。

気配を感じて視線を向けると部屋に黒い戦闘服装備の敵が四体入ってきた。

 

「何度も出してきて恥ずかしくないんですか?」

「大丈夫じゃ、問題ない」

「神に言っている、僕を救えと」

「残念だがその願いは神の力を超えている」

「使えないなぁ神……」

 

コントをやってる内に迫ってきた黒い動く屍体が攻撃を仕掛けてきた。

そして無抵抗のまま黒い動く屍体(、、、、、、)が殴られ大きく吹き飛んだ。

 

「なにぃ!?」

「やっぱり困った時は神頼みよりも近くの他人が頼りになる」

 

秋もときは影までも美しい美貌を表する『美影身』という二つ名の他にもこう呼ばれる、

『死人使い』と。

わずか1nm(ナノメートル)の不可視の糸は戦闘服の隙間から入り込み死体でさえも生前以上の動きをする操り人形(マリオネット)に変えることが出来るのだ。

 

戦闘服と妖糸の相乗効果により強化されたもときの操る動く屍体はあまりの力に自身をも破壊しながら他の三体の動く屍体を戦闘服ごと粉砕した。

そしてそのまま自分自身を殴りつけ戦闘服を破壊して動かなくなる。

 

「ステージクリア」

 

もときはそう言って次の場所へと歩き出した。

 

2、

扉を開けると潮の香りが広がった、闇に染まる黒い水面がもときの視界一面に広がっている。

 

「海?」

 

周囲を見渡すと岩礁地帯にいくつか船の残骸がある、館の近くは確かに海だったがこのような場所はあっただろうか?

空を見上げると赤い月(、、、)黄色の月(、、、、)が今にも落ちてきそうだ。

後ろを振り向くと扉が空中に浮かんでいた。

 

「なるほど」

 

どうやらここは異空間の中らしい、次の道はどこにあるのだろう。

 

「海を渡った先じゃよ」

「思うんだけどこんな構造じゃ利用が不便じゃないの?」

「儂は行きたい部屋までのショートカットが使えるんでな、これも次元連結システムのちょっとした応用じゃ」

「木ィ原くゥン、それ僕も使いたいんだけど」

「悪いな……ザザ…び太…これ…一人乗り…ザザ…ん…ザ…じ……」

 

突然佐兵衛の声にノイズが走る、通信不良だろうか?

とりあえず船の残骸に行って使えるものがないか見てみることにする。

 

 

時間が経って腐敗しきって白骨化した死体に混じって、まだ数日程度の死体を見つけた。

死因は拳銃を口に加えての自殺のようだ。

装備からして米連部隊の者だろう、近くにアタッシュケースと装備が落ちていた弾倉にはまだ弾薬が入っている。

対魔族用のHEAT弾だ、これなら深き者相手でも通じるだろう。

 

見たところ大きな怪我もなく、弾切れしたのならともかくまだ弾がある状態でなぜ自殺を?

顔を見ると恐怖に染まりきった表情をしている一体何を見たのだろうか……。

 

他に何かないか死体を調べると軍用タブレット端末を見つけた。

幸いなことにロックしてない、機密情報を気にする余裕はなかったようだ。

或いは気にしてもしょうがない相手だからかもしれない。

 

データを読み取るとどうやら米連がスポンサーとして佐兵衛に出資していたらしい。

魔犬やゾンビは生体兵器として作られたもので米連に納める予定だったのを佐兵衛が突然拒否した為、佐兵衛を殺害し兵器の回収を目的に来たようだ。

 

「ゾンビに戦闘服着せて戦わせるか、確かに米連らしい発想」

 

命令に忠実な不死の軍団を欲しがる国はいつの時代も必ずいるものだ。

アタッシュケースを開こうとするとこちらは鍵がかかっていたが妖糸で鍵を切った。

中身をみると絶句した、記憶が正しければこれは……。

 

「みんな頭がおかしい、正気なのは僕だけか?」

 

呆れてアタッシュケースを閉じる、さてボートを用意しよう一人乗りでいいが水や食べ物も欲しいがあるだろうか?

海を渡るなら船外機付きのボート、電動でもいいが理想をいうならガソリンエンジンが欲しい。

 

その時、突然、もときはそれを見た。

水面をわずかに波立たせて浮上してきた『それ』は、暗い水面を出て、視界に滑りこんできた。

ポリュフェマスのように忌まわしいその巨人は、悪夢に出てくる恐ろしい怪物のように、巨人は醜い頭を垂れて、ゆっくりした一定の声を発した。

目撃したもときの視界が暗転し、船内の床に横たわる死体の上に倒れ込んだ。

 

 

淫獄都市ブルース<深者の章 完結編3>へ続く。




この度、お気に入りが2000に一時的に到達しましたありがとうございます。
UAも十万に達しますし拙作ではございますが、今後もよろしくお願いします。
ではまた次回お会いしましょう。

(このペースだと完結篇が5以上いってしまうマズイ……)
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