淫獄都市ブルース   作:ハイカラさんかれあ

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前回までのあらすじ

宇宙世紀0079年に地球統一政府である地球連邦に対して宇宙移民の独立国であるジオン公国が宣戦布告し人類史上初、地球と宇宙を戦場にした未曾有の大戦争が幕を開けた。

後に一年戦争と呼ばれたこの戦争はジオン有利に進み人類史上最大の会戦と呼ばれるルウム戦役が生起しこの戦闘で連邦は敗北し連邦軍艦隊は戦力の80%を喪失し、総司令官レビルをもジオンに捕縛されたことによりジオン有利で和平条約を結ぼうとしたが直前でレビルが脱出し「ジオンに兵なし」との内情を暴露されたことにより和平を取り消し徹底抗戦を決めた連邦とジオンの戦いは続くと思われた……『それ』があらわれるまでは。



『それ』は26世紀の人類が生み出した惑星級の星系内生態系破壊用兵器のなれの果てであった。

銀河系中心域に確認された、明らかに敵意を持った外宇宙生命体との接触に備えて建造されたそれは、反応兵器や次元兵器と異なり空間を汚染することなく、その効果範囲における全ての生態系を破壊する局地限定兵器であった。

月とほぼ同じ大きさのフレームの中に満たされた、すべてを侵蝕し、取り込み、 進化して、自分以外の生命体すべてを喰い尽くすまで活動を続ける人の手による絶対生物、それは、生体物理学、遺伝子工学、魔道力学までも応用して合成した人工の生ける悪魔だった。

質量のある物体でありながら、波動としての性質も併せ持ち、
あらゆるものに伝播する。
時には人の思念にさえも干渉し、そして貪る。

『BYDO(バイド)』と呼ばれる邪悪な生命体群の出現である。


敵の星系に空間転送する前に誤動作し、暴走した末に次元消去型兵器によって異次元の彼方に葬り去られたが、飛ばされた異次元の中で生き続け、全てを取り込み進化して行った結果、暴走した末に次元消去型兵器によって異次元の彼方に葬り去られたが、飛ばされた異次元の中で生き続け、全てを取り込み進化して行った結果、平行世界の宇宙である宇宙世紀0079にたどり着いてきたのだ。


ジオンの地球からの独立戦争として行われた戦争はバイドという共通の敵が現れたことによりに一年で終結しアースノイドとスペースノイドの融和を促すこととなった。





――それから14年後、0079、0083、0087、過去大規模なものだけでも3度に渡ったバイドとの戦闘は、その都度人類の勝利で終わった。

しかし、バイドは3度現れ、3度葬られ、そして3度復活したのだ。
バイドの完全な根絶は不可能なのか?

戦いに終止符を打つべく、対バイド最終兵器の開発が計画された。
それは、「バイドをもってバイドを征する」を旨とするための部隊『ロンド・ベル隊』。
そして発動される作戦名『∀(ターンエー)』
対バイド最終決戦が始まるその中には「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」の姿があった。



Rx-TYPE FINAL逆襲のバイド-宇宙世紀0093 公開予定!-












キガ ツク トフ タツ キイ ジョ ウタ ッテ イタ 
ワタ シハ ネタ ヲモ トメ テサ マヨ イツ ヅケ 
イツ ノヒ ニカ トウ コウ デキ ルト シン ジテ


対魔忍RPGで毎日10連ガチャイベントが開始したのでガチャしたら赤一点のほぼ向日葵だったけど昇格でSRイングリッドが重なったので投稿します。


淫獄都市ブルース<愁鏡の章> その3

<メフィスト病院>に一人の患者が訪れた。

東京キングダムに存在するこの病院は廃棄された商業施設を改造しており島内に点在している闇市場や娼窟や観光地などある中で貴重な医療施設というだけではないある種異様な存在感を帯びている。

 

曰く抗争でビル一つ吹き飛ばす量の爆薬を搭載したドローンが墜落した衝撃で爆破しても傷一つつかなった。

曰く地上げに押し寄せた弱小ヤクザの組員全員が患者たちへの手足や臓器に採用された。

曰くこの魔都にお忍びで観光に来たとある世界的に有名な建築家は、この病院を見学して「奇跡だ!」と叫んで発狂し病院から笑いながら走り去って消息不明になった。

 

などなど逸話に事欠かない場所であり『魔界医師』ドクター・メフィストを院長とする個人病院であり内科や外科など通常医療の他に、心霊療法や魔術や呪術などの科が存在しており狐憑きや人面瘡に応声虫、現代では精神病や無知故の怪異扱いされ実在しない筈の病魔に侵され祈祷師や坊主や神が祓うのに任せるしかないような病気すらも治すことができる病院である。

 

 

「院長急患です、患者は頭部、脊椎、心臓部以外を残して――ありません」

『部位消失理由は?』

「魔獣に食べられたと思われます」

『すぐ行く』

 

 

病院に訪れた男、……名前がないのもなんなのでジョンと仮に名付けよう性はドゥでもスミスでもいい。

ジョンは訓練によって鍛えた落ちた針の種類さえ聴き分けられる聴力にはそんなやり取りが聞こえた。

そしてすぐに外から担架運ばれてそのまま廊下を通り過ぎていった。

乗っていた人物の顔だけチラッと見えたがすでに顔色は冥界に旅立ったそれである。

 

あの患者の死亡手続きで自分の診察はしばらく来そうにないと男は染みひとつない純白の天井を仰いだ。

そして暫し空目しているとジョンは自分の名前を呼ばれおや早いなと思いながら看護師に返事をして隣の席に置いてあった荷物を片手に診察室まで歩いていった。

 

 

「おまたせした」

 

そう言って診察室の椅子で待っていたジョンの表情が弛緩した治療する前の心配や苛立ちは春の日に舞い降りた雪のようにあっという間に溶け去った本当の美しさとはそういうものだろう。

 

「傷を見せたまえ」

 

ひと目で患者の状態を見極めた白い医師は治療に必要な動作を支持して一瞬にしてトランス状態に陥ったジョンはいわれるままに行動した、下手な暗示など比較にならない視界に入った時点で我を忘れさせる美しさはこの医師の治療をスムーズにする道具としても非常に有効である。

 

「ほう」

 

傷口を見たメフィストの顔が愛し子を見つめるような表情が浮かぶ。

 

「残念だが君の腕を切断した男が作り出した傷は誰であろうと繫ぐことはできん私でさえも」

「……これを誰がやったか分かるんですか?」

「このような芸術的とさえ言える滑らかな切り口を作ることが出来るのは一人しかおらんよ」

 

名高い剣豪が名剣・妖刀を持ったとしても作り出せないであろうその傷はまるで最初からそのように作られたかのようように体液すらも滴り落ちない異様な傷口を作り出していた。

 

「しかしまだ『あの男』が作った傷ならばつなげるのは無理だが治療は可能だ」

 

そういいながら傷口を触診しているメフィストは不思議な言い回しをした、この切り口を作れるのは一人だけと言ったのに治療が不可能な傷を作れる男がもう一人いるかのような?

しかしジョンは世にも美しい存在が自分に触れてくれているという法悦の瞬間に浸っていたために気付かなかった。

 

 

「ふむ、問題なのは傷口だけかと思えば――それだけではないようだな。念のために『コレ』を飲みたまえ」

「……はぁ…『コレ』、……え、ええッ、こ、これを、本当に飲まなきゃいけないんですか!?」

 

 

はてジョンが手渡された飲んでおけといわれた『モノ』とは一体なんなのだろうか?

 

 

「お大事に」

 

一日がかりになると思った治療を短時間で鮮やかに処置を済ませ腕を落とされる切っ掛けになった仕事の前金が吹き飛ぶ治療費を覚悟していたが予想以上の料金――この病院はどうやって採算を取っているか心配になる破格の安さを支払い用が終わったら早く帰れと無言で訴える病院のスタッフの視線を浴びながら病院のロビーの椅子に座ってジョンは今後のことを考えていたら人とぶつかった。

 

「おっと、失礼」

「いえ大丈夫です」

 

頭をさげてからぶつかった相手の顔を見てジョンの顔が蒼白になった。

入院着を着ている患者であろうその人物はジョンの横を通り過ぎて今は受付で入院の手続きをしているが間違いなくジョンが診察前に死亡した思った人物だったからだ。

 

死者の蘇生以外ならどんな患者でも治せると評判のこの病院の噂が事実であると分かり、その院長が治療は不可能だと言っていた傷をつけた人物、いかなる手段でかわからないが自分の腕をいとも容易く切り落として去っていったあの美しい少年のなんらかのきまぐれで奇跡的に命拾いしたということに気づいて背筋が凍りつき汗が吹き出た。

 

 

「……国に帰ってまともに働こう」

 

 

2、

同じ頃

「街で銃撃戦が起きて一般人が巻き込まれて死んだ」

「うん」

 

もときが足元の影に話しかけると明るく溌剌さを感じさせる少女の声が答えた。

 

 

「それで死んだ子供が自分の知り合いだった」

「まあこの街じゃよくあるね」

「その子供は街の娼婦の娘で死んだ後に幽霊になって会いに来て自分の母親を探してほしいと依頼を頼んだ」

「うーん、まあなくはない…かな珍しいけど」

 

怨霊や悪霊などは任務で関わることがあるし中には霊などを操る術は対魔忍にも使い手がいるし、魔族の中にはレイスという死者に一時的に生命を与え操る力を持つという高位魔族も存在し、その中でもレイスの王である屍の王<レイスロード>は魔界で吸血鬼と抗争を広げながら地上を侵略しようと死霊騎士<レヴァナント>と呼ばれる強力無比な戦士たちを地上に派遣している。

なので対魔忍にとって霊的存在はまったくの無縁というわけではない。

 

「その依頼を受けたら殺し屋を何人も差し向けられた」

「うーん、これだけ重なると偶然とはいえないかなー」

 

最初にナイフを持った浮浪者、次に薬代目当てのジャンキー、次に理由はなんでもいいのでとにかく暴れたいといいたげなチンピラ、次に銃を持って現れた鉄砲玉、そして軍人崩れ、仕事上色々と恨みを買うことが多いのでたまに襲撃されるがこれだけ連続して襲い掛かられる心当たりは最近では幽霊少女から受けたこの依頼だけである。

さすがに訓練された人間まで出てきたら偶然とは思えない意図的なモノを感じたので情報屋に聞いてこっそり撮っていた顔写真を見せて照合したところ先ほどのすでに記録上死んでいるという答えに繋がるわけである。

 

「探すものを殺そうとすでに死んでいる人間を使うか、一体死んだ女の子の母親って何者?」

 

仕事の過程で怨みは腐るほど買ってる。

偽の依頼で罠にはめ、抹殺しようとした例はすでに枚挙に遑がない。

しかしどうにも今回の件はそれらとどうにも性質が別なようである。

もときはさきほど聴いた話を思い返した。

 

 

 

「調べた所によるとあなたが見せた写真の男性は記録上死んでるわね」

「別の死体を用意して死を装って脱退したとかそんな感じ?」

「いえDNA鑑定で本人だと判別しているわデータ改ざんの痕跡もなし」

 

襲われて腕を落とされて意識が飛んだ男の顔をスマホで撮って情報に持っていって何か手がかりを掴めるかと情報屋のもとに言ったもときにそんな答えが返ってきた。

 

特殊部隊では遺伝子操作をして兵士達の性能を均一にしてさらに意識の統一を促しより公的な軍隊にして群体にするという試みが米連の一部で行われており各部隊員のDNAを管理しているため肉体の一部でもあればたとえ黒焦げで顔が見えなくなっていようが判別は可能になっている。

 

 

「じゃあクローン?」

「あなたが懇意のお医者様が作ったダミーの可能性もあるわね、――なんのために対魔忍でもないただの一般兵士の複製を作るかという話になるけど」

「ふうん」

 

情報屋の女性に礼を言って外に出た。

現在の時刻は午後四時、暇と忙しさが拮抗する時間だ。

つまり人が増えてくる時間帯である。

今日が終わるまでにあと一つ用事を済ませられるかなと思ったが正直終わる自信はまるでなかった。




ゆきかぜ「八歳の時も九歳の時も十歳の時も十二歳と十三歳の時も私はずっと、待ってた!」
不知火「な、なにを?」
ゆきかぜ「クリスマスプレゼントだろ!」
不知火「ああっ!?」
ゆきかぜ「カードもだ、お母さんのクリスマス休暇だって待ってた! あんたは娘にクリスマスプレゼントの代わりにNTRビデオレターをふうまにくれるのか!」
不知火「そんなに忘れてる……」


というわけでお久しぶりです色々あったので間が空いたらすっかりかけなくなってましたorz
積本していたメイドインアビスを見て創作意欲がようやく生えてきたので短いですがお送りします


答えは得た、大丈夫だよボ卿、俺もこれから頑張って行くから……

(|)『それは素晴らしいですね』

ちなみに先程の小ネタはなんだかサンタを変なふうに勘違いしているっぽいクリスマスゆきかぜを見て不知火のクリスマスは多分仕事だったんだろうなと思ったらこんなネタを思い浮かべていました。

㍆㌋㌉㌏㌉㌸㌾㌋㌞㌹㌅でおなじみの巨人の星ネタでもよかったかな?


ではまた次回お会いしましょうメリークリスマス
アクション対魔忍は本日10時から!

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