モチーフは古賀峯一GF司令長官乙事件です。
「私のへそを触るなッ!!」
ほんの悪戯だった。俺があいつのへそ周りを触るとあいつは拒絶反応を示した。
それから俺とあいつの関係はおかしくなりだした。謝ろうとしたがあいつは俺を避けていた。
「司令官……青葉見ちゃいましたッ!!」
しまいには文屋の青葉に知られてしまい、他の子達にも俺がした行いがバレてしまった。
結局、上にも知られ俺は提督の役職を解かれて予備役へ編入して内地に送還された。
海軍も評判を下げたくないため病気のための予備役となった。
それから俺はずっとアルバイトをしたりしてニートの生活をしていた。
まぁ……仕方ないと言えば仕方ないのかもな。
だが、戦局は押しており提督の数は増える一方だった。そのため、新任の提督でも素人の提督しかなく予備役から現役復帰させる事になった。
現役復帰の通知は俺にも届いたが……果たして俺は復帰していいのだろうか?
「悩んでも仕方ないわな。兎に角役目を果たすしかないな」
俺はアルバイトを辞めて提督へと復帰した。赴任地は以前と同じ泊地だった。
「……気が重いな」
俺は九六式陸攻に搭乗して赴任地へと向かう。
だが、赴任地近海まで飛行していた時に奴等はやってきた。
「後方から敵機ッ!!」
「くそッ!! 後もう少しだと言うのにッ!!」
機体が回避飛行に移るが、敵機は航空機より小型ではあるがアメリカのF2Aバッファローに似た戦闘機であり、陸攻が敵う相手ではない。
仮称バッファローが銃撃して右翼に穴を開けた。
「火は出たかッ!?」
「まだですッ!!」
搭乗員達が奮戦するが、俺は席に座り静かに目を閉じる。
別のバッファローが銃撃で右エンジンが火を噴き、機体は不時着水する。
だがバッファローの攻撃は容赦がなく、機銃掃射を繰り返した。
「ぐッ!?」
「提督ッ!!」
俺は後ろからバットで殴られた感触を覚えた。胸から出血しており、俺は撃たれたようだ。
「しっかりして下さい提督ッ!!」
「……俺は此処までのようだ……」
だんだんと目が霞んできた。これが死……なんだろうな。
「て、提督ッ!! 艦娘ですッ!! しっかりして下さいッ!!」
搭乗員が叫ぶ。俺は痛みを堪えてその方向を見るとあいつを先頭に艦隊が航行していた。
「……死ぬ間際でお前と会えるとはな」
俺はニヤリと笑う。
「……まぁ、あれだ……最初に言うとすれば……済まなかったな長門……」
俺の姿を見て泣きながら接近してくる長門を見てそう謝った。漸く……謝れたな。
そして俺は深い闇の中へ飲み込まれた。
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