「何でもおっしゃって下さいね」
「ん? 何でも?」
「はい……って何でズボンを脱ぐんですか提督?」
「今すぐ脱ごう高雄。なに、最初は優しくしてあげる」
「ちょ、ちょっと提督……」
「何をしてんだテメェッ!!!」
ちょっとした茶目っ気だったはずが、俺は変態の烙印を押された。
秘書艦の高雄にセクハラ行為をした事で俺は提督の任を解かれて予備役に編入された。
軍令部もいつもの冗談だと判っていたが摩耶にボコボコにされた俺を青葉が写真に収めてスクープにしていた。
そのスクープで他の提督にも知れ渡り、軍令部は俺を提督から外して予備役に編入したのだ。
俺も後悔してはいたが自業自得だし納得して故郷に帰った。
だが戦局は好転せず、提督の数は増える一方だった。
故郷に帰ってから半年後、俺の元に軍令部から現役復帰の命令が舞い込んできた。
軍令部は予備役の提督にまで現役復帰させていた。俺としては前回の事もあるしあまり乗り気ではなかったが軍令部も嫌とは言わせてくれなく、仕方なく復帰して提督の任に就いた。
そして任地場所が前回提督としてやっていた泊地だった。
「……あまり進まないんだが……」
「仕方ありませんよ。それでは誰か秘書艦にして下さい」
任務娘にそう言われたが他の艦娘は動揺したり視線を反らしていた。
「秘書艦は……付けない」
『………』
「それは駄目です提督。決まりなんですから」
「いや無理だろこれじゃあ」
「決まりです」
他の艦娘はホッとしているが、任務娘は決まりだとの一点張りだ。
「あ、あの……」
「判りました。それでしたら新しい艦娘を秘書艦にして下さい。それなら提督も大丈夫です」
「新しい艦娘? 誰か増えたのか?」
高雄が何か言いかけたが……はて、新しい艦娘なんぞいたのか?
「つい最近、入渠しました。入って下さい」
「あら、貴方が提督なのですね」
「……んなアホな……」
入ってきた艦娘に俺は唖然とした。何故ならその艦娘は……。
「装甲巡洋艦八雲ですわ」
東方projectの登場人物である八雲紫がそこにいた。
「……八雲紫ですよね?」
「装甲巡洋艦八雲ですわ」
俺の言葉に八雲はウインクした。多分八雲紫だな。
「……この仕事が終わったら幻想郷に行きたいんですが……」
「……幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」
「成る程……ありがとうございます」
ともあれ、俺は八雲を秘書艦にした。なお、高雄からの視線がやけにあったがな。
『次回予告』
「八雲は兵装はあるのか?」
「スキマにあらゆる物を入れてますわ」
「……八雲ぱねぇ……」
秘書艦との仲が深まる提督。それを影から見ていた高雄。
「……私が提督の秘書艦なんです」
そして勃発する八雲と高雄の秘書艦争い。
「秘書艦は譲れませんッ!!」
「あらあら、それは御苦労ですわね」
次回、『嗚呼、提督。秘書艦の運命は如何に?』を御期待下さい。
……嘘です(笑)
後書き。
艦これしてたら装甲巡洋艦八雲を思い出してゆかりんが脳内に出てきてつい書いてしまった。
後悔はしてない。まぁ外国艦の参戦なら八雲や三笠も有り得なくはないね。可能性は低いが。よく八雲は五大老の一人だと言うが不死の薬を飲んだ輝夜やレティやチルノ、リリーはどうなるんかね?
レティとリリーは季節の妖精、チルノは氷の妖精だから八雲が生まれる前から生きているかもしれない可能性があると思いますがね。
なお、装甲巡洋艦八雲は日露戦争で活躍した巡洋艦であり、大東亜戦争でも生き残って戦後には朝鮮半島から等の復員船をも務めた巡洋艦でもある。
御意見や御感想等お待ちしていますm(__)m