『提督の奮闘記』   作:零戦

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うん、短編集にしようと思ってたのにいつの間にか続きを書いていたんだ。
一応は建造とかは自分のをベースにしている。
ちなみに今日は真珠湾奇襲攻撃の日だ。


第二話

 

 

 

 

「艦娘は吹雪のみ……か」

「すみません司令官」

「吹雪が謝る事じゃないよ」

 

 済まなさそうにする吹雪に俺はそう言った。

 

「まずは艦娘の増強だ。取りあえず工廠へ行こう」

 

 俺は吹雪を伴い、工廠へ向かった。

 

 

――工廠――

 

「あ、新任の提督ですね。どうも妖精工員です」

「ふむ、これが妖精か」

 

 マグカップくらいの大きさの妖精達がわらわらと集まっていた。

 妖精は各種に分かれていて、工員や搭乗員、砲員、見張り員とか多く存在している。

 そもそも、二十一世紀初めには存在しているかは分からない存在だ。

 けど、201×年に突如として現れた深海棲艦に対抗出来る艦娘を建造出来る唯一の人種だな。

 なお、この世界は近未来であり201×年だ。イージス艦やミサイル等は存在しているが、深海棲艦には一切効果が無い。

 効果があるのは旧式のレシプロ機や艦砲等だ。その中でも特に効果が高いのが艦娘が扱う武器だ。

 艦娘は残念ながら超国家機密であり、提督である俺も知らないが……ま、旧軍の艦艇が擬人化した……のが正解かもしれないな。

 そのため、艦娘を保有しているのは日本とドイツ、イギリスだ。アメリカは残念ながら確認が出来ておらずアメリカ海軍がイージス艦を使用しているが、被害は増えていると聞いているがな。

 なお、東南アジアの国々は深海棲艦の排除のために日本に土地、港、資源を提供している。

 

「実はな、艦娘の増強として建造をしたいんだ」

「分かりました。材料はありますか?」

「あるよ。それと、これが材料の数だ」

 

 俺は材料の数を示した紙を妖精工員に渡した。

 

「……あぁ、レア艦の建造ですね」

「まぁ建造出来たらな」

 

 紙にはレア艦の存在が出来る材料の比率を記していた。

 

「では早速やりますね~」

 

 妖精工員達は作業を始めた。

 

「う~ん、竣工予定時間は一時間ですね」

「そうか、竣工したら執務室に来るよう言っておいてくれ」

「分かりました」

「司令官、次は何処へ行くのですか?」

「次は訓練場だ」

 

 

 

――訓練場――

 

「訓練場で何をするんですか?」

「取りあえず吹雪の訓練だな。いきなり実戦には出さないが訓練は必要だからな。訓練訓練又訓練、月月火水木金金だ」

「分かりました。私、頑張りますッ!!」

 

 吹雪は張り切って目標に五十口径三年式十二.七サンチ砲を向けて砲撃を開始した。

 訓練場に砲声が響いた。第一射は目標から外れた。

 

「次発装填ッ!! 第二射撃ちぃ方始めェッ!!」

「は、はいッ!!」

 

 砲室から空薬莢が出て次発が装填され、目標に第二射を放つ。

 しかし第二射も外れた。

 

「吹雪、落ち着いてよく狙え。お前は俺を助けてくれた時は初弾で命中させたじゃないか」

「は、はいッ!!」

 

 吹雪は改めて目標に照準して第三射を撃つ。今度は命中した。

 

「やりました司令官ッ!!」

「よくやった吹雪。だが、固定目標には初弾で命中させような」

「はいッ!! 初弾命中するまで頑張りますッ!!」

 

 そして俺と吹雪は初弾命中するまで訓練場で砲撃訓練をしていた。

 

 

――執務室――

 

「俺の名は天龍。フフフ、怖いか?」

 

 新しく着任した艦娘は天龍だった。取りあえず天龍に一言は……。

 

「いや、可愛いぞ天龍ッ!!」

「なッ!?」

「可愛いに決まっているじゃないか。特にそのたわわなオッパイプルンプルンッ!!」

 

 天龍が顔を真っ赤にしているが、俺は某総統閣下のマネをしていた。

 

「兎に角宜しく頼むぞ天龍」

「あ、あぁ……」

 

 天龍は終始、顔を真っ赤にしていた。閑話休題、俺は二人を執務室に呼び出した。

 

「言うまでもないが、我々は謎の深海棲艦と戦わなければならない。そのために第一艦隊を編成する」

「い、いよいよですね司令官」

「早速かよ。まぁ良いけどな」

「第一艦隊の初代旗艦は……吹雪。お前に任せる。天龍は吹雪を補佐してくれ」

「わ、分かりましたッ!!」

「分かったよ」

 

 そこで解散となり、二隻を訓練場でギリギリまで訓練させた。そして翌朝の0830。

 

「第一艦隊出撃せよッ!!」

 

 二隻の第一艦隊は鎮守府海域の深海棲艦への攻撃に出撃した。

 

「二人の様子が気になるな……」

 

 いくら二人が艦娘だからと言って、心配なのは心配だ。

 

「提督、それでしたらテレビ中継で見ますか?」

「あるのかい?」

「はい」

 

 任娘がそう言って執務室の机に備え付けられたテレビを付けた。

 テレビは海面を映している。

 

「艦娘に超小型のビデオカメラと無線マイクを装備しているので指揮は出来ます」

「……それを早く言ってほしかったんだが……」

「聞かれませんでしたので……」

 

 ……まぁ良いや。

 

「吹雪、聞こえるか?」

『はい、聞こえます』

「間もなく戦闘海域に突入する。落ち着いていけ」

「はいッ!!」

 

 そして戦闘海域に突入して深海棲艦を発見した。

 

『敵の数は一隻のみだ。付近に敵艦はいないぞ』

「……良し、見敵必殺だ。全艦撃ちぃ方始めェッ!!」

『砲撃開始ッ!!』

 

 吹雪の五十口径三年式十二.七サンチ砲と天龍の五十口径三年式十四サンチ砲が火を噴き、深海棲艦の周りに着弾して夾差した。

 

「初弾は夾差か……」

『第二射撃つぜッ!!』

 

 天龍が第二射を放って深海棲艦――駆逐イ級に十四サンチ砲弾が命中してイ級は撃沈した。

 

『良しッ!!』

『やりました司令官ッ!!』

「御苦労様二人とも。敵の反撃に注意しながら帰還してくれ」

『進まないのか?』

「また来れるさ」

 

 俺はそう言って埠頭で二人の帰還を待った。

 

 

「ただいま帰還しました司令官ッ!!」

「おぅ……ところでその後ろにいるのは?」

「あぁ、拾った」

「深雪だよ。宜しくなッ!!」

 

 艦娘――深雪はそう挨拶した。

 

「確か……深雪は戦没じゃなくて事故での沈没だったな」

「そうだよ。まぁ思い出したくないけどね」

 

 吹雪型四番艦の深雪は演習中に電と衝突して大東亜戦争前に沈没している駆逐艦だ。

 

「さて、皆も補給しておけよ」

「はい」

 

 俺の言葉に皆は頷いて補給所へ向かった。

 

「深海棲艦との戦いだと艦娘を拾う事が出来る……か」

 

 何か深海棲艦との関係がありそうだが……どうだろうな。

 

「提督、大本営から電文が届いています」

「電文?」

 

 俺は任娘から電文を受け取って一目した。

 

「……これは……ヤバイな」

 

 電文を見て俺はそう思った。艦娘達には問題は無いが、俺達にはヤバすぎる問題だった。

 

 

 

 

 




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