『提督の奮闘記』   作:零戦

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夢のコラボ? その二

 

 

 

 

「てなわけでもう一度提督に着任したわけだ」

「そうですね」

 

 内地から現役復帰命令でタウイタウイの一提督として俺は復帰をした。

 まぁ最初は一度は俺を捨てた海軍にと思ったが、装甲巡洋艦八雲が秘書艦になってくれたし何とか頑張ってみる。なお、全てが終わった時には幻想郷に行かしてくれると八雲が約束してくれた。

 

「……それで秘書艦の八雲は?」

「……まだ来てませんね」

 

 提督の執務室には俺と任務娘の二人しかいない。

 

「初日から遅刻とは……」

「まぁ加古が秘書艦をしていた時もそうだったじゃないか。ところで他の皆はどうしている?」

「……皆さん、提督が戻ってきてくれた事には嬉しいのですが……」

「……同型艦や仲間を失っているからな。そう簡単に傷は埋まらないな」

 

 昨日も話せる艦娘とは話していた。特に雪風はいつも通りだった。

 

「しれぇ、私は一人になったのを経験していますからこのくらいは大丈夫です」

 

 大東亜戦争をほぼ無傷で生き抜いていたからな雪風は……。とりあえず雪風にはカウンセラーとして他の艦娘の心のケアを頼んでおいた。ちなみに高雄と長門、隼鷹は戦後を経験していたが今回の海戦でやはり姉妹をまた失ってしまったので少なからず任務に影響は出ると思うので任務は出す事はしないことにした。

 恐らく雪風は一番精神力が高いと思う。勿論八雲抜きでな。

 

「まぁ上層部も今回の海戦にはかなり堪えたらしい。戦力の温存と艦娘練度向上の通知が来ているのが証拠だ」

 

 制服組に友人がいるから聞いてみると、またも敗北した海戦に相当堪えたらしい。各鎮守府や泊地の提督達に戦力の温存と艦娘の練度向上を命じたみたいだ。

 

「流石に三度同じ事は無いと思うがな……」

「そうだと良いです」

 

 俺の言葉に任務娘はそう言った。

 

「ところで八雲は起こさなくても宜しいのですか?」

「……俺が起こすのか?」

 

 スキマに入れられそうなんだが……いやそうなれば幻想郷に行けそうだよな……。

 

「まぁ多分起きてくるよ」

「? どういう意味ですか?」

「八雲紫は少女臭(笑)」

 

 任務娘の言葉に俺はそう言った。するとスキマが開いて中からむすっと表情をした八雲が現れた。

 

「……今、何か言いませんでしたか提督?」

 

 その瞬間、俺は背中に冷や汗をぶわっと噴き出した感触を覚えた。これって殺気だよな?

 

「……八雲は秘書艦だと昨日言ったよな? それなのに執務室に来てなかったらそう言われても仕方なくないかな八雲?」

「……そのようですわね提督。でも次はありませんわよ?」

 

 おぉ怖い怖い。

 

「なら早く起きてくれ」

「昨日言ったでしょう? 私は加古より寝ると」

「寝るのは構わんが相応の働きを見してくれ」

「仕方ありませんわね」

「それとさ、食事だけど……」

「普通ので御願いしますわ」

 

 八雲とコソコソと話す。やっぱボーキとかは食えんよな。

 

「欲を言えば人肉ですわ」

「社会的問題になるのでそれは失踪した人で御願いします」

 

 失踪した人のも問題だけどな。

 

「それで……何をすれば宜しいんですの?」

「ん~まぁ開発と建造を頼むよ」

「建造は何を?」

「何でも良いよ」

 

 今は艦娘少ないし駆逐艦でも構わないからな。

 

「それでは行って参りますわ」

 

 そう言って八雲が工廠へ向かった。

 

「……お茶でも飲むか」

「見に行かなくて良いんですか?」

「八雲なら大丈夫大丈夫」

 

 まぁ資源は五桁だから大丈夫だろ。なお大型建造は俺の許可無しじゃ出来ないから。

 

「ていとく!!」

「ん? お、妖精さんか」

 

 部屋に来たのは工員妖精の工員長だった。この人は俺よりも年は上だったりする。女性だけど……。

 

「ひさしぶりねていとく。わたしたちもさみしかったよ」

「そうか、ならまた飲まないとな」

 

 ちなみにこの工員長とはよく飲んでいる。よく鳳翔さんの店で飲んでいた。

 早く鳳翔さん建造しないとな……。別の鳳翔さんだけど鳳翔さんは鳳翔さんだよな……。

 

「提督、開発は終わりましたわ」

「お、どれが出来たんだ?」

 

 工員長と話していると八雲が入ってきた。

 

「出来た兵装は?」

「全てスキマで管理してますわ」

「スキマぱねぇ……それより何が出来た?」

「震電改を三個ですわ。それに烈風一個ですわ」

「……は?」

「ですから震電改三個と烈風一個ですわ」

 

 八雲がそう言って俺に見せるが……。

 

「マジの震電改じゃねーか!?」

 

 本物の震電改だったよ……。

 

「……普通に開発したのか?」

「普通に開発しましたわ」

 

 ……八雲ぱねぇ……。

 

「ま、まぁ良い。出来た物は仕方ない。艦娘は?」

「駆逐艦吹雪に睦月、軽空母鳳翔ですわ」

「そうか……ん? 後一人は?」

「あぁ、言い忘れましたわ。巡洋戦艦伊吹ですわ」

「……は?」

 

 今……八雲は何て言った?

 

「今……何て?」

「ですから巡洋戦艦伊吹ですわ。まぁ実際に見てもらった方が良いですわね。伊吹、入りなさい」

「おぉよ~」

 

 そう言って部屋に来たのは……。

 

「巡洋戦艦伊吹とぁ私の事よ。ンフフフ、提督よぅ私の酒でも飲むかい?」

 

 八雲と同じく東〇projectに出てくる伊吹萃香だった。角も二本あるしな、大体の服装は原作通りだが左右の腕に阿武隈や鬼怒みたいに主砲を装備している。

 多分、あの主砲は三十.五サンチ砲だな。

 

「久しぶりだね紫ぃ」

「そのようね。相変わらず飲んでるわね」

「ンフフフ。提督もどうだい一杯?」

「後で鳳翔さんの店で飲むよ。その前に俺が潰れそうだがな」

 

 確か伊吹が持っている酒はかなり度が強いはずだな。

 

「まぁ伊吹も頑張ってくれ」

「ンフフフ、任せなぁ」

 

 既に酔っぱらっている伊吹だった。

 

 

 

――オマケ――

 

「四六サンチ砲が出来ましたわ」

「伊吹にガン積みするか」

「そうですわね」

「んんwww四六サンチはガン積みですぞwww」

「何を独り言言っているんですの?」

「……酷いっすよ八雲……」

 

 

 

 

――後書き――

 

改めて日本海軍の艦艇を調べた。そしたら巡洋戦艦伊吹があった……。

あったなら書くしかねぇ!!というわけで書きました。

 

巡洋戦艦伊吹は日露戦争後の1909年に就役して1923年に退役。ワシントン海軍軍縮条約により解体されました。

伊吹の主砲は津軽要塞、豊予要塞に転用された。

 

 

 

 




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