インフィニット・エボリューション 最凶の二人の男と最凶の二体の星の狩人   作:武者ジバニャン

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UA6000以上になりました!ありがとうございます!!こんな駄作でつまらない作品では御座いますが、これからも完結にむけて頑張りますのでよろしくお願いします!







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仮面ライダーアマゾンズ:Armor Zone

本作イメージED1

オーバーロードⅢ:Silent Solitude


第十一章 質疑

前回、セシリアとの試合に乱入してきた怪人、ナイトローグと対峙した仮面ライダーエボル。しかしナイトローグの魔の手によってセシリアはスマッシュという怪物に変貌してしまう。これに仮面ライダーエボル...織斑秋邏は、スマッシュとなってしまったセシリアと戦う。しかし凶暴となった彼女の力は計り知れず、苦戦を強いられる。

 

しかし、途中エボルはエボルトによって生み出されたドラゴンエボルボトルを使用。エボルドラゴンとなってローズスマッシュとなったセシリアを圧倒し、これを撃破。見届けたナイトローグは、エボルに奇妙なワード...“ネビュラ細胞”という言葉を残して消え去り、一先ずの終息...とは行かず、轡木に尋問される事となってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

千冬「.....」

 

 

 

 

 

オータム「.....」

 

 

 

 

 

真耶「......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轡木「......」

 

 

 

 

 

秋邏「......」

 

 

 

 

 

 

 

何とも居心地が最悪な雰囲気であろうか。しかしその中でも秋邏の態度は淡々と、冷静である。その彼に轡木が口を開く。

 

 

 

 

 

 

 

轡木「....では秋邏君、お答えしてくれますか...?」

 

 

 

 

 

秋邏「.....」

 

 

 

 

 

轡木「君が見せたあの力、そして乱入してきた侵入者についても...」

 

 

 

 

 

秋邏「.....」

 

 

 

これはとても有耶無耶に出来る様な状況ではないという流れ。その中で轡木は秋邏に説明求める。

 

 

 

轡木「秋邏君、私は学園の最高責任者として今後の学園の安全と、生徒たちを守らなければならないのです。あの侵入者が今後再び現れる可能性がある以上、それを知っているであろう君に説明して欲しいのです」

 

 

 

秋邏「......」

 

 

 

 

しかし秋邏は轡木から一度も眼を離さず、ただ冷静に見つめ無言を徹している。そんな彼にオータムが荒げた声を出す。

 

 

 

オータム「秋邏!!お前、ダンマリはやめろ!!お前状況分かってんだろ!?このまま黙ったままでいられない事は絶対に出来ないって!!」

 

 

真耶「そうです!!お願いします、先輩!どうか話してください!!」

 

 

 

オータムに真耶までも秋邏に説得をする。しかしそれでも秋邏は沈黙を続ける。これに「やも無し」という表情で、轡木は他の教師たちに命じた。

 

 

 

轡木「....仕方がありません。先生方...織斑秋邏先生を拘束、軟禁してください」

 

 

 

千冬「.....」

 

 

オータム「おい!!そんな!!」

 

 

真耶「学園長!!?」

 

 

 

オータムと真耶、そして他の教師たちは余りの事に驚愕し、轡木に問い質す。

 

 

 

「こ、拘束...でありますか...?」

 

 

 

轡木「ええ。このまま彼が素直に話してくださらないということなので、致し方ありません」

 

 

 

「で...ですが...!!」

 

 

轡木「これは学園長命令です!直ちに織斑秋邏を拘束しなさい!!」

 

 

 

 

この命令に誰も逆らえず、オータムと真耶、千冬以外の教師が秋邏の周りを取り囲み、今にも彼を捕獲しようとするが.....。

 

 

 

 

秋邏「ほう....この俺を、捕えようとする気か....?」

 

 

彼から夥しい禍々しい殺気に、誰もそれ以上にじり寄る事が出来ず、逆に恐怖で動けずに震えだす。

 

 

 

「あ...あの.....」「む...無理です!!」「こ、怖い!!」「ひいいいっ!!!」

 

 

 

 

恐怖感漂う雰囲気を作る秋邏に、オータムと真耶が彼を止めようとする。

 

 

 

オータム「秋邏!!やめろ!!」

 

 

真耶「先輩!やめて!!」

 

 

 

 

 

っとその時である.....。

 

 

 

 

 

千冬「....学園長」

 

 

 

轡木「ん?」

 

 

 

オータム「ち、千冬!?」

 

 

 

真耶「千冬先輩!」

 

 

 

秋邏「....」

 

 

 

突如、黙っていた千冬が口を開いた。その表情は決意したような面持ちである。すると彼女は語り出した。

 

 

 

千冬「秋邏先生...いえ、兄さんは以前にも似たような状況に襲われた事があります」

 

 

轡木「似た...状況?それは一体...?」

 

 

秋邏「おい!!千冬!!」

 

 

 

秋邏は声を荒げ、千冬を止めようとするが、彼女はやめず説明を続ける。

 

 

 

千冬「それは、私が兄さんと沖縄で再会した際の事です...実は」

 

 

 

 

彼女は説明した。秋邏が沖縄で診療所を構え、その近くの教会にて、シスターをしていたIS学園OGである黒江愛紗と共に、身寄りのない子供たちと日常を過ごしていた事を。しかしその日常を突如奪いに現れた怪人...ディザスターの襲来。

 

そして秋邏は怒りと憎しみによって、エボルドライバーという力を手にし、ディザスターを殺したこと。そして彼の憎しみの原因が...ディザスターによって、殺された愛紗の死の事も....。

 

 

 

これを聞いた轡木とオータムたちは、皆遣る瀬無い想いをもった顔で秋邏を見た。しかし秋邏は、それを暴露した千冬に対し怒りの表情を向ける。

 

 

 

秋邏「千冬!!お前!!何を話して...!!!」

 

 

千冬「兄さん、いい加減にしろ!!」

 

 

秋邏「何!?」

 

 

千冬「今の兄さんは憎しみで可笑しくなっているのが、自分で分からないのかッ!?」

 

 

秋邏「俺が可笑しいだと!?ふざけるなぁ!!!」

 

 

千冬「ふざけていない!!」

 

 

 

互いに譲らず、言い合いへと発展する。そこに轡木が割って入りとめた。

 

 

 

轡木「お二人共、やめなさい。秋邏君、君はそのエボルドライバーなるものを今も持っていますか?」

 

 

秋邏「...持っていますが、どうすると言うのですか?」

 

 

 

未だに怒りが消えない状態の秋邏は、敵意に満ちた眼つきで轡木を睨む。

 

 

 

轡木「それを...こちらに渡していただけますか?」

 

 

秋邏「...なぜに?」

 

 

轡木「こちらで解析したいからです。報告では、そのドライバーはISでないという事なので...」

 

 

 

確かにエボルドライバーはISではない。そのISではないエボルドライバーの力が、世界最強の兵器であるISを簡単に凌駕するという事態に、実は千冬やオータム、真耶以外の教師たちは内心恐怖している。

 

この女尊男卑の世界で、女が世界の中心になる切っ掛けであり、最強の兵器でもあるISを何の支障もなく倒す力を、嘗てIS学園において最凶の男と畏れられた織斑秋邏の手に在る事に...。

 

 

 

しかし秋邏は、この轡木の言葉に....。

 

 

 

 

秋邏「...断る」

 

 

 

千冬「兄さん!!」

 

 

 

オータムと真耶「「秋邏!!|先輩!!?」」

 

 

 

教師たち「「「「「っ!!?」」」」」

 

 

 

轡木「...なぜですか?秋邏君」

 

 

秋邏「...エボルドライバーは俺の所有物だ。それを他人譲るほどお人好しではない」

 

 

轡木「ですが...!!」

 

 

 

しかしそんな時、秋邏の体内に同化しているエボルトが彼に話しかける。

 

 

 

エボルト『秋邏、エボルドライバーを渡しても大丈夫だぞ?』

 

 

秋邏『エボルト?』

 

 

エボルト『渡した所で問題はない。それに、ボトルやパンドラボックスは今、お前と同化している俺の中に在る。つまりはお前の体の中に在るのと同義だ。その為ボトルやボックスは無事だ』

 

 

秋邏『....了解した』

 

 

 

エボルトの話しに納得した秋邏は、懐からエボルドライバーを取り出し轡木のデスクの上に、静かに置いたのだった。この彼の変わり身の早さに、轡木は問い質した。

 

 

 

轡木「秋邏君、一体何のつもりですか?」

 

 

秋邏「...何のって、とうとう認知症でも御成りになってしまったのですかぁ?轡木学園長。貴方がエボルドライバーの提示を求めたのでしょうが。大丈夫ですか?それとも要らなくなりましたか?」

 

 

 

対して辛辣な態度を見せる秋邏に、轡木は若干イラッとしながらも言う。

 

 

 

轡木「....いえ、ならばこちらでそのドライバーを調べさせて貰いますよ?」

 

 

秋邏「どうぞ?ご勝手に。正し調べ終えたら....」

 

 

轡木「ええ、必ずお返しますよ」

 

 

 

 

そう言い放った轡木がエボルドライバーに触れようとしたその時、秋邏が彼に質問を投げ掛ける。

 

 

 

 

秋邏「...そうでした。自分も学園長に質問があります」

 

 

轡木「ん?何でしょうか?」

 

 

秋邏「...“ネビュラ細胞”という言葉に、何か心当たりは御座いませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

彼が放ったこのワードに、轡木は....。

 

 

 

 

轡木「っ!!!?」

 

 

 

周りの者たちは一体何のこっちゃ知らない顔だが、本人はかなり焦りが入り混じった驚愕の表情で、秋邏を見つめたが直ぐに眼を逸らして、誤魔化しはじめる。

 

 

 

轡木「な、何の話しか...ぞ、存じませんが!!し、知りません!!!」

 

 

秋邏「....」

 

 

エボルト『おいおい、このジジイバカだろう?その顔は知ってますって言ってるもんだろうがぁ。こんな奴が学園長で大丈夫か?秋邏』

 

 

秋邏『...しかたないさぁ。何せこの糞ジジイの妻が国際IS委員会幹部の一人で、その恩恵で成り上がっただけの“名ばかり学園長”ってのが、昔から付けられたあだ名だ。実際このジジイ、自分の妻には何も反抗できずに唯々従っている人形みたいな奴だからな。

 

まぁ唯一の救いが、彼の妻が女尊男卑主義を激しく嫌って委員会を牛耳ってるってのが大きい』

 

 

エボルト『なるほど』

 

 

 

 

たしかに轡木の妻は、国際IS委員会の重要な幹部メンバーの一員であり、その権力は事実上IS委員会を支配していると言っても過言ではない、正に影の支配者。その為、轡木が学園長の地位に居る事が出来るのも、妻の存在が大きいのだ。

 

その所為で学生たちから陰で“名ばかり学園長”というレッテルを貼られてる。

 

 

 

秋邏に質問され、汗をかき始めた轡木が、エボルドライバーをそのまま千冬に預けた。

 

 

 

轡木「そ、それでは!!千冬先生、エボルドライバーの解析の方、頼みました」

 

 

千冬「...分かりました。兄さん、このドライバー事だが、“アイツ”にも知らせて共に調べて貰うつもりだが、構わないな?」

 

 

 

千冬に聞かれた秋邏は、不愉快そうな眼つきで答える。まるで今の彼女の存在が、目障りと言っているような雰囲気を滲みませて...。

 

 

 

秋邏「...好きにしろ。どうせお前は束が居なければ何も出来ないのだからなぁ....」

 

 

千冬「っ!!?」

 

 

オータム「秋邏!!」

 

 

 

オータムの怒号を無視しながら、秋邏は1人扉まで歩いて一度立ち止まり、最後こう言い放つ。

 

 

 

秋邏「...千冬、お前と俺では考え方が違う。俺は俺のやり方がある、それを邪魔するのがお前や束、それかオータムや真耶ならば.....潰してでも()ルッ!」

 

 

 

オータム「秋邏...」

 

 

真耶「先輩....」

 

 

千冬「........」

 

 

 

 

秋邏「...俺が言いたいのはそれだけだ。ではな.....」

 

 

 

 

そう言って秋邏は学園長室から出て行ったのだった...。残った千冬たちはタダ静かにそれを見つめる他になく、千冬は1人静かに涙を流して...。

 

 

 

 

 

 

 

千冬「.....兄さん.......」

 

 

 

 

 

秋邏が去った方角を見続けることしかできなかった.......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏「.....」

 

 

 

秋邏は今、寮長室に向かって歩いていた。その表情は険しく誰も彼に近づく事が出来ない。そんな彼にエボルトが話しかける。

 

 

 

エボルト『秋邏よぉ、いいのかぁ?お前の女』

 

 

秋邏『...誰が俺の女だ』

 

 

エボルト『誰ってお前...千冬に決まってるだろ?』

 

 

 

エボルトの問いに、秋邏は嫌悪感全開な表情で答える。

 

 

秋邏『ふざけるな』

 

 

エボルト『だけどよぉ...』

 

 

秋邏『俺がこの学園に来たのは....』

 

 

エボルト『復讐』

 

 

 

ピタっと、秋邏の歩く足が止まった。ここぞとばかりにエボルトは話を続ける。

 

 

 

エボルト『だと思ったよ。お前はやっぱり、あのシスターの事が.....』

 

 

秋邏『黙れ!』

 

 

エボルト『....』

 

 

 

秋邏に遮られたエボルトは、そのまま黙ってしまった。しかし秋邏の怒りにも見える感情は消えない。

 

 

 

秋邏『俺とお前は、ナイトローグとネメシスを殺す事だけを考えればいい!!違うか!?』

 

 

エボルト『...そうだな、そうだ。その通りだ...秋邏』

 

 

秋邏『....ならば良い』

 

 

 

 

エボルトを黙れせ再び歩るき始めようとした、その時である。

 

 

 

「秋邏さん!!」

 

 

 

秋邏「ん?」

 

 

 

背後から彼の事を呼び止める声が聞えた。そして振り向くと、そこには箒が彼の下まで走って来て、辿り着いた彼女はそのまま秋邏のスーツの袖を掴んできた。

 

 

 

秋邏「ほ、箒、一体何のつもりだ」

 

 

箒「秋邏さん!!いいから来てください!!」

 

 

そのまま半ば引っ張られる形で、秋邏は連れてかれる。

 

 

秋邏「お!おい!!箒!!」

 

 

 

 

 

 

【イメージBGM:オーバーロードⅢ:Silent Solitude】

 

 

 

 

 

彼女に連れて来られたのは、IS学園の正門前。そこには何故か人だかりが在り、生徒たちから不安げな声が其処ら中に聞こえる。

 

 

 

「ねぇ、やばいよ...」「先生まだなの?」「どうしよう!」

 

 

 

そんな生徒たちに、ウサ耳の飾りをした女性の声が響く。

 

 

 

???「早くしてよ!!でないとシュン兄ちゃんが死んじゃうよ!!」

 

 

 

???「ハァ....ハァ......」

 

 

 

その女性に抱き上げられ、彼女の腕の中で虫の息で苦しんでいる男が1人。彼の体中傷だらけで、出血が酷い。今にも息絶えそうである。

 

 

 

 

箒「秋邏さん!!こっちです!!」

 

 

秋邏「一体...なに...を........」

 

 

 

箒と秋邏の姿を確認した女性は、まるで身内に出会えたような喜びに満ちた顔で涙を流す。

 

 

 

???「っ!!?箒ちゃん!!それにアキ兄ちゃん!!」

 

 

 

秋邏は衝撃を受けたかのような表情で、呟く。

 

 

 

秋邏「馬鹿な...お前.....束?」

 

 

 

???→束「うん!!アキ兄ちゃん!!お願い!!シュン兄ちゃんを助けて!!!」

 

 

 

彼の視界に居たのは、箒の姉であり、ISの産みの親...篠ノ之 束である。だが彼が本当に衝撃を受けたのは、彼女の腕に包まれている傷だらけの男である.....なぜならその人物は....。

 

 

 

 

???「ハァ......ハァ.........」

 

 

 

秋邏「...あ....そんな.....」

 

 

 

 

騒ぎを聞きつけた千冬やオータム、真耶までもが駆けつけた。

 

 

 

千冬「兄さん!!何だ!!この...さわ...ぎは.....」

 

 

 

オータム「秋邏!!まさか...アイツ....」

 

 

 

真耶「そんな!!あの人...!」

 

 

 

 

 

その傷だらけの人物を知っている者たちは皆衝撃的だった。しかしその中でも秋邏はそれ以上である。

 

 

 

 

秋邏「あ....しゅ....春我」

 

 

 

 

???→春我「ハァ.....ハァ........」

 

 

 

 

 

傷だらけの男....双子の兄である織斑春我がそこに居たのだから.....続く。




今回はここまで、ではまた次回。




次回.....兄弟

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