インフィニット・エボリューション 最凶の二人の男と最凶の二体の星の狩人   作:武者ジバニャン

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最近、昭和の仮面ライダーシリーズにどっぷりハマっていますが、皆さんはどの昭和仮面ライダーが好きですか?僕は仮面ライダーXですね!必殺技の真空地獄車がシュールで面白いです。


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仮面ライダーアマゾンズ:Armor Zone

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オーバーロードⅢ:Silent Solitude



第十三章 春我

前回、秋邏と円夏の実の兄、織斑春我が、篠ノ之 束と共に現れた。だが再会に喜べるような状況ではなかった。何故なら春我は重傷を負い、直ぐに治療を受けなければならなかったからだ。そんな中、秋邏に対して一夏たちが、変わり果てた彼に涙ぐみながら訴える。一方千冬は、束にエボルドライバーの解析を依頼。しかし解析を開始した束の口から出たのは、彼女でも似たモノを作れないという衝撃的な物だった。だが彼女はエボルドライバーを見て、在る事を思い出す。

 

それは、春我が所持している端末に、エボルドライバーと似た設計図のデータを見たと言うモノであった。

 

 

 

 

 

千冬「束、今の話しは本当か...?」

 

 

束「うん...」

 

 

千冬の問いに束は不安げに頷いた。尚も束に対して質問が続く。

 

 

千冬「何故春我兄さんが、そのようなデータを持っているんだ?」

 

 

束「分かんない....いきなり束さんのラボに来て、理由も言わなかったから....」

 

 

千冬「いきなり...?待て、春我兄さんとは一体どういう形で再会したんだ?」

 

 

束「それは.....」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

<回想>

 

 

 

 

 

 

束side

 

 

 

 

 

 

あれは、いっくんがISを動かしたってニュースが流れてから二日が経った日の事だったんだ...。その時束さんは、ISの研究でもしようかなって思っていた時.....。

 

 

 

束「ん?」

 

 

突然ラボに設置していたセキュリティがいきなり停止して、原因を調べに行ったの、そしたら....。

 

 

束「え...?」

 

 

春我「おう♪束ぇ~!元気だったか~?」

 

 

眼の前にシュン兄ちゃんが現れてビックリして、もうその時、私....。

 

 

束「しゅ....」

 

 

春我「しゅ?」

 

 

束「シュンにぃちゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!うわああああああん....!」

 

 

 

気付いたらシュン兄ちゃんの胸に飛び込んで抱き着いてたんだ...。

 

 

 

春我「あ~っと...束さん?どったの?いきなり抱き着いてきて...?」

 

 

束「どうしたじゃないよぉ~!!IS学園を卒業してから一切行方が分からずで、こっちは心配してたんだよぉ!!」

 

 

シュン兄ちゃんが突然居なくなって、方々を駆け廻っても全然見つける事ができなかった。どれだけ探しても見つかる事はなかった。なのにシュン兄ちゃんが今、私の目の前に.....。

 

 

 

春我「あ~、そのう悪かったよ。束や千冬、一夏や円夏、そして秋邏に迷惑かけたくなかったんだ」

 

 

束「グスッ...今まで何処にいたの...?」

 

 

春我「実はなぁ.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

.....親父の所で研究の手伝いをしてたんだよ」

 

 

束「.............え」

 

 

 

 

 

 

束sideエンド

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「春秋叔父さんのところだと!?」

 

 

束「うん....」

 

 

 

千冬は驚愕の表情で束に問いかけ、束はまたも不安げに頷くのであった。しかしそこへ轡木が声を荒げて束に問い詰めた。

 

 

 

轡木「し!篠ノ之博士!!」

 

 

束「ん?何...?」

 

 

轡木「あ!貴方は!!本当に春我君からそう聞いたのですか!?」

 

 

 

その尋常ではない反応に、束や千冬は狼狽えてしまう。

 

 

 

束「う、うん...そうだけど...?」

 

 

千冬「学園長...貴方は叔父さんの事を知っているのですか?」

 

 

轡木「そ、それは......」

 

 

 

 

此処で読者の方々は、織斑春秋という人物について知らないだろうから説明しましょう。

 

 

 

織斑春秋....春我と秋邏、円夏の実の父親である。彼は有能な科学者であり、束の恩師でもある。その頭脳は篠ノ之 束でも超える事ができないとされている程の人類最高位の鬼才。

 

あらゆる分野において彼の右に並ぶ者は居なかった。特に物理、機械、そして...生物。彼は科学の世界では神の様な人物であった。

 

 

しかし彼は、自身の妻であり春我と秋邏、円夏の母親、織斑冬夏(とうか)と言う女性が病死してから忽然と姿を消してしまった。

 

 

余談ではあるが、ニュースや雑誌で彼がもし健在であれば、男女平等のISを開発できると噂されている。

 

 

 

っと、千冬が轡木に問いかけている為、話しを戻そう。

 

 

 

 

千冬「お知り合い、だったのですか...?」

 

 

轡木「....え、ええ、彼は私の友人でした」

 

 

轡木の返答に、千冬と束は意外そうな表情を浮かべる。

 

 

束「うっそぉ!?あの叔父さんに友達って有り得ないよぉ!!」

 

 

千冬「ああ...確かに春秋叔父さんは科学者としては優秀なお人だったが....」

 

 

 

2人の反応は察したであろう。織斑春秋という人物は科学者としては優秀であったが、人としては難点がある者であったのだ。理由として、それは性格にあった。

 

 

彼は親しい人間以外では容赦ないぐらいの辛辣な態度や言動を見せ、刃向うならば慈悲なくその者をクビにして、仕事場から追放したり、科学の発展の為にと残酷な人体実験を何度も行うなどをするような人間だったのだ。

 

なら親しい人間にはどうか?と言うと、自分から明るい会話で話し掛けて和ませたりなどして接するなど、二重人格なのではと疑う程の二面性を持っている。

 

 

 

 

轡木「確かに...彼は貴方の言う通り、性格に難がある人物でした。自分が認めた人物には男女関係なく優しく接し、そうでない者には氷のように突き放す。そういう男でした....まるで、春我君と秋邏君みたいに....」

 

 

束「それは.....」

 

 

確かに、春秋の明るい部分は春我に、冷たい部分は秋邏にへと受け継がれたと言って正しい。話しは脱線したが、轡木は束に春我との再会の話しの続きを聞いた。

 

 

 

轡木「博士、春我君は何故春秋博士の下で研究の手伝いをしていたか、そして何の研究なのか聞きましたか?」

 

 

束「いや、それは聞かなかったよぉ~、だってそんな事を聞く暇なかったもん」

 

 

千冬「どういう意味だ?束」

 

 

束「どうもこうも!シュン兄ちゃん追われてたんだよぉ~!!なんかコウモリみたいな奴にさぁ!!それで学園に逃げようってシュン兄ちゃんの提案で、此処に逃げ込もうとしたんだ。でも後一息ってところで......」

 

 

千冬「....そうだったのか(秋邏兄さんとオルコットの試合に乱入してきた奴か)」

 

 

束「うん....グスッ」

 

 

 

束は涙を流してしまう。それもそうだろう、何せ自身の大切な人間が重傷をおったのだから....。

 

 

 

束「シュン兄ちゃん....私だけでも守ろうと盾になって......コウモリ野郎に....するとシュン兄ちゃんを傷つけておいて、アイツ!いきなり学園の方へ入って行ったんだ!!」

 

 

 

千冬「おそらく、春我兄さんを襲った後に、秋邏兄さんに接触してきたんだろう...」

 

 

 

束「シュン兄ちゃん....」

 

 

 

彼の名を呟きながら、悲しみの表情を浮かべる束。そんな束に千冬はデータの事を聞き出す。

 

 

 

千冬「データに関してはどうやって知ったんだ?」

 

 

束「え?データはシュン兄ちゃんがチラッと教えてくれたんだ。その時に」

 

 

千冬「それは今も春我兄さんが...?」

 

 

束「うん、そうだけど...?」

 

 

千冬「ふむ....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬が束と話し込んでいる中、秋邏たちは......。

 

 

 

 

 

円夏「兄さん....」

 

 

 

秋邏「黙れ...俺の事を勝手に理解して知ったかぶるなっ!」

 

 

 

 

殺気を滲ませて言う秋邏に、誰も何も言えなかった。そんな時、医務室の自動ドアが開き、女性ドクターが出てきた。

 

 

 

ドクター「織斑先生」

 

 

秋邏「...ん」

 

 

ドクター「織斑春我さんの治療が完了しました。よろしければ、ご家族である貴方と妹さんがお先に入っても大丈夫です」

 

 

円夏「春我兄さんは!?」

 

 

 

円夏はドクターに問いかける。

 

 

 

ドクター「怪我は酷かったですが、それでも本人の肉体のお陰なのでしょう、脈も安定しています。それどころか直ぐに意識が回復しました」

 

 

 

っと、ドクターは優しげな笑みで円夏にそう告げると、彼女やオータム、真耶にそして一夏や箒も皆安堵の顔を浮かべる。そんな中、冷静な態度で秋邏が円夏に話しかける。

 

 

 

秋邏「...円夏、行くぞ」

 

 

円夏「兄さん...」

 

 

秋邏「...今は春我の事に集中しろ。いいな?」

 

 

円夏「.....分かった」

 

 

 

円夏の返答を聞いた秋邏は、今度は一夏に視線を向ける。

 

 

 

秋邏「...一夏」

 

 

一夏「秋兄...俺」

 

 

秋邏「お前がどんな綺麗事を抱いていようが、そんなの俺はどうでもいいし、興味がない」

 

 

一夏「え...?」

 

 

秋邏「そうやって綺麗事を吠えてろ。俺は俺の進む道を行くだけだ」

 

 

箒「秋邏さん!!」

 

 

 

秋邏の冷酷な言葉に一夏は眼を丸くして呆然とし、箒は声を荒げ、真耶は悲しそうな表情を浮かべ、オータムは、険しく秋邏の事を見ている。しかしそれでも秋邏は止まらない。

 

 

 

 

秋邏「...さっさと見舞いに行くぞ」

 

 

円夏「兄さん....」

 

 

 

 

 

円夏や一夏たちを置いて、秋邏は医務室に入って行った。しかし秋邏の辛辣な言葉に、円夏たちや真耶は悲しみに満ちる。が、オータムは....。

 

 

 

 

オータム「...あの、バカッ」

 

 

 

苦しげと怒りが混じった表情を浮かべて秋邏の背中を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室....。

 

 

 

 

春我「おう...秋邏、円夏も元気そうだなぁ...ハハッ」

 

 

 

ベッドに横たわっている春我の姿に、円夏は駆け寄り安堵する。

 

 

 

円夏「春我兄さん!!よかったぁ!!」

 

 

春我「それに....一夏や箒ちゃんも元気そうだ」

 

 

一夏「春兄!!」

 

 

箒「春我さん!!」

 

 

 

一夏や箒の姿を見て春我は微笑む。それに対してオータムや真耶までも彼を安んずる。

 

 

 

オータム「まったく、相変わらずだなぁ、春我は....」

 

 

真耶「春我先輩...」

 

 

春我「あれまぁ!オーちゃんに真耶ちゃんまでもかぁ~、おひさぁ~」

 

 

 

懐かしむかのように嬉々とした表情を浮かべる春我。自分が重傷を負った患者である事を忘れているようである。

 

 

 

オータム「おひさぁ、じゃねぇ!バカが!」

 

 

真耶「そうですよぉ!春我先輩」

 

 

 

オータムと真耶の説教に、春我は苦笑を見せる

 

 

 

 

春我「あ、アハハハッ...お、大げさな....」

 

 

秋邏「大げさじゃない」

 

 

 

「「「「「.....」」」」」

 

 

 

春我が話に割って入るように、秋邏が口を挟む。それに対しても春我は苦笑を浮かべる。しかし秋邏の凍てつくような声に、その場の空気が凍りつき寒気すら覚える。そんな実の双子の弟に春我は話しかける。

 

 

 

春我「お、おう!秋邏く~ん!げ、元気かにゃあ?」

 

 

秋邏「...重傷を患っている筈なのに、皮肉のつもり、か?それは?」

 

 

春我「え、ええっとー...あ、アハハハッ(´∀`;)」

 

 

秋邏「...お前、何故今まで何の連絡もしなかった?」

 

 

円夏「兄さん!!今そんなこと...」

 

 

一夏「そうだよ!!春兄は今...」

 

 

秋邏「お前らは黙ってろ」

 

 

 

円夏と一夏に出しゃばるのを許さないと言わんばかりに、二人を睨んで黙らせる秋邏。それに対して春我が異を唱える。

 

 

 

春我「おいおい!二人に冷た過ぎだろう~、秋邏」

 

 

秋邏「そういうお前が言える立場か?もっと早く連絡していれば、こんな事にもならなかった筈だぞ?」

 

 

春我「だとしてもだ。それにお前だって言えた立場じゃないだろうが、束から聞いてるぞ?お前、今まで沖縄で暮らして俺と同じく連絡の一つもしなかったそうじゃないかぁ。円夏を寂しがらせてたのは何も俺だけじゃない、お前もだろう!」

 

 

秋邏「俺以上に勝手に生きておいて良く抜かすもんだなぁ!?」

 

 

春我「いいやぁ!俺以上に勝手なのはお前だろう!」

 

 

秋邏「何だと!?」

 

 

 

再会した双子の兄弟、最初のコミュニケーション....それは完全な兄弟喧嘩であった。見るに堪えないその状況に、一夏が声を出そうとした....が。

 

 

一夏「二人共...」

 

 

円夏「いい加減にしてっ!!!」

 

 

秋邏「っ!!?」

 

 

春我「っ!!!」

 

 

 

 

円夏の大声は医務室全体に響き、二人の喧嘩は止んだのだった。だが円夏の秋邏を見る眼が険しく睨んでいた。

 

 

 

 

円夏「.....っ」

 

 

秋邏「ま...円夏」

 

 

春我「お、おい...」

 

 

 

そんな中、千冬と束が、春我が眼を覚ましたとの報を聞いて遅れてやってきた。

 

 

 

千冬「春我兄さん!...って」

 

 

束「眼を覚ましたんだね!!.....え?」

 

 

 

 

 

円夏「.....」

 

 

秋邏「......」

 

 

春我「おい...円夏?」

 

 

 

最悪のタイミングで来てしまったようだ。そんな二人を放って、円夏は秋邏に告げる。

 

 

 

円夏「....出て行って」

 

 

一夏「っ!!?」

 

 

箒「円夏!!?」

 

 

オータム「おい!!」

 

 

真耶「そんな!?」

 

 

千冬「円夏!!」

 

 

束「マドちゃん!!どうして!?」

 

 

春我「おい!!待て!!円夏、秋邏は....」

 

 

 

春我は何とか円夏を落ち着かせようとするが、円夏は止まらなかった。

 

 

 

円夏「秋邏兄さんにとって、私たちは邪魔なんでしょ!!?だったらもういい!!!復讐に身を(やつ)すして、兄さんなんか不幸になればいい!!!」

 

 

千冬「円夏ぁ!!!」

 

 

円夏「っ!....あ....わ...わたし....あの....」

 

 

 

秋邏「.......」

 

 

 

 

言葉とは何と残酷であろう、それが愛する家族の言葉ならば尚更。しかし口にした物は一度言ってしまうと取り消す事はできない。それを言ってしまった後に気付いた円夏は涙を流し、オドオドしてしまう。

 

 

 

秋邏「......」

 

 

円夏「あ...兄さん...あの...!」

 

 

秋邏「....いいんだ」

 

 

円夏「え...?」

 

 

秋邏「確かにお前の言う通りだ......お前らは、邪魔だ」

 

 

円夏「っ!!?」

 

 

千冬「兄さん!!」

 

 

 

 

最早壁を作った秋邏の心に誰の声も響かない。その為か、彼は医務室から出ようと出入り口に向かう。が、一度立ち止まり...告げる。

 

 

 

 

秋邏「....これから、俺の事は一切干渉するな。お前らは俺の目的の邪魔だ」

 

 

 

春我「おい待て秋邏!!目的って一体!!」

 

 

 

秋邏「...干渉するなっと言った....ではな」

 

 

 

 

そう言い、秋邏は出て行ってしまった。それに円夏は涙を流して崩れ落ち、箒も円夏と同じく涙を流しているにも関わらず、彼女を支えるように傍に駆け寄る。一夏も呆然として何も出来ずに立っていた。

 

 

 

一夏「秋....兄....」

 

 

真耶「先輩....秋邏先輩.....」

 

 

オータム「秋邏!!お前自分が何を言っているのか、分かってんのか!!?」

 

 

 

だがオータムの叫びは、もう出て行ってしまった秋邏の耳には届かない。誰の心にも....。

 

 

 

 

 

彼の氷の様な心に、誰の声も届く事はない......そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「.....にい.........さん....」

 

 

 

 

 

 

 

誰も......続く。

 




今回はここまで、酷い終わりで申し訳ありません。そして次回、ようやく中国から彼女が来ますよぉー!それに近々新たなオリキャラも出します。






次回.....鈴音





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