インフィニット・エボリューション 最凶の二人の男と最凶の二体の星の狩人   作:武者ジバニャン

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ここで注意、作者は一応インフィニット・ストラトスの原作を読んではいましたが、内容を忘れてる部分が御座います。


ですので、原作に関して大きな無視・矛盾・酷過ぎるクオリティ、かなりございます。


というか、原作無視しますので、どうかご了承ください。




それと誤字・脱字・話しの歪さなどが含まれますので、ご注意ください。





ここでちびっとキャラ紹介

ネメシス(CV大塚芳忠)

エボルトと同じくいくつもの星を滅ぼしてきた地球外生命。

その姿は、はっきり見えずで正体不明。

しかしエボルトと同様に、彼も自分だけのパンドラボックスを所有している。

相手を翻弄、または冷静さを奪うような、頭に来る態度など平気で見せるなどの存在。



第一章 秋邏

前回、滅んだと思っていた凶悪地球外生命エボルトの前に現れた同じく凶悪地球外生命ネメシスの手によって救われた事を知ったエボルトだったが、彼はネメシスの事を嫌悪していた。

 

それが切っ掛けでネメシスの提案で、彼の言うゲームにおいて互いを殺し会うという事になったエボルトは、ネメシスと共に今、大気圏の真っ只中に居る。

 

 

 

エボルト「もうすぐ地球だ」

 

エボルトがそう呟くと、ネメシスがからかって来る。

 

ネメシス「エボルトぉーwwww、嫌になったのらぁwwww、頭下げてもいいずらよぉー?wwww」

 

エボルト「ふざけるなっ!!俺は必ず貴様を殺す程の実力を持った人間を見つけてみせる!!」

 

これにいつものマイペースで他人を翻弄するようなキャラを取り戻すことはせず、エボルトはネメシスに激昂する。

 

そんなエボルトに、ネメシスは有る事を口にする。

 

ネメシス「まぁ!お前のからかいは終わるとして、これからのルールを決めよう」

 

エボルト「ルール?」

 

ネメシス「ああそうだ!何事も決まりは必要だろう?」

 

エボルト「それでそのルールは?」

 

大気圏突入中だというのに、二人この地獄の中、これからの決め事を話し始める。

 

ネメシス「ルールは、3つ。ひとーつ、互いに人間の中で最強と思える存在を見つけて、パートナーを組む。ふたーつ、互いに所有しているパンドラボックスとフルボトルを使い、戦う。みっーつ、勝利した者は地球を滅ぼして、そのエネルギーを獲得する権利と相手のパンドラボックスとフルボトル60本の所有出来る」

 

 

エボルト「なにっ!?最後のルール聞いていないぞっ!!」

 

 

 

ネメシスのルールにエボルトは抗議する。しかしネメシスはそれをこう返した。

 

 

 

 

ネメシス「ああん?だってぇー、今ぁ、考えたんだもぉん。ごめんね☆エボちゃん...

 

テヘペロ(・ω<)」

 

エボルト「ふざけるなっ!!俺のパンドラボックスとフルボトルは、桐生戦兎の手によって新世界創造の為に全て失ったんだぞ!!」

 

 

 

 

 

 

そう、彼の所有物であるパンドラボックスと60本ものフルボトルは、仮面ライダービルド...桐生戦兎によって、新世界の創造の為に使われていた。であるからして今のエボルトが所有しているのは、地球に向かう前にネメシスによって回収されたエボルドライバー、コブラエボルボトル、ライダーシステムボトル、仮面ライダーローグによって破損したエボルトリガー。

 

もはや今のエボルトには真面な物が限られている。そんなエボルトに、ネメシスは懐から何かを取り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

エボルト「そ、それは!!」

 

 

ネメシスが取り出したるは、エボルトのパンドラボックス。しかもエレメントまでしっかりと宿った状態でだ。

 

 

ネメシス「フフッ」

 

 

ネメシスは不敵に笑いを零して、そのままパンドラボックスをエボルトに返した。

 

 

エボルト「どういう事だ!!パンドラボックスは新世界創造の所為で、存在その物が消えた筈だっ!!それが...」

 

ネメシス「まぁ落ち着けよエボルト。理由は単純、俺のパンドラボックスの力で再構築してやったのさっ」

 

 

 

 

 

そう言いながら己のパンドラボックスをエボルトに見せる。そのボックスは見た目全てエボルトのと酷似するが、

ボトルはエボルトのとは違う種類がある。(タグのご都合主義のお陰と思っててください)

 

 

 

 

 

 

エボルト「お前のパンドラボックスのお陰....だと?」

 

ネメシス「ああそうだぁ。ん?ああっとぉ、ボックスや全てのボトルには何の細工はしていないから安心しなさんな」

 

 

 

ネメシスから戻ってきた己のパンドラボックスを隅から隅まで調べてるエボルトに、ネメシスはそう言うが、エボルトは決して彼を信じていない。

 

 

 

 

エボルト「....それよりも、もうすぐ大気圏を突破するがこの世界の人間に、最強の人間なんているのか?」

 

ネメシス「フフッ、それに関して問題ナッシングぅ!オレが調べた中に、なんとぉ!!ハザードレベル100の持ち主が2人居たのよぉ!こ・れ・がぁ!」

 

エボルト「バカなぁ!!そんな事が在る筈がぁ!!」

 

 

 

 

 

ハザードレベル....ネビュラガスという特殊なガスに対する耐久値を段階に分けたものをハザードレベルと呼称していた。ネビュラガスを注入されて直ぐに死に至るのがハザードレベル1、怪人態...スマッシュに変異するのがハザードレベル2である。

 

だがまれに、ハザードレベル2以上の耐久値を持つ者が居り、そういった人間はネビュラガスを注入されても怪人には変異せず人間の姿、記憶を維持したままで居られる。

 

そしてハザードレベル2以上...レベル3になるとドライバーと呼ばれるベルトを装備し、仮面ライダーに変身が可能になるのだ。

 

だが基準値以上、肉体の限界を超えた数値を蓄積すると体が消滅....すなわち死が訪れる。

 

 

 

だがそれは飽く迄ネビュラガスが存在している話しであって、ガス自体が無ければ意味を為さない。

 

 

 

だがネメシスの口から語られたのは、そんなネビュラガスが存在していない筈の世界で、なんとハザードレベル3以上、どころか100以上の化け物がこの地球に居るらしい。

 

 

 

 

 

エボルト「.....どうやってそんな化け物が存在している...?」

 

ネメシス「恐らく、この地球には()()()()()()()()()の物があるのかもな」

 

エボルト「そいつら以外に、ハザードレベルを検出できたのは?」

 

ネメシス「いんやぁ、それが見つけられたのがその二名だけで、他は全く屑、ゴミ、ブタ、家畜以下のカス共だけだぁ。その二人だけだったんだよ」

 

エボルト「......」

 

ネメシス「まぁ、そんなこんなで大気圏突入完了!...あとは互いに、その基準値を超えた化け物人間くんたちを探すのが、第一ステップだ」

 

エボルト「ああ...そうだな」

 

ネメシス「今、お前の思考にその片割れ君の現在位置を送っておいたから、あとは自力で探してくれやぁ。俺も既に決めている奴の下へ向かうからさぁ」

 

エボルト「.....」

 

 

そうここからようやく彼らのゲームが始まるのだ、故にここからは互いに敵同士なのである。

 

 

ネメシス「じゃあなぁ♪」

 

 

そう言い残して、ネメシスは光の速さでその場から居なくなった。

 

 

エボルト「....まぁいい。俺も探すとするかぁ」

 

 

 

 

そしてエボルトもまた消えた......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インフィニットストラトス…………。

 

 

それは、宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツ。

 

だが初めは、余り周囲に注目どころか聞く耳を立てる者は一人も居なかった。

 

しかし、「白騎士事件」という出来事でそれは一変したのだ。

 

従来のあらゆる兵器がIS前では、意味を為さないガラクタへと成り果てる。人々は瞬時にISに目が行ったが、ISには欠陥があった。それは、女性でしか動かすことが出来ないということだ。その為、世界は一気に歪んで行った。

 

 

そんなISを“新たに”男で動かす事が出来る者が表れた。この私、織斑千冬の弟....織斑一夏。

 

 

 

 

 

 

だが.....一夏よりも前、私がIS学園に在学時のことだった。世界が震撼した。そしてそれはISの生みの親であり、私の親友でもある篠ノ之束と、そして私すらも驚愕した。

 

 

 

 

 

 

私や束が素直に慕い、実の兄の様に想っていた歳が二つ上の二人の従兄で、双子の兄弟....織斑春我(おりむらしゅんが)織斑秋邏(おりむらあきら)。この2人は何をやっても完璧に熟す、正に完璧超人みたいな人たちだった。

 

 

無論それはISにおいてもそうだった。彼らは直ぐにISに順応し、圧倒的に次々と学園内で最強を誇っていた。

 

 

2人の性格としては、春我兄さんは喋りが上手で良くクラスの女子から慕われ、生徒会などに入って学園をより良くしてくれた。対照的に秋邏兄さんの方は春我兄さんとは違い、余り多くを語る様な人では無い。

 

 

だがそれでも行動で相手を支えたりして、クラスの柱ような役割をしていた。

 

 

 

そんな私と束、それに一夏、束の妹の箒に、そして春我兄さんと秋邏さんの実の妹であるマドカも同じく、あの人たちを目標にしていた位、彼らを慕っていた。

 

 

 

特に秋邏兄さんは....私が密かに想い続ける大切で掛け替えのない永遠の初恋の人だ。あの人以外に好きになる男など存在しないし、有り得ない。

 

 

 

そんな私は今、長年の想い人である秋羅兄さんに会いに行く為、彼が居る沖縄に来ていた。

 

 

なぜ私が沖縄にいるかと言うと、一夏をあらゆる脅威から守る為だ。春我兄さんと秋邏兄さんの二人はISだけでなく身体能力も異常に強かった。それに怪我の回復が常人よりも早く、最早普通の人間という言葉が似合わない程に....。

 

 

私は剣道や体術において二人に一本も取る事が出来ず、惨敗だった。ISにおいても勝つことができなかった。彼らはそれだけの身を守れる程の実力を有しているが、それに引き替え私の弟の一夏はそれがない。

 

 

このままでは女尊男卑主義の団体や、それに準ずる組織に命を狙われる。

 

 

現在一夏は、私が学生時代の友人であるオータムに預けてある。アイツは専用のIS「アラクネ」を持っている。それに見合う程の実力も備わっている。

 

 

それに....彼女も私と同じく秋邏兄さんの事を今でも好きなのだ。それ故、同じ男を好いた者同士であるからこそ、信じられる。だから預けた。

 

 

まぁ、私やオータムだけではない。他にも居るが、それはまたにしょう。

 

 

 

秋羅兄さんは、ISから離れて医療の道に進んだ。それには当時の周囲の人たちは反対し、ISの世界大会「モンド・グロッソ」に出場し、チャンピオンにもなれると言われてISから離れる事を良しとしなかった。

 

それは私や束、他の者たちもそうだったが、それでも秋邏兄さん、そして春我兄さんも断固として譲らず互いの進みたい道へと行く。この時、兄さんたちの実の妹であるマドカを私に託して連絡が取れなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

だが、一度だけ、秋邏兄さんと再会した事がある。それは私が第二回モンド・グロッソに出場する時、何者かによって当時私の応援に向かう筈だった一夏が誘拐された時である。

 

誘拐犯の目的は私の優勝阻止であったが、日本政府は私にそれを伝えなかった為、気づけなかった。私は絶望に暮れた時、私の携帯に束が掛けてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束『ちーちゃん!安心してっ!アキ兄ちゃんが、いっくんを助けてくれたからっ!!』

 

 

千冬『え?!』

 

 

束は秋邏兄さんに頼んで、一夏を助けて欲しいと伝えてくれたそうだった。(その時も春我兄さんに連絡したが、繋がらなかったそうだ)

 

束からISを借りた兄さんは、一夏を救出してくれた。その時、ドイツ軍が兄さんの助力したそうで、事件解決後、兄さんはドイツに借りを返す為、IS部隊の一年間限定の教導官を引き受け日本を発つ。その時に漸くの再会と、再度の別れである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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《回想》

 

 

 

 

 

千冬『兄さん....』

 

 

秋邏『...そんな顔をするな、千冬。マドカの事....これからも頼むぞ』

 

 

千冬『.....分かった』

 

 

秋邏『...マドカ』

 

 

マドカ『....兄さん』

 

 

そう秋邏は、無愛想な顔でマドカの頭を撫でてやった。

 

 

マドカ『あ...///』

 

 

彼女にこれに頬を赤く染める。それに秋邏は、自らの手を彼女の頭から離して一夏に向く。

 

 

一夏『秋兄.....』

 

 

自分の所為でと重い表情をする一夏に、秋邏は言う。

 

 

秋邏『...一夏、今は弱くていい。だがお前も男なのだから、いつかは守れる位はなっておけ』

 

 

一夏『秋兄....うん!!約束する!!』

 

 

一夏の力強い頷きに秋邏は満足したのか、そのまま何も言わずにドイツ行きの飛行機に乗り、行ってしまった。

 

 

 

千冬『......兄さん』

 

 

 

 

 

 

《回想終了》

 

 

 

 

 

 

 

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そして、ドイツでの一年間の教導官任期を終えた兄さんは、誰にも告げず再び行方を眩ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが秋羅兄さんが沖縄に居る事が束のお陰で分かった。が、春我兄さんの所在が未だに分からずのままである。

 

 

束も懸命に探してはいるが以前掴めない。他人の事を興味など持たなかった束が、あそこまで一生懸命なのは、私と同じ気持ちで居るからだ。

 

ただ想い人が違う。束は昔から春我兄さんの事が大好きだった、likeではなく当然のloveのほうである。

 

 

 

そう思いながらに進んでいると、小さい診療所がある。

 

 

千冬「あそこに....秋邏兄さんが」

 

 

やっと会える。大好きだった秋邏兄さんに.....。

 

 

私は逸る気持ちを落ち着かせながらに、診療所の玄関口までたどり着き、一度深呼吸をする。

 

 

千冬「スゥ.....ハァ.....よし!」

 

 

さぁ!!行くぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時......。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「...人の診療所の前で、一体何が良しなんだ...千冬」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「っ!?」

 

 

 

この声...鋭く突き刺さる様なこの声は....!私はゆっくりと背後へと向く。そこには....。

 

 

 

 

???「......」

 

 

ボサボサの髪、それに対をなすように尖ったアホ毛、身長190以上あり、鋭い眼つきでこちらを見る白衣を着た男.....この人こそ、一夏よりも前にISを動かし、私が敵うことない強さを持った最強の人間...織斑秋邏である。

 

 

 

 

千冬「...あ...」

 

 

???→秋邏「....あ?」

 

 

千冬「秋邏にぃさああああぁぁぁぁんっ!!」

 

 

私はそのまま彼の胸に飛びつき、彼の背に手を回して泣きついていた。

 

 

千冬「秋邏...兄さん.....っ...ぐす...ううっ」

 

 

秋邏「...全くお前は...」

 

 

嬉しさの余り、暫く泣くのが止まらなかった。しかし秋羅兄さんは私を拒まず、私の頭を撫でてくれていた。

 

ようやく落ち着いた私を兄さんは、そのまま診療所にある応接する部屋に案内してくれた。

 

 

ここから本題の方に移らないといけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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秋邏「...久し振りだ。今は何をしているんだ?麦茶飲むか?」

 

 

そう言って秋邏は、千冬に氷が入った麦茶を出す。

 

 

千冬「兄さん、普通出す前に聞くだろ?」

 

 

秋邏「...知らん。それにここは俺のテリトリーだ、何をしようが俺の勝手だろうが」

 

 

千冬「まったく....」

 

 

 

 

 

 

そう言いながら、千冬の口元は嬉々として上がっている。そして秋邏から頂いた麦茶を直ぐに飲む。

 

 

 

 

 

秋邏「......で、何しに来た?と言いたいが...()()()()()()()

 

 

千冬「っ!!」

 

 

彼女の反応に、鋭い表情の秋邏は話しを続けた。

 

 

秋邏「...大方、一夏を護ってほしいという事なのだろうが、敢て言わせて貰う.............本州に帰れ」

 

 

 

ガタっ!!

 

 

 

この答えに、千冬は立ち上がり秋邏の事を動揺しながらに見つめる。しかし秋邏は座ったまま、彼女を鋭く見る。

 

 

 

 

千冬「何故っ!?」

 

 

秋邏「...俺はもう、束が作り上げたISに対して関わりたくない。それにISの所為で大勢の人間たちの人生が滅茶苦茶になって破綻してしまっている。それに関してお前と束は、どういう気持ちで居るんだ?」

 

 

千冬「...それは....」

 

 

秋邏「...別にもう白騎士でなくなったお前に対して責めるつもりはない、だが考えて見ろ。お前と束が変えた世界で一体どれだけの無力な人間が...犬死にをしたか」

 

 

千冬「......」

 

 

 

 

白騎士事件.....それはISの、真の誕生の日と言っても過言ではない。突如日本に攻撃可能な各国のミサイル2000発以上が発射され、それを突如現れた白銀のISを纏った1人の女性によって無力化された。

 

なぜそれらのミサイルが突如発射されたのか、それは何者かのハッキングよっての物だった。その後、ISの有用性を見せられた各国は軍を派遣したが、戦闘機、戦艦、軍事衛星なども全て無力化された。しかも一人の犠牲なく、だ。

 

 

それほどの騒動の切っ掛け...ミサイルをハッキングを行ったのは、篠ノ之束。そして彼女が作り上げた白騎士...それに乗り込み、その圧倒的な力を見せたのが彼の目の前に居る女性、織斑千冬。彼女こそが白騎士の操縦士だったのだ。

 

 

 

秋邏「......“ISは究極の機動兵器”“ISを倒せるのはISだけ”当時の束の言葉によって世界はISを受け入れた。その結果...無慈悲で、理不尽な、性別差別社会が始まった。医療に携わっているとなぁ、聞こえてくるんだよ。妊娠した女性が待望の赤ん坊を生んだが、その赤ん坊が男だった為、女性医師に母親が()()()を依頼し、生まれたばかりの赤ん坊はそのまま.....()()()()の玩具にされたとな」

 

 

千冬「そ...そんな....」

 

 

これに彼女は、瞳の焦点が合っていない。だがそういった話が他にもある。

 

ISの存在の所為で、多くの男性が身勝手に、理不尽に、社会的に潰されている。全部が全部と言う訳ではないが、それでも重病を患った子供が男だった為、病院側から拒否されたとか、ただぶつかっただけで痴漢、強姦と擦り付けられ逮捕されるなどの物や、女性集団で男性一人を精神的、また物理的にもリンチを仕掛けて潰すなどがある。

 

 

そう言った人々が居る中、秋羅は内心、IS学園に居た時から千冬や束を少しばかり失望していた。

 

 

 

秋邏「...これだけの人間が不幸になっている中、まさかお前と束は知らぬ存ぜぬを決め込み続けるつもりか?だとしたらお前と束、そうとう酷いものだぞ」

 

 

千冬「に...兄さん....」

 

 

 

自分の想い人からの罵倒に千冬は一瞬意識を失いそうになっていたが、それでも踏ん張り彼の話を聞き続ける。

 

 

 

秋邏「...だから俺は、学園を卒業してからは医学の道に進み、ISに関わらないように連絡を絶っていたのだが....」

 

 

千冬「.........」

 

 

秋邏から語られる言葉に、千冬は立っているのが辛くなっていた。そして........。

 

 

 

 

 

バタンッ!!

 

 

 

 

 

秋邏「っ!?千冬っ!!」

 

 

彼の前で千冬は倒れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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千冬「..........っ...う...うう..ん...」

 

 

秋邏「...眼が覚めたか」

 

 

千冬「あれ....私.......」

 

 

彼女が起きた場所は、診察室の簡易ベッドだった。

 

 

秋邏「...意識を失い、倒れたんだ」

 

 

千冬「兄さん....」

 

 

秋邏「...お前、真面に仕事を休んだのか?」

 

 

彼女は首を横に振る。

 

 

千冬「ここ暫くは働きづめ...だったから」

 

 

秋邏「...一夏の件でか?」

 

 

千冬「.....うん」

 

 

 

彼女の言う通り、真面に仕事を休んでなど出来なかった。自身の弟が秋邏や春我のようにISを動かした事により、各方面から対応に追われ、それ処では無かった。

 

 

 

秋邏「.....」

 

 

千冬「.....」

 

 

2人の間に、沈黙が漂う。それを破ったのは秋邏であった。

 

 

秋邏「......今、一夏はどうしている」

 

 

千冬「え...?今は、オータムに預けてる、彼女もIS学園の教師なんだ」

 

 

秋邏「...オータム、か。懐かしいな」

 

 

千冬「よく兄さんに喧嘩を吹っ掛けては、ボコボコされてな。フフッ」

 

 

秋邏「...確かにそうだったな。俺に返り討ちにされるのがオチなのに、アイツはゾンビのように這い上がって来たことがあったものだ」

 

 

千冬「フフッ、そうだな...」

 

 

懐かしい話のお陰か、2人の間に柔らかさが徐々に戻る。

 

 

秋邏「...千冬、マドカはどうしてる」

 

 

織斑マドカ…秋邏と春我の実の妹である。しかし今は、千冬に託している。

 

 

千冬「マドカは一夏と共に、オータムの所だ。一夏と共に元気だよ」

 

秋邏「...そうか、いつもマドカには不憫な想いをさせている。あれだけの事を言っておいて、俺も人の事が言えない屑だ....すまない、千冬」

 

千冬「兄さん...」

 

 

自身の従妹に頭を下げる秋邏に、千冬はこう言う。

 

 

千冬「兄さん、いいんだ。私や束がこの世界を変えたことへの重みや罪は、今もこの胸の中にある。だけどまた同じことを繰り返すようなら、兄さんが止めてくれ。だから....」

 

 

彼女の瞳が、秋邏を捉える。

 

 

秋邏「.....」

 

 

千冬「お願いだ、秋邏兄さん。私と一緒にIS学園に来てくれ!もう私たちには、秋邏兄さんしか頼れる人が居ないんだぁ!!」

 

 

千冬「....っ」

 

 

彼女はそう告げたまま秋邏をしっかりと見つめて寸分も逸らさない。対して秋邏も彼女の瞳を見つめ返して...。

 

 

 

秋邏「....千冬」

 

 

千冬「はい...」

 

 

秋邏「...すまない」

 

 

返って来たのは否定の謝罪であった。二度目の拒否に、千冬の瞳の焦点が再び揺らぐ。

 

 

千冬「......どうして」

 

 

それしか口に出来なかった。これに罪悪感が募る秋邏は言う。

 

 

秋邏「...明日、在る場所に案内する。そこで俺が一緒に行けない理由が在る」

 

千冬「.....分かった」

 

 

彼女の返答を聞いた秋邏は、椅子から立ち上がって診察室から出ようと扉の前まで歩く。そこで一旦止まって在る事を尋ねた。

 

 

 

秋邏「.....春我には、連絡は...?」

 

 

千冬「....いや、全然連絡が着かないんだ。束ですら参っているよ」

 

 

秋邏「...そうか...今日はもうウチに泊まっていけ。もう夜になる」

 

 

彼の言った通り、外はもう夕方から夜へと変わりつつあった。

 

 

千冬「...でも....分かった。ならお邪魔させてもらう」

 

 

秋邏「...この診察室から出て奥に、俺のリビングに繋がってるから、荷物をもってまっていろ」

 

 

千冬「分かった...ありがとう秋邏兄さん」

 

 

 

 

彼女の合意を聞いた秋邏は診察室から出る。

 

 

 

 

診療所から外に出た秋邏は、懐から煙草とライターを取り出して喫煙を始めた。

 

 

 

 

秋邏「...」

 

 

 

彼をある人物の事を思い出していた。

 

 

 

秋邏「...春我」

 

 

自身の双子の兄、織斑春我。IS学園を卒業した後から未だ行方が知れない。

 

 

秋邏「...」

 

 

 

 

 

 

《回想》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏『...春我、お前卒業したらどうするんだ?』

 

 

 

秋邏は自分とIS学園の制服を纏った双子の兄に問いかけていた。

 

 

 

春我『んん?どうするって....まぁ、そうだなぁ....1人ぶらり旅ぃ~、どうだぁ?(ドヤァ)』

 

 

嬉々とした様相で質問を質問で返す彼に、秋邏は呆れた。

 

 

秋邏『...ドヤ顔で質問を質問でかえすなバカ。全くお前は...』

 

 

春我『おいおい、それが兄貴に対しての口かぁ?泣くぞ』

 

 

秋邏『...泣け勝手に。俺は知らん』

 

 

腕を組んで背後の木にもたれ掛る様に知らんふりをする秋邏。

 

 

春我『へいへいそうですか~......まぁ、実際決まってないんだ。それに...』

 

 

秋邏『ん?』

 

 

春我の雰囲気が変わった。

 

 

春我『....秋邏』

 

 

秋邏『...なんだ』

 

 

春我『もし....自分ってのが、この世界にとって....』

 

 

秋邏『?...春我?』

 

 

振り向く春我の顔は.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春我『......なーんちゃって♪(ゲス顔)』

 

 

秋邏『.............』

 

 

 

 

 

 

 

 

双子の間に冷たい風が通る。風「ハイハイ、通りますよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏『....春我』

 

 

春我『ん、ん?な、何かなー?かなー?(^ω^;)』

 

 

秋邏『.....一度、シネッ!!』

 

 

 

 

 

秋邏から凄まじい蹴りが放たれた。

 

 

 

 

 

 

『うばあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《回想終了》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏「.....」

 

 

 

海を見ながら過去に浸り、煙草吸う秋邏は黄昏ているようにも見える。

 

 

 

秋邏「(お前は今どうしている?俺も人の事は言えないが、連絡位したらどうだ)...バカが」

 

 

彼がそう呟いた瞬間、彼の視界に赤い光が見えた。

 

 

秋邏「ん?何だ」

 

 

その赤い光は大きさ的にサッカーボールと同じ位な物である。それが秋邏に目掛けて突っ込んできた。が、発行体は彼の一歩手前で止まり、そのまま地面に着陸した。

 

 

秋邏「...何だ、こいつは」

 

 

 

 

 

 

 

 

すると......。

 

 

 

 

 

 

 

 

???「お前かぁ、ハザードレベル100の化け物ってのはぁ」

 

 

秋邏「...はぁ?」

 

 

発行体が再び宙に浮いたと思ったら、形が変わり、その姿が何かの、そうまるで蛇みたいな化け物が現れた。

 

 

エボルト「俺の名はエボルト。今日からお前の....相棒だ」

 

 

 

秋邏「......」

 

 

 

 

とうとう出会ってしまった秋邏とエボルト。これがこの先、壮絶で凄まじい戦いのロードへと繋がる事を、この時の秋邏は、まだ分からない。

 

 

 

 

 

 

 




長すぎてすいません。次回、上手く初変身、並びに初戦闘へと繋がるよう頑張りますので、よろしくお願いします。


それではまた次回...。


追伸、話が酷過ぎて大変申し訳ありません。
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