インフィニット・エボリューション 最凶の二人の男と最凶の二体の星の狩人   作:武者ジバニャン

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これからもどうかインフィニット・エボリューションをよろしくお願いいたします!


第七章 再会

前回、IS学園に戻ってきた地球外生命エボルトと同化した男。仮面ライダーエボルトこと織斑秋邏。彼は今自分が担任を勤める1年1組の教室に入る。

 

 

 

 

 

 

 

千冬「それではどうぞ!!お入りください!!」

 

 

 

 

 

彼女の言葉と同時に扉が開かれ、それを見た一夏と箒、円夏は......。

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「え...?」

 

 

 

 

 

 

 

箒「まさか....そんな....」

 

 

 

 

 

 

 

円夏「あ...ああ....グスッ...に...さ....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏は驚愕し、箒と円夏は涙を露わにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

ビシッと完璧に決まったスーツ姿の男、髪は白髪と尖ったアホ毛、瞳は血の様に赤い。そして彼はそのまま教壇に立つと、突然いきなり黒板に、在る名前を書きだした....それは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏「....今日から、この一年一組の担任、並びに実技担当官を務める織斑秋邏だ。これから一年、貴様等を厳しく指導する。が、これに耐え切れないと自分で思える者は今すぐにでも名乗り出て、この教室、いや....この学園から....失せろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼から放たれた身も凍りつく程の恐怖にも似た感覚を味あわせる眼が生徒たちに突き刺さる。そんな最中、一人の女の子が涙ぐみながらに席から立ち上がる。

 

 

 

 

秋邏「...ん?」

 

 

円夏「...に...兄さ....ん、なんだよね?」

 

 

秋邏「...円夏」

 

 

 

彼は久しぶりに見る自分の実の妹の姿を。彼女は秋邏が知る以前の子供の姿から、美しく凛とした大人の女と見間違う程に...。そんな彼女に秋邏は自分が出来る最低限の微笑みを見せて口を開いた。

 

 

 

秋邏「...綺麗に、なったな...円夏」

 

 

円夏「ッ!!...ずっと...逢いたかった...」

 

 

秋邏「...」

 

 

円夏「グスッ...兄さんたちが居なくなって......本当に寂しかった......特に秋邏兄さんと......離れ離れが......嫌だった......」

 

 

千冬「円夏....」

 

 

 

秋邏から預り、妹同然に可愛がってきた円夏の悲しむ姿に、千冬は勿論、箒、オータム、真耶、それに先ほどまで秋邏の凍てつく殺気に怯えていた生徒たちまで感涙していた。そして円夏は......。

 

 

 

 

円夏「これからは......いつも一緒、だよね?...秋邏兄さん」

 

 

秋邏「......ああ」

 

 

円夏「ッ!!.....兄さん......秋邏兄さぁぁんッ!!ああああああああッッッ!!」

 

 

 

 

彼の肯定の返事に、円夏はとうとう居ても立ってもいられず、秋邏の胸の中へ抱きつき泣いた。これに秋邏はただ黙って彼女の頭を撫でてやる。その後、暫くしてから円夏は落ち着きを取り戻し、頬を赤く染め上げ自身の行動に恥じ入るばかりとなった。

 

 

 

円夏「う~////」

 

 

秋邏「...円夏、もう落ち着いたのなら席に座れ。話は後でも時間を設けてやるから...」

 

 

円夏「...分かった。きっと...だよ?」

 

 

秋邏「...ああ」

 

 

 

円夏と秋邏の会話が終わったのを見て、1人の女子が問いかけてきた。

 

 

 

「あの!織斑円夏さんと織斑秋邏先生って...もしかして...」

 

 

秋邏「...ああ、そうだ。俺とこの円夏は、実の兄妹だ」

 

 

「でも!織斑君と千冬様も、同じ織斑って名字ですけど...?」

 

 

千冬「私と一夏、秋邏先生と円夏、そして此処には居ない織斑春我とは従兄妹同士だ」

 

 

「「「「「「「「な~るほどぉー」」」」」」」」

 

 

 

生徒たちは皆納得したように頷く。だが此処で、1人の生徒が秋邏と春我の名を聞いて何かを思いだしたようだ。

 

 

 

 

「待って!!織斑秋邏と織斑春我ってっ!?」

 

 

「あ!そうだ!!織斑君よりも前に、ISを動かした男で有名になった双子の兄弟!!」

 

 

「そうよ!!しかも当時共に学生だった千冬様でも勝てないと言わしめたくらいの最強の実力を以って、IS学園に君臨していた最凶の2人の男っ!!」

 

 

「うん!そう!!そしてどの国の代表候補や国家代表が挑んでも、結果誰も勝てなかったってっ!!」

 

 

「それで付いた異名が【スカーレットジェミニ】っ!!」

 

 

真耶「み、皆さん!!まだHR中です!!静かに!!」

 

 

 

しかし時既に遅し。真耶の注意も虚しく教室内はザワザワと賑わい、注意一つで収まらなくなってしまった。

 

 

 

 

「嘘ぉ!?あの織斑秋邏様が私たちの担任っ?!」「これ夢...だよね?」

 

「夢じゃないよぉ!!千冬様が副担任ってだけでも嬉しいのに、その上あの秋邏様が担任なんてぇ!!」

 

「あー!此処に秋邏様のお兄様である、春我様も居れば揃うのにぃ~!!」

 

「お母さん!お父さん!夜の営みの結果、私を産んでくれてありがとう!!」「あ...やば、私、濡れたかも...」

 

 

 

 

真耶「み!皆さん!!し「おい」あ、秋邏先生...」

 

 

 

 

 

 

 

秋邏「.....シズカニシロッ<●><●>」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏の殺意が籠った眼と声音に、皆一瞬で静かになった、と言うより恐怖を以って黙らさせたと言った方が良いだろう。この時点で今この教室は、恐怖政治によって支配された何処かの奴隷国のような様を見せている。しかしそんなのお構いなしと言わんばかりに、秋邏の話が始まる。

 

 

 

 

秋邏「...俺が厳しく指導するのは、何も貴様等を優秀に育て上げる為“だけ”ではない。この中に居るであろう“馬鹿”を叩きだす為でもある」

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

教室内に居る生徒、副担任の千冬、オータム、真耶の三人も驚愕する、が、秋邏の話は終わらない。

 

 

 

 

秋邏「...ただ甘やかされてきただけの貴様等にはキツイやもしれんがなぁ、だがISをファッションなど思っている者、ISを使えるからと自身をエリートだと誤認している者、ISを神聖視して女尊男卑に染まっている者、それらの馬鹿どもを見つけだし、他の学生たちが安心して学園生活を送らせるのも俺の務めだ」

 

 

 

 

一夏「あ...え...?」

 

 

箒「秋邏さん....」

 

 

円夏「に...兄さん」

 

 

オータム「あ...き..ら..?」

 

 

真耶「せん...ぱい...」

 

 

千冬「......」

 

 

 

 

秋邏「...だが俺とてそこまで悪魔ではない。貴様等が自分自身の意思で強く変わろうと足掻いて努力するならば、俺も貴様等を支え、助けよう」

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「ホウ...」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

その言葉を聞いて皆、胸を撫で下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、チャイムが鳴ってしまった。

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

 

 

秋邏「ん?...チャイムが鳴ってしまったか。今より小休止に入るが、まだ自己紹介をしていない者は各々それぞれやる事...いいな!」

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「はい!!」」」」」」」

 

 

 

 

 

秋邏「...この後の授業に関して、必ず準備をしておくように!」

 

 

 

 

 

「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」

 

 

 

 

生徒たちの返事を聞いた秋邏は千冬たちと共に、教室から出て行く。秋邏が教室から出て来たのを見て、千冬、オータム、真耶の三人と共に一度職員室へ向かう。その中で千冬が秋邏に対して、先ほどの事で話しが在るようだ。

 

 

 

 

千冬「兄さん、もう少し他に無かったのか」

 

 

秋邏「...何がだ?」

 

 

オータム「さっきお前が話してた事だ!何だアレ!?」

 

 

千冬と同じ気持ちで問い詰めてくるオータムに、秋邏は答えた。

 

 

秋邏「...何だも何も、事実を言ったまでだぞ?浮ついた気持ちで来られても学園にとって迷惑なだけだ。違うか?」

 

 

オータム「そ、そりゃあ....」

 

 

 

言い返されたオータムとは反対に、真耶が口を開く。

 

 

 

真耶「で、でも!秋邏せんぱ...先生、あんな言い方では生徒たちが納得しないと思います...」

 

 

秋邏「...納得などせんでいい、ただそれに従えば良いだけの事だ。それと山田先生...いや、真耶...久し振りだな」

 

 

真耶「はい...秋邏先輩」

 

 

 

 

秋邏の再会の挨拶に対して、真耶は素直に笑みで返す。

 

 

 

 

オータム「そう言えば学生時代、真耶は秋邏の世話になっていたんだっけか」

 

 

真耶「はい....虐められていた時助けて頂いて...その頃から、秋邏先輩にお世話になりっぱなしでした。だから、少しでも秋邏先輩のお礼がしたいと思っていたのですけど....」

 

 

千冬「だが結局、兄さんが卒業と同時に行方を暗ました所為で、それが出来なくなったっと...」

 

 

 

千冬の言葉に寂しそうな笑みで頷く真耶、そんな彼女を見ていた秋邏にオータムが耳元で囁く。

 

 

 

オータム「(ヒソヒソ)おい!秋邏!お前何ボウっとしてんだ!」

 

 

秋邏「(ヒソヒソ)...何が?」

 

 

オータム「(ヒソヒソ)何が?じゃあねぇぞこのバカッ!真耶もお前に会えるってんで、一生懸命ここまで頑張って慣れないオシャレをしたんだぞ!!」

 

 

秋邏「(ヒソヒソ)...確かに、オシャレだな」

 

 

オータム「(ヒソヒソ)てめぇ、早く褒めるなりしろっ!!」

 

 

秋邏「(ヒソヒソ).....うるさい奴だ」

 

 

 

オータムとの密談を終らせて、秋邏は真耶に話しかける。

 

 

 

秋邏「...あー、真耶」

 

 

真耶「は、はい!」

 

 

秋邏「...そのだな」

 

 

真耶「?」

 

 

千冬「(あー、なるほどー)兄さん、ちゃんと言ってやったらどうだ?」

 

 

秋邏「黙れ....あー、可愛くなったな」

 

 

真耶「っ!?///」

 

 

 

そっぽ向いて言う秋邏に、真耶は顔を赤くして呆然していたが彼女は何とか声を出す。

 

 

 

真耶「あ///あの///あ、ありがとうございます///...秋邏先輩///」

 

 

秋邏「...ああ」

 

 

 

先ほどの寂しそうな雰囲気と違って、今は確実に嬉しそうにしている。それに対しての秋邏は無愛想にしている。

が、千冬が彼の傍まで近寄り不敵に笑って話しかける。

 

 

 

千冬「フフッ、どうだ?兄さん」

 

 

秋邏「...うるさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋邏たちが居なくなった教室では....。

 

 

 

 

 

 

一夏「秋兄が...俺たちの担任...」

 

 

箒「秋邏さんが帰って来たのは凄く嬉しい...が」

 

 

円夏「ああ、これまで何処で何をしていたのか....それにあの白髪と赤目、一体何が遭ったんだ...」

 

 

 

 

 

一か所に集まって話し合う一夏、箒、円夏の三人。そんな時....。

 

 

 

 

???「ちょっとよろしくて?」

 

 

 

三人「「「ん?」」」

 

 

 

 

一夏たちに近寄る女子生徒が現れる。優雅な足取りでツカツカと歩み寄って来た人物は、輝くような金髪のロングヘアー、上流階級の貴族の娘という言葉をそのまま形作り生み出されたかのような上品な少女がそこに居た。

 

 

 

 

 

???「まぁ!何ですの!?その態度は!!わたくしに声をかけられるだけでも光栄だというのに、それに相応しい態度が御座いますでしょう!?」

 

 

 

 

一夏「えっと....」

 

 

 

 

 

 

 

いきなりの事に対応できていない一夏の代わりに、円夏と箒が彼女の応対をする。

 

 

 

 

円夏「いきなり来てのその態度、余り褒められたものではないぞ?」

 

 

箒「ああ、正直器が知れるぞ?」

 

 

???「貴方方に用はありませんわ!わたくしはその男に話が在るのですから!」

 

 

円夏「だとしてもだ、貴様の態度は少し改める必要が在るのではないか?」

 

 

箒「ああ。それに秋邏先生が言っていただろう?“女尊男卑に染まっている者も叩きだす”っと、と言う事は...」

 

 

円夏「貴様はその対象と言う事になる。そう解釈して先生に告げてもいいのだな?」

 

 

???「ぐっ!!たかがあのような冷血な男の言葉に、このセシリア・オルコットが怯むとでも思ってぇ!!」

 

 

一夏「オルコット?うん?確か....」

 

 

箒「入試試験において首席で合格した者の名だ」

 

 

 

 

 

金髪の女子生徒の名を聞いて、一夏が思い出そうとするが思い出せず代わりに箒が答え、彼に教えてあげた。それを耳にした金髪の女子...セシリア・オルコットが優雅に髪をかきあげて語るのだった。

 

 

 

 

???→セシリア「そう!入試試験において首席で合格を為した、このわたくし!セシリア・オルコット!筆記は勿論、実技での模擬戦闘においても首席で合格したのですわぁ!」

 

 

 

一夏「実技で合格って事は...つまり」

 

 

セシリア「ええ!担当の教官を倒しましたわ♪」

 

 

一夏「ああ!なら俺も同じだぜ?」

 

 

 

一夏の一言に、セシリアは青筋を立てて徐に問いかける。

 

 

 

セシリア「......ど、どういう、意味ですの...?」

 

 

一夏「どういうって、俺も教官を倒したんだよ」

 

 

セシリア「わたくしだけと、聞いていたのですが...」

 

 

一夏「女の中でって事じゃないか?」

 

 

 

 

尚も喰い付こうしたが、チャイムが鳴ったのと同時に秋邏たちが入って来た、

 

 

 

 

セシリア「また来ますわ!逃げない事ね!」

 

 

 

どこかの三下がほざく様な捨て台詞を置いて、彼女は自身の席に戻って行く。それを見た一夏たちも己の席に戻り、皆授業を受ける態勢に入る。そんな中、一夏は内心こう思い呟く。

 

 

 

一夏「(秋兄が、担任....これはもしかしたら、今の俺を見て貰えるチャンスじゃないか!?よーし!!なら頑張るぞ!!今の俺を見て貰って、秋兄に認めて貰える程の一人前の男になるんだぁ!!)」

 

 

 

 

何処でそうなれば、そんな思考に行きつくのか不明である。それに現実とは常に、本人が望むモノを決して簡単に用意などしてくれないのが、現実と言う非情である。これは別に一夏に限った事では無い。先ほどのセシリア・オルコットにも言える事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日での授業、これを教えるのは担任となった秋邏である。彼は黒板に正確に尚且つ、生徒たちに理解できるように書きながら教えている。その様は正に何処にでも居る高校教師そのモノである。

 

 

 

 

 

 

秋邏「...IS、正式名称...Infinite Stratos。これの本来の開発目的は、宇宙空間での活動を主目的としたマルチフォーム・スーツだが、現在の所ではどの国も宇宙への介入は暫し止めて、「兵器」として転用されているのは君たちも知っているだろう」

 

 

 

 

オータム「(ふ、ふぅん、教えるの上手いじゃん///)」

 

 

真耶「(秋邏先輩、カッコいい~///)」

 

 

千冬「(兄さん...///)」

 

 

 

 

 

そんな中、副担任であることを忘れているのか、この三人は授業の邪魔にならん様に生徒たちの後ろ...教室の隅で秋邏の教師ぶりを拝見していた。生徒たちも真剣に聞いているようだが、その中で千冬たち三人と同じような状態になっている者が2人居た。

 

 

 

 

 

箒「(秋邏さん///素敵だぁ~///)」

 

 

 

円夏「(フフッ///グフフフッ///大好きな秋邏兄さんの授業///♪グフフフフッ///)」

 

 

 

 

ご覧の有様である。しかしそれでも何ら問題なく授業が進む。

 

 

 

 

秋邏「...そして、現在ISの動力であるコアは、開発者である篠ノ之 束博士が作っていた。だが途中博士はコアの作成を中断、今世界で保有しているISコアの総数は467機だ」

 

 

 

「先生!質問があります!」

 

 

秋邏「...許可する」

 

 

「各国で量産は出来ないのですか?」

 

 

 

秋邏「...残念だがそれは無理だ。何故ならばISコアは非常に難解な部分がある」

 

 

「難解?」

 

 

秋邏「そうだ。コアの全ては束博士が1人で作り上げたモノだ、その為それら全てがブラックボックス...つまり未だ誰も解析・解明が出来てない。仮に国でコアを作成したとしてもだ。起動出来なければタダのゴミだ」

 

 

 

秋邏の教師ぶりに、彼の中に居る地球外生命体「エボルト」が、秋邏の脳内に話しかける。

 

 

 

エボルト『しかもぉ、ISは本来女でしか使えないっていうデメリットが在る訳か....こりゃあ粗大ゴミに捨てたほうがいいんでないか?』

 

 

秋邏『...エボルト、もしパンドラボックスの力でISと戦うとどうなる?』

 

 

 

秋邏はくだらないジョークを言うエボルトに問いかけた。

 

 

 

エボルト『どうなるってお前...パンドラボックスの前じゃあ何の意味もなく無に消えるのみだ。それにボックスから作られたボトルを使っても同じさぁ、つまりISはぁ...』

 

 

 

秋邏『...タダのゴミ、ガラクタ、か』

 

 

エボルト『Exactly!!さすが相棒♪』

 

 

秋邏『...じゃあこの事をネメシスは...』

 

 

エボルト『恐らくもう知っているだろうなぁ、だが奴は一気にISや人間を潰しはしない『何故』奴はな秋邏、楽しんで相手を滅ぼしたいっていう主義で動くタイプなんだ『お前も似たようなもんだろう』喧しい!俺は奴よりかずっと“優しい方だ!”』

 

 

秋邏『.......』

 

 

エボルト『なんか言えっ!!』

 

 

 

 

 

珍しくツッコみを入れるエボルト。そんなエボルトとの思考会話を終らせて秋邏は授業に戻り、生徒たちに質問を求めた。

 

 

 

 

 

 

秋邏「...誰か質問したい者は居るか「はい!」ん?」

 

 

 

 

 

秋邏のすぐ近くで手をあげて力強く声を出す者が居た....一夏だ。その眼は力強く、揺るぎの無い瞳をしている。

 

 

 

 

秋邏「....織斑、どうした?聞きたい事が在るのか?(ほう...一夏、何処までやれるか見てやろう。楽しみだ)」

 

 

 

一夏「(秋兄!見ててくれ!俺の積極性を!!)はい!分からない所が!」

 

 

 

秋邏「...分からない、だと?(俺の説明不足か?多分それもあるだろうが、一夏は此処に来てまだ日が浅い。昔の俺や、兄の春我(しゅんが)のように独学で覚えるなんてのは、一夏には少しばかり無理がある、か...)」

 

 

 

 

 

 

 

彼の言う通り、一夏は学園に入学する間、ずっと千冬とオータムの下で匿われていた為、ろくに覚える暇がなかった........のが理由らしい。じゃあそれなら一緒に住んでいた円夏はと突き付けられれば、何も言えない。だが止まるんじゃねぇぞ。

 

 

 

 

 

 

 

秋邏「(仕方ない、少し優しくしてやるか)」

 

 

エボルト『従弟に甘くないか?』

 

 

秋邏『...まぁ、今回だけだ。それにずっと行方を暗まして円夏や千冬同様、アイツにも寂しい思いをさせたからな、その詫びだ。だが次以降は許さんがな、やれば鉄拳制裁、体罰は教育だ』

 

 

 

彼の話を聞いたエボルトは......。

 

 

 

エボルト『...すまん。甘いと言った俺がバカだった、お前は鬼...いや悪魔だ』

 

 

 

エボルトの言葉を無視して、秋邏は一夏に問うた。

 

 

 

秋邏「...で?何処が分からないんだ?織斑」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう聞く秋邏に、一夏はハッキリと強く言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「はい!!全部です!!(^∀^)」

 

 

 

 

 

 

秋邏「...................................................<●><●>」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「.........」

 

 

オータム「.......」

 

 

真耶「........」

 

 

箒「..........」

 

 

円夏「............」

 

 

セシリア「...........」

 

 

 

生徒たち「............」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日...一組の教室から、ホラー映画でよく聞く男性の断末魔が聞えたと、隣の二組から証言が遭ったそうな...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の放課後。秋邏と千冬、それにオータムは、学園の敷地内にある噴水広場において一夏たちを待っていた。

 

 

 

 

一夏「秋兄!千冬姉!オータム姉!」

 

 

 

秋邏「...来たか」

 

 

千冬「一夏、頭の痛みは消えたか?」

 

 

一夏「え!?あ、はぃ....」

 

 

そう言って一夏の頭部に出来ているタンコブを見る千冬の眼は何処か呆れていた。それに指摘された一夏は両手で労わる様に自身の頭にあるタンコブをさする。

 

 

 

オータム「まぁ、揃ったって事でいいか?秋邏」

 

 

秋邏「...ああ」

 

 

 

オータムの問い掛けに答えた秋邏。その返事を引き金に、円夏と箒が問いかけてくるのだった。

 

 

 

円夏「秋邏兄さん!!今まで一体何処に居たんだ!?」

 

 

箒「そうです!!それに秋邏さんの髪と眼の色は一体!!」

 

 

 

彼女らが瞳を潤ませて言う姿に、秋邏は内心罪悪感を抱えながら答える。

 

 

 

秋邏「...お前らの問いに、俺は全てを答える事は出来ない「どうして?!」言えぬ事情がある」

 

 

一夏「言えない事情って...?」

 

 

秋邏「...それも言えん」

 

 

 

この秋邏の言葉に納得できず、一夏たちは食い下がる。当然であろう、今まで居なくなっていた身内が何も理由を話してくれないのは....。しかし秋邏は、自分とエボルトが立ち向かうべき存在...ネメシスとの闘いに、千冬たちを巻き込むのは絶対にしないし、させない。そう決意しているのだ彼は...。

 

 

 

例え見限られ....嫌われようとも.....。

 

 

 

しかしそれでも一夏たちは納得はしていない。

 

 

 

一夏「そんなぁ!!俺たち家族だろ!!なのに言えないなんて....納得できない!!」

 

 

円夏「そうだ!!兄さん何故!?どうして話してくれないの!?私や...箒や...一夏は?それに千冬姉さんだって、まだ兄さんにとってそんなに頼りにならないの!!」

 

 

箒「秋邏さんっ!!」

 

 

 

 

秋邏に食い掛る三人。しかしそれを見ていたオータムが割って入り諌める。

 

 

 

オータム「お前ら、久しぶりに会えたからってそう興奮して秋邏を困らせるな「でも!オータム姉!!」一夏、落ち着け、円夏と箒もな。俺だって未だに納得してねぇよ、だけど秋邏には秋邏の目的があるんだ」

 

 

 

円夏「目的?それって一体....」

 

 

オータム「それはオレにも分からない。だが秋邏が、オレや千冬、一夏に箒、それにお前を傷付させまいと考えているんじゃあないかと、オレは思う」

 

 

オータムの説明に、千冬が口を開く。

 

 

千冬「オータムの言う通りだ。兄さんは決してお前たちを巻き込みたくないんだ。それは円夏、兄さんの実の妹であるお前が一番分かっている筈だぞ」

 

 

円夏「.....」

 

 

 

千冬に諭されて黙って円夏、そして暫く黙った彼女は顔を上げて、秋邏の瞳を見て呟く。

 

 

 

円夏「兄さん、これだけは聞かせて」

 

 

 

秋邏「...何だ」

 

 

 

円夏「兄さんはもう何処にも行かない?もう私たちの傍から居なくならない?もう私を...!」

 

 

 

そういう円夏の眼に再び涙が溢れ、一筋の雫が零れた。秋邏はそっと彼女の涙を指で拭ってやる。

 

 

 

円夏「に...兄さん...?」

 

 

 

秋邏「......約束だ。何処にも行かん」

 

 

 

円夏「ッ!!に、兄さぁぁんっ!!あああああああああッッッ!!うああああっ!!」

 

 

 

 

 

 

彼の返答が嬉しかったのか、円夏は朝の時と同じように泣いてしまい、秋邏に再び抱き着き泣き続けた。秋邏も彼女の事をタダ静かに受け入れて抱きしめるのだった。

 

 

 

 

円夏「ご、ごめんね///兄さん///」

 

 

一夏「ほんと、円夏は秋兄に甘えん坊だな、アハハッ」

 

 

秋邏「...全くだぞ、お前といい千冬といい、どうして俺離れ出来ない」

 

 

千冬「いいだろう別に....(私だって本当なら、沖縄で再会した時みたくもう一度抱き着きたいのに....)」

 

 

 

秋邏の言葉に賛同するように、オータムと箒が喋る。

 

 

 

オータム「秋邏の言う通りだな(オレだって本当は秋邏に抱きしめてほしいのに....)」

 

 

箒「ええ、全くその通り(う~!円夏の奴~!今朝といい、今といい、ズルいぞ!!)」

 

 

 

まぁ、本心は完全に千冬と同意見のようだが、それよりも秋邏が円夏に対して何か聞きたい事があるようだ。

 

 

 

秋邏「...円夏、お前の所に春我から連絡は来てないか?」

 

 

円夏「え?春我兄さんから?「ああ」えっと....」

 

 

秋邏「...どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

気まずそうにする円夏。その理由は.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【イメージBGM:仮面ライダーディケイド:サウンドトラック曲 怪奇の時間】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円夏「じ、実は....昨日の夜、春我兄さんから連絡があったの」

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

 

衝撃的な発言が飛び込んだ。織斑春我....秋邏の双子の兄弟で、彼と円夏の兄だ。だが、IS学園を卒業した共に謎の失踪を遂げている。その行方を暗ましている兄春我から連絡が在ったと言う話に秋邏は問いかける。

 

 

 

秋邏「あのバカはなんと!?」

 

 

円夏「え?え、えっと...“俺は命を狙われて追われているが、近々IS学園に行く”って....」

 

 

 

 

そう不安げに語る彼女に秋邏たちは唖然とする。

 

 

 

 

千冬「春我兄さんが....」

 

 

オータム「どういう....」

 

 

箒「何が....」

 

 

一夏「秋兄.....」

 

 

 

 

皆不安が伝染したのか、全員が秋邏を見る。が、当の本人もまた、呑み込むのにやっとという状態にあった。

 

 

 

 

秋邏「春我が....命を狙われている?...一体、何が...?」

 

 

 

自身に対するディザスターの襲撃....そして今度は兄が命を狙われているという不吉な報....一体彼の、秋邏の周りで、そしてこの世界で何が起きているのか....そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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???「......」

 

 

 

 

そんな彼らを嘲笑う様に、IS学園を見下ろす謎の陰が一つ。その影はコウモリ状の角、胸や肩に煙突の如く伸びるパイプ。とても怪しく光るバイザーとマスク。

 

 

 

???「フフッ、さぁ....最悪の実験を....始めようか、ハハッ♪」

 

 

 

 

 

続く......。

 

 

 

 

 

 




今回は此処まで、コメント・感想・リクエストが御座いましたら、コメント欄にどうぞ。



それではまた!





次回.....衝突
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