「うぅ……」
マサキは意識を取り戻す。
機内はほのかに室内灯がついてるだけで、電源は入ってないのか、モニターは真っ暗だ。
ぼんやり見える機内を見ると、直前まで
宙を浮いていたペンや飲み物が、機体が背を向けて寝ている為か、壁にあたる場所に転がっていた。
「一体どうなったんだ……?」
起きた直前から背中にかかる重力に、ここは宇宙ではなく、地球なのかとぼんやりとした頭で考えていた。
(しかし、自分はソロモンにいた筈、
地球なんて来れっこないのに。
もしかして……コロニーか?)
兎にも角にも外に出て確認する為、
ヴァルタp08に弾が入っているかどうか確認した後、コックピットを開けた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
横たわるザクの周りには、一番組に命令されて参番組の少年兵達がライフルを持って見張っていた。
すると……
「隊長! 中から人が!」
「何!?」
近くに張っていたテントで待機していたオルガ達は、急いで様子を見に行く。
◆◇◆◇◆◇
「ここにいる者で一番上の者はだれか?!」
ノーマルスーツを着た男が、拳銃を構えて尋ねている。
そこにオルガが参番組の隊長という事で前に出て話を始める。
「隊長は俺だ! 武器を下ろしてくれ、俺たちに敵意はない! 、おい、お前達も武器を下ろせ」
ノーマルスーツの男は拳銃をしまいながらたずねる。
「ではここはどこだ?! コロニーなのか何処なのか? 連邦領かジオン領か?!」
「……? 、何を言っているのかわからないんだが?」
「ここは連邦の領土か、ジオンの領土かどっちなのか聞いてるんだ」
「……その、連邦とかジオンってのがわからないんですが……」
マサキは耳を疑う、現在起こってるジオン公国の独立戦争を知らないはずがない。それに地球の片田舎であれ連邦の名は聞いた事ぐらいある筈だ。
「……よし、じゃあ此処は何処だ?」
周りは困惑しながら、オルガは答える。
「……火星だが……」
「火星? 嘘つくな、火星は碌に調査も進んでないと聞くぞ!」
「オルガ、なんか話が噛み合わないよ、此処は一旦落ち着いてもらってからまた話を聞こう」
ビスケットの提案により、まず最初に
パイロットを落ち着かせることにした。
「襲って来ないという保証はあるんだろうな?」
「下手な事しないならこっちも手をあげませんよ」
ビスケットの説得により、なんとかテントに入れることができた。
◇◆◇◆◇◆
テント
「……なるほど、マサキさんはジオン公国という国の軍人で、作戦中に謎の光に包まれて気づいたら此処にいた……ということですか……」
「そういうこと」
「しかし……ジオンなんて国は聞いたことがねぇな……」
「そこだよ、ジオンの名前どころか連邦の名前さえ知らないというのはおかしい」
[連邦]地球圏の全てを支配している組織、そんな打てば響くような名前を彼らは知らない。
その後も宇宙世紀ではなく、P.D.という暦になっていたり、ギャラルホルンという治安維持組織が存在していたり、厄災戦というものが300年前に起こっていたり……この世界の出来事についてマサキは本を持って来てもらって調べていた。
これらを見たマサキは頭を悩ましながら、机に突っ伏した。
最初の構想では、アッグガイやオッゴ、学徒兵のゲルググなんかも考えていたんですがね。
追記 2015年から何も学んでない件